空の星が落っこちた話です。

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星が落っこちた話です。


第1話

星が落ちた話

 

ある夏の日、僕は昼ごろまで家の中で寝ていた。

外に出ると猛暑なので、何もする気が起こらないからだ。

しかし僕は勉強するために図書館に行こうと思って家を出た。

すると、びっくりした。

なぜなら家の庭に2mほどもある巨大な、ヒトデ、があったからだ。

ヒトデは、みな知っているだろうが、☆の形である。

一体、何なんだろう。

これは?

なぜ僕の家の庭に、こんな巨大な、ヒトデがあるんだろう?

僕は、おそるおるヒトデに近づいてみた。

するとヒトデが驚いたことに人間の言葉を喋り出した。

「おどろかしてゴメンね」

僕はヒトデが人語を喋ったので驚いた。

「君は、一体、何物なの?」

僕は聞いた。

「僕は、空に輝いていた、星なんだ。でも空にとどまっていることに失敗して、落っこちてしまったんだ。それで地面に落ちた時、腰を打ってしまって、打撲して痛くて動けないんだ。イテテ」

☆はそう説明した。

なるほどなと僕は思った。

「ちょっと待ってて」

そう言って僕は家の中に戻った。

そして冷却スプレーと湿布と痛み止めのロキソニンを持って庭に出た。

そして☆の腰を冷却スプレーで冷やしてやり湿布を貼ってあげた。

そして☆にロキソニンを飲ませてあげた。

すると☆は、

「ああ。有難う。おかげで痛みがなくなりました」

と言った。

☆は、よっこらしょ、と言って起き上がり立ち上がった。

☆は、二つの突起で歩くことが出来た。

「よかったら家に入って休みませんか?」

僕は☆に言った。

「ありがとう。では少し休ませて下さい」

☆は二つの突起で歩いて僕の家の中に入った。

家には妹がいた。

妹がパタパタと玄関にやって来た。

妹は☆を見ると、びっくりした。

まあ当然だが。

「こんにちは。じゃなかった。はじめまして」

☆は、妹に挨拶した。

「お兄ちゃん。何なの。これ?」

妹が聞いた。

「これは、空に輝く☆さ。でも空にとどまっていることに失敗して落っこちてしまったらしいんだ」

と僕は妹に説明した。

「まあ。そうなの。可哀想に。ゆっくり休んで下さい」

妹が言った。

「ありがとう」

「お腹、空いていませんか?」

「・・・・・」

☆は答えなかった。

妹はカップラーメンにお湯を注いで3分待って☆に渡した。

「はい。どうぞ」

「ありがとう」

☆は礼を言ってカップラーメンを食べた。

二本の突起を手のように使って。

「ああ。美味しい。美味しい」

と言いながら。

「少し休んで体力が戻ったら空に帰ります」

と☆は言った。

「ええ。体力がもどるまで、ゆっくりしていって下さい」

僕は☆に言った。

・・・・・・・・

しかし不幸なことに、☆が僕の家に落っこちているのを見てしまった人がいたらしい。

その人が、☆の存在をネットで発信してまったらしい。

☆の存在がネットで発表され、それが、マスコミ、政府、学者たち、に知られてしまった。

生物学者たちが僕の家に押しかけて来た。

「貴重な生物を、あなた達は、かくまっていますね。研究のため、どうか、我々に引き渡して下さい。お礼はします」

生物学者たちが言った。

僕はベッドで寝ている☆に、そのことを話した。

「お願いです。僕は星ですから空で輝いていたいのです」

☆が、そう言うであろうことは僕も予想していた。

僕は玄関に出て学者たちに、

「貴重な生物なんていません」

と言った。

「それは、ウソでしょ。貴重な生物は人類の学問の研究のための財産なのです。どうか、引き渡して下さい」

学者たちは、ガンとして僕の言うことを聞いてくれなかった。

数日後、ガラの悪い男たちが僕の家に押し寄せてきた。

パンチパーマ、や、角刈り、で、サングラスをして、頬に傷のある男たちである。

「何ですか。あなた達は?」

「どけっ」

彼らは、ドカドカ、と土足で家に入り込んできた。

まずヤクザだろう。

政府がヤクザを使って、☆を捕まえにきたのだろう。

彼らは、☆を、見つけると4人ががりで☆を無理矢理、引っ張って連れ去ってしまった。

☆は「いやだ。いやだ」と抵抗したが、4人の男たちには、とてもかなわなかった。

翌日。

新聞に「巨大ヒトデ発見。東大生物学研究所で、研究中」という記事がデカデカと載った。

僕は、☆を何とか助け出さねばならないと思った。

それで夜中に東大生物学研究所に、こっそりと行った。

幸い警備員は一人しかいなかった。

僕は、こっそり警備員に近づいて、持ってきた金属バットで警備員の頭をぶっ叩いた。

警備員は失神してしまった。

僕は研究所の中に入った。

☆は逃げださないよう檻の中に閉じ込められていた。

「さあ。助けに来たよ。☆君。逃げよう」

「ありがとう。助かった」

こうして僕は、☆を連れて研究所を出た。

そして、いそいで夜道を走って僕は、☆を家まで連れ帰ることが出来た。

「ありがとう。じゃあ僕は空へ帰るよ」

☆は勢いよく夕空を飛んでいき、夜空の中で、一際、美しく輝いた。

☆は幸せになったことが嬉しくて、そのお礼に嬉しそうに輝いているのだろう。

 

 

令和3年8月28日(土)擱筆

 

 




星が落っこちた話です。

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