Qどうして空は蒼いんですか?
キヴォトスにあるミレニアムサイエンススクール。ここは各々がクリエイティブな発想を自由にできる学園。キヴォトスの学園の中では比較的治安が良い。そんな場所である
とはいえキヴォトスなので爆発の1つや2つはよく起こる…のだが
「げっほげっほ…今回の開発は失敗だね」
煤けた紫色の長髪を撫でながら煙の中から現れたのは、三年生の白石ウタハ。エンジニア部の三年生にしてマイスター、腕は良いのだが機械馬鹿である
「どうしてこうなったんでしょうかぁ」
目をぐるぐるさせながらホコリまみれになっているのは一年生の豊見コトリ。腕は良いのだが機械馬鹿である
「…やっぱり難しい」
同じくホコリまみれになっているのは猫塚ヒビキ、こちらも1年生。腕は良いのだが機械馬鹿である
そして爆心地にいるのが
「──失敗は成功の母!!まだやれる」
ミレニアムサイエンススクールの『二年生』。ウタハと同じくマイスターの称号を持ち合わせている本作の主人公である『蒼望ニア』である
そして腕は良いのだが機械馬鹿である
──所変わってセミナー講義室、ニアは目の前の怒り心頭な冷酷な算術使い(笑)を眺めていた
「ちょっと失礼なこと考えてない?」
「いやいや、そんなことは考えてないよ?ただ一週間前より太ももが+0.2cm太くなってるなって思っただけだから」
「は、はぁ!?なんでそんなことわかるのよ!?」
「『万能型身体計測装置、みえーる君Mark.5。version1.6。nearModel』が計測してる」
「なんでそんなくだらないもの作ってるのかしら…あと名前長いわよ」
「くだらないとは失礼な、これはキヴォトスでも結構重宝されてるんだぞ。エンジニア部のみんなも使ってる、体重の変動からくる身体の不具合の察知とかにね。ちなみにだがミレニアムサイエンススクールだけじゃなくトリニティやゲヘナでも販売されてるんだからな。正義実現委員会の人も使ってる。あと名前の長さに関してはちゃんと正式名称言わないと模造品と間違われることとversionの違い、あとはセールス面でも非常に──」
「あー、はいはいわかったわよ」
私のありがたい説明を無視するとは失礼なやつだなこいつ、あとで先生にユウカの太もも太くなったことチクったろ
「ちなみにユウカの太ももが+0.2cm太くなってることなんだが、大体の察しはつくさ」
「分かるの?」
「うむ、ユウカの太ももが+0.2cm太くなってる理由についてはおそらくだが」
ゴクリ、ユウカが息を呑む、なにかあったら大変なのだから仕方がない
「単なる座り過ぎと運動不足だ、デスクワークの弊害だな。ユウカの太ももが+0.2cm太くなってる理由は」
そういうとユウカがずっこける、こいつのりがいいよなほんとに
「み、身構えて損したわ」
「まあユウカの太ももが+0.2cm太くなってるのは偶にあることだから気にしなくていいぞ太ももが+0.2cm太くなってるユウカ」
「連呼するのやめてくれないかしら!?」
「事実だからな元々太ももが太いユウカ」
「ウギギギギギギギ」
めっちゃ怒ってる、面白い
「──ユウカちゃん、そろそろ本題に入っていいんじゃないでしょうか?」
隣でずっと黙ってたもう一人のセミナー所属の生塩ノアが声をかける、今までだんまりだったのに急に喋るなよ。ウタハ先輩が作った『体重測定機能付き、ブースター椅子『はかれーる君Mark3』』を思い出すじゃんか
あれ座った途端重いですとか軽いですとか言い始めるから不評だったな
「ニアさんのペースに乗せられちゃだめですからね?」
「ご、ごめん…」
「チッ、ユウカだけなら撒けたのに…許さんぞ陸八魔アル!!」
「誰ですかそれ?」
「便利屋68の社長、たまに運搬とかしてもらってる」
「へー…」
「ユウカちゃん?」
「はっ!?」
「全く…ちなみにユウカちゃんの太ももは太ももが+0.2cmではなく、太ももが+0.234cm太くなってますから」
「!?」
こっわ。『万能型身体計測装置、みえーる君Mark.5。version1.6。nearModel』より正確に計測してるとか頭おかしいぞやっぱり。身内から撃たれるユウカはご愁傷さま
「さて、本題に入ります。先日エンジニア部で爆発がありましたが。原因は何でしょうか?」
あー、あれね。あれは私達のせいじゃないから喋ってもよかろう
「昨日は『二足歩行型決戦兵器『リーゼ.prototype』』の脚部を作っていたんだけど」
「色々とツッコミどころあるけれど続けて?」
ユウカに促されて話を続ける、ユウカも学習したな。経験が生きたな
「いざ稼働しようとしたとき。ウタハ先輩が制作担当したマルチプル試作型荷電粒子砲(仮)が作動しなくてな」
「一体何を考えて何と戦うつもりなんでしょうか…」
「勿論、『世界』とお前等セミナーとの予算合戦」
「えぇ……」
「話を続けるけど、それを起動させるOSを書き換えてるときに急に電圧やら諸々が変わったんだ」
「供給されている電圧が…ですか?」
「あぁ、そこでバグを起こしてしまったんだ。やむをえず破壊した」
ちなみに主犯は不明だったりする。私達でも原因がわかんなかったのでヴェリタスに聞いてみて色々と探した。やっぱり供給されてる電圧が誰かに弄られたらしい。だけど痕跡はなかったから追跡不可、打ち切りになった
「ほんとに不慮の事故…ってことなのね」
「お前はエンジニア部をなんだと思ってるんだ。太もも+0.2cm太くなった上に体重微増したユウカ」
「ここで新情報!?」
「その話後で詳しく」
二人が反応したけど華麗にスルー、スルースキル大事だぞ
「ところで、それどうやって破壊したの?その荷電「マルチプル試作型荷電粒子砲(仮)」…マルチプル試作型荷電粒子砲(仮)を」
「ん?それは私の持ってる銃『携行式独立起動粒子砲台『バスタースマートガン』』で破壊した」
「それ最初から使えばいいんじゃない…?」
何を馬鹿なことを言っているんだユウカ、新しい武器を作るのはエンジニア部として命題だぞ。
「ロマンがないな。先生とお茶会して体重微増したユウカ」
「!?!?!?!?!?」
そう言い残して脱兎のごとく『着脱式ブースター『素早い君,小型タイプ』(制作者白石ウタハ)』を起動して逃げた。その後ユウカとの鬼ごっこが始まり、ゲーム部が廃部になりかけたのはまた別のお話
続かない
需要があったら続く
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