えー、こんにちは皆さん。私は今エンジニア部で楽しく機械弄りして居るはずでしたが。今は保健室にいます、如何なされていますか?私は元気です。
「………」
その代わりノアがグロッキー状態ですはい。だからあれだけ休めって言ったのに休まなかった馬鹿め…はぁ
「で、食べれそう?」
問いかけると軽く頷く、体を起こすのも億劫そうなのでベッドのギャッチをあげて体勢を上に上げる。
「ほれ、口開けて」
そういうと大人しく口を開けたノアにゆっくりとお粥とポタージュを流し込んでいく。噎せこまないように時間を掛けてゆっくりとだ。水分の方は、ちゃんと飲めるようなので経口補水液をストローで吸わせながら流す
じっくり30分位かけて食べさせ終えると、口腔ケアして落ち着かせる
「全く、過労になるまで仕事するなって言ってるし。これで5回目だぞ?」
「…すみません」
いつもより弱々しく、情けない姿のノアにため息混じりにそう告げると。申し訳無さそうに項垂れる、自己管理は得意な方のノアだけれども。時折こうやって調整をミスるのだ、大体こういう時はユウカがシャーレの方に暫く居ることが多い。ユウカには、心配掛けたくないからってことで内緒にしているが、そろそろ釘刺しに行かないとならんかなとは思ってる
「……暫く、セミナーの手伝いするか?」
見かねて時折茶々を入れるフリして様子を伺うこともあるんだけれど、これはちょっとちゃんとしなきゃいけないかもしれんと思うが緩くノアが首を振る
「……大丈夫ですよ、すぐ良くなりますから」
過労で倒れたやつが言っても説得力の欠片もねえんだけどっていう意味合い込めて軽く小突くと、意味はちゃんと伝わったみたいでバツが悪そうなふうにしている
「お前は早瀬ユウカでもなく蒼望ニアでもなく、生塩ノアなんだから。自分のやり方でいいんだって。私達と同じ成績を出さなくてもいいし、真似しようとしなくてもいい」
「……それは、分かっているんですけれどね」
まあ、ノアの劣等感の理由の3割が私が起因するものなので面倒を見ないといけない。こいつの記憶力は私達では真似できない領域に達しているのだが…そこを全て活かせるというわけではないのと、実行できるかどうかは別問題だ。私の場合は最適化能力が高めで、フィジカルもそこそこある方だ。C&Cの任務の協力者として普通に打診される
位には。だから、あんまり自分に自信が持てないんだろうよ
「その辺りは自分で折り合いつけるしか無いからこれ以上は私は何も言わないよ」
そういうと、ベットの横でタブレットPCをつけて作業に入る。セミナーの仕事も量が多い、さっさとやらないと日が暮れてしまう。そこから画面とにらめっこしつつデータ処理と補正してく
「……帰らないんですか?」
「帰ったらノア寝れないでしょ、それとも帰ってほしいの?」
暫くして聞こえてくるノアに画面から目を離さずに言うと、クイクイと服の袖を引っ張ってきて帰ったら嫌だってことを伝えてくる。帰らないから安心しろってば。案外怖がりなんだから
「…ん」
クイクイと引っ張っていた服の袖のちからがクイックイッと言うようにちょっとだけ強くなる。こういうときは手を止めて構ってくれっていう合図だ。このタイミングで構ってあげないと物凄く拗ねて布団からでなくなってしまうのでそれは困る。保健室だからっていうのもあるんだけれどね
「よしよし……」
手を止めてなるべく優しく髪を撫でてあげると嬉しそうなゆるい笑みを向けてくる。コイツの素なのかは未だに不明なんだけど。時折不意打ちでこういう柔らかい表情を向けてくる、顔がいいので止めてほしいんだけれども。同級生だし、長い付き合いだから耐性あるから普通に受け流せてるけど。そうじゃなかったらころっと行きそうなぐらいには美少女である。こいつと付き合える人いい人生送れるんだろうな。なんてことを思ってると手が止まってたのかすりすりと自分から頭こすりつけてくる
「…満足した?」
頭をこすりつけるのを止めたので満足したと解釈してまた作業に入る、昼過ぎにいつのまにかなっており。作業も7割ほど終わっている、我ながら集中するとすぐに仕事が終わるんだな……なんて思ってると腕を掴まれて引き寄せられる
甘えん坊モードはどうやらまだ終わってないらしい、腕に抱きつきつつ、顔を埋めながら安心しきった表情で深い眠りについてるノアを起こす気にもならなくて。そのままの体勢で進めるところまで進めようかな、なんて思ってるとぎゅうぎゅうと抱きついてきて構って構ってしてくる。寝てる最中だと遠慮ないよなほんとに…しょうがないのでベッドに入りながら備え付けの机で端末を操作していると
「……んんん」
お腹に顔を埋めてきやがった。その上で丸まって動けなくしてきやがる、こうなったら私も此処で暫く過ごさないと行けなくなった。
「…甘えん坊め」
もう粗方終わったのでノアの頭を撫でながらゆっくりしてると、私自身も眠くなっているのか。そのまま一緒に昼寝することにする。別に問題ないだろうし…ま、一緒に寝てやるか
───つんつん
「……ん」
頬を突かれる感触で目を覚ます、すると既にノアが起きていたようで此方のことを眺めていた。どうやら私も結構長い間寝ていたらしく、すっかり日が落ちかけて夕暮れ時になっていたらしい。まあ仕事は粗方仕上がってるので焦る必要もないから良いんだけどさ
「おはようございます…と言うには遅い時間になってしまいましたね」
「ん、おはよう…よく眠ってたねお互いに」
「ふふ、そうですね」
いつも通りの喰えない笑みを浮かべているのを見るに、もうほぼほぼ復活した。と言っても過言じゃないみたいだ、良かった良かった。ゆっくり寝て、落ち着いたみたいだ。
「ふぁ……」
身体を軽く伸ばすと、ゴキゴキと音がなる。寝返りもろくに打ってないだろうからか、ちょっと身体がなまってるらしい、後で運動しなきゃな
…さて、現実逃避は此処までにしとくか
「ノア、そろそろ離れない?」
「やーやーなのです」
いつものからかい混じりの口調で私の腕に抱きついたまま離れないノアにため息をつく、さっきついたため息とは違うたぐいのため息だけれども。相変わらずからかうの好きだよな。ユウカにも偶にやって反応楽しんでたしさ
「まあ良いけどさ…」
「…良いんですか?」
「まー……うん、別に誰か居るわけでもないんだし」
保健室に二人っきりの状態かつ、周囲に人がいないことは事前に確認済みだ。じゃなかったらこんなことさせない、人の口に戸は立てられぬ、とも言うので見られたらどんな面倒ごとになるかは想像に難くないからである
「じゃあ、もう少しだけこうしてもいいでしょうか?」
「どーぞお好きに」
そのあと暫くノアにもみくちゃにされるのを黙って受け入れた、これでちょっとは発散できるだろう。色々と
【とある日記】
──XX月XX日
今日も楽しくなかった
──XX月XX日
今日もつまらなかった
──XX月XX日
今日、不思議な子とあった。ちょっと、変わってる子だった
──XX月XX日
変わった子と会話をしてみた
──XX月XX日
会話をして、不意に前に言ったことの詳細を詳しく言ってしまった
──XX月XX日
…優しい子とお話した、楽しかった
──XX月XX日
優しい子は私のことを特に気味悪がることはなかった、私と会話する人は。私が事の詳細を鮮明に覚えてることを気味悪がることがたまにあった、くだらないことだけではなく。自分の都合の悪いことも覚えているから。あまり関わり合いを持ちたくない、と。それが話に尾ひれがついて。小さいことをネチネチ言うやつ、というレッテルを貼られてしまった
──XX月XX日
蒼望ニアと過ごすことが多くなった、特に会話らしい会話も少なくなってきたけれど。蒼望ニアは私のことを邪険にするわけでもなく。かといって下手な同情をかけて優越感に浸るわけでもなかった…やっぱりおかしい子
──XX月XX日
【くしゃくしゃになって読めない】
──XX月XX日
【涙で滲んで読めない】
──XX月XX日
【何かを書きなぐった後に、汚れて見えない】
──XX月XX日
ニアちゃんは、とてもいい人だ。よい友人だ。いつまでも、側にいて笑ったり、からかったりして過ごしたい。だけれど。いつか、いつか勇気を持って言ってみたいことが無いわけではない
貴女は私のことをどう思って居ますか?と
貴女は私のことを好きで居てくれていますか?もし、貴女と付き合いたいと言ったらどうなりますか?と
小話なんですけど、これ最初はノアニアのSSにする予定だったんです。それがなんか知らんけどウタとニアの小説として世に出されたわけです。なので正確に言うとウタハ先輩が脳破壊されてるのではなくノアが脳破壊されてるんですよね実際は。なのでノアはクソ強彼女ムーブしてきます
個別ルートについて
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コレデヨイ(続行)
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ホンキヲダセ!!(文増量)
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まだ満足しちゃいねえ(大幅増量)
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満足できねえぜ(それ+叡智SSもくれ)
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全部だ!(強欲の色彩)