タイトルから分かるように彼女です。あいつに2年生じゃないだろって?
彼女、留年してるんです。実質2年生だろ(暴論)
※さっき誤爆しました、書きかけの本編ルート
「んー、これどうするかなぁ」
人が疎らな食堂にて、資料片手に今日も唸る。予算関連でユウカに突っつかれる前に自分で直そうとかそういうやつだ、突っつかれるのが面倒くさいというのも有るのだが。ユウカの負担軽減というのもまあ、無くはない。無くはないだけで単に後が面倒くさいだけでも有るが
「ふーむ……ん?」
資料を眺めていると、ツンツン。誰かに後ろから頬を突っつかれたので振り返る。誰もいない、なので前を向く。そしてまた突っつかれる、それを繰り返すこと数回
「いい加減にしろトキ」
「おや、バレてしまいましたか」
いたずらを仕掛けてきているやつの名前を呼べば。いつの間にか隣りに座っているのがC&C所属、コールサイン04
飛鳥馬トキ。1年生っていう名目だけどコイツ留年してるから実は同い年っていうややこしい事になっている
「お前は普通の登場の仕方が出来ないのか?」
「こういったコミュニケーションを取るのが友達だとヒマリ部長がおっしゃっていたので」
よし、後でヒマリ部長締め上げる。具体的には部屋の温度下げてアイス口に突っ込ませてやる。エイミも食べるかなアイス。多めに持ってくか、チヒロ先輩も食べるだろうし
「あと何でもかんでもヒマリ部長のせいにしてやるな。私はあんまり好きじゃないけど、体の良いスケープ・ゴートじゃないんだからな」
「なるほど、では次からは誰に責任転嫁することにしましょうか?」
「誰にもするなお馬鹿」
ゴツンと頭に拳を落とすと蹲ったフリをするトキを尻目に再度資料に目を戻す、相手にされないことが気に入らないのか、すぐに復帰したときが何を見ているのか気になるようで覗き込んでくる
「なんの書類でしょうか?」
「ん〜?会社の資料作り」
「……会社?」
「会社」
「何方のでしょうか?」
不思議そうなトキを見れば、そういえばコイツに…いや、誰にも言ってなかったんだっけ?
「私の会社。私一応社長なんだよ」
「…本当ですか?」
「ほんと、ほれ。名刺」
「これはどうも……『ネメシスグループ』、ですか」
まじまじと見るトキを尻目に、もう一度資料に目を戻す。ネメシスグループ、それが私が起こした会社である。やってることは基本的に製造業である。ただ、この物騒なキヴォトス。戦闘力も必然的に求められるので便利屋68と業務提携を結んでいる。ゲヘナから半ば追放されてる連中だけど、大人の食い物にされるのは見てて嫌なので。一種の傘下扱いにしてある。形だけだけどね、特にこれと言ってああしろこうしろとは言ってないし干渉しない
「つまり、ニアは社長令嬢…いえ、社長?」
「そういうこと。ちなみに中学生の頃から社長だったから。まあ、トリニティに行こうと思えば行けたんだけど。あそこ陰気臭くて嫌いだし。民度悪いし、ミレニアムならやりたいことやれる上に技術者の受け入れ先になれるから」
「…想定以上に、考えているのですね」
「まあね、社風としては。特にノルマはないよ。とにかく自分の得意分野突き詰めて成果さえ上げれば。他はどうでもいいっていう感じ…まあ、従業員居ないんだけどね」
なんとなしにそう言うとトキが信じられないものを見るような目で見てくる。何だよその目は、私の求心力のなさを笑うっていうのかお前。ぐすん、気にしてるんだからそんな目で見るなよ傷つくだろ
「……会社を一人で回しているのですか?」
「そうだけど?別に難しくないし、特に困ったこと無いかな。『ネフティスグループ』買収しようとして失敗したカイザーがなんかこっち来たけど逆に買収して爆破してやったし」
なんか舐められてたのとミレニアムにも根を下ろそうとしてたのでぶっ潰してぶち転がしときました。これでミレニアムには手を出せなくなったし。アビドスに違法な金利ふっかけてたこと連邦生徒会にチクってお仕置きしてもらったりした。ざまあみやがれ
「……なるほど、ふむ……」
なんか変なことを考えてそうなトキに警戒心レベルをちょっとだけ、いや大幅に上げとく。こういう時のコイツって何を言い出すのかわからないので。注意しとかないといけないのだ
「どうしたよ」
「私を雇ってもらうことは出来ますか?」
「出来るよ、社員なる?」
なーんだ、雇ってくれっていう交渉かよ。びっくりしたわ、会社寄越せとかそういう頭のおかしいこと言うのかと思ったわ。それぐらいなら全然大丈夫なんだけど。変に警戒させるなよな、疲れるわ
「あ、いえ…そんなにあっさりと受け入れても良いのでしょうか?」
「いや、言ってるお前がなんでそこで疑問持つんだよ」
なんだ冷やかしか?シッシッ、そういうのはお断りしてるんだわ。
「仮にも。私はリオ様に仕えていた身。内部から情報を引き抜くなどは考えないのでしょうかと」
ああ、そういうことね。
「可能性としては有る。けど、お前そういうタイプじゃないし。リオ会長もそうしろなんて言わないだろう…というかあの人レベルになれば、自分でやったほうが早いだろうしな。能力はきっかり有るんだからリスクを抱える理由がない」
ま、そういうのが理由。警戒する理由もないからな
「で、なるの?ならないの?」
「……ニアが、良ければの話になりますが」
「私の方は問題ないよ。というか、戦闘力高いし、ボディガードやってたっていうアドバンテージ有るから。ただの従業員じゃなくてボディガードか秘書みたいなもんになるのかな?その辺り経験有る?」
「ある程度は」
「そう、だったら。そうしようかな……後で名刺作っておくわ、トキ用の…あ、でもC&Cから引き抜いたことになるのかこれ?大丈夫かな……」
「その辺りは、問題ないかと。リオ様のボディガードということでしたので」
「そっか、なら良いのか?」
そうと決まれば、ちょっと書類作成とかもしとかないと行けないのか。制服とかはないから、どうすっぺ。まあメイド服のままでいいか。トキ用の装備も作り直してあげないとな
なんて思ってると、何か言いたそうにしているトキが視界の端に映る
「言いたいことが有るなら、ちゃんと言わないと。コミュニケーション、大切だろ?」
そう言ってあげると、トキは。何度か口を開けたり閉じたりして。ややあってから、言葉を発した
「ニアの方に問題がなければ。リオ様も受け入れて貰えませんでしょうか?」
「…リオ会長を?」
「はい、出来れば。でいいので、受け入れる条件があるなら。私が受諾しますので」
ふーん…なーんだ、そんなことか。
「リオ会長を引き入れるのは最初からそのつもりだけど?」
というか、リオ会長が戻ってこれるようにするためにトキを入れておくというのも有る。顔なじみが居るほうがリオ会長も安心できるだろ、肝心のリオ会長が戻ってこないと同しようもない?それはそう
「そう、ですか」
「まあね、アリスの一件。ヒマリ部長とかは色々と言いたそうだけど。私はどっちかと言うとヒマリ部長とかに文句有る方だし、どちらが正しくてどちらが間違っているか。という問題じゃないことなのにリオ会長を悪者にするような口ぶりは、正直気に入らない」
言葉を詰まらせているトキを尻目に、頬杖しながら珈琲に口をつけながらそういう。リオ会長だって、不安とか色々とあった上でその選択を取っただろうし。葛藤がなかったらさっさと潰してそれで終わりだっていうのを考えないのはいかがなもんだと思う。そういうのもあって、正直好きじゃないんだよあの人。情報開示もろくにしないのに信用しろって言ってるのはあんたも同じだろうに
「例えミレニアムがリオ会長を受け入れなくても、私が受け入れるよ。そのために色々とやり始めてるんだし」
「……他校への売り込みもその一環でしょうか?」
「そういうこと、発言力は既に一定有るけど。それじゃ駄目だ、利用されるだけ。ならもっともっと上に上がって何が来てもねじ伏せるぐらいにはならないと。具体的には連邦生徒会に口出しできるぐらいには」
私も慈善事業してるわけじゃない、力ってのは必要なのは知ってる。だけど、私は居場所を守るために使う。手出しさせないし、利用もさせるつもりもない
「私がトキに求めるのは、リオ会長が戻ってきた時に。一緒に出迎えてくれればそれでいいよ」
「…分かりました、そういうことでしたら。幾らでも」
「別にかしこまらなくていからね?」
「最初からそのつもりですよニア社長」
「おい」
そんな漫才しつつ、トキが従業員の一人になりましたとさ。戦力アップでござる
※以下小話
『私以外に声をかけることはなかったんですか?』
「そういえば、従業員は私一人なのですよね?」
「うん、不安?」
「いえ、そうではなく。他のマイスターなどに声をかけることはしなかったのかと」
「あー、だって私の下で働くってことになるから。上下関係とか出ちゃうし、それに独立して仕事するだろうから。良いかなって」
「………セミナーのお二人は?」
「ユウカ?ユウカは先生に永久就職シヨうとするだろうし、ノアは……どーだろ、あんまりエンジニアエンジニアしてないから。誘うのもどうかなって、会計もトキ出来るだろ?」
「………それは、可能ですけれど」
「なら安心だわ。元からトキには声かけようと思ってたし。そういう経験豊富だっていうのも有るし。腕っぷしも有るしな、私はこういう感じだから。敵を作りやすいと言えば作りやすいからさ」
「なるほど」
「それに」
「それに?」
「お前留年してるから就職先見つけるのしんどそうかな……ごめんごめん。謝るからアビエシェフは下げろ!?」
「……気にしていることなので、言わないでいただけると」
「悪かったよ……まあ。トキと仕事してみたいと思ってるには、思ってたから。それは本心」
「……………………………人たらし」
「?」
「何でも有りません。…よろしくお願いします、ニア様」
「様付けだけは辞めような????????そういうプレイに捉えられるからな????」
「なるほど、ニア様はそういうのがお好きと」
「違うってば!?」
ニア「戦力アップでござる」(割りと軽い気持ち)
トキ「……ありがとうございます」(重力発生中)
何も知らされてない方々「!?!??!?」(超重力発生中)
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