満足できてねえってやつも居るって?そうかいそうかい…欲しがりだなぁお前等
じゃあくれてやるよ、濃度3倍になったゲロアマカフェオレをさあ!!!!!!!
「あの。お姉ちゃん」
「んー?なんだいニアちゃん」
膝上に乗っかってるニアちゃんに問いかける。すっかりと此処が定位置になって動く気配もないし、動いてほしいとも思わない。ニアちゃんの重さに慣れちゃって、乗ってないと私も落ち着かなくなってきちゃってる
「で…で…」
「で…?」
小声でモゴモゴ言うニアちゃんが言おうとするのを待ってあげる、こういう時のニアちゃんは頑張って何かを言おうとするんだけど…大体いっぱいいっぱいになりながらなので急かしてはいけない。急かす人いる?私とお話しよっか????
「でーと……」
「んん?聞こえないよ〜??もっと大きな声で」
ニアちゃんがボソッということを聞き逃すわけ無いのでちゃんと聞こえてるけど、もう一回聞いてみる。ちゃんとそういうのははっきり言わないと駄目なんだぞニアちゃん
「お姉ちゃんの意地悪……」
「ごめんごめん、ちゃんと聞こえてるから。だからいじけないで?ね?ね?ホシノお姉ちゃんが全面的に悪かったからさ!?!?」
ごめんなさい私が悪かったです誤ります土下座もします、ニアちゃん虐めようとするやつはお説教するけど私がやってたら駄目じゃん何してくれてんの私???
「で、でーと……」
「デート……?」
「うん……デートの服、選んでほしい……」
あっれぇ……??私の想像と違うなぁ……??ニアちゃんお姉ちゃん以外とデートするつもりなのかなぁ…??ふぅーん……??ちょーーっとその相手とお話させてほしんだけどなぁ……????誰が相手だろうとニアちゃんは渡さ
「お姉ちゃんと、デートする時の……」
え、ちょっと待ってニアちゃんお姉ちゃんキャパシティ足りなくなってきたんだけど。私とデートしたいって思ってくれてるのがまず前提としてあって、私が受け入れてくれるっていう前提で話してないそれ??まあニアちゃんとの
「駄目……?」
「だめな理由ある????」
駄目じゃないですはい是非とも選ばせてください、そりゃあニアちゃんとのデートの約束するに決まってるじゃん、断るわけ無いじゃん嫌だなぁもう。そんなやつ居たらおじさん本気出しちゃうし、お姉ちゃんマジギレしちゃうよ。例え邪魔する相手がゲヘナだろうとトリニティだろうと瞬殺してあげるからね大丈夫だからね。ニアちゃんは銃なんて持たずに私の手を握ってくるといいよ
「んー……でも、デートの服装って。相手に教えて良いのかな?」
そう言うと、ちょっとしょんぼりしちゃう。待って待って、お姉ちゃんの話ちゃんと聞こうか???別にニアちゃん相手なら全然いいよ、それも実質デートじゃん、2回あるじゃん。嬉しいに決まってるじゃん
「お姉ちゃんの好きな服着たら…喜んでくれるかなって」
「ニアちゃん、ちょっとお姉ちゃんのキャパシティ考えよ?流石に爆発しちゃうよ???」
ニアちゃんが着てくれる服は可愛いし、というかニアちゃんが可愛いので服なんて別にそこまで考えてないよ。可愛いが服を着て歩いてるのとそんなに変わんないしさ
「ちなみにだけど……お姉ちゃんが頼んだら、こう……際どいのも着てくれる?」
なんとなしに聞いてみる、流石に際どいのは無理って言いそうだけれどね。いやチアリーダーのコスプレさせた私が言うもんじゃないんだけどさ。それはそれこれはこれ
「デートじゃ、駄目…です」
「まあそれはそっか、デートだもんね」
「おうちデートとかなら、大丈夫……」
「????????????????????」
ニアちゃんの言葉にフリーズしてしまう。え、家とかなら際どいのもいいの??ほんとに??この子ちょっとちょろすぎじゃない?お姉ちゃん心配だよ?皆が喜ぶからって変な格好させるの、例えばさっきのチアリーダーのコスプレとか。お姉ちゃんちょっと爆破しなきゃならないよ??ハレンチな衣装着せる学校なんていらないじゃんって襲撃しちゃうよ??良いのかい??
「お姉ちゃんがそれで喜んでくれるなら…いいよ」
駄目だこの子、私が望んだらスケベ衣装も平然と着ちゃう子だ、いや平然じゃなくてすっごく恥ずかしがってもじもじしながらだけど。着ちゃう子だ、お姉ちゃんしっかりしないと。よーしホシノ、しっかりしろー。私はお姉ちゃんなんだぞー
「じゃあ、デート用の服。買いに行こっか」
「うんっ」
嬉しそうなニアちゃんを撫でくりまわすと、キャッキャって嬉しそうに擦りついてくる。甘えん坊なんだから全く…お姉ちゃんだけだぞー。こんなに甘やかすのはさー
──ショッピングモールにて
「ニアちゃん、ニアちゃんは普段どういう服着てるの?」
「私ですか?…そう、ですね。実はあんまりそういうのに明るくなくて……」
「おしゃれとかしたことない?」
「はい……」
ショッピングモールに足を運んで、外行きモード中のニアちゃんと会話する。まあ外行きモードっていっても口調だけだし。ベッタリとくっついてるし、なんなら手を繋いで指を絡めてくるし。全然外行きモードじゃないんだけど普段のべったり具合考えると外行きモードなんだよね
「普段は何着てるの?」
「…Yシャツとスラックスです」
んんんん???雲行きが一気に怪しくなったぞ??
「……ちょっと試着室で似たようなのと着替えてきてくれる?」
「は、はぁ……面白みのないそっけない服装ですよ?」
「良いから良いから。急いだ急いだ」
なんだか不服そうだけど、素直に洋服を持って試着室に入る
そこから数分後……
「着替え終わりましたよ、ホシノ先輩」
「うん、見せてくれ…る……とぉ……」
誰このイケメン?ニアちゃん何処言行った???マジックショーでもしたの?いやニアちゃんなのこれ???
「…どうしました?ホシノ先輩、私の顔に何かついてま──」
ジャッッ!!!!と勢いよくカーテンを閉める。周りの買い物客にもニアちゃんの事が見えたらしくひそひそ話をし始めてる。やだ、私のニアちゃん結構モテるタイプなんだっけ…?そういえば、ミレニアムの方でエンジニア部の追っかけが割と多いとは聞いたことがあるんだけどそれだったり??でもニアちゃんのこと??
「クックック……蒼望ニア。ミレニアムサイエンススクールの二年生にしてマイスター。彼女を慕う生徒は数多く居ます。白石ウタハも美形で、とても綺麗な顔をしていますが。普段の制作する部品がどれも個性的で若干残念美人。というカテゴリに分類されるでしょう。それに比べて蒼望ニアは物品は依頼品であれば真っ当なものだけ。自身の研究のみが突拍子もない物が多く。ですが…どれも実用的です、近寄りがたい雰囲気を放っている白石ウタハよりも蒼望ニアのほうが取っつきやすいのでしょうか?ふむ、私には良く分かりませんが。後輩に慕われ、先輩からは可愛がられるポジション…いわゆる橋渡しの役目があるかと。加えてあの性格、頼りがいが有りつつも情けない一面を見せることによる完璧超人ではない。というところを後輩に見せ。完璧超人ではないからこそ、それぞれの分野の専門家。いわゆるプロフェッショナルを敬愛し、敬う姿勢は先輩に。好かれない訳もありませんし、優しく。話をしっかり聞いてくれるという点では、他の2年生よりも頭一つほど抜けているかと。そういった意味でも、彼女は好かれる。有り体に言うとモテる、という分類に区別されるかと。顔の造形もどちらかと言うクールと言われる方ですAPP18…ということでしょうか。ちなみにAPPというのは魅力度の最大の値です」
「うん、誰?」
「通りすがりの解説役です」
「だから誰?????」
「クックック……」ホシニアてえてえ、と言って差し上げましょうか。百合は良いものですね
なんだか変なやつが通り過ぎていった…いやほんとに解説だけして帰っていったんだけれど…誰だったのあれ?あの話し方、何処かで聞いたことあるんだけどな……
って、そんなことはどうでも良くて。ニアちゃんモテるのは把握できた、やばいやばい。あんな格好してたら逆ナンされるかもしれない!!!
『えーと、ホシノ先輩?もう出てもいいですか?』
「うん、出てもいいけど普通の格好にしよっか??」
そう言うと普段の制服をカスタマイズしたものを着直して出てくる、ニアちゃんはとっても不思議そうだ。うーんモテてる雰囲気一切感じてないんだけれどな…どういうことなんだろうか
「……別の服、着てみる?」
「えぇ…分かりましたけど……」
その後、何回かリテイクを繰り返すことになる
「これは…駄目なんですね、着替えます」
淡い肌色のカーディガンとの合わせコーデしたんだけどバッテンサインを出す。いや似合うよ、似合うんだけどニアちゃん目立っちゃうよそれだと。一瞬モデルか何かと思った
「これもー…NGですか」
次はイメージを変えてフリフリとしたゆったりのワンピースだ、こっちはギャップ萌えが激しすぎるのでダメです。お姉ちゃんちょっと抑えがお外でも効かなくなっちゃうので、ダメです。
「こ…まだ何も言ってないですよ!?」
すぐにカーテンを閉める、というか開けさせない。ダメです、絶対にダメです。うん、見せられません
それからしばらくした後。黒色のコートに下はYシャツ。女性用のハーフパンツになりました。これはこれでかっこよく決めちゃったけど。仕方ない、これで行くしか無いんだけれど!!
…ちなみに私の服も選んでくれて。ニアちゃん着てたロングスカートタイプのワンピースに中は白い服のを買ってくれました。選んでくれた時のプレゼントらしい…うへへ、お姉ちゃんととっても嬉しいんだな………
そんな風にルンルン気分で歩いてると、ショッピングモールの中が騒がしくなる。どうやら…まあキヴォトスの日常が起こったんじゃないかな。って思いニアちゃんを見るとニアちゃんも似たような顔をする
「…早く行こっかぁ…デート」
「…はいっ」
…というわけで、デートに来たんだけれど……
「……なんで水族館?」
水族館にいくことは、私が好きなことの中でも上位に位置する。最上位は…うへー、言わせないでほしいなぁ。どっちか決められない辛さ。どっちも大切なんだよ
「好きですよね、こういう場所。たまに巡回してる時に話してたこと。忘れちゃいましたか?」
あー…そういえばそんなこと、ポロッと言っちゃってたかも。最近行ってないな〜ってさ。うへー、そのあたりしっかりバレてるのか〜…恥ずかしいなぁ。
「ん〜…後は何か覚えてたりする?」
そんな事を聞けば、出るわ出るわ私の好きなこととかお菓子とか。味の好みとか色々と。めっちゃリサーチしてきてるじゃん、もしかして…ニアちゃんて私のこと。随分前からしゅきしゅきしてくれてたの?お姉ちゃん嬉しいけどもっと早くに言ってほしかったなぁ…うー、もっと早くに知ってれば猛アタックしてどろっどろに溶かしてたのにさ
「……綺麗ですね。此処」
そう言いつつ、ニアちゃんも楽しそうにしてくれてる。まあ楽しみ方が私とはちょっと違うかもしれない、インスピレーション…ってやつかな?そういうのを得ているんだと思う。感性が大事っていうのはよく言われてるし
「どう?楽しんでくれた?」
「はい…とっても。ホシノ先輩と一緒というのも。ありますけれどね」
この子。ノーガードの時を狙ってそういうこと言っちゃうんだよね…帰ったら覚悟しといてよねニアちゃん、今日はめちゃくちゃになって泣いちゃってもお姉ちゃん許してあげないんだから
「好きな人が好きなことは……私も、好きになりたいので」
ごめんよーーーー!!!めちゃくちゃにして泣かせるなんて考えちゃってさぁ!!!うー…帰ったら一杯甘やかしてよしよしして、ふにゃふにゃニアちゃんにしよ……駄目だよ私、ニアちゃんのぐっちょぐちょになった顔は大変宜しい評定するけど。それはニアちゃんが私のこと受け入れてくれてるから成立するのであってぇ……普通じゃないってぇ……はあ、どうしよう。このままじゃ駄目になっちゃう。いや、もう駄目になってるのは私の方だったよ…ニアちゃんの匂い嗅いでないと落ち着かなくなっちゃったし
「…ホシノ先輩、その…こっち向いてください」
「ん……ふぁぁ……ん……」
いつもしているどろっどろの情愛まみれのキスではなく。淡い恋心を持って勇気を踏み出し先にある。そんな優しく、甘酸っぱいキス。思わず背伸びして首に腕を回しながらキスをする。舌は入れずに、チープなキスだ。だけどそれがいい、そこが良い。ニアちゃんからしてくるキスは大体こういうのだから
甘い甘い、初恋が実ったというような優しキス。私はこのキスが大好きだ、こういうのをしてほしくて。ああいうキスばっかりしてしまうところがある。悪い癖だ…だけど、ニアちゃんがそういうのをしてくれるのが嬉しくてたまらないんだ。ごめんねニアちゃん、こんな先輩が彼女でさ
……彼女でさ
……彼女でさ
……………
彼女なんだよね私はさ!!!!!
…うん、誰に言うわけじゃないけど。とってもいい気分。柄にもなく走り回って、色んな人にニアちゃんの彼女お姉ちゃんなんだよーってめちゃくちゃ言いふらしたい、めっちゃ言いふらしたい。後先考えたくないけど言いふらしたい。言いふらしたら駄目なんだけどどうしようもない
まずい、欲求が抑えつけられない。止めないと…そうおもいつつ、ニアちゃんがキスを夢中になってることを良いことに写真取っちゃう。そしてモモトークの欄にいる一つに送っちゃった…
…送っちゃったよ私!?!?
どどどどどうしよう消そうにもいまは消せないし、消してもバレてるから意味ないじゃん!?なんて思うとニアちゃんが唇離す。
「…えへへ」
なんだよその笑顔はさぁ!!額縁に飾ってラミネート加工してずっと飾ってあげようか!?!?
「ちょっと、御手洗い…行ってきます」
「い、いってらっしゃ~い…」
ニアちゃん見ると通知が来る。
送っちゃった相手はと言うと───
『ん、ホシノ先輩はもっと自分に自信持つべき。私だったらニアのこともっと早く堕としてた』
シロコちゃんだった…うへー、アビドスの後輩で…良くないよねぇ!?!?というか何その返信??ニアちゃんの何を知ってるのさシロコちゃん私以上のニアちゃんマイスターとでも言いたいのかい???
そう思ってるとまた通知が来る
『ニア、ホシノ先輩のことかっこよくて好きだって言ってた。でもアビドスの生徒じゃないし、そういう関係にはなれないかもって落ち込んでた。それを私は慰めてた』
えっ……マジ?ニアちゃん、そんなに思い詰めてというか。思ってくれてたの?ずっとずっと片思い?じゃあ…あの甘えっぷりは落ち込んでたときの反動だったりする…?私が、気づかなかっただけ…?
また通知の音
『夜間哨戒も。本当だったら手伝うこと無いし、危険があるのも知ってた。でもニアはそれを承知で行った、ホシノ先輩と一緒に居たかったから』
……また、通知の音
『正直、ホシノ先輩にニアを預けるのは私は反対してた。ニア、寂しいの苦手だから』
──通知の。音
『クソボケ、鈍感、にぶちん』
……音
『……だけど、ニアはそんなホシノ先輩が好き。だから、泣かせたら許さない。私はニアに幸せになって欲しい『友達』として』
───
『だから……ん、ホシノ先輩はニアとイチャラブチュッチュしまくるべき』
シリアスかと思ったらシリアルだよこれぇ!?!?
シロコちゃん、私とニアちゃんのイチャラブみたいだけじゃん!!って思ってると、また通知が来る
『ん、忘れてたけど。ニア、今日はホシノ先輩とイチャラブチュッチュするために数日休み貰ってる。ホシノ先輩も数日休んでニアとイチャラブチュッチュするべき』
思わずスマホ投げ飛ばしたくなる衝動に駆られる、何だよこの気ぶり後輩はさぁ……!!うう、バレバレだったってことじゃんシロコちゃんにはぁ……
もう一回、通知がなる
『さっき、ニアから惚気電話あった。幸せそうだったよ、ん、だからホシノ先輩も後で惚気話するべき』
それっきりモモトークから通知は来なくなった。ニアちゃんと繋がってたんだシロコちゃん…そういえば仲良かったもんね二人。同学年だからかなって思ってたけどそうじゃないみたいだったと思ってるとニアちゃんが戻ってくる
「…どうしました?ホシノ先輩」
「……ニアちゃん、今日はもう帰るよ」
「えっ、あっ……ど、どうしたんですか!?」
ニアちゃんの言葉を聞かずにそのままずんずんと歩くと、乗ってきた車に乗って私が運転する。目的地は…私の夜間哨戒の時に使ってた持ち家だ。
──ホシノの隠れ家
車から降りると、あたふたしてるニアちゃんの手を握って部屋に入る。当然鍵も閉めて逃さないようにするのも勿論忘れない、逃げないとは思うんだけどさ
「ホシノ先輩……ひゃいっ」
そのままベッドに倒れ込むと、上にのしかかる。何処か不安そうなニアちゃんに申し訳ないって思いつつ。でも、やんなきゃいけない
「……ごめんねニアちゃん、気持ちに気づいてあげられなくってさ」
そう言うとニアちゃんは何かを察したかのように。ほんの少しだけ困り顔をしている、優しい子だから、お姉ちゃん悪くないよ〜……って言いたいんだろうけど。悪いのは私なんだよニアちゃん。もっとはやく気づいてあげればよかったのにさ
「……いえ、大丈夫ですから」
そんな事を言ってくれるけど、ニアちゃん寂しかったよね。苦しかったよね…
「お姉ちゃん……いや、おじさんはさ。怖かったんだ…前に、ユメ先輩のこと。話したよね?」
「……はい」
ニアちゃんは、私が次の言葉を言うのを待ってくれてる、私なんかにはもったいないぐらいの…いや、私には分不相応の後輩だよ。ニアは
「だから……怖くってさぁ……また、好きになって。一緒になりたいって思った人に置いてかれるかもって思ったらさぁ……!どうしようもなくってさぁ……!!」
涙で前が見えない、ニアの顔にかかっているのが申し訳なく思っちゃうけど。でも、止められない。この思いの丈を此処で吐き出してしまわなければ、おじさんは…私は、前にも後ろにも進めない。
「だからっ、
上手く、呂律が回らない。酸素が、脳に回ってない、ほんの少しだけ。過呼吸になっちゃう
「だから…っだからっ気づかないフリして。《蒼望》が鈍感だっていう風に仕立て上げて、逃げ道作って。でも、弱さを我慢できなくなって、色んなことして。それをなかったことにしちゃおうって酷いことしちゃって…っ」
だから、だからさぁ……
「はぁ……」
蒼望ニアに思いっきりため息をつかれる。まるでそんなこと知ってますよっていう風に
「え、えっと…ごめんなさい。聞きたくない話ばっかりして……も、もう帰るから……」
そんな事を言って逃げようとする私の手を蒼望ニアは掴む
「……シロコから、言われませんでしたか?」
ビクッと肩が跳ねる。多分私が先走ったことも…知ってるんだろう。そりゃあ呆れちゃうよねあはは……その手、離してくれないと逃げられなくなっちゃうよ
「…私、全部ひっくるめて『小鳥遊ホシノ』っていう人が好きなんです」
そう言われて、シロコに言われたことを思い出す
『……だけど、ニアはそんなホシノ先輩が好き』
「だから……離れちゃうと。泣いちゃうますよ…?寂しいよって、一人は嫌だよって」
再度、思い出す
『…だから、泣かせたら許さない。私はニアに幸せになって欲しい『友達』として』
振り返ると……
「……やだよぉ…お姉ちゃん一緒じゃなきゃやだぁ……」
なきべそかいてる。愛しい愛しい貴女がそこにいる
「……
思わず、抱きしめる。一度は手放そうとしちゃったけど、もう一度、抱きしめる。もう離してやるもんか。この浅ましい感情も全部受け入れて、抱きとめて。それでも…私なんかを欲してくれるこの子の側を離れてるなんてしてやるもんか
「ねえニアちゃん?」
「……?」
「ニアちゃんは、こんな私でも良い?内心深い関係になることにビビってるのに。それでもニアちゃんのこと手放したくなって思ってる私を」
「……うん」
「
「……勿論」
「……ニアちゃんを、誰にも渡したくないって思っちゃうお姉ちゃんを」
「……はいっ」
多分、ようやく。これできっと
私…小鳥遊ホシノと蒼望ニアは結ばれたんだと思う。今日この日から
「ニアちゃん、朝だぞ〜おきろ〜?」
本音を言い合った後、あれからはあんなふうにどろっどろに溶かして壊すことはなくなった。ニアちゃんはたまに物欲しそうにしちゃうのでそのときだけは、前みたいにどろっどろのぐっちょぐちょにしちゃうけれど、やりすぎた……なんてことは思わない。だってニアちゃんがそうしてほしいって言ってくれてるから
「後もうちょっと……」
布団にくるまってるニアちゃんは寝坊助なのか、ちっとも動こうとしない。困った後輩だ
「早く起きないと、朝のイチャイチャしてあげないぞ〜?」
そう言うと、布団蹴飛ばして秒で起床してくる。素直すぎるなぁニアちゃんは。でもまだ眠たいのか、私の方を見るなり、ぎゅっと抱きついてそのまま横になる。というかまた毛布にくるまる。起きるのは嘘だったのか〜
…なーんてね。もう夜間哨戒してないから良いんだ…いや、わたしとニアちゃんだけで。か、実は皆でやることになった。バレたときは烈火の如く皆から怒られたけど…私とニアちゃんが
話題持ってかれた
それ以来。持ち回りでやることに決まった。おじさんとニアちゃんはあんまり出番がない、というのも
『今までホシノ先輩が疎かにしてた分ニアを構うべき。ん、ニアはホシノ先輩とイチャラブチュッチュして私に教えるべき』
っていう申し出がシロコちゃんからったんだよね。あの子私達の後方腕組理解者顔してるのがちょっとムカつくけどありがたい。…ニアちゃんの好きな人は私なんだからな〜
「ニアちゃん、そろそろ起きないと…ね?」
「……キス、しないと起きてあげないです」
なんて言うけど、ニアちゃんの方からキスしてくる。うへー、言ってることとやってること逆だよぉ。なんて思いながら舌を入れ込んだどろっどろのキスをする、ニアちゃん、起きる時だけはこういうのがしてほしいと言うかしたいらしくて。思わずしてしまっている。
まあ……良いんだけどさ、ふへ。おじさんはニアちゃんの好きなことなら何でもしてあげたいからね
だからねニアちゃん
…ずっと、ずーっと一緒に…は居てあげられるかおじさんはわからないけどさ。ニアちゃんがそうしてほしいって言うなら、ヨボヨボのおばあちゃんになるまでずーっと一緒にいてあげるね
小鳥遊ホシノ「こんな私でいいかい?」
蒼望ニア「そんな先輩が大好きですよ」
砂狼シロコ「(後方腕組み理解者面)」
百合に理解のある黒服「此処に入ろうとする『先生』は解釈違いです…潰しましょう」
…というわけで、いかがだったでしょうか?おじさんとニアちゃん、似てるようで違う。だけどやっぱり似てるんです。そりゃもうズブズブです
気ぶりサバンナウルフこと砂狼シロコですが。ホシニア派閥最大手にして限界オタクです、ホシニアがてえてえしてるとめっちゃ笑顔になりますし表情豊かになってます。ニアが受け持っていた『日常の味方』をアビドス内かつホシニアの邪魔になる場合のみ請け負っています。砂狼シロコにとっての日常はアビドスの面々もですけどニアも含まれてます
これにて小鳥遊ホシノ編は一旦終了です
とでも言うと思ったのかぁ?お前達のゲロアマに悶える子顔はお笑い者だったぜ!!
EXシナリオスタートだオラァ!!!!!!まだかきたりねーんだボケ!!
そして叡智なSSも書いてる最中だからよろしくな!!!
叡智SS試し版書いてみたぜ!!なんだか需要なさそうでやばいぜ!!!!!!!