エスパー・ライアー ライアー・ライアーの世界にエスパーが転生したようです   作:但野ミラクル

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もし天崎心が脅さずに篠原緋呂斗と彩園寺更紗に接触していたときの榎本慎二、姫路の評価(アストラル時)

「久しぶりだな篠原緋呂斗」

「んっ?」

「礼を言おう。僕の前にのこのこ姿を現し復讐の機会を与えてくれたことにな」

 大規模決闘アストラル一日目が終わり俺たちが食事をしていると、久我崎がやって来ていた。……ああ、接触しないとしないで不自然に周りの目から写ると考えたのだろう。だからわざわざ話しかけて来たのか。

「お前のためにここにいるんじゃないけどな」

「余裕をかますのも今のうちだ。英明は僕ら音羽が確実に仕留める。楽しみにしているがいい!」

 そういうことなら俺もそれらしく言葉を返せるというものだ。

「フハハハハハ!」

 久我崎は笑いながらどこかへ行った。

 ……さて、ついでだ。今のうちに他学園のことについて聞いておきたいな。久我崎が来た今なら聞きやすそうだ。そう考えていると、メイドの白雪姫路が口を開く。

「八番区 音羽学園。久我崎様を筆頭とする我流聖騎士団のメンバーで構成されたチームです。久我崎様は突き抜けたカリスマ性を持つ方ですしチームの脅威度も上位に入ってくるかと。」

「なるほどな。他チームはどうだ?」

「はい。久我崎様も厄介ですが、他にもかなり強い方が多くいらっしゃいます。七番区 森羅高等学校。非常に好戦的な校風で昨年は3位にランクインしました。注目プレイヤーは霧谷凍夜様。勝てれば何でもありを信条とする6ツ星ランカーです。二つ名は”絶対君主”」

 絶対君主ねえ。あまりにも尊大な二つ名、いや俺が言えた話じゃないな。

「ヤツとゲームをすると手数やら戦術やら暴力やらで徹底的に打ちのめされるらしい。ヤツとのゲームの後 島を去った人間を何人か知っている」

 白雪姫路の説明に生徒会長の榎本が補足してきた。

「ついでに向こうの女子も要注意だ。彼女に出会ってしまったら逃げることをお勧めする」

「え? それはどういう……」

「枢木様のアビリティが大変凶悪なのです。その名も"ワンショット・キル"。特定条件を満たせばプレイヤーを一撃で葬り去るアビリティです。その凶暴さからついた二つ名が鬼神の巫女」

 まじかよ、それ。チートじゃねえか。

「お褒めにあずかり光栄だよ。でもちょっと行儀がよくないんじゃないか?こそこそ人のウワサ話なんて」

 その能力の強さに呆れているといきなり背後から声がした。誰だ、と振り返ると今話していた枢木千梨がいた。

 なんか木刀を持っていた枢木千梨にびびったり、ライブラのせいですごく警戒されていたりしたが、まあ、彼女は言いたいことが終わったらしく去っていった。

 

「しかし、一番警戒すべきは天崎心だ」

「はい、一番厄介と言っても過言ではありません。彼女の姿を見たら真っ先に逃げるのが攻略法と言われるほどに強いです」

「な、なんだよそれ」

 俺は思わず声を上げた。

「あまりにも強すぎると有名だ。何せ一年生の時点で六星になっていたのは彩園寺更紗と天崎心ぐらいだろう。過去にもいるにはいたがとても珍しい」

「はい、六星というだけでも恐ろしいのに無敗でという点も普通はあり得ません。それに加え彼女はゲームの際かなり手を抜いていたのではないかと言われておりまして……ご主人様がならなければおそらく七つ星に一番なり得たのは天崎心だったのではないかと。準備が整っていたなら天崎様が勝っていた可能性は十分にありました。何故か彼女が彩園寺更紗に勝負を仕掛けたことはありませんでしたが」

「……まじで?」

「大真面目にございます」

 嘘だろ、あの彩園寺に勝てる奴なんてそうそういるものじゃない。白雪姫路がいうならおそらく見当外れという訳でもあるまい。……勝てるのだろうか。そんな奴に。

「正直に申しますと百面相より厄介な敵ではないかと」

「同感だ。もちろん百面相は注意すべきだが、最悪百面相をぼこぼこにしかねないな」

 ええ……百面相より注意されているってやばすぎだろ?

「……篠原、天崎心は六星を油断させ、その上で完膚なきまでに叩き潰した。つまり、戦略、対人戦の強さ両方を備えている。それでいて表舞台にはあまり立ちたがらす、サポートに徹しがちだ。そして基本的にゲームに負けた相手にも優しい。そうした性格だから人気もある。要するに天崎心のチームは士気が高いはずだ。奴が率いるチームは厄介だぞ」

 なるほどな。サポートもできて人望もある強いプレイヤーが相手になると……。やばすぎるな。俺が内心深いため息を付くと秋月乃愛が憂鬱そうな声を上げた。

「天崎心ちゃんかあ、彼女は厄介だよお?」

「秋月、まだ何かあるのか?」

「……まあね。ちょっと色々あったんだよ。一言言うとすればお世話になったみたいな感じかな」

「へえ」

「まあ、気を付けないと怖いと思うよ? ……まあ、いざというときは私がなんとかするから安心して?」

 ……まあ、彼女がそう言うのならなんとかなるのかもしれない。もちろん油断はできないが。俺はどうなるかわからない未来に嘆息した。

 




秋月乃愛のなんとかするの発言の補足(興味なければ流読まなくて大丈夫です)
この作品での秋月乃愛と天崎心はお互いに天敵みたいなものです。
一対一でなら天崎心が大体勝ち、大人数で勝負したときは秋月乃愛が大体勝ちます。
天崎心の強さはどちらかと言うと相手の得意なことを封じて自分に優位な環境にすることができる点なため、特化したアビリティの力押しか大勢を操り対処ができなくなるようにしてくる相手だと天崎心の強みを生かせず負ける可能性があります。
対して秋月乃愛は榎本すら行動を誘導しているので大体の相手は誘導できるはずであり、自ら流れを作れるため天崎心に考えを読まれない状態に持ち込めれば強く、アストラルでならなんとかできます。秋月乃愛は天崎心の強さの理由を大体察しており(流石に心を読んでいるからとは思ってませんが)なんとかできるの発言をしたという訳です。
やっぱり秋月乃愛ゲームに強すぎじゃないかな?篠原緋呂斗を追い詰めたランキングがあればトップクラスに入るのでは?と思わされるぐらい強い。

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