エスパー・ライアー ライアー・ライアーの世界にエスパーが転生したようです 作:但野ミラクル
「……」
「天崎あんたね、加減というものを知りなさいよ」
「……すいません」
「俺たちのことを想って手伝ってくれたことは分かってる、分かってはいるんだが、天崎を過労で倒れさせるほどに無茶をさせたい訳ではないし、俺たちが本来やることだからな。本当に無茶しないでくれよ」
今私は叱られていた。理由は明確である。過労で倒れたからだ。篠原や更紗が帰った後に過労で倒れ、少し回復してから改めて病院で検査をしており、今は病院のベッドで休んでいる。後、数日で退院できるようだ。
「心配かけてごめん、これからはなるべく無茶はしないようにするよ」
「まじで頼むぞ」
「無茶だけはしないでよね」
「うん」
私は口角を上げた。
「それで越智春虎だっけ?」
「ああ、学校対抗の決闘、習熟戦で判明した奴なんだが、どうやら俺たちの邪魔をしてくるらしくてな」
「目的は八ッ星になること、要するに競合相手ね」
「うーん、わざわざ八ッ星を目指す人かあ」
篠原から八ッ星を目指すことは修学旅行戦から帰って来た時に聞かされていたがまさか同じく狙う人がいるとはね。
「……調べてみようか? その越智春虎とやらを」
「……いいのか?」
「もちろん、報酬は……うん、今度何でもいいから食事を奢ってくれ」
「……まじで?」
「冗談だよ? 報酬なんて取らないって」
「……そっちが冗談なのな」
「うん?」
今は心の声を聞かないようにしてるから本当に篠原の言葉の意味がわからない。まあ、いいか。
「私の本気を見せてあげる!」
「無理はしないでくれよ?」
「無理はしちゃだめよ?」
「分かってるってば」
この後、本気を出して越智春虎の目的、彩園寺家に潜む闇の解明、八ッ星に至ったときの特典、その障壁、その他諸々、後ろ暗い調査や工作をし終えた。よし、待ってろよ、篠原、更紗。いい知らせができるぞ!流石に彩園寺家の闇辺りは伏せるけどね。おいおい伝えよう。
なお、報告をしたら、無茶するなと怒られました。あれえ?
「……あいつ、あれを無茶だと考えてないのか?」
「ええ、そうみたいね」
俺は病院からの帰り道で呆れと感心が合わさったため息を吐いた。
「天崎のスペックの高さには呆れてばかりな気がするよ」
「ええ、冗談抜きで彼女と敵対してないことは幸運以外の何物でもないわ。多分、篠原のことがなくても私の秘密を知っていた可能性が高いわ」
「え」
「……考えてもみなさいよ。あのタイミングおかしいでしょ、私と篠原の場所に偶然いて、私も警戒していたのにそれを偶然掻い潜って潜伏し、本来驚くべき話をスルーして脅迫? どんな確率よ」
「た、確かに」
「だから、多分知っていたのよ。私の正体を」
「やばいな、それ」
「ええ、宝くじを十回連続で当てるより幸運な出来事よ。彼女と仲間になれたのはね、うちの諜報部隊にほしいわ」
「六星の諜報員は怖すぎるな 」
「ええ、そうね」
俺と彩園寺は苦笑した。
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