エスパー・ライアー ライアー・ライアーの世界にエスパーが転生したようです   作:但野ミラクル

16 / 18
そろそろ忙しくなってきたので、この作品も書けなくなってきました。この話も入れて後三話を投稿した後しばらく更新はありません。完結みたいな扱いになります。
後、梓沢翼ちゃんのファンには謝っておきます。今後梓沢翼ちゃんは出ないです。



ドキドキ☆流星祭の恋愛ゲーム ~カップルを目指して~

 学園島には流星祭と呼ばれるイベントが存在する。どんなイベントかというと、恋愛ゲームである。もう一度言おう。

 恋 愛 ゲ ー ム で あ る !

 まあ、皆で学園祭みたいにわちゃわちゃして決闘しようぜ!みたいなノリのイベントで学園島に所属する高校生なら誰でも競技を運営でき、その決闘を疑似カップルを作って攻略していくイベントであるもちろん、事前に運営組織に概要とルールを提出する必要はあるが、普段と比べると大分緩めの決闘といえるだろう。

 一応報酬もあり、今回は黄色の星という色付き星がもらえるのだ。まあ、今回は別に負けちゃいけないなんて決闘じゃないし、篠原たちと遊ぶぞー!よーし!楽しもー!

 ……なんてことはなかった。

「すまん、今回も負けられないんだ。一位じゃないと詰む」

「ごめん、今回も遊べないわ」

「なんてこったい」

 黄色の星は篠原の嘘を暴く性能があるらしい。うわー、ヤバいわ。これは本気を出さないと!

 という訳で流星祭当日、私は篠原とカップルを目指すことになっていた。……どうしてこうなった?え、姫路さんじゃないの?

 

 

 

 

 俺、篠原緋呂斗は流星祭限定の能力の制限で姫路や彩園寺とカップルになれなくなっていた。アイドル枠という流星祭での公式のプレイヤーとしかカップルになれないというヤバめの制限のせいである。姫路にはジト目で見られるし、彩園寺からはツンデレぎみに冷やかされた。最初から予定が狂ってしまった。

 天崎は天崎で、さっきから黙るばかりでどうすればよいのやら。

「なあ、天崎」

「……ん? どうしたの?」

「いや、これからどうするか決めたいと思うんだが」

「……あ、うん。分かった。まずはルールの確認でもしようか」

「そうだな、まず流星祭の疑似恋愛ゲームは3つのフェーズに分かれている。共通ルート、告白タイム、個別ルート。おそらく恋愛ゲームを参考に作られたんだろうな。要するに、ヒロインに好かれるためにアイテムを集めて告白、そしてハッピーエンドに向かうための判定を行う、そういう流れを参考にされている。共通ルートでは愛好属性と呼ばれるその人が好きなものをミニゲームで集める、そして告白タイムがその集めた属性を元に告白、多人数が一人に告白していればより多く告白される人の求める属性を多く持っていている人が恋人となりもしお互いに告白していた場合は両思いという一番優先されるものになる、最後に個別ルートで恋人と共に他のカップルと決闘、そしてミニゲームや最後の決闘のポイントの合計を競う、これで合ってるよな」

「うん、そうだね。そして私の場合、……告白する相手はもちろん決まっている」

「ああ、つまり両思いだな」

「……うん、そうだね」

 やっぱり天崎の様子がおかしい。なんというか目の前のことに集中できていない気がする。

「おい、天崎? 何か問題でもあるのか? 何かいつもと様子が違うが?」

「え、いやー別にね、ちょっとそのカップルとか両思いとか告白とかの単語が気恥ずかしいというか照れるというか、何か実感が湧かなくてね」

「ああー」

 まあ、言いたいことは分かる。俺もちょっと違和感はある。けど、慣れるしかないだろう。

「それにまだ姫路さんや更紗だったらまだしも私とカップルなんて篠原も嫌じゃないかなって思うと何か、萎縮しちゃってね。あ、ごめん、今のは忘れて」

 何言っているだ、こいつは。

「あのなあ、天崎。俺がお前とカップルが嫌じゃないかって? そんな訳ないに決まってるだろ。俺がどれだけお前を嫌ってると思ったらそんな感想になるんだ?」

「え?」

「お前はきれいだし、頭もいいし、何より自分じゃなくて他人のために必死に動けるくらい優しい奴だ。そんな魅力的な奴とカップルが嫌な訳ないだろ。お前のことは好きだよ」

 もちろん友達としての話だが。

「……篠原、ごめん。しばらくこっちを見るな」

 俺が話し終えると、何故か天崎はそっぽを向いた。

 ……何でだ?と首を傾げると、天崎の耳が真っ赤になっているのが見えた。

 なるほど、照れている訳か。そう思って天崎を見ていると、突然天崎がキョロキョロと周りを見渡した。

「え?」

 すると、天崎の顔が突然青ざめていった。

 ……何があった? 天崎がこんな表情になるところを見たことがない。

「ど、どうして、今なんだ? え、どうして。どどどうしよう」

 小声でそう呟くと、ガタガタと震えだした天崎へと俺は声をかける。

「おい、どうした。天崎」

「え、いや何でもない」

「そんな訳――」

「何でもないんだ! ……あっごめん、違うんだ、その。ほ、本当に何でもないんだ」

「……そうか」

 様子を見るに何でもない訳がなかったが、俺はそれ以上追及はしなかった。

「ただすまない、今回はそのあまり役には立てないかもしれない。……理由は、その話せないんだが」

 何か事情がありそうだな、ただ体調が悪いとかではなさそうなんだが……何があったんだ? これは一筋縄では行かなそうだな。

 ……なんて考えていたのだが、それは杞憂に終わった。

 確かにいつもよりは推理の切れや妙な勘の良さがなくなっているが、天崎は上手いプレイングで特に問題なく俺をサポートを行い、無事俺は優勝することができた。 

 ……天崎に何があったんだろうな?体調を大幅に崩したとかでも決闘が急激に弱くなったとかでもない。とすれば、何かいつもできていたことが急にできなくなったとかか?

 俺は首を傾げた。

 

 

読みたいのは?

  • 掲示板回
  • ifルート(記憶喪失ルート)
  • ifルート(記憶喪失ルート以外)
  • 日常話
  • 原作後
  • 全部
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。