燃え残り   作:名無し

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Nerd VS Maid

─ミレニアム・ゲーム開発部─

 

モモイ「ほら!先生も行かなきゃダメ!」

 

ウォルター「…いや、俺は…」

 

ミドリ「先生、ヴェリタスは確かにハッカー集団ですけど、悪い人達じゃなくて…」

 

ウォルター「……それは、わかっている…ただ…」

 

モモイ「もー!G.Bible持って行った時に「今度はちゃんと先生も連れてきて」って言われてるの!」

 

ウォルター「……」

 

─ミレニアム・ヴェリタス─

 

ハレ「……」

 

コタマ「……」

 

モモイ「…あ、あれ…」

 

ミドリ「は、ハレ先輩…?コタマ先輩…?」

 

コタマ「先生、まず、一言頂きたいと思います」

 

ウォルター「……悪かった」

 

モモイ「あ、あれ?知り合い?」

 

ミドリ「それにしては、空気が…」

 

ハレ「先生はね、私達に事務仕事を放り投げて逃げたから」

 

モモイ「えっ」

 

ウォルター「…お前達も承諾したはずだ」

 

コタマ「ええ、報酬をいただける約束をして、ですが」

 

ミドリ「報酬?」

 

コタマ「…先生の声を録音──」

 

ハレ「じゃなくて、データを取らせてもらうって約束」

 

ウォルター「……わかっている、だが今はゲーム開発部のことが優先だ」

 

モモイ「データって?」

 

ハレ「それは──」

 

ウォルター「…小鈎(おまがり)

 

ハレ「…ごめん、内緒」

 

モモイ「えー!」

 

ハレ「それよりも本題のデータ(G.Bible)についてなんだけど…結果が出たよ」

 

ミドリ「そ、そうだ、こっちが本題だった…」

 

アリス「ドキドキ……」

 

ハレ「知っての通り、私たち「ヴェリタス」は、キヴォトス最高のハッカー集団だと自負してる

システムやデータの復旧に関してはそれこそ数えきれないほど解決をしてきた…

その上で単刀直入にいうね……」

 

ユズ(ごくり…)

 

ハレ「モモイ、貴方のゲームのセーブデータを復活させるのは無理」

 

モモイ「うわぁぁぁん!もうダメだーーー!!」

 

ウォルター「小鈎…」

 

ハレ「ごめんごめん、そっちはまだマキが作業中」

 

ミドリ「マキちゃんが?」

 

声に反応したように部室の奥から1人、新たに姿を表す

 

マキ「あ、おはようミド!

来てくれたんだね、ありがとう!」

 

モモイ「うう…私のセーブデータが……涙と汗の結晶が…!」

 

マキ「モモはどうしてこんなに泣いてるの?」

 

ミドリ「そっちは気にしないで、それよりG.Bibleは?」

 

マキ「うん、ちゃんと分析できたよ、あれはかの伝説のゲーム開発者が作った神ゲーマニュアル、G.Bibleで間違いないね」

 

ミドリ「や、やっぱりそうなんだ…!」

 

マキ「ファイルの作成日や最後に転送された日時、ファイル形式から考えても確実、作業者についても噂の伝説のゲーム開発者のIPと一致してた

それと、あのデータはこれまでに一回しか転送された形跡がない」

 

ミドリ「ってことは…」

 

マキ「うん、オリジナルのG.Bibleだろうね」

 

ミドリ「す、すごい…!」

 

マキ「でも、問題があって……ファイルのパスワードについてはまだ解析できてないの」

 

モモイ「ええっ、じゃあ結局見られないってことじゃん!?ガッカリだよ!」

 

マキ「うっ…だってあたしはあくまでクラッカーであって、ホワイトハッカーじゃないし……

とにかく!そうは言っても、方法が無いわけじゃない」

 

モモイ「そうなの?」

 

マキ「あのファイルのパスワードを直接解析するのは、多分ほぼ不可能

でも、セキュリティファイルを取り除いて丸ごとコピーするって手段なら、きっとできるんじゃないかな…」

 

マキ「で、そのためには、Optimus Mirror System……通称「鏡」って呼ばれるツールが必要なの」

 

モモイ「ぜ、全然話についていけない…」

 

ミドリ「とにかく、G.Bibleを見るためにはその鏡が必要なんだよね?それは何処にあるの?」

 

マキ「あたしたち、ヴェリタスが持って……た」

 

ウォルター「過去形か…音瀬(おとせ)

 

コタマ「セミナーに押収されてしまいました、不法な用途の機器の所持を禁止すると…

他にもいろいろ、私の盗聴器だとかも…」

 

ミドリ「その“鏡”って…そんなに危険なものなの?」

 

ハレ「そんなことは無いよ、ただ暗号化されたシステムを開くのに最適化されたツールってだけ」

 

ウォルター(…)

 

ハレ「ただ……世界に一つしかない、私たちの部長が直々に制作したハッキングツール」

 

ミドリ「部長っていうと……ヒマリ先輩?」

 

アリス「ヒマリ?」

 

ミドリ「アリスちゃんはまだ会ったことないよね、ヴェリタスの部長さんなの、ちょっと体が不自由で車椅子に乗ってるから、見かけたらすぐわかると思う」

 

ミドリ「すごい人でね、身体のことはあるけど、それであの人に同情したり軽視したりするような人は、少なくともこのミレニアムにはいないよ

天才…って言うのかな、ミレニアム史上、まだたった3人しかもらえてない学位、“全知”を持ってる人なの」

 

ウォルター「全知…」

 

モモイ「うん、本当にすごいよね…けど、それはそうとして、その先輩がせっかく作った装備をどうして取られちゃったのさ」

 

コタマ「……なんででしょうね」

 

ウォルター「…音瀬、何をした」

 

コタマ「…別に何も、私はただ、先生のスマホのメッセージを確認したかっただけです、その為に“鏡”が必要で…

不純な意図は全くなかったのですが」

 

ウォルター「……はぁ…」

 

ミドリ「私には不純な意図しか感じられないよ…」

 

マキ「うわあぁん!早く“鏡”を探さないと、部長に怒られちゃう!!」

 

ハレ「とにかく、整理すると私達も鏡は取り戻したい

それに、G.Bibleのパスワードを解くためにはみんなにとっても鏡は必要…そうでしょ?」

 

ウォルター「…俺は無くても良い」

 

ミドリ「先生!?」

 

ハレ「…先生が身の危険を感じちゃった」

 

コタマ「…ごめんなさい、もう悪いことには使いませんから、取り返すのを手伝ってください」

 

ウォルター「……音瀬、お前の身の為でもある、俺のデータは探るな」

 

コタマ「…(カチッ)…はい…先生に気を遣っていただけてもう満足したのでもうしません」

 

ハレ(……)

 

ウォルター「…それで、その鏡を手に入れろと言う話だったか」

 

ミドリ「え、も、もしかして…?」

 

コタマ「はい、流石先生、理解が早くて助かります」

 

モモイ「うーん…目的地は一緒だし、旅は道連れって事かな?」

 

アリス「共にレイドバトルを始めるのであれば、私たちはパーティーメンバーです!」

 

ミドリ「み、みんな乗り気だけど、ま、まさか…

まさかヴェリタスと組んで、生徒会を襲撃するつもりじゃ…!?」

 

 

─ミレニアム・屋上─

 

ユウカ「…そのまさかよ」

 

アカネ「なるほど、にわかには信じがたいお話ですね

ゲーム開発部については,私も知らないわけではありません、あんなに可愛らしいのに……

ミレニアムの生徒会を襲撃しようだなんて、人は見かけによりませんね?」

 

ユウカ「純粋な子たちよ、でも、だからこそ、時にはとんでもないイタズラをしたりもするわ

それに、今回はヴェリタスも絡んでるの」

 

アカネ「ヴェリタス…あのハッキングに特化したクラッカー集団ですよね?」

 

ユウカ「ええ、そうよ、共通点はなさそうに見えるけど、大事なもののためには手段を選ばない…

そう言う点ではゲーム開発部とよく似てるわ」

 

アカネ「そうでしたか、まあなんであれ、依頼とあれば受けるつもりでいますが……

一つだけ、ちょっとした問題があります」

 

─ミレニアム・ヴェリタス─

 

モモイ「問題?」

 

マキ「鏡は生徒会の“差押品保管所”に保管されてるんだけど,そこを守ってるのが実は……ー

 

マキ「メイド部、なんだよね」

 

ミドリ「……え?メイド部って、もしかして……」

 

モモイ「ああ、C&Cのことだよね?ミレニアムの武力集団、メイド服で優雅に相手を「清掃」しちゃうことで有名なあの……」

 

モモイ「……そっか〜!そうだねー、うーん、なるほど〜……」

 

モモイ「諦めよう!!!ゲーム開発部、回れ右っ!前進っ!!」

 

マキ「待って待って待って!諦めちゃダメだよモモ!G.Bibleが欲しいんでしょ!?」

 

モモイ「そりゃ欲しいよ!でもだからって、メイド部と戦うなんて冗談じゃない!

そんなの、走ってる列車に乗り込めとか、燃え盛る火山に飛び込めって言われなほうがまだマシ!」

 

マキ「で、でもこのままじゃあたし部長に怒られ……じゃなくて!ゲーム開発部も終わりだよ!このままじゃ廃部になっちゃうんでしょ!?」

 

モモイ「廃部は嫌だけど…でもこれは、話の次元が違う

C&Cの「ご奉仕」によって壊滅させられた過激団体や武装サークルが数え切れないほどいるの…知ってるでしょ?」

 

ハレ「……最後には痕跡すら残さず綺麗に掃除される、有名な話だね」

 

モモイ「そりゃ部活は守りたいけど!ミドリにアリス、ユズの方が圧倒的に大事!危険すぎるよ!」

 

ハレ「モモイ、落ち着いて、私達の目的はC&Cを倒す事じゃない」

 

コタマ「そうです、C&Cとの正面から戦闘するのは、間違いなく避けるべき事ですが…鏡さえ手に入れれば戦う必要はありません」

 

モモイ「そ、それはそうだけど…?」

 

コタマがこちらを見る

 

コタマ「…先生、そのための作戦の指揮を、お願いします」

 

ウォルター「…俺か」

 

ハレ「先生は少ない人数で巨大な勢力を倒した実績がある…だよね?」

 

ウォルター(…アビドスの事か、いや…)

 

ウォルター「……わかった、準備に取り掛かる」

 

コタマ「私の情報によると、現在のC&Cは完全な状態ではありません」

 

モモイ「えっ?」

 

ハレ「もちろん、メイド部はミレニアム最強の武力集団

どうして「最強」と呼ばれているのか……それはもちろん、素晴らしいエージェントのメイドが揃っているからというのもあるけれど…何よりも大きいのは…

メイド部の部長、コールサイン・00(ダブルオー)…ネル先輩の存在だよ」

 

ハレ「けど、今彼女は…」

 

─ミレニアム・屋上─

 

ユウカ「ね、ネル先輩がいない!?」

 

アカネ「はい、ミレニアムの外郭に個人的な用事があるそうでして…

ですが、ご心配なく…厳密に言うと、私たちのリーダーは“守ること”より“壊すこと”に特化した人ですから

もちろんリーダーがいる時のC&Cが1番強いのは事実です

ただ、守ることに関しては…もしかしたら、私たちだけの方が良いかもしれません」

 

アカネ「ですから、改めて依頼はお受けします

約束の時間まで、ゲーム開発部を生徒会の差押品保管所に近づけないこと…お約束いたしましょう」

 

─ミレニアム・ヴェリタス─

 

モモイ「正面衝突を避けて、鏡だけを奪って逃げる……うーん……」

 

ミドリ「……やってみよう、お姉ちゃん」

 

モモイ「ええっ!?でもネル先輩がいないからって、相手はあのメイド部だよ!?」

 

ミドリ「わかってる、でも……このままゲーム開発部を無くすわけにはいかない

ボロボロだし、狭いし、たまに雨漏りもするような部室だけど……もう今は、私たちがただゲームをするだけの場所じゃない」

 

ミドリ「……みんなで一緒にいる為の、大切な居場所だから

だから、少しでも可能性があるなら…私はやってみたい…

ううん、もしメイド部と対峙することになっても、それがどれだけ危険だとしても…!」

 

ミドリ「守りたいの…

アリスちゃんのために、ユズちゃんのために……私たち、全員のために!」

 

モモイ「ミドリ…」

 

アリス「私たちならできます!伝説の勇者は…世界の滅亡を食い止めるために,魔王を倒します

アリスは計45個のRPGをやって…勇者たちが魔王を倒すために必要な,1番強力な力を知りました」

 

モモイ「1番強力な力…レベルアップ?あ、装備の強化?」

 

コタマ「盗聴ですか?」

 

マキ「EMPショックとか!?」

 

アリス「ち、違います…」

 

アリス「一緒にいる、仲間です」

 

モモイ「アリス……うん、よし!

やろう!生徒会に潜入して鏡を取り戻す!」

 

モモイ「ハレ先輩!何か良い計画とかない!?」

 

ハレ「任せて、でもその計画を組む前に…先生、手伝ってくれるよね?」

 

ウォルター「……」

 

ウォルター(居場所、か…)

 

ミドリ「せ、先生…?」

 

ウォルター「…取り敢えず、情報を回せ、作戦を決めてからブリーフィングを行う」

 

コタマ「わかりました」

 

ハレ「そうだね、情報は大事、盗聴もしなきゃいけないし、EMPショックも…あとは、仲間もね」

 

モモイ「仲間?」

 

アリス(キラキラ)

 

ハレ「でも、私たちが頼むより…先生に頼んでもらった方が良いかな?」

 

モモイ「え?誰?誰?」

 

ウォルター「…エンジニア部か」

 

ハレ「流石先生」

 

──

 

ウタハ「なるほど、それは的確な判断だ

ハレの言う通り、その方法なら私たちじゃないと難しいだろうね…うん、わかった、協力しよう」

 

ミドリ「ほ、本当にいいんですか!?

エンジニア部は実績もたくさんありますし、こんな危険なことする必要は…」

 

ウタハ「そうだね、そうかもしれない」

 

ミドリ「これなのにどうして、メイド部と戦うなんて危険な計画に乗ってくれるんですか?」

 

ウタハ「それは……」

 

ヒビキ「…うん、その方が面白そうだから、かな」

 

コトリ「そうです!それに私たちも、もっと先生と仲良くなりたいですから!」

 

ウタハ「そうだね、それと…まだ取り立ても済んでいないから」

 

ウォルター「……データ取りはこれが終わってからだ」

 

ウタハ「冗談だよ」

 

ウタハ(本当は…)

 

ウタハがアリスに視線を送る

 

アリス「?」

 

ミドリ「?」

 

ウタハ「……いや、今はいいさ…よろしく」

 

ミドリ「あ、はい…こちらこそ、よろしくお願いします!」

 

─ミレニアム・ヴェリタス─

 

モモイ「これで仲間も揃ったね!」

 

ハレ「うん、準備も出来てる」

 

モモイ「よしっ!

あ、そういえば、作戦はいつ始めるの?」

 

ハレ「いつ……?」

 

ハレ「もう始まってるよ」

 

─ミレニアム・屋上─

 

アカネ「あ、一つだけ質問をしたいのですが」

 

ユウカ「?」

 

アカネ「ゲーム開発部とヴェリタスが生徒会を襲撃する…そのことを、あなたたちは何処から知ったのですか?

情報戦に関して、ミレニアムでヴェリタスを超える集団はいないと思っていましたが…」

 

ユウカ「……その通りよ

だから、ヴェリタスが教えてくれた、それだけの話」

 

アカネ「……はい?」

 

ユウカ「私たちに、ヴェリタスとゲーム開発部がやってくる事を教えてくれたのは…

ヴェリタスの部長、明星ヒマリだもの」

 

──

 

ウォルター『…天童(てんどう)、聞こえるか』

 

アリス「はい、ちゃんと聞こえます」

 

ウォルター『ブリーフィングは確認したか』

 

アリス「はい、問題ありません」

 

ウォルター『……危険な役目になる、身の安全を優先しろ』

 

アリス「はい、アリスは大丈夫です!それでは…」

 

ウォルター『…いくぞ、天童』

 

アリス「いきます!…光よ!!

 

ドッ!!!

 

光の剣から放たれた砲撃が鋼鉄の扉を吹き飛ばし、周囲の施設を破壊…

 

ドッドドドド!ドッカアァアァァン!!

 

アリス「連鎖爆破!?」

 

ダダダッ!タンッ!タタンッ!

 

アリス「あぅっ!?…う…うぅ…!?」

 

ピンッ…カラカラカラ…ドッ!!!

 

アリス「うっ!?…や、やられてしまいました…!

ふ、ふっかつのじゅもん…を……」

 

(ドサッ)

 

ユウカ「……信じられない…どんな方法で来るのかと思ったら、よりにもよって強行突破だなんて」

 

アカネ「この子がアリスちゃんですね

とっても可愛いですねー、6番目のエージェントメイドとして育てたくなってしまいます

連れて帰ってもいいですか?」

 

ユウカ「……それはダメ

今は生徒会を襲撃した犯人の1人なんだから、取り敢えず一旦、生徒会の反省部屋にでも閉じ込めておくわ…

それにしても…まさかエレベーターの“指紋認証システム”を突破するためとはいえ、無理やり扉を壊すなんて…被害の状況は?」

 

セミナーオペレーター「確認しました、エレベーターのセキュリティロックをすぐに修正するのは難しそうです、対処としては丸ごと取り替えるしか…」

 

ユウカ「そう、じゃあ新しいのに交換…ううん、ちょっと待って

多分だけど、あのアリスちゃんの意味わからないくらい巨大な武器、エンジニア部で作られたものね…

確か下半期の予算をバカみたいに注ぎ込んでたのよね…はあ…」

 

ユウカ「こういう時はいつもエンジニア部に依頼してたけど、そこに罠がある可能性も捨て切れないから…

1番強力そうなセキュリティを購入して、急いで取り換えて、ただし、エンジニア部製じゃないもので」

 

──

 

モモイ「うぅっ!アリスが連れてかれちゃった!」

 

ユズ「落ち着いてモモイ、計画通りだよ」

 

ミドリ「アリスちゃん…待ってて、すぐに助けてあげるから」

 

ハレ「とりあえず……一つ目の仕掛けはうまく行った感じかな…どう?先生」

 

ウォルター「…エレベーターに取り残されたレールガンの運搬には時間がかかるだろう、しばらくは時間を稼げる

|白石達の方はどうだ」

 

マキ「ちょうど連絡が来てたよ、「こちらエンジニア部、トロイの木馬を侵入させることに成功した」…ってね」

 

モモイ「ひゅーっ、それは一安心、もし失敗してたらアリスが意味もなく監禁されただけ…ってことになるところだった」

 

ハレ「じゃあ、夜まで待機かな…」

 

ウォルター「…小鈎、音瀬と白石を呼べ

…もう少し作戦を詰める」

 

──

 

 

 

──

 

ミドリ「……さて、始めよっか

はあ、緊張する…こんな気持ち、古代史研究会の建物を襲撃した時以来」

 

モモイ「ヒビキとウタハ先輩は?」

 

ハレ『もう「お客さん」を出迎える準備はできてるって』

 

モモイ「良いね、さすが」

 

ミドリ「やってるのは決して良いことじゃないけどね…」

 

モモイ「マキとコトリの方は?」

 

マキ『こっちも準備OK、待機中だよ〜』

 

コトリ『お任せください、私の理論上、この作戦が成功する確率は2%です!』

 

モモイ「ええっ、ほぼ間違いなく失敗じゃん!なんで自信満々なの?!」

 

コトリ『えへへ、場を和ませる冗談ですよ!逆です、98%成功するでしょう!』

 

ミドリ「コトリちゃんとマキちゃんの準備も終わったのなら…」

 

モモイ「第二段階、だね」

 

ミドリ「それでは…先生!」

 

ウォルター「…ミッション開始」

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