燃え残り 作:名無し
─ミレニアム・エンジニア部─
ウォルター「……」
ガチャッ
部室のドアを開き、整備場…もとい、部室の中に入る
カチャカチャ…ギギッ…
ジジジジジッ…
ウォルター「…これが」
ウタハ「やあ先生、悪いけど、溶接中に近づくのは危ないからやめてほしいな
目は痛くなってないかい?」
ウォルター「問題ない、それよりも…」
…目の前にある鉄の箱
たった今、溶接が終わったこの箱こそが、今日の目的である
ウタハ「そう、先生にはこれに入ってもらうんだけど
内装についてはまだなんだ、もうすぐヴェリタスが…」
ウォルター「聞いている…中を確認させてくれ」
ウタハ「わかった」
鉄の箱が中の空気を排出しながら開く
そして、箱の中心に設置された操縦席が姿を見せる
ウタハ「…どうかな、ちゃんと事前に確認した通りになる様にしたけど」
ウォルター「……」
ウタハ「…先生…?」
ウォルター「…いや、なんでもない」
…エンジニア部の実力はわかっていた
その高い技術力ならば、再現くらいはお手のものだと
だが、どこかで期待していた…
…そのままではなく、独自の色を加えた物を出してくれると
ウォルター「……全く同じだ、問題ない」
だが、これは完全に…戦う事だけを追い求めた…
ウタハ「なら良かった、ACのコックピット、上手く作れたみたいだ
あとは、検証用のOSを組み込めれば…」
ハレ「お待たせ、OSの準備ができたよ」
ウタハ「じゃあ、早速…」
ウォルター「……ああ」
ハレがコックピットに座り、OSを組み込む
ウタハ「先生には…これを」
ウォルター「なんだ、これは」
大量のコードと、その先端には球体…
ウタハ「身体データや脳波を計測するための機械だよ
先生に負荷が観測された場合はこちらから強制終了する必要があるから」
ウォルター「…そうか」
ウタハ「Gや振動も再現してる、だから最初はゆっくり慣らしてくれればいいよ
実際の感覚を知ってるのは先生だけだし、差異はその都度修正するからね」
ウォルター「……」
ウタハ「ハレ、取得したデータは…」
ハレ「ちゃんと部長にプライベートサーバーを用意してもらったから、絶対流出はしないよ
もちろん、使い方も事前に決めた通りにしか使わないし、それ様のテスターもちゃんと…」
ネル「お、やってんな?」
ウォルター「来たか」
アスナ「わあ、先生だー!」
カリン「C&C、現着した」
ネル「さっさと始めようぜ」
ウタハ「…相手役まで用意してたのかい?」
???「先生にとって、このデータ取りはそれほど重要なのでしょう」
ウタハ「これは…驚いたな」
ハレ「…部長、ちょっと遅刻だよ」
ヒマリ「いいえ、時間通りですよ
てっきり、コタマやマキも来ていると思いましたが…
あら、これはこれは先生、初めまして、ミレニアムの誇る病弱清楚系超絶天才美少女の
ウォルター「……あ、ああ」
ウォルター(…車椅子…確か、
それにしても、今の名乗りは…)
ヒマリ「ウタハ、ダイブ装置を貸していただけますか?
C&Cには、ダイブをしていただき…」
ヒマリ「先生の操るACと戦っていただきます」
ウタハ「なるほど、そういう事なら構わないよ
少し準備に時間はかかるけどね」
ネル「なんだよ、すぐにやれると思ってきたのに」
ウォルター「…すまん、もう少し待て」
カリン「アカネの帰りを待つのが退屈だって言って、来る時間を早めたのは部長
先生が謝る必要はないと思う」
ハレ「先生、ちょっと良い?ここの調整なんだけど…」
ウォルター「ああ」
──
…シートに座りモニターを眺める
ウタハ『仮想空間の映像はどうかな
現実との差異を減らすために、エンジニア部の保有するドローンを可能な限り投入してミレニアムの周辺地形を読み込んでみたよ
現実の市街地と変わらないクオリティのはずだ』
ウォルター「問題はない、それよりも機体構成だが…」
ウタハ『先生の言う通りにしてあるよ、でもほんとにこれで…』
ウォルター「問題はない、テストフライトを始める」
ウタハ『それでは、出撃と行こうか…』
4脚のACがカタパルトにそれぞれの脚をセットする
そして、ブースターが轟音をたて始める
ウタハ『カタパルトよし、発信準備よし…巡航の準備も…問題なし、システムのエラーは無いね
消費燃料、空気圧、風圧、セット良し…先生のタイミングでいいよ』
ウォルター「…行くぞ」
ウタハ『識別名、ハンドラー・ウォルター、AC…』
ウタハ『AC、ライガーテイル、出撃』
ドッ!!
最大速度でライガーテイルが空に放り出される
ウォルター「…今のは」
ウタハ『この方がそれっぽいと思ってね
さてと……速度、安定…姿勢制御、安定…排熱温度も異常なし、推進剤の消費も規定通り
システムにエラーは無いね、これなら戦闘もこなせるかな?』
ウォルター「…MTをだせ」
仮想空間にMTが5機現れる
ウタハ『さあ、データ取りを始めるよ』
ウォルター「……ロックオン、異常なし、ガトリングは…」
ダガガガガガガガガガガッ!!
ガトリングが次々にMTを薙ぎ払う
ウォルター「問題ない」
ウタハ『5機全ての撃破を確認…なるほど、MTとACの間にはここまで決定的な差があるのか…』
ウォルター「…確かに差はある、だが、攻撃を受け続ければACでも堕ちる」
ウタハ『なら、今度は…』
ハレ『学習型AIを搭載したACだよ』
ウォルター「…軽量二脚か…行くぞ」
ライガーテイルがAIを搭載したボットに接近する
ハレ『あ』
ボットは至近距離から左肩に積まれた二連グレネードを叩き込まれ、姿勢が崩れたところに右腕のガトリングを撃ち込まれて爆散する
ウォルター「次だ」
同じACが再び現れる、と同時にブースターを吹かせて距離を取り始める
ウォルター「……」
右腕のガトリングを連射しながら追い回すが、速力はボットの方が上…
ウォルター(…なら)
右肩からミサイルが2発放たれる
そして、ある程度近づいたところで…
ババシュッ!
ハレ『ミサイルが分裂した…!』
2発のミサイルがそれぞれ8つに分裂し、包み込む様にボットを吹き飛ばす
ハレ『…これで2回…学習したデータをフィードバック、今度は攻撃もしてくるよ』
同じACが現れ、今度は接近してくる
しかし、直線的な動きはむしろ…
ダンダンッ!!……ドドッ
ダガガガガガガガガガガッ!
ウォルター「二連グレネードは取り回しは悪いが、重量級のACですら致命打になり得る…
直撃すれば一撃で破壊できなくても、動きが止まる」
ウタハ『よかった、威力の調整を間違えたのかと思ったよ』
ハレ『…こうして見ると、攻撃に特化してて、脆いように見えるね』
ウォルター「そういうACもいる」
次に現れたボットは複雑な動きと射撃を織り交ぜながら、ブレードでの一撃を狙って来たが、キックとガトリングで撃破した
その次は射撃を優先し、距離をとってきたので両肩のミサイルを織り交ぜて撃破した
どんな動きに対しても対処し、徹底的に…叩き潰した
ハレ『…撃破回数10、流石にそろそろ先生の動きについていけてもおかしくないのに…』
ウタハ『毎回違うやり方で撃破されてるからね、AIも対処法に悩んでるんだろう』
ハレ『…技術者としては、自分のAIがコテンパンにやられるのはちょっと嫌な気分だね…
それに、まだ左腕の武器を使ってない、手の内を隠してるのか、それとも…苦手なのか』
ウタハ『どうだろうね、それに…他にもまだ使ってないものがあるよ』
ハレ『え?』
ウタハ『…いや、“使う機会がない”という方が正しいのかな…何にせよ、ライガーテイルは…もしかすると…』
ウタハ『1機で運用する前提のACじゃないのかもしれない』
ハレ『…どういう事?』
──
ウォルター「…終わりか」
コックピットが開く
ハレ「すごいね、先生、確かに最初の方は動きが悪かったけど、15機も撃破して、一度も撃破されてない」
ウォルター「…本番はこれからだ」
ハレ「え?」
ウォルター「……」
ネル「っし!ようやくお楽しみの時間だな」
カリン「あの機体はAI機よりも大きいし鈍重、私の狙撃なら装甲も貫けるだろうし…」
アスナ「えー!?1人でやるのはズルだよ!」
ウタハ「まあまあ、先生も一息つく必要があるだろうし…」
ウォルター「先にMT部隊と戦ってもらう」
ネル「えむ…あの一瞬でやられた奴らだろ、そんなモン相手になんのかよ」
ウタハ「やればわかるさ、ダイブ装置は用意できてるよ」
ネル「チッ……逃げんなよ!先生!」
──
カリン「…初めて使ったけど、ダイブ装置…こんなにリアルな世界なのか
現実のミレニアムのビル街と見分けがつかない」
ウタハ『仮想空間に入っても、グラフィックが雑だと楽しめないと思ってね』
ネル「これ、どんだけサーバー使ってんだ?…ぶっ壊したらまたセミナーから苦情来そうだな…」
ハレ『その時はヴェリタスのプライベートサーバーだから、ウチが苦情を送るけど
ダイブの内側からサーバーを壊すことはできないから大丈夫だよ』
ネル「んじゃあ、つまり…」
ネル「好き放題暴れていいってことだな?」
ウタハ『MT、まずは一機だすよ』
ズズン…
ネル「お、おぉ…!?」
アスナ「わ、大きーい!」
ネル「…ハッ、マジか…!思ってた倍はデケェ…
ま、このくらいの方がぶっ壊しがいがあるってモンだな…」
ウォルター『…始めろ』
ウタハ『まだ何もアナウンスしてないけれど…』
ウォルター『相手が常に充分な準備の時間を与えてくれるわけではない…』
ダンッ!!
ネル「うおっ!?撃ってきやがったか!」
カリン「…こんな大口径…1発直撃するだけでもとんでもないダメージになる」
ネル「要は当たんなきゃいいんだろ!行くぞ!」
カリン「任務開始!」
3人がバラバラに動き出す
ダンッ!ダンッ!
カリン「リーダー!いつでも撃てる!」
ネル「撃て!」
ダアァンッ!!
MTが狙撃を受け、小さく揺れる
カリン「…このライフルでもあの程度のダメージか…」
ネル(けど貫通はしてやがるな、当たりどころと弾を選べば1発で沈むか?)
ダダダダダダッ!ダダダダダダッ!
アスナ「あははっ!全然効いてないよ!」
ネル「みたいだな…そろそろあたしも射程内…って…!」
MTが振り上げた腕から光が飛び出す
ハレ『光の剣…!?』
ウォルター『レーザーブレードか』
振り上げられたレーザーブレードがネルに向けて振り下ろされる
ネル「…チッ…!」
カリン「部長!!」
ドッッ!!
ハレ『……ネル先輩が…』
アスナ「あれ?リーダー???」
…振り下ろされた腕の周囲の地面にネルの姿は、無い
ウタハ『…まさか、レーザーで蒸発した…?』
カリン「…部長、仇は取るから…」
ウォルター『……』
(ジャララララッ)
ネル「勝手に、殺すな!!」
ネルの2
ネル「よっ…と」
ネルがMTのコアブロックの上に降り立つ
ネル「……」
ダダダダダダッ!
ネルの射撃を受けたコアブロックの装甲が一部破れる
ネル「ふぅん…全くダメージにならないってわけじゃねぇな?
なら、このままぶっ潰す!」
ダダダダダダッ!ダダダダダダッ!
ダンッ!
ダダダダダダダダダッ!
(バチバチッ…)
ネル「っと、やり過ぎたか!?」
ネルが飛び降り、距離を取った瞬間、MTが爆散する
ウォルター『…撃破を確認』
ウォルター(便利屋、対策委員会もそうだったが…集団でならMTは撃破は可能か)
ウタハ『なら、次は数を増やしてみよう』
ネル「あぁ?…げ…」
カリン「一体でも手こずったのに、次はいきなり5体…!?」
アスナ「あはは!いいね!どんと来い、だよ!」
ネル「…だな、行くぞ!!」
カリン「うん、急所は当てながら探す」
(ガチャッ)
ネル「ガチャガチャしてる所なら脆いだろ!」
ダダダッ!ダダンッ!
ネル(さっきの奴と武器が変わってやがる、なんだ?)
アスナ「アスナ、行っくよ〜!」
ネル「オイ待…」
MTの持つショットガンがアスナを捉える
ダンッ!
カリン「ショットガン…!?」
ハレ『直撃…してないね』
アスナ「あははっ!全然当たらないよ!」
アスナがスライディングで射線を
アスナ「あ、弱点はっけ〜ん!」
カリン「弱点?」
ダダダッ!ダダダッ!
背面のジェネレーターを撃ち、破壊する
ウタハ『ジェネレーターをやられたね、これはもう動かないよ』
ネル「動きが止まったな、そこが…ッ!?」
(シュルルル──)
ドカアァァァン!
爆風に巻き込まれ、ネルが吹き飛ばされる
カリン「リーダー!」
ネル「問題無え!」
地面を転がりながら着地し、そのままMTへと迫る
ダダダダダダッ!ダンッ!ダンッ!
ネル「んなモン、当たるか!」
接近し、振り下ろされるレーザーブレードをかわす
ネル「道ができたな!!」
MTの腕を駆け上がり、コアブロックを飛び越え、背面の剥き出しなジェネレーターとブースターにサブマシンガンを向け…
ネル「ゴミは掃除しねえとなぁっ!!」
ダダダダダダッ!ダダダダダダダダダッ!
ハレ『2機目、でも──』
ネル「チッ…!」
新たに2機がネルに迫る
カリン「私に任せて」
ダンッ!!
ダダダッ!
ネルの方を向いていたMTの腕が狙撃を受け、もう一機のMTに衝突して姿勢を崩す
ネル「やるじゃねぇか!このままブッ壊すぞ!」
ウォルター『……』
ウォルター『開始してもう10分になる、
ウタハ『もうか…了解』
──
ネル「ハッ、これで全部か?」
アスナ「お掃除完了!…あれ?」
カリン「何の音…?上…」
(ババババババ!)
カリン「MTに…輸送機…!?」
アスナ「あんなにおっきいロボットを運べるのにヘリなの!?」
ウタハ『第2波…いや、第3波か…今度はMTだけじゃないよ』
ネル「ヘリが増えようとこの程度で──」
(ゴオオォォォォッ──)
ウタハ『ACライガーテイル、識別名ハンドラー・ウォルター…来るよ』
ネル「っ……マジかよ…!」
カリン「MTより強い機体が、MTに混じって…!?」
アスナ「わあ!こっちに来てるよ!」
ウォルター『…
ウタハ『わかってる、といっても…C&Cがそれを許してくれないだろうけどね』
ネル「まずは周りのMTから片付けるぞ!…なっ!?」
ライガーテイルの左腕から大量の小型グレネードが投射され、爆炎で視界を遮られる
ハレ『左腕の武器も使った…!』
ウタハ『やっぱり、そういう運用方法を想定してたのかな』
ネル「クソッ!見えねえし近づけねぇ…!ッ!?」
ドカアァァァン!
ダンッ!ドカアァァァン!
カリン「見えてない筈なのに撃ってくる…!?
いや、爆風だけでも充分ダメージになる、直撃させるつもりなんて無いんだ…!」
ネル「近づかなきゃ倒せねぇだろ…ってか」
ネル「じゃあ、近づけないようにしてみやがれ!!」
(ダッ…タタタタタタッ)
(ババッ──)
ネル「オラオラオラオラァッ!!」
ダダダダダダッ!
MTが1機爆散する
ウォルター『……なんだ、どこからだ…?』
ウォルター(MTの消耗は避ける、その為には…)
ウォルター『
ウタハ『いいのかい?…いや、わかった』
ウォルター『…?』
MTがライガーテイルの周囲に集まる
カリン「これなら、好都合…!」
ダンッ!!
カリン「…ッ!?」
(バチバチッ──)
アスナ「何あれー!?」
ウタハ『パルスプロテクション、少しの間敵の弾丸を防ぐパルス波の巨大な防壁さ』
カリン「…狙撃も当たってない…!けど、あれなら向こうからも攻撃は…」
ダダンッ!ダダダダダダッ!
ドッカアァァン!!ドドオォン!!
ダダダダダダッ!ドンッ!ドンッ!
MTの一斉射がカリンの居た場所を吹き飛ばす
カリン「……それは、ズルい……」
(ガクッ)
ハレ『うん、すごくズルいと思う…』
ウタハ『原理的にはどうなっているんだろうね、レーザー兵器ならどうなんだろう?
…まあ、でも…これは…』
アスナ「部長!助けてー!」
ドカーーン!!
ウォルター『2人目…後は、
ダガガガガガガガガガッ!ドカーン!!
ウタハ『…やっぱり』
ウォルター『まさか…!』
ウォルター(集合したMTが次々とやられている…!
まさか、本当に、何の躊躇いもなくパルス波を突っ切ったのか…!)
ネル「戦う相手を間違えたなぁ!!」
ダダダダダダッ!
最後のMTが機能を停止する
ネル「このキヴォトスで…」
ネル「あたしの間合いに入って勝てる奴なんて、どこにも居ねぇ」
ウォルター『これが、
ライガーテイルを空に逃がそうとするのをネルが追いかける
(ダッ)
ウタハ『…建物の外壁を駆け上がって…!」
ウォルター『…最初のMTもそれで近いたのか…
悪いが、今負けるわけにはいかない』
ダンッダンッ!!…ドカーーン!!
2連グレネードがネルの周囲の外壁が吹き飛ばされる
(ジャララララッ)
ネル「ここまで近いちまえば…関係無ぇ!!」
片方のサブマシンガンをチェーンを掴んでブンブンと振り回し、ライガーテイルへと投げつける
ウォルター『…!!』
ウタハ『
(ガキッ)
ライガーテイルの脚部にチェーンが引っかかる
ネル「ハハッ!引っかかったな!?これで…!」
ババシュッ!バババババッ!
ネル「あ…?」
ウォルター『……終わりだ』
ドドドドッドッカーーーン!
ダダダダダダダダダダッ!!
──
ネル「…チッ…いい考えだと思ったのによ」
ウォルター「…発想としては、悪く無い」
ネル「あぁ!?」
ウタハ「ライガーテイルは爆装の多い機体だった
直線的な接近を余儀なくされたところで、左腕から投擲された大量の爆薬が勝負を分けたね」
ウォルター「もし、武装がブレードやライフルだったなら負けていたのは俺だった」
ネル「チッ…覚えとけよ!すぐリベンジしてやるからな!」
ウォルター「ああ、何度でも相手になる」
ネル「…あぁ…?……ああ、なるほどな、そういう事か…「今は負けるわけには」…ってのは」
ウォルター「……」
ネル「チッ……これもゲーム開発部のための時間稼ぎかよ」
ウタハ「そうなのかい?」
ウォルター「……ミレニアムプライスまでのあと3日、ゲーム開発部の邪魔をされるわけにはいかない」
ネル「それまで勝ち続けるってんだろ?
…面白ぇ、やってやろうじゃねぇか!」
カリン「次はちゃんと一撃で仕留められるようにしないと」
アスナ「えー、それじゃ私の分は!?」
ウォルター「……」
ウタハ「先生、勝ち続ける自信は?」
ウォルター「…努力する…
俺もミシガンの動きを完全に再現できているわけではない…」
ネル「なんだよ、そのミシガンって」
ウォルター「…ライガーテイルの搭乗者だ
部隊の指揮官でもあった、部下の扱いや、ACの操作は…俺は、ミシガンから学んだ様なものだ」
ウタハ「へえ…そんな人がいたんだね」
ハレ「じゃあ、先生にとっての先生?」
ウォルター「そんなところだ」
ウォルター「…
ネル「こっちのセリフだっての、待ってたぜ、先生」
ウタハ「…今から?」
ハレ「…えっと、ちょっと待って、準備が…」
ウォルター「
ハレ「ええと…こうして…これを…
……こんなに?52機も投入するの?」
カリン「50!?」
ネル「ふーん、それで足りんのか?」
ウォルター「……お前たちの強さは充分理解したつもりだ」
ネル「…じゃあ、試してみようじゃねぇの」