燃え残り   作:名無し

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ヘリポート奪還

─シャーレ・休憩室─

 

リン「それで、わざわざ呼びつけて…これですか、私は財務室の担当では無いのですが」

 

ウォルター「ならば報酬の話は財務室と直接話を通す、だが、もう一つはこれだ」

 

タブレットの画面を差し出す

 

リン「…ああ、アビドスの…」

 

ウォルター「俺にはこの学校に対して支援できるだけの物資も、金も、運搬手段も無い

そもそもこれは連邦生徒会の管轄だ」

 

リン「…支援は必要ありません」

 

ウォルター「何?」

 

リン「連邦生徒会はそう判断したんです、アビドス高等学校を…連邦生徒会は支援できません

どうしても支援するというのでしたら、これは連邦生徒会ではなく、『シャーレ』として支援していただくほかありません

つまり、物資は…」

 

ウォルター「俺に用意しろという事か…」

 

リン「移動手段くらいなら、なんとかできるでしょうが…」

 

ウォルター「……」

 

リン「…何も()かれないのですね…」

 

ウォルター「移動手段の方は頼む」

 

ウォルター(想像はしていた、こんな依頼が連邦生徒会ではなく、シャーレに送られてきた

…連邦生徒会は頼りにならないと考えたか、断られたか)

 

リン「…輸送も考えて、ヘリになるとは思いますが…それについては、連邦生徒会からシャーレに依頼させて欲しいことがあります」

 

ウォルター「……」

 

──

 

ウォルター「…ふう」

 

マグカップに入ったコーヒーを飲み干し、手のつけられていないコーヒーカップを一緒に下げる

 

ウォルター「アロナ」

 

アロナ「はい、なんですか?先生」

 

ウォルター「依頼を読み上げてくれ」

 

アロナ「はい、七神(なながみ)リンさんからの依頼ですね

連邦生徒会の所有するヘリポートとヘリの保管庫が武装集団である、ヘルメット団によって、占拠されました

先生がアビドスに移動する為にはヘリが必要になります、その為、シャーレにこのヘリポートとヘリを確保してほしいとのことです

これは本来連邦生徒会が対応すべき仕事ですが、緊急の為、『外部組織への正式な依頼』です」

 

ウォルター(七神がシャーレを外部組織として扱い、正式に依頼した…そして、十分な報酬を提示した

そう、ヘリポートの奪還に使う費用だけではなく、補給物資を買っても十分すぎる額を)

 

これは要するに…連邦生徒会としてはアビドスを見捨てた

しかし、七神リンはアビドスを見捨てたくは無い、という事だ

 

ウォルター「アロナ、仕事の時間だ、阿慈谷(あじたに)伊草(いぐさ)鷲見(すみ)を呼べ……白石(しらいし)は…いや、白石も呼んでくれ」

 

アロナ「わかりました、早速取り掛かるんですね!」

 

ウォルター「…ああ」

 

アロナ「皆さんすぐに来てくれるそうです!」

 

──

 

セリナ「お待たせしました!先生!怪我人はどちらですか!?」

 

ウォルター「……」

 

ついポカンとしてしまった

居眠りでもしていたのだろうか、いや…

オフィスの壁時計を見ても間違いない

 

ウォルター「呼んだのはつい数分前のはずだが…」

 

セリナ「ちょっと近くまで来てたもので…それに!救護は早さが命に直結しますから!」

 

だから急いで来た、と

それにしたって早すぎる

 

ウォルター「…悪いが、まだ怪我人は出ていない、出るとしたらこれからだ」

 

セリナ「なら、待機してますね!」

 

それからしばらくして…

 

ヒフミ「すみません、お待たせしました」

 

ウォルター「いや、丁度いい位の時間だ」

 

ヒフミ「へ?」

 

その後少しして…

 

ウタハ「やあ、先生」

 

ウォルター「来たか」

 

ウタハ「ミレニアムからだとシャーレは少し遠いね、シャーレまでの直通ルートとして、人を打ち出すランチャーはどうかな?」

 

ウォルター「カーゴランチャーか、有人での運用をするのはやめておけ、あれは良いものじゃない」

 

ウタハ「おや、先生のいた所には既にそんな物があるんだね、今度詳しい話が聞きたいな」

 

ウォルター「…後は伊草か」

 

しばらく経って…

 

ウォルター(…おかしい、何の連絡もない)

 

ヒフミ「ハルカちゃん、来ませんね…」

 

ウタハ「時間にルーズな子、なのかな?」

 

ウォルター(そういう印象はなかったが…)

 

ヒフミ「もしかして、何か事故に…」

 

休憩室のドアが開く

 

ハルカ「ご、ごめんなさい!お待たせしました!!」

 

ヒフミ「あ、良かっ…えっ、ドロドロじゃないですか!?」

 

ウタハ「汗も凄いね、もしかして走ってここまで…?」

 

ハルカ「は、はい…すみません、全力で走って…ああ…でも先生をお待たせしてしまって…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい

すぐに死んで来ます!」

 

ウォルター「待て、何故そうなる」

 

セリナ「もしかして、走り疲れてまともに思考できてないんじゃ…」

 

ウォルター「…伊草、一度座れ、無理はするな」

 

ハルカ「は、はい!」

 

ハルカが床に座る

 

ウォルター「違う、椅子に座れ…鷲見、飲み物を持って来てくれ」

 

セリナが差し出したジュースをハルカが受け取る

 

ウォルター「それを飲んでよく休め」

 

ハルカ「え?…う…」

 

セリナ「危ない!」

 

急に意識を失い、椅子から落ちそうになったハルカを受け止める

 

ウォルター「……仮眠室に運ぶ」

 

セリナ「緊張が解けたんでしょうか…?熱中症の疑いもありますね、私もついていきます」

 

──

 

ヒフミ「先生、ハルカちゃんは…?」

 

ウォルター「今は鷲見が様子を見ている、水分を摂らせて休ませているが…」

 

ウタハ「見た所ゲヘナ生に見えるけど、ゲヘナの自治区からここまで走るとなると…とんでもない距離だね、倒れるのも無理はない」

 

ヒフミ「電車やバスを使わなかったんでしょうか…」

 

ウタハ「何か特別な理由でも…」

 

ヒフミ「あ、そうだ!」

 

ウタハ「思い当たることが?」

 

ヒフミ「…ハルカちゃん、お家賃を稼ぐ為に頑張ってるみたいなので…少しでも節約しようと…」

 

ウタハ「なるほど、ところで先生、交通費の手当ては無いのかな?」

 

ウォルター「…失念していた、わかった、今後は交通費を支給する」

 

ウタハ「よし、解決だね」

 

ウォルター「だといいが…」

 

ヒフミ「ところで、お仕事はどうしましょう…」

 

ウタハ「私が代わりについていくよ」

 

ウォルター「だそうだ…阿慈谷、いけるか?」

 

ヒフミ「が、頑張ります…」

 

 

─シャーレ近郊─

 

ヘルメット団A「撃て撃て撃てー!」

 

ヘルメット団Bな、なんだこいつら、強いぞ!?」

 

ダダダダダダッ

 

ヘルメット団A「うわぁっ!?」

 

ヘルメット団B「に、逃げろ!」

 

ターンッ!

 

ヘルメット団B「うわっ!?うわぁっ!?」

 

ドカーン!

 

???「…はぁ…片付いた、か」

 

???「くふふっ!手応えないな〜…つまんな〜い!」

 

???「そうだね、弱すぎる…どう思う?社長」

 

???「こんな奴らにハルカがやられるとは思えないわ、それにしても、ハルカは一体どこに…」

 

???「待って、誰か来るよ」

 

 

──

 

ウォルター「今回の仕事はヘリポート、及びヘリの奪取だ」

 

ウタハ「わかった、行こう」

 

ヒフミ「はい!…あれ…?」

 

ウォルター「2人とも待て、これは…」

 

暴徒が暴れているという話はあった、だが…

ヘリポートは、爆発でボロボロ、ヘリのあるとされる保管庫も、壁に大穴が空いている

そして、ヘルメット団らしきヘルメットを被った少女達が倒れている

 

ウォルター「何が起きた…?…周辺を調査しろ」

 

ヒフミ「はい…でも、これ…」

 

ヘルメット団がやった、と、考えるのが自然だが…

なぜ急にこんなことを?なぜヘルメット団が倒れている?

 

ウォルター「…警戒を怠るな、そのままゆっくり退がれ」

 

ウタハ「…逃げる?」

 

ウォルター「仕切り直しだ、一度戻れ」

 

ヒフミ「わかりまし…」

 

カチッ

 

ヒフミ「え?」

 

ドカーン!

 

ウォルター「地雷だと…!阿慈谷!」

 

ヒフミ「けほっ…だ、大丈夫です…!」

 

ウォルター「ならそのまま退がれ、白石」

 

ウタハ「雷の玉座をお見せしよう」

 

どこかりともなく、白い椅子のような物が現れる

 

ウォルター(あれは…機械か?)

 

ウタハ「……そこだ!」

 

ウタハが指し示した方向を椅子型のターレットが撃つ

 

ウォルター「汎用兵器のような物か…?」

 

ウタハ「…出てこないなら、今地面から引き上げた地雷を投げ込むよ」

 

???「マズイね、どうする?逃げ場はないけど」

 

???「くっふふ〜!…やっちゃおっか!」

 

???「ええ、やりなさい!」

 

ウタハ「飛び出して来た!」

 

ウタハが地雷を投げ、応戦する

 

ウォルター(敵は3人か…阿慈谷はちゃんと戦える状態ではない)

 

ウォルター「白石、無理はするな」

 

ウタハ「わかってる、それにしても…強いね」

 

???「社長、あのタレット、やれる?」

 

???「弾幕が激しくて厳しいわ、でも物陰から顔を出せたら…」

 

???「じゃ、コレで!」

 

物陰から投げられた爆弾が爆発して一瞬視界を奪う

 

ウタハ「…!」

 

ウォルター「今だ白石、何も考えず走って逃げろ」

 

???「さて…あら?」

 

???「居ないね」

 

???「あれー…?逃げられちゃった」

 

 

──

 

ウォルター「阿慈谷、傷はどうだ」

 

ヒフミ「大丈夫です、ちょっと痛いくらいなので」

 

ウォルター「…奴らがヘルメット団を排除した連中だろう、倒さなくてはヘリには辿り着けない」

 

ウタハ「どうする?先生」

 

ウォルター「やり方を変える、相手は3人だ、数は確かに劣っているが…問題はない」

 

ヒフミ「何か作戦があるんですか?」

 

ウォルター「…ああ、白石、お前が(かなめ)になる」

 

ウタハ「わかった、で、どうすればいい?」

 

ウォルター「まずはターレットで敵を誘え、その間に…」

 

──

 

???「あれー?こっちに逃げたと思うんだけど」

 

???「うん、でも…椅子のタレットしかいなかった…というか、建物の周りを一周させられたみたいだね

さっき倒したヘルメット団が転がってる」

 

???「もう!どこに逃げたのよ!…ムツキ、地雷は?」

 

ムツキ「ちゃんと仕掛けてるけど、うーん、かかってないみたい

先頭で追ってたのはカヨコちゃんだけど」

 

カヨコ「…最初に逃げられてから人影は見てないよ」

 

ムツキ「そっかぁ…どうしよ、アルちゃん」

 

アル「…この辺に転がってるヘルメット団よりも、さっきの奴らの方が怪しいわ」

 

カヨコ「だね……っ!正面!」

 

ターレットが物陰から飛び出し、弾幕を張る

 

アル「あー!もう!なんなのよあの椅子!」

 

ムツキ「しょうがないなー、今度はコレで…」

 

ウォルター「阿慈谷、白石、今だ」

 

倒れていたヘルメット団が起き上がり…

 

アル「ちょっと!?」

 

ムツキ「うわっ!?」

 

2人に飛びかかる

 

カヨコ「…やられた…倒したヘルメット団の中に紛れてたなんてね」

 

アル「この!離しなさいよ!」

 

ウタハ「まさかこうもうまくいくとは思わなかった」

 

ムツキ「重い〜!」

 

ヒフミ「ごめんなさい、もうちょっと我慢してください…!」

 

ウタハ「さて…で、どうしようか」

 

カヨコ「…社長」

 

アル「カヨコ!やりなさい!」

 

カヨコがハンドガンをウタハに向ける

 

カヨコ「……はぁ…降参」

 

カヨコが両手を挙げる

 

アル「ちょっと!?」

 

ムツキ「いやいやアルちゃん、この2人だけじゃなくてあの椅子もあるんだから流石に無理だって〜」

 

ウォルター「少し待て、そちらに向かう」

 

ヒフミ「え?…わ、わかりました」

 

──

 

カヨコ「…アンタがこいつらの親玉?」

 

ウォルター「…シャーレの『先生』だ」

 

カヨコ「シャーレ…連邦捜査部シャーレ?…動き出してたんだ、これはちょっとマズいかもね」

 

アル「ちょ、ちょっとカヨコ!?」

 

ウォルター「お前達はこの辺りを占拠していた暴徒とは違う様に見える、話合いで解決できるのなら…」

 

カヨコ「わかった…こっちとしてもこれ以上は辛いし、本来の目的と外れすぎる、社長、ムツキ、ここは従おう」

 

─シャーレ・オフィス─

 

アル「ふ、ふーん、ま、まあまあの事務所ね」

 

ムツキ「うちの事務所より広いね、3倍くらい広いんじゃない?」

 

アル「ちょっと!余計なこと言わなくて良いの!」

 

カヨコ「はぁ…それで、何」

 

ウォルター「簡潔に言おう、お前達が荒らしたあのヘリポートは連邦生徒会の持ち物だ、そしてシャーレはそこを利用する予定があった」

 

カヨコ(…これは、面倒なことになったかも)

 

ウォルター「だが、該当区域はヘルメット団と呼ばれる武装集団に占拠されていたらしい

それを追い払ってくれた、つまり、俺達がその仕事をする必要は無くなったわけだ

それについては礼を言おう」

 

アル「ふ、ふーん、私たちの実力を理解して、友好的な関係を築きたいってこと?考えてあげても…」

 

ムツキ「アルちゃん、そういう流れじゃないと思うよ?」

 

ウォルター「だが、ヘリポートとヘリの被害は大きい」

 

アル「…へ?」

 

カヨコ「はぁ…やっぱり」

 

ウォルター「こちらの生徒も怪我を負っている、わかるな?」

 

アル「そ、そそっ…それ、は…」

 

カヨコ「…ま、仕掛けたのはこっちだし、言い訳もできなさそうだね」

 

ウォルター(…さて)

 

この3人、何故あのヘリポートで戦っていたのか

どうやらアルと呼ばれる真ん中の少女は調子に乗りやすい、だが脇を固めている2人はちゃんと状況を読み取る能力があるらしい

 

特に、カヨコと呼ばれた少女は随分と落ち着いている

…度胸も悪くないだろう、おそらくぬるい対応をすれば逃げられる、だから、下手には出ない

 

ウォルター「破壊されたヘリポート、そしてその保管施設についての被害は現在調査中だ

決して安い物ではないだろうな」

 

アル「そ、そんな…」  

 

カヨコが諦めたようにため息をつく

 

カヨコ「……わかった、どうすればいい?」

 

ウォルター「今後は迂闊な事をするな、良い勉強になっただろう」

 

カヨコ「どういう意味?」

 

ウォルター「こちらの仕事が片付いたのは事実だ…どうせ多少の破壊は免れなかっただろう」

 

カヨコ「つまり、請求はしないし、無傷で帰してやる…って事?」

 

ウォルター「そうだ」

 

カヨコ「…ふーん、授業を受けさせられたって事か」

 

アル「え?ど、どういう意味なのよ!」

 

ムツキ「とりあえず、お咎めなし…って感じ?」

 

ウォルター「その認識で構わない、が…」

 

アル「まだ何があるの!?」

 

ウォルター「何故あそこで戦っていた、ヘルメット団と因縁でもあるのか」

 

アル「…つい最近、ウチの社員が怪我をして帰って来たのよ…昔からイジメられてたみたいだし、またロクでもない奴らに目をつけられたんだと思って…」

 

カヨコ「ヘリポートの周りで戦ってたのは、本当に偶然なんだ、聞き込みをしながら探してたら因縁をつけられた、だから応戦したんだけど…そもそも、なんでこんな所まで来たのかもわからないし」

 

ウォルター「…それで…見つかったのか」

 

カヨコ「まだだよ、だからさっさと探しに行かないと…?」

 

ドタバタと廊下を走る音が響く

 

セリナ「だ、誰か止めてください!」

 

ヒフミ「え、ええ!?」

 

ウォルター「…起きたか」

 

豪快に扉が開かれる

 

ハルカ「すっすす、すみませ…あ、アル様!?」

 

アル「ハルカ!?」

 

カヨコ「どうしてここに…?」

 

ウォルター「…そういう事か、伊草、そこに座れ…違う、床ではなくソファに座れ」

 

 

──

 

カヨコ「なるほどね、シャーレでバイトか…でも、それであんな怪我してたんだ?」

 

ハルカ「ごめんなさいごめんなさい…その…」

 

ウォルター「俺の指揮が未熟だったせいで怪我をさせた、悪かった」

 

ハルカ「ち、違います!私が…!」

 

アル「…先生も悪い人じゃないみたいだし…よかったわ、取り越し苦労で」

 

ハルカ「あ、アル様…?」

 

アルが軽くハルカの頭を撫でる

 

アル「あんまり無茶しちゃダメよ、わかったわね?」

 

ハルカ「は、はい!」

 

カヨコ(また、カッコつけて…あんなに騒いでたくせに)

 

ムツキ「くふふ〜、アルちゃんカッコいい!」

 

アル「カヨコ、ムツキ、先に帰るわよ」

 

カヨコ「ん…先生、もう少しだけハルカを休ませてもらってもいい?」

 

ウォルター「構わん」

 

ハルカ「え?えっ?」

 

ムツキ「じゃ、お先〜!」

 

とは言っても、どうせハルカは休まないだろう

 

ウォルター「鷲見、伊草を頼む、そうだな…コーヒーを出せるように教えてやれ」

 

セリナ「はい!…え?あ、は、はい…わかりました…」

 

ヒフミ(ここのコーヒーってインスタントじゃ…?)

 

ウォルター「白石、阿慈谷、ヘリの状態を確認しに行くぞ」

 

ウタハ「そういう事なら任せてくれ、エンジニア部の本領発揮だ」

 

 

──

 

リン「…話はわかりました、ヘリに余計な武装や機能が追加されたことにも目を瞑りましょう」

 

ウォルター「すまん」

 

リン「今回の仕事の報酬でアビドスへの補給物資を連邦生徒会から購入する件、了解しました

ヘリへの積み込みは即日行います、ヘリの運転オペレーターもこちらで用意しましょう…しかし、積載上限を超えるでしょうから、先生は乗れません」

 

ウォルター「……」

 

リン「電車等の交通機関をご利用ください、ヘリの武装を外せれば先生も乗れたんですけどね」

 

ウォルター「…そうだな」

 

リン「それでは先生、ご武運を」

 

リンがオフィスの扉から出ていくのを見送る

 

ウォルター「…先生、か…」

 

 

─アビドス自治区─

 

アル「はあ…ハルカには無理をさせすぎたわね」

 

ムツキ「無理に良い事務所構えるからじゃないの〜?」

 

アル「だ、だって!こんなに良い事務所なのに他よりずっと安いのよ!?」

 

カヨコ「はいはい、それより、ハルカが帰ってくる前に仕事の準備しちゃおうよ」

 

アル「ちょっと!?」

 

カヨコ「依頼主は…『カイザー・コーポレーション』か…良い噂はない所だけど」

 

アル「ふふ…何も問題ないわ、だって、私たちは『便利屋68』、金さえもらえれば、なんでもする…

なんでも屋だもの」

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