鉄血のオルフェンズ 黒騎士   作:クソメガネザル

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第2話

 俊敏なステップを踏み、スラスターを噴かして姿勢制御を図る、翡翠の瞳を輝かせる黒騎士。120mmライフルの射線を完全に見切った漆黒の騎士が行う大立ち回りはオーリスの駆るグレイズを見事に翻弄していた。

 

[その程度の腕前では、ワタクシを倒す事など侭なりませんわ。そんな、システム頼りの正確な射撃なんて避けやすいに決まっているでしょう? ハエが停りますわ]

[おのれぇぇ! この、この、このこのこのぉぉぉっ!]

 

 スピーカーから響く少女の声は冷淡で感情の起伏すら感じられないほどで、それには堪らず。怒りと恥辱を含んだ感情を露にさせられたように、無闇矢鱈に砲撃を放つオーリス機だったが。

 

[マニュアルでも、照準くらいきっちりと合わせなさいな……無駄ですけれどもね?]

 

 ホバー移動でするすると荒地を駆けるガンダムエリゴスは、その無茶苦茶な射線をくぐり抜けて腰のナイトブレードを引き抜くと。

 

[隙だらけですわね、ちょいさぁ!]

[ぐぎゃぁ!?]

 

 剣を振り上げてグレイズの左マニュピレーターを切り裂き、脚部スラスターを噴かして急速旋回。 そのまま胴体部目掛けて強烈な回し蹴りを放った。

 甲高く耳障りな金属音が辺りに響き、ボディを凹まされた指揮官用グレイズは吹っ飛ばされ、背中から地に落ちる。

 

[アイン、これ以上は見てられん! 援護に回るぞ!]

[りょ、了解であります、クランク二尉!]

 

 傍観していた2機のグレイズが援護しようと動き出し、エリゴスに向けて速射を放つ2機。 しかしまるで生身のように鮮麗に、流れるように優雅な身のこなしでライフル弾を躱すエリゴス。

 

[仕方ありませんわね]

 

 マリアンナはナイトソードを鞘に納めると、腰背部に懸架(マウント)していた140mmヘビィマシンガンを手に取り、2機のグレイズに照準を合わせた。

 二発ずつの射撃で牽制しつつ、マシンガンの引き金を引くエリゴスの射撃は、敵機体の脆い関節部を的確に狙う。

 下手に動くとこちらがやられると判断したクランク機は格闘戦にシフトして、アインに援護射撃を命じると、バトルアックスによる攻撃に移った。 その連携に感心しつつ、ルーシカは2機のMSを釘付けにした。

 残る1機、ボロボロのオーリス機は指揮官たるオルガを潰そうと迫ったが……

 

「今だ、ヤッちまえぇぇ! ミカァァァッ!!」

 

 埋まっていた3番ハッチから砂塵を巻き上げ現れたそれは、鉄塊のようなメイスを振り下ろしてオーリス機の胸部、コックピット諸共に叩き潰して沈黙させた。

 

[オーリス隊長ォォォ?!]

 

 アインの叫びが木霊した……砂煙が晴れて姿を現したのはエリゴスと似た雰囲気をまとうMS。 黄色く、幅の広いブレードアンテナを持つ白、青、赤のMS。

 

[MSがもう1機だと……]

[貴様ぁぁっ、よくもォォォ!]

[! 待て、アイン!]

 

 クランクの指示を無視して、バトルアックスで切りかかったアイン機だったがメイスの振りあげにより攻撃は弾かれる。 後退したアインに向けてそのMSは自らの武器、メイスを投擲した。

 

[武装を投げるだと!? ……(きゃつ)めは何処に!?]

 

 咄嗟にシールドを用いて投擲されたソレを空にカチ上げ、メイスを弾き返したはずだったが、敵影を見失ったアインは戸惑い、隙を晒す。

 

[!?]

 

 天高く打ち上げられたメイスを掴み、高所からの振り下ろし。 自由落下の加速を乗せた一撃を、右腕を犠牲にすることで避けたアインに三日月は舌打ちした。

 

[浅かったか……]

[三日月でしたか。 ワタクシがわかりますわね?]

[それに乗ってるのは、マリア姉なの?]

 

 似たようなのがあるなと思っていた機体からの通信画面を見て、コックピット内で目を丸くする三日月を他所にマリアンナは告げた。

 

[相手の損害も同等でしょう。 これ以上の追撃は賢明とは言えませんが……!]

[おおおおぉぉぉッ!!]

 

 クランク機が吶喊。 エリゴスは振り下ろされるバトルアックスをシールドで受け止める。

 

[現状の被害をお考えなさい! これほどの犠牲を見過ごすのは愚の骨頂ですわ──お退きなさい!]

[お、女だと!?]

[まだ続けるおつもりであれば、容赦致しませんわよ!]

 

 マリアンナは込める出力を上昇させてクランクのグレイズを押し返す。

 

[押し負ける……出力が違いすぎるのか!]

[クランク二尉!]

 

 アラートが鳴り、マリアンナは切り掛かってきたグレイズを見るとすぐさま行動を起こす。 シールドバッシュにより、クランク機を弾き飛ばして勢いそのままに後退、ヘビィマシンガンで攻撃を空振ったアイン機の足元を撃ち付けて砂塵を巻き上げる。

 

[小癪な!]

[下だ、アイン!]

 

 クランクに警告されたアインは咄嗟に操縦桿を引く。 バルバトスのメイスによる下からの突き上げに胸部装甲を削られ、頭部を破壊されたアイン機は地に叩きつけられ、すさまじい衝撃に見舞われた。

 激しく揺れるコックピット内で腕の筋を痛めたアインは行動不能に陥っていた。そんなアインのグレイズをライフルを乱射して懸命な牽制で作った一瞬の隙に回収したクランク機はスラスターを全開にして戦闘域を離脱していった。

 

[まだ、まだだ……]

[ストップ、三日月。 ガス欠ですわ]

[……え?]

 

 冷静になった三日月が機体のパラメーターを確認すると、確かに推進剤の残量がゼロになっていた。

 

[とにかく、被害状況等の確認が先ですわ。 ワタクシもお手伝いしますから、今は抑えてくださいまし]

 

 マリアンナの機体から発射された停戦信号弾を見て、多くのGH所属MWも撤退していくのだった。

 

 ●

 

 逃げ出したマルバ氏は行方不明。一軍の方々が帰還されて、参番組のオルガと一軍のハエダを交えて代表ミーティングです。

 一軍の死者は68人。 参番組からは42名の命が失われたと、報告がありました。

 ギャラルホルン側の被害も甚大でしょう。 ともかく、立て直しのために臨時で私がC.G.Sの経営を仕切ることになりました……が。

 

「なんで俺たちがクビなんですかい!?」

「貴方方の犠牲も確かに大きいでしょう。 68名も亡くなられていますし……ですが、目に余りますわ! 特にハエダさん……貴方は陣頭指揮をオルガ・イツカに押し付けて戦線を離脱。 それは、実行部隊の隊長が為すべき行動でしたか? ご納得いただけないなら反論をお伺いする用意はありますが?」

「この小娘が……言わせておけば……!」

「はぁ、少し落ち着かれてはいかがですの? 単刀直入にお伝えしますわ──無能に需要はありません。 疾く失せてくださいませ。 まぁ、退職金くらいはお支払いしますわ」

 

 ミーティングの席でまともな異議ひとつ唱えられないハエダに対してワタクシは毅然とした態度を取り、解雇を申し渡しました。そんな凄まないでくださいませ、と口に出さずに伝えると。

 

「ふざけるな!」

「はぁ、ならワタクシにも考えがありますわよ?」

「あん? んだと……!?」

 

 拳銃を抜き、ハエダの太腿を狙って引き金を引く。乾いた銃声がミーティングルームに響きました。

 

「がぁぁぁ!?」

 

 脚の傷を押さえて這いつくばる彼の側頭部に拳銃を向け、銃口を突きつけると静かに引き金を引きました。 呆気なく絶命したハエダを見た一軍の皆さんに微笑みかけてワタクシは。

 

「このように。 ワタクシは不要と判断した方であれば、躊躇なく鉄槌を下しますわ。 ここまでお見せしたのですから……おわかり頂けますわね?」

「このクソアマがァァァ!」

「参番組の彼らは貴方達のガス抜きに痛め付ける玩具(おもちゃ)でも、虐げても良い所有物でもありませんわ。 彼らは意志を持った人間です……そんな彼らを貴方方が侵し、虐げていい道理はありませんの」

 

 血走った目で刃向かってきたササイも寸分狂わず眉間と喉を撃ち絶命させます。 返り血がワタクシの頬を濡らしますが気にしません。

 

「自身よりも弱い立場の子供達を虐げる者は、いかなる理由があろうともワタクシの下につくことを許しませんわ。 それがお気に召さないのであれば……もうお分かりですわね? まぁ、先に申し上げておきますと……参番組の少年兵達に殿を務めさせて逃げ延びようとした無能に用はありません。 疾く失せなさってくださいまし」

 

 ここからの処理は思うより他愛ないものでした……一軍の面々は総退職。 辞めたいと申し出てきた会計のデクスター氏には事務方の人員が抜けるのはまずいのでと。 お気の毒ですが残ってくださいと、お引き止めしましたが。

 なお雪之丞さんは折りよく残ってくださるそうでありがたいですわ。 メカニックとして指導できる先人が不在となっては困り果ててしまうところでしたもの。

 

「すまねぇな、マリア。 お前に汚れ役なんざ似合わねぇだろうに……」

「ふふ、筋を通すのは大事ですもの。 この程度の汚れ役なら幾らでも買って出てあげますわ」

 

 二名の死体の処理と言う仕事を押し付けた罪悪感の方が大きいですわと、笑って流しておきました。

 

「新しい社名は貴方がお考えなさい……オルガの心のままに、ですわ」

「何から何まで……」

「シャキっとなさい。 これからこの会社は貴方が引っ張っていくのでしょう? ワタクシは、その後押しをしたまでですわ」

「そうか……ありがとよ」

「あとはマルバ・アーケイ元社長の出方を待つだけですわ」

「そういやマルバのおっさんが資金持ち逃げしてやがったな……対策、捜索を考えねぇとなぁ」

 

 ハンカチで返り血を拭い、フミタンとクーデリアの待つ待合室に向かいます。

 

「暗い顔、してますわね。 クーデリア」

「マリア……あの黒いのMSに乗っていたのは……」

「ええ、ワタクシですわ。 あの子はワタクシが7年ほど前に発掘した物ですわ。 ASW-G-15 ガンダムエリゴスと言いますの」

「……やはりそうでしたか。 ──ねぇ、マリア。 私はなぜ、こんなにも無力なのでしょうか」

 

 クーデリアの内心の吐露をワタクシは聞き、彼女の背負うべき覚悟を説くことにいたしました。

 

「クーデリア、今は前を向きなさい。 犠牲となった子供たちのためにも、地球に行くのよ」

「ですが、私の歩みの先には……屍の山が築かれるかもしれない! それが怖いんです……!」

「貴女のせいじゃないわ、クーデリア。 今回の襲撃による犠牲が出たのは必然なのよ? だってこれが──戦争ですもの」

 

 内紛が起こる地区の話を聞くこともあるワタクシは戦争がそういうものだと知っています。 いいえ、知りすぎているのですから。 総じてこの世界で命は軽い。

 たったの50ギャラーで取引され、使い潰される子供たちがいるくらいなのですから……

 

「力を持たざる者は生き難いのが今の世界ですわ。 そんな世界に変革をもたらしたいのなら……自らを律し、強く有りなさいクーデリア! ぬるま湯の覚悟だけで世界を変えられるなんて思わないでいただきたいものですわ!」

「っ……ごめんなさい」

「フミタン、クーダリアをよろしくお願いしますわ」

「はい、承知いたしました」

 

 待合室から退室しながら、ワタクシにできる激励はこんな所ですわね……。 クーデリアがこの先どう化けるのか……楽しみですわ。

 それからワタクシはナタリアに仕事を引き継ぎ。 オルガ達の用心棒兼出資者として彼らに同行することにいたしました。

 最近働き詰めだと、いい加減に溜まりに溜まりすぎた5ヶ月分の有給を消化してくださいとのことです。

 その休暇中に傭兵まがいのことをして大丈夫なのでしょうか……考えるだけ無駄ですわね。

 

 そして、今日。 ギャラルホルンより使者を名乗り出たクランク二尉との決闘にガンダムバルバトスに搭乗した三日月が臨みました。

 ミカならヤってくれるさとオルガの言葉を信じて。 その決闘の行方を見守りましょうか。

 

 ○

 

 火星の荒野で向かい合う2機のMS。 赤い布を8.8m汎用シールドに引っ掛けた決闘に訪れたギャラルホルンのMSと。

 関節部のグリース補充、鹵獲したグレイズの肩アーマー装着などの応急処置を施された白いMS。 火星の地平線上に沈みかけていた夕焼けの風は赤い布を靡かせる。

 

[ギャラルホルン火星支部、実動部隊。 クランク・ゼント!]

 

 クランクの名乗りにを受けて三日月はえ、なんだよ? と心の中でつぶやいて動きが止まる。グレイズも、バルバトスからの返答を待っているようで動かなかった。

 

[三日月、きっちり名乗りは返して差し上げてくださいませ]

[え? あー、えっと……CGS参番組 三日月・オーガス]

 

 マリアンナに促される形で三日月はやっと名乗り返していた。 得物を構える2機のMS……そして……

 

[参る!!]

 

 2機は同時に動き出す。 バルバトスは大型メイスを突き出して飛び込んで来たグレイズのバトルアックスと迫り合う。 その途中、三日月は低姿勢に受けたのを利用すると、スラスターの噴射を行い。そのまま砂塵を巻き上げてバルバトスの姿を隠した。

 

[ぬうっ……]

[これで見えないだろ? 見えないのは俺も同じだけどさ]

 

 砂煙の中で翠のツインアイが輝き、猛然とグレイズを攻め立てた。 振り下ろし、突き上げから半身を捻り回転しての横薙ぎ。 盾で受け止めているグレイズだが、同じ鈍器でも武器としての重みが違った。

 横薙ぎにより盾を粉々に粉砕されたクランクはスラスターを使い一旦三日月から距離をとった。

 

[ねぇ、決着ってどう付けるの?]

[その必要はない! そもそも、こちらが欲しているのはクーデリアの命のみ!]

 

 三日月の質問を無視して、継戦の構えを取るクランクにイラつきを隠さず、加速しながら三日月はどちらかが死ねば決着がつくのか……と暗に突きつける。

 メイスの大振りを躱したクランクはそのまま跳躍してバトルアックスを振り下ろす。 三日月は引き戻したメイスの長い柄で受け止め、迫り合いになり、そこでクランクは自身の思いを吼えた。

 

[大人の争いで子供が犠牲になる必要はない……いや、あってはならんのだ!!]

[……さんざん殺した奴らが言うセリフじゃない……よ!]

 

 三日月はその言葉を受け入れることはできなかった。 散っていった仲間のためにも。敵のMWに殺された者たちのためにも。 グレイズの胸部を蹴飛ばして三日月は間合いをはかり、スラスターを噴かして加速。

 

[もういいよ、俺はオルガに言われてる……アンタをヤッちまえってさぁ!]

 

 突き込みの振り落とし(フェイント)にかかったグレイズは紙一重で避けながらもバルバトスの左腕にバトルアックスを打ち下ろす。

 

 しかしそれは囮で三日月は振り下ろしたメイスを支点にして避けながら、グレイズの背後のバックパックを強かに蹴りつける。

 よろめくクランクに構え直されたメイスが襲いかかる。

 

[くぅ、これが子供か……!?]

[子供だとか、戦場で甘いこと言ってる奴が先に死ぬんだよ……アンタみたいに!]

 

 悪態をつく三日月。それはクランクに聞こえて動揺を誘う。一合、二合、三合と重ねて得物をぶつけ合い、ついにバトルアックスの刃先が砕け散った。 武器を失ったクランクは棒となった得物を構えて

 

[言っとくけど、俺は犠牲になんてなってないよ]

 

 バルバトスの猛攻に耐えながらクランクは三日月の意志に耳を傾けた。

 

[俺と俺の仲間のために、出来ることをやってるだけさ……]

 

 メイスの石突きをはね上げてグレイズの武装を弾き飛ばし

 

[とりあえず、今はあんたが邪魔だ!]

[うおぉぉぉぉ!]

 

 グレイズは最後の武装、マニュピレーターを握りバルバトスに振るう。 その拳を払い除けて、三日月はメイスに仕込まれていたパイルバンカーをグレイズのコックピットめがけて撃ちだした。

 

[ゴフッ……]

 

 機能停止したグレイズ。 コックピットは抉られクランクは血反吐を吐いた。 そして、赤く染まった自身の右脇腹を見て。その出血量から生存は困難な致命傷と判断した。 コックピット付近の装甲はへしゃげ、ちぎれていた。

 

[見事だ……三日月・オーガス。 同じ戦士として、俺に華々しい散り様を与えてくれたことに……感謝する……ぐぬぅ……]

[なぁ。 俺が勝った場合、どうなるの?]

 

 もうコックピットから出ることもないだろうクランクは困っていた。 死の淵にありながらどう返事をしたものかと。

 

[あんたがそれを言わなかったのが気に食わなかったからさ……]

[すまなかった。 考えつかなかったのさ……その選択を俺が持てなかった……それだけだ]

[……もういいよ、それ以上喋んなくて]

[頼みがある……この体ではあと30分ももたない……俺は、自分で終わる力も残していないんだ……]

 

 三日月は逡巡して、自らの持っていた拳銃を思い出す。 コックピットがせり上がり、三日月は外に出た。 拳銃を構えて……

 

「──本当に子供だったのか……」

「言い残すこと、ある?」

 

 拳銃を構える三日月。

 

「ありがとう……」

 

 その言葉を聞き届けた三日月は一瞬だけ瞑目する。そして、乾いた3発の銃声は火星の赤い風に乗って溶け消えて行くのであった。

 

 ●

 

 決闘が終わり、オルガは自分たちを『鉄華団』と名付けました。

 

 クランク氏については戦死されたので、こちらで丁重に葬らせていただきました。誇り高き戦士の散りざまはきっちりと見届けましたわ。戦後処理についてですが、クランク氏の乗っていた機体はC.G.S改め「鉄華団」が獲得した戦利品とすることになりました。

 

 その後、ワタクシは屋敷より多くのMS部品を鉄華団に持ち込んでバルバトスの整備を行いました。今のところ、応急処置しかできませんが、前よりはマシになるはずで動きにも余裕が生まれるはず。 雪之丞さんにもMSの整備方法を軽くレクチャーしたので、整備技術の向上が当面の宿題だと思います。

 

 肩の装甲や、ツギハギのようだった装甲に白の塗装を施してカラーリングに統一感を与えるだけでも見違えるものなのですよね。 元ヒューマンデブリの明弘たちが宇宙船のイサリビを回収に行っている間にワタクシたちは作戦を練りました。

 

 トドさんの計らいでオルクス商会と取引をするらしいのですが、十中八九オルクスは裏切るとワタクシは予言しておきますわ。 そのためにも、1つ策を講じましょうか……クーデリアは地球行きを改めて誓い、再出発の決意を表明。 ワタクシは友の成長を心から祝福して、お祝いと称し今回の依頼に関しての資金提供を快諾いたしました。

 

 さて、出航まで日にちがあるのでその間に少し羽を伸ばしましょうか……

 

 to be continued

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