ストライク・ザ・ブラッド 最強のキャラ達の力をもつ転生者 作:ファン2
聖者の右腕Ⅰ
白いパーカを被った十五、六歳の高校生が気だるげにコンビニ袋に入っている期間限定のイチゴアイスとバニラアイス。妹に頼まれ限定バニラアイスを買ってこいと言われ夜中に買いに行った。イチゴは僕が食べたいと思ったのでついでに買った。日本では、珍しい190cmの身長と白髪とサングラス、マスクをしたた男子がいた。そこに浴衣の着た二人の女性が来た大学生なのか分からないがそれくりの年齢に見える。下駄を履きなれていないのか、少しふらついていた。少年の前で悲鳴を上げながらバランスを崩した一人の女性が尻餅をつき浴衣がはだけた女性は、太腿まであらわになる。
「………っ!」
鼻先を押さえた。深紅の赤い液体が指先からたれる。鼻血が止まるのを待ち再び歩き始めた。
◆ ● ◆ ● ◆ ●
「名乗りなさい」
『獅子王機関』
国家公安委員会に設置されている特務機関。大規模な魔導災害や魔導テロを阻止するための、情報収集と謀略工作が主な任務。また平安時代に宮中の霊的守護を担当していた滝口武者を源流としているため、現在でも要人の警護を行うことが多い。剣巫や舞威媛などの攻魔師を内部で養成しているほか、七式突撃降魔機槍などの武神具の開発も行っている。
そんな獅子王機関に呼ばれた
「
姫柊が所属している組織『獅子王機関』のトップ三聖から呼び出された。
「歳は?」
「あと四か月で十五になります。」
「成績がよさそうね、緑堂が褒めていたわ」
「縁堂に、精神防御以外に教わりましたか?」
「呪術全般と巫術、あと幻術と渦祓いを」
「魔術は?縁堂の専門はしそちら方面のはずですが」
「大陸系のものは、一通り。西洋魔術は、基礎理論だけです」
「魔族との戦闘経験は?」
「実戦はありません。養成所で模擬戦闘の集中訓練を二度ほど」
「武術は?」
「一応、使えます」
「そう?
「――っ⁉」
闇の中から爆発的な、殺気を感じた。無意識に体が、動いたおかげで攻撃を避けることができた。
「
短い呪言で唱え掌に呪力を集中させ、式神の内部えと叩き込んだ。二体目も薙ぎ払いで倒した。
「これは……なんの真似ですか?」
「ふはははは。良い判断だ。姫柊雪菜。よく凌いだな」
満足げに笑う男の低い野太い声が聞こえる。性別や年齢が分からない声で
「呪詛卜筮を不得手とするも霊視、剣術において抜き出た才を持つ逸材…まずは、合格としよう」
「合格?」
長老達の声に眉をムスッとした姫柊
「本来なら貴方は、剣巫の資格を得るのに四か月の行を修めてもらわなければなりません。ですが――事情が変わりました。姫柊雪菜」
彼女の言葉に
「さぁ、本題に入りましょう」
「はい」
「良い返事です。まずは、これを」
御簾の隙間から一羽の蝶が現れた。
「この写真は?」
写っていたのは、高校生の制服を着た。一人の男子生徒。
「彼は
「いえ、知りません」
「彼のことをどう思いますか?」
「え?」
突然の質問に驚き、戸惑う。
「写真だけでは正確なことは分かりませんが、おそらく武術に関しては、達人の域に達していると思われます。特に危険な呪物を身についている様子もありません。ですが、撮影者の存在には、気づいていると思います」
わざと撮らせたのでかね?と言っていると。
「いえ、そういうことではなく、あなたは、彼のどう思うのかと訊ねているのです。つまり、彼はあなたの好みですか?」
「例えば顔の良し悪しだとか、見た目の好き嫌いの話です。彼の場合サングラスとマスクで見えないですけど、どうですか?」
「あの……私をからかってるんですか?」
不機嫌な口調で長老たちに訊き返す。この人たちの真意が分からない。
「では、第四真祖という言葉に聞き覚えは、姫柊雪菜?」
落胆の息を吐きながら言った彼女の質問に小さく息を吞んだ。功魔師なら誰もが知っている名前である。
「
「そのとおり。一切の血族同胞を持たない、唯一孤高にして最強の吸血鬼です」
第四真祖――
「ですが、第四真祖は実在しないと聞いています。ただの都市伝説の類だと」
真祖というのは、闇の血族を統べる帝王。もっとも古く、もっとも強大な魔力備えている〝始まりの吸血鬼〟だ。彼らは、自らの同胞である数千数万もの軍勢を従え、三つの大陸にそれぞれが、自治領である
「たしか、公に認められている真祖は三名だけです。欧州を支配する第一真祖『
「然様。だが、それだけでは第四真祖が存在する、という証明にならぬのである」
「おぬし今年の春に、京都で起きた爆発事故のことを覚えておるかぇ?」
「…え?」
「四年前のローマで起きた列車事故、それに中国での都市消失事件も。マンハッタンの海底トンネル爆破事件もあったの。古い所ではシドニーの大火災も」
「まさか……それらすべてが第四真祖の仕業だと?」
それぞれ大量の死傷者を出した凶悪な大規模テロ事件だった。犯人は不明だと報道された。
「あらゆる、状況証拠が、第四真祖だと実在を示しています」
顔を青ざめる姫柊
「彼らは歴史の転換点に必ず現れ、、世界に虐殺と大破壊をもたらしてきました。しかし問題はそれだけではありません。第四真祖の存在は、この世界に秩序と安定を乱します。理由はわかりますね?」
「はい」
吸血鬼という種族特性と、高い教養知性を備えた彼ら吸血鬼は、人類に敵対する存在とは、限らない。多くは、人間社会に溶けこんで、暮らすことを好み、人類という種族全体を敵に回すことをこれまで避けてきた。真祖達は、各国政府との間に、無差別の吸血行為を禁止する条約が結ばれた。表向きは平和的な共存を実現しているように見えるが、三つの夜の帝国の力関係が極めて微妙なバランスで成立している。
「真祖達が聖域条約に応じたのは、数十年の間、真祖同士がお互いを牽制し合う三すくみの状態が続いていたからです。常に彼らは、自分達以外の真祖の存在に怯え、人類を敵に,回す余裕がかったのです」
「なるほど」
「ですが、彼らと同等の力を持つ第四真祖の存在が出現したら、その均衡は呆気なく崩れてしまうでしょう。最悪、人類を巻き込んだ大規模な戦争にもなりかねません」
姫柊は、気になることを彼女に言った。そして、嫌な予感がした。
「第四真祖の居場所は、分かっているのですか?」
「ええ。まだ確認はとれていませんが、ほぼ間違いないでしょう」
「第四真祖は、どこに?」
「東京都絃神市―――絃神島
彼女の言葉に姫柊は、絶句した。
「第四真祖が日本にしかも……魔族特区に⁉」
「それが今日あなたが、呼ばれた理由です。姫柊雪菜、獅子王機関
「私が……第四真祖の監視役?」
「ええ。監視対象を危険をな存在だとあなたが判断した場合は、全力を持ってこの武器で抹殺してください」
「抹殺を……⁉」
姫柊は、不安だった。自分にこんな大任が務まるのか。姫柊は、所詮見習いの身。本気の真祖を倒せると思うほど自惚れては、いない。真祖は一国の軍隊に匹敵するほどの力を持っている、正真正銘の
「受け取りなさい。姫柊雪菜」
御簾の隙間から、篝火に照らされ、闇の中に浮かび上がる銀の槍
「
姫柊は、頷いた。七式突撃降魔機槍は、特殊能力を持つ魔族に対抗するために獅子王機関が開発した武器だ。高度な金属精錬技術で造られた穂先最新鋭の戦闘機にも似た流麗を持つ、機槍の名に相応しい。だが武器の核として古代の宝槍の一部が使用されているため、量産がきかず世界に三本しかない。個人で扱える物の中で間違いなく最強と言える、獅子王機関の秘奥兵器だ。
「これを……私に?」
姫柊は、信じられないという表情をしていた。
「真祖相手なば、もっと強力な装備を与えたいのですが、現状では、我々に用意できるのは、最強の武神具なのです」
「はい、もちろんですが?」
御簾の隙間には、雪霞狼以外にビーニルに包まれた新品の制服が綺麗に折りたたまれていた。白と水色を基調とした、セーラ襟のブラウス、プリーツスカート。
任務に就く姫柊に三聖から、一千万円と獅子王機関が開発した最新鋭兵装を与えられた。七式突撃降魔機槍は、まさしく機槍の呼び名に相応しい。神格波動駆動術式という、魔力を無効化しありとあらゆる結界を斬り裂く破魔の槍。魔族にとっては、天敵とも言える武装で真祖をも殺せると言われている。
魔力がを無効化できるなら大丈夫と思った姫柊はその任務を受けた。しかし、まだ獅子王機関は知らなかった、暁蒼が第四真祖以外にも強力な力をもっていることに。
◆ 〇 ◆ 〇 ◆ 〇
「暑い……焼ける……溶ける……灰になる……」
そうボヤきながら歩いていたのが、日本では珍しい、白髪にサングラス、マスクをしているのが特徴の男性。
暁蒼である。
蒼は数十分前までは、家にいたのだがずっと引きこもるのもダメだと思い外にでたが、今後悔し始めている。
クッソ、吸血鬼になってから毎日外に出て太陽を克服しようとしているが、1時間しか外にでれない。いつになったら物語が始まるのやら、そして日の呼吸が、使えるようになれば太陽を克服できるのに。いっそのこと太陽を克服している吸血鬼を食べようか?なんかどこかの鬼の始祖みたいな思考になっている気がする。ここ、絃神島は通称魔族特区と呼ばれる。魔族特区というのは、三人の真祖と各国の首脳が結んだ契約で人間と魔族が共存できる島である。魔族特有の能力や魔族伝承の技術の研究のが盛んだ。周りが海なため被害がでても大丈夫なように、この土地に建てたのだそうだ。東京から南に330km付近に浮かぶ人工島、東京に近いため年がら、年中暑い。そのため、今ほとんどの人がおらず、バスかモノレールで移動している。ここに人工島があるのは、風水を使った良い立地を探した結果ここに決められたそうだ。そんなことり
「尾行されてない?」
周りに人がいないため、すぐに気配が分かった。尾行に気づいたのは家を出てから数十分後だ。視線を感じ後ろを振り向いたら少女は慌てて電柱に隠れていた。
(着ている服は中等部の制服、凪沙の同級生か?)
その時
「ねえねえ、そこのキミー。俺たちと遊ばない?」
「楽しいからさー」
「興味ありませんから、結構です」
後ろを振り向くと二人の男が姫柊をナンパしていた。そして腕見ると
「魔族登録証!」
魔族登録証とは、魔族特区に正式に登録された適法な魔族であることを示す証。身分証みたいなものだ。手首に装着するブレスレットの形で提供されることがほとんどだ。。これを提示することで、様々な行政サービスを受けられるようになるほか、生命活動の維持に必要な物資や、嗜好品の提供を受けることができる。一方で魔力や心拍数、位置情報などが記録されており、犯罪を抑止するための監視装置としての機能として様々なことをしている。すると
「だから、ついてこいって言ってるだろ。」
男は、姫柊の腕を掴み連れて行こうとしていた。もう一人の男は、下から上と手を振り、スカートがめくれ、下着があらわになった。
「!」
一瞬見えそうになったが、すぐに前を向いて知らんぷりをしていた。顔を真っ赤にした姫柊は、腕を掴んでいる、男を二回殴り、ダウンさせ、殴り掛かる男の懐に入り左手の掌底でお腹を攻撃すると、雷が発生した。
「若雷」
スカートを捲った男は、表式の棒にめがけて、トラックに撥ねられたよな勢いで飛んでいった。人間の姿から獣人になった。ダウンしていた、男が
「てめぇ、功魔師か!」
すると、鋭く伸びた歯に全身から膨大な魔力が迸る。
「D種!」
D種 正式名称吸血鬼。第一真祖
「来い、灼蹄!」
男の隣に炎により構成された馬が現れた。眷獣の存在こそが功魔師が吸血鬼を恐れる理由だ。吸血鬼が魔族の王と呼ばれるのは眷獣がいるからだ。これが吸血鬼が最強と言われる、主な理由だ。
「やれ、灼蹄」
眷獣の召喚になれていないのか、自身から放出してる魔力を制御できていない。そのせいか、異常な魔力が放出していた、ためか腕に着いてある、、魔族登録証が検知し、近くのスピーカが鳴った。
『緊急事態発生!緊急事態発生!異常な魔力を検知しました。周囲にいる人達は、避難してください。繰り返します。異常な魔力を検知しました。周囲にいる人達は、避難してください』
その放送を聞いて、一目散に人々は、避難した。魔族特区では、こういう事態に慣れているため、すぐに人がいなくなった。蒼は、避難せず、物陰に隠れていた。
その理由は
(今避難したら、姫柊に接触できなくなる、可能性がある。それにいざという時ため助けれるように)
そんなことを思っていた。うん考え方がヤバいな。
眷獣をみて姫柊は、険しい表情をしていた。
「眷獣を街中で呼び出すなんて!」
背負っているギタ―ケースから槍をだした。男は、嘲りながら笑うと
「槍がなだってんだよ!その槍ごと燃やしてやる。灼蹄、槍ごとあの女を溶かせ!」
鉄柱が融解するほどの熱。の近くにいるだけで人間の体など一瞬で消し炭になる。
「雪霞狼!」
背負っているギターケースから輝く銀色の槍を抜く。爆発的な炎えを撒き散らしている魔力の塊の眷獣が、姫柊に近づく。吸血鬼の男は、安堵な顔を浮かべている。だが僕は、確信していた。六眼がないとは、いえ今までの経験とその観察眼、洞察力であの槍がただの槍では、ないと。
「な……!」
雪霞狼という、槍に貫かれた眷獣は、気づいたころには、跡形もなく消滅していた。吸血鬼の男は、怯えた表情で姫柊を見ていた。
「う、嘘だろ⁉俺の眷獣が一撃で消し飛ばしただと⁉」
姫柊は、硬直した、男の心臓を刺そうとした。――――そのとき
「ちょっと待て」
槍に向かって石を投げ軌道をそれした。
「えっ⁉」
猛り狂った目をしていた、姫柊の目が見開かれていた。数えきれないほどの命を奪った蒼でも、殺されそうになっている所を見過ごせなかった。それに、たかだか、ナンパに失敗したくらいで殺さるのは、あの吸血鬼が可哀想だ。
「暁蒼⁉雪霞狼を石で軌道をさらすなんて」
姫柊は、愕然とした表情で後方に跳んでいき、突然現れた蒼を警戒をしているのか、距離をとった。
(いい判断だ。相手を警戒しつつ、どこを攻撃しようと、対処できるように構えている。隙は、あるがな)
姫柊が、吸血鬼の男から目を離している内に僕は、男に言った。
「おい、今のうちに仲間を連れて逃げろ」
少し口調は、乱暴だが今のうち、という思いがサングラス越しでも伝わるほどの気迫を放っていた。
「これに懲りたら、女性をむやみにナンパをするのは、やめろ。そして、町の中で眷獣をだすなよ。」
「あぁ……助かった…それとすまんな……恩に着るせ」
男は、倒れている男を担ぎ、この場から去った。姫柊は、僕に向かって攻撃的な目で睨みつけてきた。
「君もさ、何のつもりかは、知らないけどさ、やりすぎだよ。」
ため息を吐きそうになるが、ぐっとこらえ肩を震わせ、雪霞狼を構えている姫柊を見た。
「どうして邪魔をするんですか?」
ますます、ため息を吐きたくなった僕だが
「殺されそうになる奴を止めようとするだろ?てか、何で僕の名前を知っているんだ?」
「……彼らは、公共の場での魔族化を、しかも市街地で眷獣を使うなんて明白な聖域条約違反です。彼は、殺されても文句は、言えなかったはずですが。」
「それを言うなら君が先に彼らに手を出しただろ。」
呆れた表情で言った蒼に
「そんなこと――」
反論しようとして、姫柊は、黙りこんだ、男たちとの争いの経緯を思い返し、心あたりがあったらし。蒼は、ため息を吐いた。
「何でこんなことになったのかは、知らんがもうよしてくれよ。」
「はい――すみません。」
申し訳なさそうに、しながら帰っていた。帰路につこうとしたが蒼は、気づいた。
「なんだ、財布か?」
白生地に赤い縁取りのシンプルな、財布。札入れには千円札が数枚と、万札が一枚が入っていた。蒼からしたら、はした金にもならない、金額だ。カードホルダーに差し込まれた、クレジットカードと学生証が一枚。 彩海学園中等部――姫柊雪菜という名前が刻まれていた。
7000文文字を書くのは、初めてかもしれません。
日の呼吸が使えたら、太陽を克服できるというのは、自分の想像です。基本的に原作の言葉を使っています。
では、また次回会いましょう。
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