ストライク・ザ・ブラッド 最強のキャラ達の力をもつ転生者   作:ファン2

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だいぶ遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。


聖者の右腕Ⅳ

「なんだ⁉」

 

那月先生は、異様な気配を感じ振り返った。爆発音は、絶え間なく続いている。常人が感知できるほどの、強烈な魔力の波動が伝わってくる。

 

「姫柊、走るぞ!」

 

僕は姫柊の手を咄嗟に引いたて走った。

 

「え、あ……はい!」

 

意図を理解したのか、手を握り返した。

 

「あ、待て蒼――」

 

爆発と町に異変を起こしている正体に気づき、少し顔を歪める。それは―――吸血鬼の眷獣だ。

 

「先輩……さっきのは……」

 

「眷獣だね。それに、あの魔力……宿主は、おそらく旧き世代」

 

一瞬だが、爆発の炎を浴びた、漆黒の妖鳥の姿が見えた。あれは、濃密な魔力によって生み出さてた召喚獣。()()()()()()だ。工場火災が出ているのにも関わらず、戦闘が続いていることを意味するのは、相手が旧き世代と同格の力を持っていること。

 

「先輩、すみません。ここでお別れです。先輩は先に戻ってください。家族や庇護すべき領民を守るためなら、力を使っても何の問題もありませんから」

 

「姫柊?なにを」

 

「私は、何が起きているのか調べてきます」

 

そう言い、最初からタイミングを見計らっていたのだろう。人工島の断崖から飛び降りた足元には貨物運搬用のモノレールがあった。絃神島東地区(アイランド・イースト)に向かっていった。

 

姫柊が行った後しばらくその場で考えた。

 

(どうする、姫柊は先に戻ってくださいと言ったが彼女は、見習い功魔師だ。到底旧き世代と同等の力を持っているとは思えない。なのに、余裕の表情をしていた。おそらくだが、あの銀色の槍――雪霞狼があるからだろう。これは推測だが雪霞狼は、魔力を無力化できる能力だろ。それでなければ、眷獣を消すことなどありえないからな。それに家は南地区にある。さすがに、そこまで被害はでないとだろう。とにかく姫柊が心配だ。急いで東地区に行かないと)

 

~数分後~

 

 

東地区に着くと、姫柊と少女と男性がいた。そして虹色の腕型の眷獣がいた。あそこで間違いないだろう。相手がどんな力を持っているか分からないため、その場で戦闘を見ていることにした。どうやら、戦闘は今から始まるらしい。

 

「雪霞狼!」

 

「なんと!その槍、七式突撃降魔機槍(シューネーヴァルツアー)ですか⁉〝神格振動波駆動術式(DOE)〟を刻印した、獅子王機関の秘奥兵器!この場で目にする機会があろうとは!」

 

雪霞狼は、獅子王機関の秘奥兵器らいしい。まさか、獅子王機関がこんな物を用意していたとは、正直驚いたよ。

 

「ロダリンギアの殱教師、ルードルフ・オイスタッハが手合わせしよう」

 

あの法衣を着たを男は、オイスタッハというらしい。すると、戦斧を振り下ろした。それを旋回し、右腕に槍を伸ばした。武器と鎧が衝突し、左腕の装甲が砕け散った。

 

「さすが、七式突撃降魔機槍。我が聖別装甲の防御結界を一撃で破りますか!興味深い術式です」

 

姫柊は祝詞を唱え始めた。

 

「――獅子の神子たる高神の剣巫が願い奉る。破魔の曙光、雪霞の神狼、鋼の神威をもちて我に悪神百鬼討たせ給え!」

 

確かに真祖といえどこも雪霞狼に抗おうのは、厳しいだろう。僕には()()()()()()。それにしても、姫柊は、殱教師が動く前に行動している。未来を見ているようだ。もし他の剣巫がこれを使えるのなら、少し厄介だな。

 

「獅子王機関の秘呪、たしかに見せてもらいました――やりなさい、アスタルテ!」

 

命令受諾(アクセプト)執行せよ(エクスキュート)、〝薔薇の指先(ロドダクテュロス)〟」

 

魔力と呪力が激突している。これは、姫柊が勝つと思うが、もし眷獣を経由して人工生命体に逆流したら、おそらくとてつもない痛みた襲うだろう。

 

「ああああああああああぁ――っ!」

 

それを見ていると、頭上からもう一つの腕が現れ攻撃しようとしていた。

 

「姫柊⁉うおおおおおぉ

 

拳を握りしめ虹色腕型の眷獣を殴った。左腕がダンプトラックと衝突したような勢いで吹き飛び、眷獣の宿主の少女も衝撃に引きづられた。

 

「なにやってるんですか、先輩⁉こんなところで――⁉」

 

「それは、こっちの台詞だよ。様子を見に行くはずが、何で戦っているの!」

 

「そ、それは――」

 

「それで、あの人達は誰?」

 

「わかりません。あの男は、ロタリンギアの殱教師だそうですが……」

 

殱教師(別名祓魔師)西欧教会所属のエクソシストであり、司教クラスの高位の聖職者だ。

 

「ロダリンギア?どうしてヨーロッパの人が何でこの島に来てまで暴れてるの?」

 

「先輩気おつけてください。彼らはまだ……」

 

「先ほの魔力……ただの吸血鬼では、ありませんね。貴族(ノーブルズ)と同等かそれ以上……もしや第四真祖の噂は真実ですか?」

 

再起動(リスタート)完了(レディ)命令を続行せよ(リエクスキュート)薔薇の指先(ロドダクテュロス)

 

「僕は君たちと戦うつもりは――」

 

「アスタルテ、待ちなさい。()()()()、真祖と戦う時期ではありませ!」

 

宿主の命令を受けた、眷獣はもう止まらない。

 

「先輩、下がってください!」

 

「姫柊!」

 

右腕の攻撃に気づき、姫柊を突き飛ばしたが、眼下から右腕、頭上から左腕が僕に近づいて来た。避けれないと判断し、一瞬だけ眷獣の力を開放し攻撃を防いだ。

 

「おらあああぁ!」

 

目が眩むような青白い輝き。虹色の眷獣が弾け飛ぶほどの衝撃が襲った。

 

「ぬ、いけません……アスタルテ!」

 

一瞬だけとは、いえ絃神島全体が揺れ動いた。周辺の海が荒れ狂う。

 

「これが……第四真祖の眷獣」

 

そこには、僕を中心に半径二十メートルのクレータが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆   〇   ◆   〇   ◆   〇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日メディアが絃神島に突如地震が発生したとニュースになっていた。そして謎のクーレターのことでネットで話題を集めていた。

 

「あたし、チアミーティングがあるから先行くね」

 

「いってらっしゃい」

 

九月一日、夏休みが終わって最初の登校である。

 

ピーンポン

 

「姫柊か?どうしたの、こんな時間に?」

 

『お迎えに来ました。先輩、そろそろ出ないと遅刻しますよ」

 

「本当だ!もうこんな時間じゃないか」

 

慌てて玄関に行き、ドアを開けた。

 

「おはようございます、先輩」

 

「おはよう、姫柊」

 

「その……昨夜は、ありがとうございました」

 

「昨夜……?あぁ、姫柊を庇ったことか?」

 

「はい」

 

「別にいいよ。それよりも、大丈夫だった、あの大きなクレーター上の人に報告しないくいいの?」

 

「本当は、報告しないとしなければいけないんですけど、一応正当防衛なので大丈夫だと思います。ですけど――」

 

「何か問題があるの?」

 

「はい。証拠がないのないです」

 

「なるほど」

 

「私からも証言しますけど、どこまで信じてもらえるか分かりません。それに獅子王機関と警察は、もともと仲がよくありません」

 

「そうなんだ」

 

「先輩、適当に返事してません?」

 

「し、してないよ。ホント、アオイウソツカナイ」

 

適当に返事をしていたことが、バレそうになり冷や汗を流すが僕の名演技で何とか誤魔化せた。

 

「そんことりも、先輩もう少し被害を抑えることが出来たはずですよね?」

 

「それは、無理だよ」

 

「どうしてですか?」

 

「それは、僕が眷獣を()()()()()()からだよ」

 

「え?」

 

姫柊は、ポカンと口を開け、あっけらかんとした表情をしていた。

 

「せ、先輩冗談ですよね?」

 

どうやら、姫柊は冗談だと思っているらいし。だが現実は、違った。

 

「冗談でも、嘘でもないよ。事実だよ」

 

「なら、何故眷獣を制御できないんですか?」

 

「正確には、ほんの数秒だけ制御できるけど眷獣たちが僕のことを宿主と認めてないんだよ。」

 

神話の怪物たちに、匹敵する力を頑張って被害を最小限に抑えたんだよ。結構きつかったけど。

 

「それが、本当なら先輩は私が思ったいた以上に危険な存在ですね。どうにかして、眷獣を制御してもらわないと」

 

普通なら、近づかないか、倒すことを考えるのにわざわざ、監視対象に力をつけさせるなんて変な奴だ。

 

「先輩。眷獣を制御できない理由ってありますか?」

 

「あるよ、それはね」

 

姫柊は、こわなばった表情をしていた。

 

「僕が吸血行為をしたことがないからだよ」

 

「え!先輩って吸血行為をしたことないんですか⁉」

 

「僕は、ついこの間まで普通の人間だったんだから」

 

まぁ、両面宿儺の力を持っている奴が普通の人か、どうか分からないけど。その直後、背後から衝撃がきた。

 

「おぃーっす、蒼」

 

馴れ馴れしく、首に巻き付いて来た。

 

「矢瀬?」

 

「おう……ってあれ、凪沙ちゃんじゃないんか。誰だ?内の中等部にこんな子いたか?」

 

矢瀬は、驚いた顔で僕を見てきた。

 

「凪沙と同じクラスの転校生だよ」

 

「何で、蒼と転校生ちゃんと一緒に登校してるんだ?」

 

「家が近所だから来る途中に会って話してた、だけだよ」

 

「初めまして姫柊雪菜です。矢瀬基樹先輩」

 

「あれ、何で俺の名前を知ってるの?」

 

「それは、暁先輩のほうkん゙んっ、失礼しました。話を聞かせてもらったからです。」

 

姫柊は、自分の失言に気づき声で誤魔化したようだ。

 

「そうか、ならよろしくな」

 

「そういや、あんたバンド少女って奴だろ?どんな、ジャンルの演奏をしてるんだ?」

 

「バンド……いe「姫柊ここは、はいって答えて」ですが私は、バンドなんて「じゃあその背負ってるギターケースは何?」あ」

 

どうやら、姫柊はギターケースのことを忘れていたらしい。

 

「どうかしたか?」

 

「い、いえ。そうです、私はバンドをやっています。ジャンルは、ボーカルロイドです」

 

「なら、いつか演奏してくれ!」

 

「わ、分かりました。それと、先輩方私はここで」

 

そう言って、姫柊は、その場から去っていった。いやー危なかった。僕のフォローがないと、矢瀬からは不思議ちゃんと思われてただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆   〇   ◆   〇   ◆   〇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよ、蒼」

 

「おはよう浅葱。昨日は、ありがとう」

 

「何でお礼言ってんの?」

 

「クレープのお礼だよ」

 

本当に美味しかったな。次は、あそこのお店をコンプリートしよう。

 

「ならお礼に、キーストーンゲートのレストランケーキバイキング奢って」

 

「いいよ。甘い物ならいくらでも奢ってあげるから」

 

すると浅葱は何かを思い出したかのような、声を出した。

 

「そ、そいえば蒼、昨日凪沙ちゃんのクラスメイトと一緒にいたけど、あのあとなにかあった?別に興味ないけど」

 

浅葱は何でそんなことが気になるんだろうか?答えても、問題ないから別にいいけど。

 

「普通に家に帰ったけど」

 

「そう……なの?」

 

「僕は、ただ荷物を持ってただけだし」

 

「そ、そうなんだ。ふーん……そっか」

 

教室の隅っこに集まった男子数人が一台に携帯電話を囲んで盛り上がっていた。

 

「ね、お倫。あれなに?何で男子どもは盛り上がってるわけ」

 

彼女の名築島論(つきしまりん)このクラスの学級委員長だ。

 

「ああ、あれ?なんかね、中等部に転校生が来たらしいよ」

 

中等部の転校生……間違いなく姫柊だろう。分からなくもないが、もう少しわきまえて、ほしい。

 

「部活の後輩に写真を送らせたんですって。可愛い子という、噂らしい」

 

「もしかして、その転校生に子って凪沙ちゃんのクラスの?」

 

「多分だけ、そうだと思うよ」

 

「暁君は、見に行かなくていいの?」

 

「僕は、興味ないからいいよ」

 

「そうね。暁君には浅葱がいるものね」

 

「へ?……ち、違うし、あたしと蒼は、そんなじゃわよ。中等部からの友達ってだけよ」

 

「そうだよ。浅葱とは、一緒にスイーツ巡りをしている友達だよ」

 

倫はちょっと残念そうな顔してた。事実を言っただと思うんだ。

 

 

「じゃあ今年の夏も進展なかったのかな?矢瀬くんは年上の彼女と上手くいってるみたいだけど?」

 

「そういえば、あの時の蒼はある意味暴走してたよね」

 

「あー……あの時は、あれくらいしか思いつかなくて」

 

その出来事夏休み直前

 

~夏休み直前~

 

夏休み直前、僕は放課後の教室で矢瀬から衝撃事実が伝えられた。

 

「なぁ、蒼。俺今から先輩に告白するは」

 

「!」

 

矢瀬は四月に二学年上の三年生に一目惚れしたらしい。

 

「成功するといいな」

 

「あぁ、じゃあ行ってくる」

 

矢瀬が教室から出た後

 

「準備しますか?」

 

矢瀬side

 

俺は今から屋上に向かった。扉を開けるとそこには、先輩がいた。

 

「矢瀬君、話とは何ですか?」

 

勇気を振り絞って告白した。

 

「先輩、俺はあなたが好きでよかった、付き合ってください」

 

一秒がとても長く感じた、ダメかと思ったとき。

 

「はい。私でよければ、お願いします」

 

俺は嬉しさのあまり、涙を流した。

 

「もう、どうして泣いてるんですか?」

 

「すみません。あまりの嬉しさについ」

 

その後、屋上から出ると蒼からメールが届いた。

 

『矢瀬成功したか?』

 

『それが…』

 

『ダメだったか』

 

『成功した』

 

『ほんとか⁉』

 

メールからでも、伝わるほどに蒼は喜んでくれた。

 

『夕ご飯、一緒に食べないか?浅葱も誘って、連絡はこっちでするから。集合場所は○○な』

 

『了解』

 

蒼side

 

矢瀬に連絡した後、急いで浅葱に連絡をして、その後集合場所に向かった。

 

そこに着くと浅葱と矢瀬がいた。

 

「ごめん。遅れた」

 

「いや、大丈夫だ。時間ピッタリだ」

 

「それで、どこで食べるの?」

 

「それは、秘密だよ。ついてきて」

 

集合場所から、数分歩きお店の前に行くと二人とも驚いた顔していた。

 

「おい、ここって」

 

「本気なの、蒼⁉」

 

財布を出して中身を確認しようとするが

 

「大丈夫だ。今回は全部僕の奢りだよ。矢瀬に彼女が出来た日だからね」

 

そこは、高級焼肉、一人前の値段が5000円だとか矢瀬は、この店に行きたいと言っていたが、高すぎて諦めていた。

 

「あ、蒼」(´;ω;`)ウッ…

 

お店に入った後、席を案内されみんなでたらふく、肉を食った。矢瀬は泣きながら食べ、浅葱は美味しそうに食べていた。僕は、胃を六割まで肉を食べた後デザートを食べた。マスクしながら食べると、汚れるから扇で隠して食べた。お会計の時、二人の顔が青くなっていたが、僕が現金で払った。ちなみに、50は超えていた。

 

 

~回想終了~

 

「へー、そんなことがあったんだ。ていうか暁君よく払えたね」

 

「まぁ、結構稼いでるからね。あのくらいなら大丈夫だよ。」

 

「それにしても、株をやってると聞いた時は驚いたけど、まだ面白い秘密ありそうな気がするね」

 

築島の祖父は魔族生態学者なため魔族の特徴に詳しい。僕の正体がバレるか心配で結構ドキドキしている。

 

「なんのことだろうね」

 

「ん、あれは那月ちゃん」

 

「暁蒼はいるか?」(<●>)(<●>)

 

ハイライトオフの那月先生がいた。正直怖い。

 

「何ですか那月先生?」

 

「昼休みに中等部の転校生と一緒に生徒指導室に来い。話がある」(<●>)(<●>)

 

周りが〝え〟って言う目で見た。無理もない。自分で言うのもなんだけど僕は周りからは、優等生だと思われている。今まで生徒指導室に呼ばれるほどのことを起こしたことは、一度もない。そしてなりより、今話題の中等部の転校生と一緒にと言われ瞬間男子の目がヤバかった。

 

「分かりました」

 

多分だけど昨日件だと思う。那月先生は、僕の耳元に近づき

 

次は、私を誘ってくれと言われそのまま去っていった。嫉妬している、那月先生を見た僕はその時、可愛いと思った。

 

昼休みが終わり、姫柊の電話番号を持っていなかったので、凪沙を経由して来てもらい一緒に生徒指導室の前まで来た。ドアをノックすると

 

「来たか、蒼」

 

顔を見るとハイライトは戻っていたが、とても不機嫌そうな顔をしていた。

 

「おまえが岬のクラスの転校生か」

 

「はい……中等部三年の姫柊雪菜です」

 

「ようこそ、彩海学園へ。歓迎するぞ。余計な揉め事を起こさないでくれるのなら、特にな」

 

顔は笑っていたが目が笑っていなかった。そしてどこか、刺々しい雰囲気があり、まるでお前には渡さないという感じだがした。何故そうなっているか、分からないが。

 

「さて、お前達。昨日、アイランド・イーストで事故が起きたのは知っているな?」

 

「今朝、ニュースでやっていたので」

 

「その現場近くで、旧き世代の吸血鬼が、死にかけの重症を負った状態で確保された。誰かが、消防署に通報したらしいが、誰が通報したか分かっていない。二人とも何か心あたりがあるか?」

 

その旧き世代は以前から、密輸組織の幹部では、ないかと疑われていたらしい。何故その情報を僕達に伝える意図が分からないが、興味深い情報だ。

 

「実はな、この島で死にかけの吸血鬼が発見されたのは、昨日が初めてではなくなてな。これで、七件目だ。さすがに旧き世代が巻き込まれたのは初めてだが」

 

「え……」

 

僕にしては、珍しく人前で声をもらしてしまった。しかし、これは僕も初めて知った情報だ。机の上に置かれたのは、警察捜査資料だった。六件目のところに写っていたのは、始業式前日に、姫柊をナンパした男が写っていた。僕はかろうじて、ポーカフェイスを保ったが、姫柊の顔色は蒼白になっていた。

 

「この人達は、どうなったんですか?」

 

「入院中だ。今だに意識が戻っていないが」

 

「お前達も気おつけろよ。この事件の犯人はまだ捕まっていな」

 

なるほど、那月先生がここに呼び出したのか、理解した。

 

「つまり、僕が襲われる可能性がある……ということですね」

 

「そういうことだ。しばらくは、昨日みたいな夜遊びは控えるんだな。いや、もうするな」

 

「夜遊びをしてませんが、善処します」

 

何故ダメなのかは、聞かないでおこう。

 

「ああ、そうだ。ちょっと待て、転校生」

 

胸元から、何かを軽く投げた。姫柊が思わず名前を言ってしまった。

 

「……ネコマたん……」

 

あ……そういえば、取口から取り忘れてた。結局、誤魔化しても那月先生には夜に出かけていた。証拠があったため、足掻いても意味がなかった。まぁ、確信に変わったのは、姫柊が声にだしたときだろう。

 

部屋を出る時、那月先生から、嫉妬のような視線を姫柊をむけていた。姫柊は、震えていた。もりろん、蒼はそのことに気づいていなかった。




2024年になってから、二か月ちょっとが経ちましたが、僕は今年の四月から受験生なので、もしかしたらこの投稿が今年て最初で最後になるかもしれません。

では、また次回で会いましょう

次回 聖者の右腕Ⅴ
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