ストライク・ザ・ブラッド 最強のキャラ達の力をもつ転生者   作:ファン2

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受験が終わりましたので今日から投稿を再開していこうと思います。ちなみに、原作設定の記憶が所々あやふやになっているところがあります。間違っているところがあれば教えてくれるとありがたいです。


聖者の右腕Ⅴ

「南宮先生は、知っていたんですね」

 

「ネコマたんを、残したのが失敗だったよ」

 

「いえ、そうではなくて。昨晩私達が戦った相手のことです」

 

「オイスタッハのことか?」

 

那月先生が知っていて当たり前だ。普段は教師をしているが、本職は国家攻魔師だ。知っていないと少し心配する。

 

「はい。警察は前から彼らが、魔族狩りをしていたことを知っていたようです」

 

「そうだろうね。でも、まだロンタリンギアの残教師だと、まだ分かっていない」

 

「つまり、この情報を知っているのは僕達だけってことになる。……あっているかい?」

 

「あっていると思います」

 

「そして、那月先生に頼らないのは、獅子王機関(きみ)の管轄だからだよね?」

 

「はい、そうです」

 

「それに、先輩が襲われたことを、証明しなければなりません」

 

そういえば、正当防衛が認められるには、あの残教師を見つけないといけないなのか。

 

「それに、してもオイスタッハはどこに潜伏してるんだ。それが、分からないと見つけ出すことができないしな」

 

何か、手掛かりになる物があればいいんだが。

 

「実はそう思って今朝のうちに資料を取り寄せておきました」

 

資料?一体何の資料だ。あの残教師に関係ある物……まさか!

 

「その資料って、ロンタリンギア正教の施設かい?」

 

「はい。この島にある西欧教会の施設の一覧です」

 

「ロンタリンギア正教は、一ヵ所。それ以外の宗教の施設は七か所でした。彼らは、この中のどこかに、協力者と一緒に潜伏しているはずです」

 

確かに、それが一番可能性がありそうだ。だが

 

「おそらく、それは違うと思うぞ」

 

「ど、どこか間違えましたか⁉」

 

「いや、確かにあっているが姫柊、君は二つ見落としている」

 

「一つ目、おそらくだが、オイスタッハには協力者はいないと思う」

 

「どうして、そう言えるんですか?」

 

いくら、戦闘経験があっても、経験が乏しい見習い攻魔師だ。それに、これは推測だがこれが初めての捜査だろう。

 

「目的は分からないが、仮に協力者がいたとしたら、もっと被害が起きていてもおかしくはない」

 

「で、ですが、その協力者が戦闘ができるとは分かりませんし」

 

「いや、戦闘ができないなら、見つかった時に抵抗することができない。オイスタッハも那月先生相手に、庇いながら戦闘するのは、厳しい」

 

「た、確かに」

 

「二つ目、施設以外にも潜伏している可能性がある」

 

「確かに、ロンタリンギアの宣教師なら宗教施設を拠点にしているだろう。しかし、いくら犯人の正体が分からないとはいえ、オイスタッハの見た目は分かりやすい。なら警察も西欧教会だと分かり、調べるはずだ」

 

「もし、宗教施設以外に彼らが隠れらるなら、どこに」

 

「外資系企業、それもロンタリンギアに関係ある物」

 

「ロンタリンギアにある本社とか…ですか?」

 

「それだ⁉」

 

「先輩……すごいですね」

 

「さすが、学園一位です。しかし、絃神島にある、ロンタリンギアの企業なんて、いったどうやって調べるんですか?」

 

「僕の知り合いに、それを得意とする人がいるんだ。その人に頼るよ」

 

これは、貸しになるな後で何奢るか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆   ●   ◆   ●   ◆   ●

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロンタリンギア国籍の企業?どうしてそんなことが知りたいわけ?」

 

「浅葱も知っていると思うけど、僕の父は大手企業の社長じゃん。だから調べてほしいんだ」

 

「そういえば、そうっだわね」

 

そう、僕は矢瀬と浅葱で高級焼肉に行った帰りに、僕の父が大手企業の社長だということを、教えた。二人はとても驚いていたけど、納得してもらった。株をやっているのは、嘘じゃないんだけどね。そのことを教えてから、たまに我が社のサーバーを見てもらうよう、頼むようになった。

 

「これは正式ではないけど、いつもお世話になっているからね。それなりの報酬は支払うよ」

 

封筒の中を見せると、浅葱はとても驚いていた。

 

「あ、蒼⁉これ、マジで言ってる⁉」

 

「もちろん」

 

金額は、10と言っておこう。

 

「いいわ。調べてあげる」

 

「ありがとう、浅葱」

 

「別にいいわよ。お金貰ってるわけだし、ロンタリンギアの企業ね……一社も島内にはないわよ」

 

「ない、一社もか?」

 

「えぇ、一社も」

 

そういえば、前にこの絃神島にある企業を調べた時、ロンタリンギアの企業の会社代理店契約をしている会社がいくつか、あると知ったな。そして、最近円高の影響で撤退していたな。……撤退…そうか!

 

「浅葱、次は撤退したロンタリンギアの会社を調べてくれないか?」

 

「分かった。けど過去五年以内の記録しか、残ってないけど……」

 

頼むぞ、浅葱。もしこれで、分からんかったら断念するしかない。君が最後の希望なんだ。

 

「あったわ。一件だけだけど」

 

画面を見せてもらうと、スヘデル製薬の研究所。主な研究内容は、人工生命体(ホムンクルス)を使った新薬か。場所は、アイランド・ノースの第二層B区画。仕方ない、今から行くか。

 

「ありがとう、浅葱。じゃぁ、また明日」

 

「ちょ、ちょっと、どこ行くの蒼⁉」

 

「あぁ、今から帰るんだよ。今日は昼頃に早退するって、那月先生に言ったから。それじゃ、ばいばい」

 

僕は、教室を出てアイランド・ノースに向かった。

 

 

~モノレールで移動中~

 

 

「ここが製薬会社の研究所ですか?」

 

「そうだ。中に入ろう」

 

研究所に入っている道中に、この会社について説明をした。

 

「親会社が撤退した後、研究所は閉鎖さられたらしいけど、人工生命体の調製施設もまだ残っていると思う」

 

「条件に合いますね」

 

しばらく進むと、南京錠をかけている。扉を見つけた。

 

「調べてきますから、先輩はここで待っていてください」

 

「いや、ここは僕も行こう。今回の事件は僕も無関係というわけにはいかないからね」

 

「ですが、先輩は眷獣が……」

 

「確かには、僕は眷獣は使えないけど体術で何とかするよ。少なくとも戦闘の邪魔にはならないと思うけど、それに姫柊が心配だかね」

 

もし、体術でどうにもならなければ()()()を使うしかないな

 

「そ、そうです……分かりました」

 

姫柊の顔が赤くなっている気がしたが気のせいだろうか?まぁ、そんなことより、南京錠がかかっている扉の前に行くと、何やら魔術がかかっている痕跡が見つかった。

 

「この南京錠は」

 

「幻術だな」

 

南京錠を壊し中に入ると、とても暗かった。普通の人間は、目がなれるまで暗闇では何も見えないはずだが、どうやら彼女は見えているらしい。吸血鬼の僕と同じくらい暗闇でも見えるとは、これが霊視というやつだろうか?その力を身につくけるために行った訓練は、まともなやり方ではないと思う。え、どうして分かるかって、これは感としか言いようがないな。お、明かりが見えてきた。何があるのかな?

 

「先輩……これって」

 

そこで、僕が見たのは、直径約1m、高さ約2mが二十基ほど配置されている円筒形の水槽だった。は……なんだよこれ、これが

 

「これが……人工生命体(ホムンクルス)だというのか?……こんなものがか……」

 

ここまでの怒りが出てきたのは、数千年ぶりだよ。まさかこの子たちにあれを植え付けるために一体何人の命が失われたんだ、少なくともここを見た限り、二十人の命が失われている。いくらあのことを知らないとはいえ、イカれてるよ。

 

「先輩?」

 

すまないが姫柊、今その疑問に答えられるほど()は冷静ではない。それにしても、誰かが来かづいている。オイスタッハか、それとも藍色の髪の人工生命体か、またはそいつの仲間か……さぁどう来る

 

ポタポタ

 

「え……」

 

そ、想定外、まさか薄着が濡れた状態でこちらに来るとか、想定外なんだが‼え、ちょ⁉姫柊なに急に左手を顔近づけてるの⁉

 

「先輩見てはダメです!」

 

まずい!頭が混乱している!と、とにかくあの少女から目を離さなければ、姫柊に冷たい目で見られる。

 

警告します(ウォーニン)ただちにここから退去してください」

 

「え?」

 

「この島は間もなく沈みます。その前に逃げてください。なるべく、遠くへ…」

 

「島が沈む?どういうこと意味なの?」

 

島が沈む?ありえない。だってこの島は奴のために作られた島だ。その島が沈む?理解ができない

 

「この島は龍脈の交叉する南海に浮かぶ、儚き仮初の大地。要を失えば滅びるのみ…」

 

ロンタリンギア残教師…要…龍脈……まさか!

 

「然様。我らの望みは、要として祭られし不朽の至宝。そして今や、その宿願を叶えるを得ました。獅子王機関の剣凪よ、貴方のおかげです」

 

「力を得た?…それはその子に埋めた奴のことか?」

 

「気づきましたか?さすがは第四真祖と言っておきましょう。しかし貴方といえども私達の敵ではありません我らの前に障害はなし!」

 

随分と舐めた口を聞くな?貴様らは勘違いをしている、俺がその気になれば貴様らなんぞ一瞬で殺せる。だが今はそんなことはどうでもいい。

 

「ふざけたことを抜かすんじゃねぇぞ、オイスタッハ!お前はその子に眷獣を植え付けたな!」

 

「え…」

 

「いかにもそのとおり」

 

今はそんなことはどうでもいい。あいつらがどんな思いであんなことをしたのかを知っている、俺の前でよくそんなことが言えたな

 

「自らの血の中に、眷属たる獣を従えるのは吸血鬼のみ。ですが私は、孵化前の眷獣を寄生させることによって、眷獣を宿した人工生命体を生み出すことに成功したのです。……成功したのは、そこにいるアスタルテのみですが」

 

「黙れ。どうして吸血鬼(俺達)以外に眷獣を呼び出すことができないのかをお前は知っているはずだ。わかっていてそんなことをしたのか!」

 

 

「もちろんですとも。眷獣は実体化をする際に、凄まじい勢いで宿主の生命を喰らう。それを飼いならせるのは、無限の負の生命力を持つ吸血鬼だけだと言いたいのでしょう?」

 

まったく、最近の奴らは眷獣を便利な道具か、従順なペットと思っているのか?飼いならす?従える?それは()()()だ。確かに多少の制御はできるだだろう。だけどあいつらは超高密の魔力の集合体。そのためか、あいつらには意思がある。いうなれば、吸血鬼と眷獣は協力関係だ。眷獣からは力を、俺達吸血鬼は血の記憶から魔力の源の負の感情を差し出す。これによって俺達は眷獣を召喚することができる。まぁこれは一旦置いといて、先ほどにも言ったように、眷獣は超高密の魔力の集合体、召喚をする際に莫大な量の生命力が失われる。つまり

 

「だったらその子は…」

 

「ロドダクテュロスを宿している限り、残りの寿命はそう長くないでしょう。保ってせいぜい二週間といったところでしょう。これでも倒した魔族を喰らって、引き伸ばしたのですが……しかし私達が目的を果たすには十分です」

 

「魔族を喰ったて……まさか、この島で魔族を襲っていたのは…」

 

「そう。一つは彼らの魔力を生贄にするためでした。そしてもう一つの理由は、アスタルテに刻印した術式を完成させるために、……獅子王機関の剣巫よ、その槍を持つ貴方との戦いは、貴重なサンプルになりました。」

 

術式…姫柊が持つ槍……やはり、姫柊をあそこに行かせたのは間違いだったか。つまり俺の考えが間違っていないのら、アスタルテには七式突撃降魔機槍(シュネーヴァルツァー)の神格振動の術式が刻印されている。それにより、魔力による攻撃は意味がないということだ。

 

「そんなことの……そんなことのためだけに、貴方はその子を育てたんですか⁉まるで彼女を道具みたいに!」

 

「何故憤るのですか、剣巫よ?貴方も獅子王機関に育てられた道具ではありませんか?」

 

「!…それはっ…」

 

「不要な赤子を金で買い取って、ただひたすらに魔族に対応するための技術を仕込む。そして使い捨ての道具のように戦場に送り込む。それが獅子王機関の剣巫なのでしょう、剣巫よ?その歳で、それほどの攻魔の術を手に入れるために貴方は何を犠牲に捧げたのですか?」

 

もういい、それ以上口開くな。そろそろ怒りを抑えるのが限界だ。

 

「黙れよ」

 

「道具として作り出したものを道具として使う私と、神の祝福を受けて生まれた人を道具として貶める貴方達。いずれが罪深き存在でしょうか?」

 

「聞こえなかった?ならもう一度言ってやる。黙れよ

 

その瞬間、俺から青白い稲妻が放出され、俺を包み込んだ。

 

「先輩……⁉」

 

くっ…なんとか眷獣の魔力だけを引き出せたが、いつ暴走するか分からない。なるべく早く決着をつけたい。

 

「ほう。眷獣の魔力が宿主の怒りに呼応しているのですかーーこれが第四真祖の力。いいでしょうアスタルテ!彼らに慈悲を」

 

命令受諾(アクセプト)

 

その時アスタルテの身体から虹色に輝く半透明の巨体が現れた。あれがあの子に植え付けた眷獣か。体長はだいたい4,5mほど、見た目の特徴は全身を肉のように覆っている鎧、そして眷獣の身体の中にいる。もし本当に神格振動駆動術式が刻まれているのなら今の俺の攻撃は効かない……確かめてみるか

 

「はぁああっ!」

 

俺は地面を思いっきり蹴り、人型眷獣の懐に入った瞬間に跳びアスタルテめがけて拳を振った。

 

「ダメです、先輩!」

 

ぐっ、やはりダメか。すると眷獣が俺にめがけて拳を振ろうとしていた。俺は何とか反応しようとしたが間に合わず、そのまま吹き飛ばされてしまった。

 

「先輩っ!」

 

やめろ姫柊!そいつに雪霞狼の術式は効かない!声を出そうとしたが魔力の逆流により、全身に激痛が走り、痛みにより声が出せないかった。

 

「雪霞狼が……止められた!」

 

あの眷獣には雪霞狼と同じ術式が刻印されてくる以上、これが不利だ。せめて第四真祖の眷獣を一体でも使えれば状況は変わったかもしれないが、使えないものを強請ってもしょうがない。

 

「共鳴……⁉この能力は!」

 

「そうです、剣巫よ。魔力を無効化し、ありとあらゆる結界を斬り裂く神格振動波駆動術式。世界で唯一、獅子王機関が実用化に成功していた、対魔族戦闘の切り札です。貴方の戦闘データを参考にしてようやく完成させることができました。」

 

オイスタッハは満足げにハハハハハァ!と笑っていた。今すぐその笑顔を殴りたい。

 

「そ、そんな……私のせいで」

 

「さらばだ、獅子王機関の憐れな傀儡の娘よ。」

 

まずい!あのままでは姫柊が殺される。どうする……考えてる暇なんかあるか!僕は急いで抑えていた魔神の力で傷ついた部分を治し、姫柊の元に走り彼女を突き飛ばした。

 

ザシュン「かはっ……!」

 

い、痛え…ゴホ…死なないとはいえ、これはやばいな

 

「せ、先輩……⁉」

 

このままいけば、肺と心臓が真っ二つに斬られる。まぁ時間はかかると思うけど生き返るからいっか……となるわけねぇええええだろうが!蘇ったら絶対顔面ボコボコにしてやる。と思いながら僕は意識を失った。

 

「先輩……どうして……そんな……いや……いやぁあああああああああああああっ…!」




久しぶりの投稿のためどこかおかしな所があるかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。あまり書くことがないのでここらであとがきを終わりにします。

では、また次回お会いしましょう。

次回 聖者の右腕Ⅵ
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