ストライク・ザ・ブラッド 最強のキャラ達の力をもつ転生者   作:ファン2

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実はⅠ、Ⅱ話の時点で原作を1,2巻しか読んでいませんでした。そして去年の9月の中旬くらいに全巻読み終えました。そのため、先の設定を入れてるので違和感を感じるかもしれませんがご了承くださ。


聖者の右腕Ⅵ

~そのころ~

 

藍羽浅葱 side

 

あたしは放課後、アルバイト先であるキーストンゲートに来ていた。このキーストンゲートは地下十二階にあり、人工島管理公社の本部にある。絃神島の中枢なため、一般人は入れないのだけど、あたしは専用に用意された管理者級のIDですべてのゲートをあっさりと通過できるの。このIDカードは市長レベルの地位にしか発行されないのだけど、公社の理事があたしのプログラマーとしての才能や技量を買っているのか特例でカードを発行してくれた。まぁ当然のことよね。

 

『よぉ、お嬢。不機嫌そうだな。せっかくの別嬪さんが台無しだぜ』

 

今あたしに話しかけきたのはモグアイ。この絃神島の都市機能を掌握している、五基のスーパーコンピュータの現身(アバター)。演算能力は間違いなく世界最高水準なのだけど、クセがありすぎて扱いずらいと言われている。しかも、なぜかあたしとは、気があってしまうのよね。

 

『ククッ、察するに恋の悩みってところか?天才プログラマーでも、色恋沙汰では勝手が違うみてぇーだな』

 

「黙れってつってんのよ。ウイルス流すわよ」

 

はぁ、このAIのことは、ほおっておいて作業を始めましょうか。今回の依頼は、昨夜の倉庫街での爆発事件の後始末だ。破損した送電系統や上下水道の維持管理、交通機関のスケジュールの見直し、復旧予算の見積もりなど、細々として数百の案件を専用のプログラムで新たに書きおろさないといけない。あたしの腕があれば、三日もあれば十分に書き下ろせる。はぁ、それにしても今頃蒼は転校生の姫柊という子と一緒にいるのでしょうね。あの時は、会社の為ということや報酬ももらうったから、あれ以上追求しなかったけど何故かあの転校生が関わっているような気がするのよね……でも、あの蒼があの転校生と一緒にいく理由があるとはとは思えないし、何か事情があるのでしょうね。それにしても、あの転校生…あたしから見ても非の打ちどころがないほどの美形……異性に対してあまり興味がない蒼でもあれほどのレベルなら、どう転ぶかもわからない。はぁ……

 

「スタイルでは負けてないと思うんだけどねー…」

 

『まぁ、世の中にはいろんあ趣味の野郎がいるからな』

 

「独り言にいちいち反応しないでよね」

 

なんでこの人工知能は、独り言に反応するのよ

 

『相棒の相談に乗ってやってだろう』

 

「余計なお世話。だいたい、いつからあたしがあんたの相棒になったのさ」

 

『そういう素直じゃに所が、上手くいかない理由じゃねぇーのか?』

 

「そ、そんなことあんたに言われなくても分かってるわよ。けど…」

 

す、素直に言うおうとしてもは、恥ずかしすぎて言えないし、それに、なんかあたしぽっくないというか、なんというか…グラ。っ⁉…きゃぁ、何今の揺れ…地震?…いや、ここは浮遊物体構造の絃神島。地震なんて起こるはずがない。

 

「キャァ!」

 

何、地震?でも、ここは浮体式構造物であるこの島に地震はないはず…

 

「モグワイ…今のはなに?」

 

『…こいつは驚いた侵入者だ』

 

「侵入者?」

 

『あぁ。このビルの中の警備隊と交戦している。さっきのは、その先頭で柱が一本折れた余韻らしい』

 

「折れたって…嘘でしょ?」

 

ここは、ただの建物ではない。人工島(ギガフロート)地下構造部のメインの支柱は、数千トンの質量に耐えられように設計されていて、爆弾でも簡単に破壊できるものではないのよ。

 

『支柱だけじゃねー。上層はけっこうな被害が出てるぜ。いちおうここは安全だと思うが脱出するのは無理かもしれねー。エレベータシャフトもやられてる』

 

「閉じ込められたってこと?」

 

エレベータシャフトが壊れた以上、エレベータは使えない。なら、非常階段なら可能性が

 

『言っておくが、非常階段は生きているが、今は使わないことをおすすめするぜ。侵入者とばったり顔を合わせたくなければな。警備隊はとっくに壊滅だ』

 

「壊滅?」

 

嘘でしょ⁉ここキーストンゲートは平常時でも百五十人近い警備員が常駐してるのよ。それが壊滅って

 

「侵入者は何者?テロ組織?それとも夜の帝国(ドミニオン)の軍隊が襲撃でもしてきたの?」

 

もし、夜の帝国による襲撃なら警備隊が壊滅するのにも説明がつくし、交渉するれば何とかなるかもしれないけど、一番嫌なのはテロ組織よね。勝手なイメージかもしれないけど、無差別に攻撃してきそうなのよね~。

 

「ー侵入者は二人だけ。人間と人工生命体の二人組だ」

 

予想よりも酷いやつだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆   ●   ◆   ●   ◆   ●

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

センパう、何か音が聞こえる。センパイうるさいなもう少し寝かしてくれセンパイそれにしても、頬がなんか温かいし、柔らかい。極上の枕で寝てる気分だ。

 

「先輩…そろそろ起きてくれませんか?」

 

「すまない…後30分」ムニャムニャ

 

こんなに深い眠り入ったのは久しぶりだからもう少し寝かしてほしい。それにしてもさっきの声って姫柊だよな?

僕は何をしていたんだっけ…そうだ!あの宣教師と戦っていてそして…

 

「調子に乗らないでください。こんなことをしている場合ではありませんから」

 

「痛て……姫柊?」

 

「ようやくお目覚めですか、先輩?……人をあんなに心配させといて、いいご身分ですね」

 

やばい、すごく怒ってる。いや確かに怒られる理由に心当たりあるけど、何その目、怖いからやめてほしいんだけど。

 

「ごめん」

 

「なら、早く起きてください」

 

「それで、僕の記憶が間違ってなければオイスタッハに斧で斬り殺されたんだよね?」

 

「はい」

 

返事をすると同時に姫柊が泣き出しそうな顔になった。いや、そんな泣きそうな顔にならないでよ。

 

「先輩が死んだ後、しばらくしたら傷が勝手に治りはじめたんです……飛び散った血も、まるで時間が巻き戻るみたいに戻ってきて…」

 

うん、確かに服が破れてるけど、斬られた所には傷跡がない。まるで最初からなかったように……あぁ、あいつらも死んだ後こんな気持ちでいたんだ。

 

「生き返るなら生き返るって、最初に言ってから死んでください。私がどれだけ心配したと思ってるんですか…」

 

いや、それは無理でしょ。知っていても、あんな状態から言うなんて、さすがに余裕がないし絶対無理でしょ。てか、言ってから死んでくださいって遠回しに死ねって言ってる気がするんだけど。でも…

 

「心配かけてごめんね、だけど僕忘れてたんだ(知らなかったんだよ)。まさか、アヴローラが言ってたのが、こういうことだったなんて」

 

いや、本当すっかり忘れてたよ。これ言ったら姫柊に殴られる気がするから言わないけど。

 

「アヴローラ?先代の第四真祖が何を…」

 

「…僕ら真祖にとって不老不死とは権能じゃなく、呪いだよ」

 

「呪い?」

 

「僕達は死ねない。心臓を貫かれても、頭を潰されようとも生き続ける。死にたくても死ねないのに、何百年、何千年と生き続ける。それは能力でも権能でもなく、ただの呪いだよ」

 

ホント、とんでも無いものを創ってくれたものよ。別に不老不死とて、死ぬ方法や無力化する方法がないわけじゃない。例えば、精神の破壊や魂の破壊…魂自体が不滅だったら話は変わるけど。肉体を封印するなど対策を色々ある。だけど、真祖以外の吸血鬼は完全な不死身ではなく、魔力制御をする脳と血液を循環させる心臓を破壊されれば死ぬ。

 

「だからって、どうして私を庇ったりなんかしたんですか⁉呪いだろうがなんだろうが、必ず生き返る保証はないんですよ!そのまま生き返れなかったら、どうする気でいたんですか⁉」

 

普通は一度やらなければ、保証はされないだろう。けど、僕には、それがある。僕の体は、一部だけ他の生物と違う所がある。それは、臓器の数である。それは心臓だ。他の生物は、皆心臓は1つしか存在しない。だけど、僕は心臓が7個ある。だから、たとえ一つ破壊されても死ぬことはない。つまり今回のような体が真っ二つになったり、心臓を全て破壊しない限り僕が死ぬことはない。まぁ、心臓が七個あるとは誰も思わないので、死ぬことはないだろう。

 

「それもそうだけど、姫柊が無事でよかったよ」

 

「……て……よかったんです」

 

よく聞き取れないな

 

「先輩は、私を庇ったりしなくてよかったんです。忘れてしまったんですか。私がここに来たのは先輩を殺すためですよ。あの残教師の言ったことは本当です。私が使い捨ての道具だということは、ずっと前から気づいていたけど、認めたくなったんです。実の両親からお金のために売られて、魔族と闘うための道具として育てられてきたんです……だから、私が死んでも誰も悲しまない。でも先輩は違うじゃないですか!」

 

「姫柊…」

 

はぁ……魔族戦闘のエキスパートとは言え、まだ十四歳の子供。その自分の姿をアスタルテに重ねていたのか。だけど、死んでも誰も悲しまないか……君が死んだら、クラスメイトの皆や高神の社で育った友達が悲しむと思うけどな。それに、自分には悲しむ人がいないから自分は死んでもいいっていう理屈はおかしい。

 

「あのね、姫柊…ぎっ⁉」

 

「え……?」

 

脳と体が離れたことや意識がつい先ほど覚醒したから、まだ肉体の感覚が戻っていないのか⁉まずいまずい、先程のシリアルはどうした!このままでは、不意に後輩を押し倒した変態だと誤解されてしまう。は、早く動かねば。

 

「あの…何をやってるんですか、先輩?」

 

やばい、怒ってるよ。これは怒られても仕方ないけど言い訳聞いてほしい。後輩を押し倒した事実は変わりないから、せめて、変態というレッテルだけでも剥がした。

 

「ごめんね…先程意識が覚醒したばかりで~ね、まだ体の感覚が戻っていないんだ。決して故意にやったわけではない。決してだ!」

 

「嘘を言っているわけではないようですね」

 

姫柊の顔が近いな、それにいい匂いがするsって何を考えてるんだ!しかし、よく見ると

 

綺麗な顔だな

 

「い、いきなり何を言い出すんですか⁉」

 

ま、まずい声が出ていたのか!

 

「ご、ごめん…だけど姫柊、こんな状況で言うのもおかしいかもしれないけど、僕には君が道具として育てられたようには、見えないよ」

 

「え?」

 

「確かに、姫柊は本当の両親に売られたのかもしれないけど、君を見ていると高神の社の人達や同僚から大切にされていたの見てればわかるよ。それに、君は剣巫の修行が楽しかったと言ってたじゃないか」

 

「そ、それは」

 

「だから、あんなことを言わないでよ。君が死んだら、僕や凪沙、それにクラスメイト皆も悲しむと思うよ」

 

「……」

 

ふう、ようやく体の感覚が戻ってきたよ。早く起き上がってあの残教師たちのことを考えないといけない。

 

「さて、この話はおしまい。早くあの二人について考えないと」

 

「は、はい」

 

早くあの残教師に、体を斬られた借りを返さないとな。

 

「まず、ここは何処なんだい?オイスタッハと戦闘した場所ではないようだけど…」

 

「ここはスヘルデ製薬研究所の裏手にあった公園です。例の人工眷獣の攻撃によりビルの警報装置が作動したので、眠ったままの先輩を運び出したんです。ロンタリンギアの宣教師の行方は分かりません」

 

「そうか……気になるな。あの人達、宝を奪って、島を沈めるとか妙なことを言っていたし」

 

この絃神島にそんな物あったか?ただの強度が強い物で支え、魔術でつなぎとめていると思うのだが。にしても、僕が死んでからどれくらい経ったんだ?僕たちがあの建物に入ったはだいたい昼頃で、今は外が真っ暗だ。つまりだいたいあれから4、5時間経過している。もう、キーストンゲートで何かしらの行動をしてるはず……。

 

「そうだ…ニュースを見よう」

 

「え?」

 

僕は携帯を取り出し、報道が起こっていないか確認をした。そして、そこに写っていたのは、矢瀬と倫からキーストンゲートに何者かが襲撃をしており、まだその中に浅葱がいることが書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆   ●   ◆   ●   ◆   ●

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~藍羽浅葱side~

 

あたしは侵入者が通り過ぎた後のフロアに行き、その惨憺たる光景を目撃した。六十人以上の警備員が倒れていて、空気中に血の匂いが満ちている。十人ほど自力で動ける人はいたけど、その人たちは戦闘するほどの力が残っていないのは誰が見てもわかり、仲間を応急処置をするのに手いっぱいの状況。あたしだけが無傷の状態で、ただただ、その惨状を見ることしかできなかった。すると、あたしの携帯が鳴りだした。携帯電話の中継局は生きていたらしい。携帯の画面を見ると

 

「――蒼⁉」

 

《浅葱…!よかった!無事かい?》

 

「なんなのよ…もう、ちっとも無事なんかじゃないわよ!公社が襲われて、人がいっぱい怪我をして、建物があちこち壊れて閉じ込められて…なんなのよ、あいつらは⁉」

 

《襲撃してきた犯人を見たのかい?僧服を着たガタイいい中年男性と人型の眷獣も見たのかい?》

 

「知ってるの⁉」

 

何でキーストンゲートを襲撃した侵入者の姿を知っているのかをあたしが聞こうとしたとき

 

《僕が今日を浅葱に調べてもらった会社の視察に行ったときに、彼らが潜伏していたらしくてね…そこで鉢合わせした時に命からがら逃げたんだよ》

 

「い、命からがらって…蒼、あんた」

 

《とりあえず今は大丈夫だよ。そんなことより、彼らは何処に行ったんだい?》

 

そ、そんなことってなによ…せっかくあたしが心配してあげてるのに

 

「下よ。ゲートの最下層に向かってるみたい」

 

《浅葱なんか怒っていないかい?》

 

「全然、全然怒ってないから」

 

《いや、声の抑揚がいつもりつy「怒ってないから」そ、そうか》

 

自分の怒りを押し殺しつつ、ノートパソコンを開き管理者のサーバーにアクセスしてゲート内の状況と最下層に何があるのか調べた。

 

《最下層……そこに何があるのかわかるのかい、浅葱?》

 

「そんなの知らないわよ。最下層にはアンカーしかないはずだもの」

 

《アンカー?》

 

「アンカーブロック。絃神島が、東西南北四基のギガフロートに分かれてるのは知ってるでしょ。それを連結しているメインケーブルを固定するための、まぁ土台みたいなものよ」

 

《それって何か貴重な物なのかい?》

 

「そんなわけないでしょ。ただひたすらに頑丈な鉄の塊よ。絃神島がバラケナイように、人工島四基が受ける波風の衝撃や振動を受け止めてるのよ」

 

《……だったら彼らが言っていた至宝とは何なのだろうか…》

 

「至宝?何それ」

 

《彼らが来たのは、その至宝というのを取り戻すのが目的らしい》

 

「そんなことを言われても、そんな貴重な物を、誰が最下層のアンカーブロックの中に置いたりするのさ。取り出すことも見に行くこともできやしな…い…?」

 

冷静によく考えたら、なんで厳格な戒律でよく知られている西欧教会の僧侶が、金品に目を眩ませて異国の魔族特区を襲撃するのは考えづらいわね。至高…聖職者にとってのそれはどういう意味なのかしら?

 

《浅葱?》って何よこれ

 

「待ってて。ちょっと調べてみる――って、なにこれ⁉軍事機密並みのプロテクトじゃない!」

 

何で最下層のアンカーブロックにこんなセキュリティを張るのかは知らないけど、こんなものを見せられたらプログラマーの血が騒ぐわね

 

《調べられないのか?》

 

「そんなわけないでしょ。あたしを誰だと思ってるのよ――モグワイ!」

 

人工知能(ヒト)の扱い悪いお嬢だな。ホントはこいつには手出しできないように造られてるんだがな――お嬢の頼みじゃ仕方ねーか』

 

「分かってんじゃない。さっさとプロテクトをぶち破りなさい」

 

『破るのはいいが……後悔するなよ』

 

「え?……これって…そんな、嘘でしょ」

 

あたしが見たのは、非道な物だった。そして、あの宣教師が怒り、この島に来た理由が分かる物だった




どうもお久しぶりです。
つい最近まで暑かったのに、寒くなってきましたね。話は変わりますが、今回で主人公の今使える前世の力が明かされましたがほんとんど使っていないようなものですね。魔神族は、吸血鬼の再生速度より速いですが、能力は吸血鬼の方が上だと思います。

では、また次回お会いしましょう。

次回 聖者の右腕Ⅶ
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