シャンフロのシリアスもギャグも全部入れちゃえ二次創作集   作:しゅう@ハーメルン

9 / 10
ネタバレはない!
そして超短い!ほぼリハビリだ!


報われるまで、あと一時間

 

 俺は無駄が好きだ。

 

 確かにゲーマーは効率を突き詰め、成績をよくし、物好きはタイムを競ったりスコアの理論値を目指したりなんかもするから、一見「無駄」とはかけ離れた存在に見えるが……よくよく考えてみれば、そもそもゲームとは娯楽だ。そんなものに心血を注ぎ、時には人生を棒に振るとか、どう考えても無駄でしかない。

 まあ、本人たちがそれを本当に無駄と思っているかは、また別の話だが。

 

 とにかく、ゲーマーとは無駄なことが好きなのである。

 そして、その中でもさらに「クソゲーマー」たる俺が、無駄を嫌っているわけがない。むしろ、無駄をこそ称賛し夢中になる手合いなのだ。

 

 ───ただ、すこし。

 今日ばかりは、事情が違った。

 

「こ、この、クソ妖精がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 えー、現在わたくしクソゲーマーサンラク。

 フェアカスのご機嫌取りのため最高級デラックスパフェを取りに行くこと七回目(・・・)。そろそろ我慢の限界です。

 

 確かに無駄が好きとは言ったけどさあ!

 それは必要な分から少しはみ出した寄り道的なものを指しているのであってぇ!!

 決して、徒に時間を溶かすこの賽の河原式ギミックのことを言ったわけじゃねえんだよなぁ!!!!

 

 しかも、ただ無駄なだけならいい。それはとてつもない虚無ってだけで、そんなクソゲーなら俺だっていくつもやってきた。

 だがフェアクソはそこにさらに「悪辣」を混ぜてくる。それが許せない!!

 

 ただでさえ不快体験だってのに、なんでそれに拍車をかけるようなことをしちゃうのかなぁ!?!?

 

 

 

 ……と、いかんいかん。

 雑念が漏れた。早くパフェを奴に届けなくては。

 

 俺は思わず落としそうになったパフェを、丁寧に両手で持ち直す。

 

 そう、先ほどまでのは雑念だ。

 だって、そもそも今の行動は、決して(・・・)無駄なんかじ(・・・・・・)ゃない(・・・)んだから。

 あれは無駄への嘆きなどではなく、ただ高すぎるストレスに精神が限界を迎えて出てきた本音に過ぎない。

 

 ……そうだ、今日の俺はいつもと少しばかり違う。

 

 今日の俺はいつもと違ってパフェも進んで届けるし、今日の俺は、なによりも無駄が大嫌いだ。

 今の俺は有意義をこそ何よりも尊ぶ男サンラク……

 

 

 なぜか、って?

 

 おいおい。わかりきったことだろ。

 

 

 人間、努力をするのはそのあとの「報酬」があるからじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、海パンと目出し棒(・・・・・・・・)という珍妙な格好で、俺は今日も大陸をかける。

 全ては、真なる邪神を討ち果たすために。

 

 

 

 

 

 努力が報われるまで、あと───1時間。

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