ガンダムビルドファイターズ《刃》ーブレイドー 作:オウガ・Ω
「おまえら目障りなんだよ…」
「オレらの遊び場にはいんなよ…」
「ソイツら親が居ないんだぜ。や~い親無しっ子」
「フ、フ~ちゃん…」
「安心しいゃリンネ…ワシが守るきに」
リンネを後ろに下がらせ、嫌なモノを見るような三人を睨みつける…シスターイクスのおつかいから帰る途中、夕食まで急いでかえらなあかんおもい、近道したんはまちごうてた
ワシやリンネが住んでるクロイツフェルト孤児院の子らを親の敵のように虐める最低な奴ら、まさか鉢合わせるなんて
「なあ、なんか言えよ?なあ?親無し」
わざとらしく親無しって言ってくぅ…しっこいんじゃと、おもいっきり睨みつける
「な、なに見てんだよ!親無し!!」
ワシの目にイラついたのか大きく振りかぶった拳で右頬殴りつけた…目の前がチカチカして、口の中が切れて血の味しながら、踏ん張り立った
リンネだけはまもらないかん、そんときじゃ。鈍い音と一緒にワシを殴ったのがいきなり倒れた
「ーー!ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ワシとリンネの前に、真っ赤な髪が目立つ男の子が、ワシらを守るように声を荒げて立つ姿……なんでかわからんけど…ヒーローに見えた
閑話 ドイツのマブダチーUnser Heldー
わたしとフ~ちゃんの前に現れた男の子が、知らない言葉を叫びながら庇うように立ってる
真っ赤な髪が炎みたいで怖い…でも残った二人が何かを取り出してきて構えてる
「な、なにいってるかわかんねえんだよ!!黙ってろよ!!」
振り上げ真っ直ぐ振り下ろされ、嫌な音と一緒に一瞬、ふらついて踏みとどまって何かを叫ぶ赤い髪の誰かの後ろ姿から目が離せなかった
「ーー、ーーーーーーーーーーー!!」
それっきり、互いに動きません…フ~ちゃんと私にとってスゴく長い時間が過ぎた気がした時、慌てたように倒れていたもう一人に肩を貸して立ち上がりました
「お、覚えてろよ……は、はやく帰んないと…」
「ーー、ーーーーーー!!」
そのまま走り去っていく三人に赤い髪の誰かが背中に声を浴びせて、少しして振り返りました
真っ赤な髪に、鋭い目つきに金色の瞳…服から判断して男の子。額から血を流して私とフ~ちゃんをみてなんか困ったような感じで?話しかけてきました
「…Gu…en…… Abend、Mali…KU…RO…」
たぶん挨拶してる、彼は《ク~》って名前みたいです。…でも、言葉が詰まったみたいで、彼…《ク~》が足下に落ちていた袋から取り出したモノに目を奪われてしまった
私たちの国、ドイツで大人気のガンプラを手にしして、たどたどしく「ガンプラが好き!」って話しかけてきました
「……ガンプラ、すきやガンプラは!!」
「わ、わたしもガンプラ好き」
なんかホッとした顔を見せたク~…途切れ途切れですけどこう言ってくれました「オレは二人だけの味方だ」って…
今まで孤児院のみんなや、シスターイクスさん、シスターシャンテさんも口にしてる言葉…初めて会ったばかりなのに。フ~ちゃんとわたしを守ってくれた
なんだか胸の奥がドキドキして、フ~ちゃんもなんだか顔が赤い…ク~は身振り手振りで「ここ」「離れる」って言ってる…もしかしたら彼らが戻ってくるって思ってるんだ
「……なら、ここからはなれないかんな…」
フ~ちゃんにも伝わったみたい…でもク~の手をいきなり握って歩き出した…なんでか胸の奥がチクッてしながら、あとを追いかけ服の裾を掴みました。ちらっとク~の顔を見て息が止まりました…だって血が滴り落ちて止まらず、触ろうとしたら気付いたみたいで、足下がふらついて私に倒れてきました
「な、うわ!?…どうしたんじゃ……!!」
「フ、フ~ちゃん、血が止まらない…どうしょう」
「い、急いでワシらの孤児院に連れ行かんとな…リンネ、肩を貸して運ぼう」
「う。うん」
ぐったりしたク~の肩を首に回してフ~ちゃんと一緒に歩き出しました…必ず助けなきゃ
コレが、
閑話 ドイツのマブダチーー
了