ガンダムビルドファイターズ《刃》ーブレイドー   作:オウガ・Ω

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「輝震爆鳳烈覇アアアア(きしんばくほうれっぱあああ)!!」

炎を纏った鳳凰が相手を貫き立つガンプラ…ボクは知らないうちに席を立っていた

射撃武器を余り使わずに相手を倒す姿は威風堂々としてて、まるで王者の風格が体現している…ボクは駆け出し、そのガンプラを操っていた人の所に駆け寄り大きな声で言った


「ぼ、ボクをアナタの弟子にしてください!」


この日からボクは先生、マスタージャパン先生の弟子になった




第一話 チームN

「ここがSt.ヒルデ学院……」

 

朝日に照らされたミッション系の作りが目立つ校舎の前に立つのは、黒髪に女の子っぽい顔立ち、白のラインが入った黒い《蘊奥館》の制服に身を包んだ少年《秋月・タカヤ》が小さくつぶやく

 

今日は師であるマスタージャパンの紹介されたStヒルデ学院、ガンプラ部……チームNとのガンプラバトルをするために訪れていた

 

チームN…ここ関東第4ブロックで、結成からわずか一年足らずで頭角を現してきた新進気鋭のビルダー、ファイターチーム…他の強豪チーム《天瞳》、《紫天》、《strikers》、《夜天》、からも警戒されていると聞いていたタカヤ…そんなチームのリーダーとこれからバトルすると考えると少し不安になる

 

しかし、マスタージャパンが自分の為に組んでくれたガンプラバトル、どのような相手であろうと全力で戦うのが相手への礼儀、そう教えられていたタカヤはパンっと両頬を叩き気合いを入れ、まっすぐ学院内へと歩き出した

 

 

第一話 チームN

 

 

「……えと、ガンプラ部の部室は……右を曲がって…」

 

学院内へ入ったタカヤだったが、早速迷ってしまった…マスタージャパンから言われていたのは時間と場所だけ、中等部、高等部の作りが似通った校舎は迷うのに充分だ

 

 

「あまり時間がないか………連絡先だけでも聞いておけば良かっ…」

 

 

「あの~秋月さん?ですよね」

 

 

「え?」

 

背後からの声に振り返ると、長い金髪を藍色のリボンでサイドテールにした女の子がジッと見て答えを待っている…ゆっくりと頷くとホッとした表情を浮かべた

 

「良かった~やっと見つけました…もしかしたら道に迷ってるんじゃないかってリオやコロナが言ってたんです。あ、自己紹介まだでしたね。私は高町・ヴィヴィオって言います。じゃ今から部室に案内しますね」

 

 

女の子、高町ヴィヴィオに案内され、しばらくあるくと扉が見え、迷わず開き中へ入ると六角形の筐体が六つ並ぶように中央に置かれ、その周りにはショーケースに展示されたガンプラが並んでいる…一体、一体スミイレ、スジ彫りが丁寧に施され、塗装もムラなく、中にはあの難しいMAX塗り(MAX渡辺考案のパールを混ぜた塗装法)までしているのを見て、ビルダーの力量を肌で感じ取った

 

「…すごい…よく見ると可動箇所も増えているし、ガンプラバトルに有利になるように考え抜かれた武装の配置……みんなレベルが高いんですね」

 

 

「はい、でも全部、部長が作ったんですよ。部長のお家、ナカジマ・ボビーにいけば沢山…」

 

 

「こら!なに言ってやがんだ!……アタシんちにあるのは姉貴達が作ったのばかりだからな……お前がマスターのおっさんが言ってた秋月だな…ふ~ん…」

 

 

いつの間にかにヴィヴィオの背後に、赤い髪が目立ち金色の瞳、濃紺に赤のラインが入ったジャージを着た人物がジッとまるで品定めするように見ている。やがて視線を戻した

 

 

「こいよ、今日はガンプラバトルをしに来たんだろ?胸を貸してやるから、全力でかかってきな」

 

 

ニヤリと笑いながら白いスマホより大きな端末《GPベース》を手に筐体の前に立つ…タカヤも向き合うような形でつく

 

《Plaese set your GP-Bass》

 

機会音声が響くと《プラフスキー粒子》が散布、同時にGPベースをセット、瞬く間にバトルフィールドが構成されていく…

 

 

《Beginning[Plavesky.particle]dispersal.Fiard3,corony》

 

無限に広がる宇宙に浮かぶ円筒形の人工物、スペースコロニー内部が広がるのを前にしながら、二人はそれぞれのガンプラを取り出す

 

《Please set your GANPLA》

 

粒子に満たされた空間にタカヤのガンプラが置かれたのをみて笑みを浮かべる

 

「…アストレイベースの改造機体か…楽しめそうだ…………Oガンダム・B!でるぞ!」

 

 

「秋月・タカヤ、アストレイ・ブレイド!いきます!!」

 

 

《BATTLE START》

 

 

コロニーシリンダー内を飛翔するのはアストレイ・ブレイド、タカヤはスフィアを握り相手の姿を探す…右方向から接近する機影を見つける

 

Oガンダムをベースに、両足にスパイク付きタービン?両腰にビームピストル、拳にナックルガード…格闘戦に特化した機体だと分かる

 

(……まっすぐくる?…)

 

 

勢いを増しながらタカヤの駆るアストレイ・ブレイド

に接近、そのままぶっかりもつれ合うように落ちる…

 

「……まさか突っ込んでくるなんて…あれドコに」

 

 

「ここだ!オラアア!!」

 

 

いつの間にかに背後に回り込んでいたOガンダム・Bの回し蹴りが襲いかかる。寸前でアスカロンを展開、受け止める

 

 

「へぇ~あたしの蹴りを受け止めるなんてやるな…でも、コレならどうだ!」

 

 

アスカロンで防がれ受け止められたら脚…タービン部分が回転、勢いを増しながらバネのように横へ跳躍、両腰に収められたGNピストルを両手に構え乱れ撃つ、寸前で後ろへ飛びながら交わしていくアストレイ・ブレイド…しかし何発か被弾、右膝と攻撃を受け止めた左腕アスカロンが耐えきれず破壊される

 

「……アスカロンが?」

 

「……余所見してる暇はあるのか?」

 

 

地をはうようにスラスター全開で迫ると右拳で顔面、ボディ、蹴りを繰り出していく…みるみるうちに機体に罅が入りスパークし始める

 

 

「どうした?胸を貸してやってんだから全力でこいよ。その剣は飾りか?」

 

「……ま、負けるもんか!」

 

 

タカヤも負けじとアストレイ・ブレイドを操作し拳打と蹴りを繰り出しぶつかり合う…しかしガンプラバトルにおいて相手は一枚も二枚も上…初心者であるタカヤが勝てる要素は皆無に近い

 

だが、タカヤはスフィアを握り、今までにない集中力で操りながら考える…

 

(……あの人、中島さんの機体は格闘戦に特化していて素早い、牽制用にビームピストルはまるで近づかれるのを警戒している……まさか)

 

ある答えにたどり着き、タカヤは背部バーニア全開で地面を蹴り上げる…アスファルトが砕け姿が見えなくなる、姿を探した時、背後に気配。振り返るとアスカロンを構えたアストレイ・ブレイドが腰を沈め逆袈裟に切り払う

 

「く、踏み込みが甘かった!」

 

「今のは危なかったな…やるな…まさか当てるなんてな、マスターのおっさん以来だ」

 

紙一重で交わすも冷や汗を流している中島、だがOガンダム・Bの胸部に切り傷ができている事に気づきながらタカヤをみる

 

(……コイツ、あたしの間合いに入ってきやがった…マスターのおっさんの弟子だってことはあるな………でも次で終わりにする!)

 

気合いを入れ直し構えるOガンダム・Bの両脚に配置されたタービンが火花を散らし回転、さらにビーム刃が発生する…それをみてアストレイ・ブレイドも左腕に残されたアスカロンに手を添え構える

 

 

廃墟と化したコロニーの街中…やがて雨がポツポツ降り出し、機体を伝いながら落ち、やがて雷が鳴り響くと同時にバーニア全開で二機が交差…拳打がアストレイの顔面をとらえ殴り抜く、ぐらりと体勢が崩れるも踏みとどまりアスカロンで腕を切り払う

 

「まだまだ!」

 

すかさず右の蹴りが胴体へ決まり、ビーム刃がえぐり削り抜く、いや見るとアスカロンが火花を散らしながら防いでいる…だが次の瞬間、アスカロンの刃が砕け胴体へ打ち込まれまるで水切り石のように跳ね廃墟の壁面に叩きつけられアストレイ・ブレイドの瞳から光が消えた

 

 

《BATTLE END》

 

 

無情にも機械音声が響き、タカヤの負けが決まった

 

 

★★★★★★★

 

「チームNの皆さん、今日は僕とガンプラバトルしてくれて、ありがとうございました……」

 

 

「こっちこそ、ありがとな…なあ、もしよければ何だけどさ、あたし等と一緒に、他のメンバーとガンプラバトルやってみないか?」

 

 

初めてのガンプラバトルが終わり、アストレイ・ブレイドをケースに入れ、帰ろうとしたタカヤは中島からの提案に考え込む…確かに、ガンプラバトルの経験を積むにはいい環境が揃うのはいい

 

でも何故、こんな事を言ってくるんだろうと考えるも答えは見つからず二つ返事で頷くと、連絡先といつも集まる場所の地図まで渡してくれた

 

「……じゃあ、また今度」

 

 

「ああ、また来いよ」

 

やがてタカヤの姿が見えなくなると、大きくため息をつくとヴィヴィオが話しかけてきた

 

 

「ねぇノーヴェ、秋月さんをチームに入れるの?」

 

 

「……バカ、学校が違うだろ?アイツがうちの学院に転入してくれば別なんだけど。無理だろうなあ……アタシに一撃くれる奴なんていないか…」

 

 

「部長!俺も飛び込みでソイツとガンプラバト……って相手はドコいるんだ?」

 

ノーヴェの声を遮るように開かれたドアからアイスブルーの瞳が目立つ少年《トオル.フローリアン》が辺りを見回し訪ね、ヴィヴィオからバトルが終わったと聞いてがっくりと肩を落とした

 

「……なんだよ…それ……せっかく俺のランスロットガンダムのデビュー戦できると思ったのに。で、ソイツ今度は何時来るんだ?」

 

 

「ん?あたしから連絡してみるから、安心しろって…でも次に会うときは……………あたしより強くなってるかも知れないからな…それに可愛いし」

 

 

小さく呟きながらOガンダム・Bの脚部タービン部分に罅が広がっていた…それを見る表情はどこか嬉しいようにみえ頬が赤く染まっていた

 

 

★★★★

 

 

「………ふぅ~ここにマスターの弟子がいるのか………ラルさんの頼みじゃ仕方ないか……」

 

 

バイクにまたがり夜道を走るのはメットにゴーグル、茶色のジャケット姿の青年…

 

 

「レイジみたいな奴じゃないといいんだがな…ま、イタリアの伊達男の戦い方を伝授してやるか」

 

笑みを浮かべ青年は夜の街を走り去った

 

 

第一話 チームN

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




初のガンプラバトルに負けたタカヤ

修理の為の材料を買いに訪れた模型店で新たな出会いを果たす


第二話 強化

その出会いはさらなる高みへの道標か?
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