ガンダムビルドファイターズ《刃》ーブレイドー   作:オウガ・Ω

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「タッくん、タッくんが見つかったの父上!」



「あ、ああミカヤ……いまタカヤくんには…会わない方がいい」



「な、なんでなの……さらわれてからずっと探してたのに。なんで」


口ごもりながら悩む父上…一年前に誘拐されたタッくんがいる病院…病室の前にいるのに会わせてくれない。何度も頼んだ時にようやく入れてくれた


「………………タッくん」



「…………おねえちゃん、だれ?」




【挿絵表示】





「え?………」


真っ白なベッドから身体を起こしたタッくんは光が無い瞳を向けながら言った言葉でわかったんだ。一年間の空白にあった出来事がわたしと一緒に過ごした記憶すべてを奪った事に……







第二章、カレトヴルッフ争奪男女ペアマッチ!!
第七話 開催!☆


「んにゅ……」

 

 

目を軽く開けながら身体を起こす。ぼうっとした頭が少しずつ軽くなるのを感じながらベッドから出ようとする手に柔らかく、包み込むような暖かさを感じる。何だろと感じながら強く握る

 

 

「んっ…」

 

艶を帯びた若い声…一気に覚醒し目を手へ向けた先には黒髪を纏め胸元が大きくはだけた胸を鷲掴みにしている。眠っている少女はタカヤの通う学院の先輩でガンプラ部主将ミカヤを目にし冷や汗を流し始めた

 

 

第七話 開催!

 

 

 

(な、なんなのコレ…たしか昨日、夕方にミカヤ先輩が00fast、second、劇場版を一緒に観ないかってウチに来て……)

 

 

 

ーGN粒子ってプラフスキー粒子と似てるんですね。それに00とスサノオのトランザム対決は刹那とミスターブシドー、グラハム大尉もすごいー

 

 

ーそうだろ少年。グラハム大尉の名言はわたしの心を何度ふるわせたことかー

 

 

(見終わってから話がもりあがっちゃって、ぼくのブレイドとスサノオのイメージバトルして…知らない間に眠ってしまったんだ…は、はやく手を)

 

 

手を離そうとしたとき、うっすらと目をあけたミカヤ…少し間をあけ柔らかな笑みを見せた

 

 

「…おはよう少年…そんなに強くしないでもらえるかな?パートナーといえさすがにこれはな(…………可愛いなタッくんは。昔はよくせがまれたのだけどな…)」

 

 

「ご…ごめんなさい!」

 

 

「ぐ~てんも~げん♪タカタカ、朝だよ~」

 

慌てて手をはなしたのだが運が悪い、勢いよく部屋の扉が元気いっぱいな声とともに開かれた…水色の髪をツインテールにまとめた白のパーカー、黒のホットパンツ、水嶋のオーバーニー姿の少女。タカヤの部屋の隣に引っ越してきたレヴィの前にははだけた寝衣姿のミカヤ、その胸を揉むタカヤの姿

 

 

「……あ、あのテスタロッサさん?コレはその…」

 

 

「…るい…ずるいよミカヤン!!ボクも一緒にタカタカと寝る!!えいっ!!」

 

 

「ちょ!テスタロッサさん?服を脱がな……はうっ!?」

 

 

(お母さん直伝、男の子の落とし方必殺48技『大人下着でスキンシップ』、これをやれば草食男子でも狼になるって……お母さん、ボク頑張ってきせいじじつ作るよ)

 

 

(やるなレヴィ……ならわたしも)

 

パーカーに手をかけ、部屋に脱ぎ捨て黒の下着姿になるなり勢いよくベッドに潜り身体を密着させるレヴィ…負けじとミカヤも迫る。あまりの騒がしさに時差ボケなメイとユウキが来るまで最後の砦(貞操)を守るために必死な攻防が繰り広げられたそうな……とりあえず、言わせてもらおう……このリア充め!!(グラハム風)

 

 

第六話 開催

 

 

 

ナカジマ・ホビー

 

 

 

「……遅いぞタカヤ、ミカヤ、レヴィ」

 

 

「すまない。少し立て込んでいてね…」

 

 

「ゴメンねノンたん♪」

 

 

 

「ノンたんはやめろ!スピリチュアルパワーなんかないんだかんな!」

 

 

バトルルームでノーヴェ(ナカジマホビーのエプロンにメイド服姿)に謝るミカヤ、レヴィにため息をつきながらタカヤを見る…なんかわからないがやつれているのをみてムカムカしてきた

 

 

 

「さて、タカヤ。お前のブレイド見せろ」

 

 

「え?は、はい」

 

 

ケースから取り出されたのは赤い肩アーマー、腕のアスカロンはそのままだが、全身に鋭角的な緑のクリアパーツが埋め込まれたアストレイ・ブレイド《楯無・改(あらため)》の姿に息を呑んだ

 

 

(全身のクリアパーツ…まさか粒子を蓄積して制御も考えてんのか…)

 

 

(このクリアパーツは……あの技を使うためのモノだな、私とタッくんの合体技を)

 

 

(スゴくキレイだタカタカのブレイド…ボクのスラッシュより強いかも…)

 

 

 

「あの、どこか可笑しいかな?」

 

 

「い、いや何でもない。大会まであと3日…それまでしっかり煮詰めっからな!い・い・なぜったいに勝てよ!!」

 

 

「は、はい」

 

 

見とれていたのを隠すよう語気を荒げながらバトルルームに入るノーヴェ、タカヤ…GPベースをセットと同時に粒子が煌めきフィールド、荒野が生まれ降り立つノーヴェルガンダム《A》、アストレイ・ブレイド《楯無・改》

 

 

 

『さあ、胸をかしてやっからかかってきな!!』

 

 

 

『いくよブレイド!』

 

 

双眸を輝かせぶつかり合うブレイド、ノーヴェルガンダム…同じ頃、トオルはシュテルとの最後の調整を進めていた

 

 

 

「トオル、ランスロットガンダム大会前に仕上がりそうですね」

 

 

「ああ、あの時の狂四郎大会で会った武者頑駄無とのバトルがヒントをくれたからな……もちろんシュテルも手伝ってくれたからな」

 

 

「そ、そんな事無いです…あなたの発想もスゴいですよ」

 

 

「さんきゅ……さあ、一緒にカレトヴルッフ手に入れようぜ!」

 

 

「は、はい」

 

 

大会にかける意気込みに満ち溢れた笑顔にドキリとなるシュテル…しかし、その背後には……

 

 

「トオル………わたしもペアマッチに参加したかったなあ~」

 

 

ハイライトが消えた瞳でドアの隙間からみるヴィヴィオ……ちなみに今いるのは高町家。実は従姉妹が日本に留学して来ると言っていたのはシュテルの事、知らない内に仲良くなってた二人に嫉妬のオーラを燃やしていた

 

 

頑張れヴィヴィオ!

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

「シェロウ!シェロウ!聞いておるのか!?」

 

 

 

「あ、ごめん。少し集中してたから…ディアーチェ、お腹空いたのか」

 

 

「我はどこぞの腹ペコ騎士王ではないわあああああ!!3日後の大会にでるための機体は出来たのかと聞いておるのだ!!」

 

 

 

「ああ、出来たよ……名付けで武者真亜須頑駄無!コイツにはスンゴイ仕掛けかあるんだ」

 

 

腹ペコ騎士王…ディアーチェの前に出されたのは真紅の鎧に金の鋭角的な前楯、力強くそして巨大な剣を背にした武者頑駄無。機体に秘められた強さを見抜き、シロウの顔をみる

 

 

「さすがはシェロウ。我が伴侶よ!さあ共に有象無象をヴァルハラヘとおくりカレトヴルッフを手にしようぞ」

 

 

 

「ははは……伴侶じゃないから…」

 

 

 

軽く突っ込みを入れながらカレトヴルッフを手にすると誓いながら食事の用意を始めるシロウ。ディアーチェの好きなクリームシチューを………

 

 

そして3日はあっという間にすぎ、サエグサ模型店の地下にある巨大なバトルルームにひしめく観戦者、そして大会参加するペアが16組並ぶ前に開催者であるミツキ・サエグサが壇上にたちマイクを手にした

 

 

「は~いファイターの皆様お待ちかね~♪サエグサ模型店主催、ガンプラバトルペアマッチ大会開催をここに宣言します。まずはくじ引きで対戦相手を決めますので参加者は二人一緒にくじを引いてください」

 

 

ミツキ・サエグサの宣言と同時に歓声があがり参加者は壇上にある巨大なガチャガチャを回していくとホログラフに組み合わせが決まっていく中、タカヤとミカヤの番になった。二人一緒に手を添え一気に回した

 

 

「……8」

 

 

「少年、どうやら私たちが一番手のようだ」

 

 

「ええ~!いきなりですか?」

 

 

ホロスクリーンをみると確かに予選第一回戦になっている。自分たちの《チーム・ブレイド》、対戦相手は《チーム・カリスト》…双子の姉弟からなるチームが笑みを浮かべみている

 

 

「ふふふ、私たちに当たるなんて不幸ね」

 

 

「そうだね、姉さん……僕たちの華々しい勝利に華を添えてくれるとうれしいよ」

 

 

「さあ、組み合わせも終わったわね~さて、まずは第一試合ルーキー《チーム・ブレイド》VS《チーム・カリスト》を始めます。ファイターはGPベース、ガンプラをセットしてね」

 

 

ノリノリなミツキの声に中央からせり出したバトル筐体に向き合うようにたちGPベースをセット、プラフスキー粒子があふれだした

 

 

《Press set your GP-Base…Press set your GUNPLA》

 

四人のガンプラの瞳に光が宿り命が吹き込まれたカタパルトに立つ

 

 

《Beginning[Plavesky.Particle]dispersal.field5,space》

 

 

コロニーが浮かぶ宇宙空間が形成され、観戦者のボルテージも高まりを見せていく

 

 

 

《Battle・Start》

 

 

「秋月タカヤ、アストレイブレイド・楯無《改》いきます!」

 

 

 

「天瞳ミカヤ、ツクヨミ・斬………参る!」

 

 

 

「木原リスト、クァバーゼ改いくよ」

 

 

「木原エウロペ………バーラ・トトゥガでる」

 

 

 

弾かれたように宇宙空間をかけるアストレイ・ブレイド、ツクヨミ・斬、クァバーゼ改、バーラ・トトゥガ

…真っ先にクァバーゼ改がアストレイ・ブレイドにビームソー…いやビームエミッターが無数に並び回転しながら切りかかる。が、紙一重でかわしアスカロンで防ぎ受け流し、一気に間合いをつめ回転回し蹴りを胴へ決める

 

 

「リスト!」

 

 

「…よそ見はいけないな」

 

 

「なに!でもそんな刀でバーラトトゥガのビームシールドは…」

 

 

 

「本当にそうかな?」

 

 

 

ツクヨミ・斬の手に構えられた刀《晴嵐》に粒子が纏われ抜き放つ。バーラトトゥガのフィールドを突き抜け切り裂いた

 

 

「な、なんで!トトゥガのシールドが、ま、まぐれよ!」

 

 

「………たしかに君の装甲、シールドは硬い。でも粒子変容フィールドを纏わせれば、こんな風に」

 

 

バーラトトゥガがビームキャノン、実体弾をちかづけまいと撃つも流れるようにかわし大きく横へ凪ぎ払うと切り裂かれ爆発、視界がふさがれツクヨミ斬の姿を探し見つけたとき、晴嵐に逆袈裟に切り払われ返す刀で首を飛ばされ瞬く間に爆発した

 

 

「姉さん!ち、この!!」

 

 

「速い、でも見切った!!」

 

 

嵐のようにビームソーを振るうクァバーゼ改の刃をかわしながらスロットをSPにあわせ迷わず押した時、全身に配置されたクリアパーツから膨大な粒子があふれ形となる…緑の炎を想わせる刃ーブレイドーが現れアスカロンも燃え上がっているのを観戦席にいるノーヴェ、レヴィも目にした

 

 

「タカヤ、決めるつもりだな………」

 

 

 

「間違いないよ、ノンノン…………いっけぇタカタカ!ボクたちとの特訓の成果を見せるんだ~♪」

 

 

「な、なんだよ……こけおどしだ!クァバーゼ改が負ける訳ないんだ!」

 

 

 

「……………燃え上がれ」

 

 

 

クァバーゼ改のビームソーをかわしながらつぶやくタカヤ…その瞳に炎がきらめく。徐々に間合いをつめていくブレイドの炎が激しさを増し、高揚していき叫んだ

 

「燃え上がれ………………僕のガンプラアアアアアアアア愛ッ!必殺!真・疾風怒涛の嵐いぃぃっ!!」

 

 

大きく構えられたアスカロンに全身に燃え上がる炎、プラフスキー粒子の粒子が纏われ逆袈裟、袈裟、胴凪ぎ…目にも止まらぬ斬撃が嵐のように撃ち込まれ、最後に両手を構え粒子球を形成し胴へ叩き込み反対側へ分厚い刃…プラフスキー粒子の刃が見えクァバーゼ改の瞳から光が消えた

 

 

《BATTLE END》

 

 

水を打ったように静まり返る会場…誰もがその戦い方に見惚れ、何より圧倒的な強さに魅入っていた

 

 

「………し、勝者……チーム・ブレイド!!」

 

 

「や、やったよノンノン、タカタカ、ミカヤン勝ったよ!」

 

 

 

「わ、わかってるからノンノン言うなああ!?」

 

 

 

二人の喜ぶ声が呼び水のように観戦席から沸き立つような熱気と歓声が上がった……秋月タカヤの名前が初めて公の場にデビューを果たした

 

 

 

第七話 開催

 

 

 

 

 

 




遂にデビューを果たしたタカヤ。新たなライバルと出会いが高みへといざないます


そんな中、トオルとシュテルの戦いが今始まろうとしていたのです。


次回、ガンビル刃


第七話 星光と紅



次回もガンビル刃、レディィゴォ!


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