ガンダムビルドファイターズ《刃》ーブレイドー   作:オウガ・Ω

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第6.5話 とある乙女座の少女《HENTAI》の秘め事《悦》

「ん、朝か……」

 

 

軽く目をこすり身体を起こす。確か昨日は少年………《たっくん》とわたしの聖典《機動戦士ガンダム00》first、second、劇場版をみて語らいながらいつの間にかに眠りについてしまったようだ

 

 

「んにゅ…」

 

 

微かな声にハッとなりみるとたっくんがフにゃっとした顔でとなりで眠ってる。しかも顔が間近……瑞々しくプルリとした唇に引き寄せられてしまうのを我慢する

 

 

(たっくんの寝顔……ふふ、むかしと変わらないな…わたしとよく同衾したな)

 

 

 

ーカヤおねえちゃ。きょうもぼくといっしょに寝るの?ー

 

 

ーき、今日はすこし怖い書物をみたから…そのだめかなー

 

 

 

ー……いいよ、カヤおねえちゃ。こわいゆめをみないようにいっしょにねよ♪それにカヤおねえちゃ、ぼくが泣いていたときにいっしょにねてくれたから、おあいこだよー

 

…メイ叔母様とユウキ叔父様の仕事の関係(国際ガンプラ委員会の委員権、ファイター、ビルダー育成の為に)でやむなく天瞳家に預けられたタッくん。たまに夜中に起きて泣いてて、わたしがいっしょに寝るようになった

 

 

さいしょはこそばゆかったが、やわらかくて無垢な寝顔と不思議な暖かさはわたしの心をとかしていった。一緒に湯浴みするようになったのも、この頃からだったな

 

 

シャンプーが苦手で、わたしがしっかり抱いていないと逃げ出してたから洗うのも大変だった。でも悪くなかったし洗いっこしたりして、抱きながら湯船に浸かる度に鼻血が出そうになった。うなじにやや赤みがさした頬、父上のとは違うまだ未熟な部分をみる度に涅槃、いや極楽に至りそうになった………この幸せがずっと続いていくと信じていた

 

 

 

第六.五話 とある乙女座の少女(HENTAI)の秘め事《悦》

 

 

 

 

あの事件から、タッくんはメイ叔母様、ユウキ叔父様と暮らすようになり当然、天瞳家から離れていった…

 

タッくんに会いたい、もう一度を同衾したい、湯浴みをしたい…そればかり考えながらガンプラバトルに明け暮れたけども、タッくんの事を忘れなかったしライバルであり親友のノーヴェとも知り合った頃、ガンプラバトルでの私の活躍を聞いた蘊奥学園から特待推薦がきた

 

 

最初は乗り気じゃなかったけど。熱心に通いつめてきた教諭に押しされたのもある。タッくんが住んでいる場所の近くだったことが入学を決意させた。もしかしたらと一縷の望みをかけて…でも現実はそんなに甘くはなかったしガンプラバトル部を立ち上げ《チーム天瞳》結成と強化に忙殺され一年過ぎた頃だった

 

 

「PPSE…メインページ……ん~わからない」

 

 

全日本選手権へのエントリーをするためにPPSEのホームに端末で繋いだのだが、入力ID、パスがわからない…普段は教諭、もしくは後輩に頼むのだが使用でいない…ガンプラバトルは得意なのだけど、こういうハイテク機器の扱いは苦手だった

 

 

エントリー締め切りまであと十分、どうしたらいいんだと思った時だった

 

 

 

「あの?どうかしましたか?」

 

 

背後から聞こえた声に振り返ると、黒い髪におどおどした感じの少年がいる。襟にある線をみると下級生である証《白一文字》が引かれている…いや、それよりもわたしは目の前の少年を知ってる。忘れるはずもない……タッくんだ……これはまさに運命、やはりわたしと赤い糸で結ばれていたのだと確信した

 

 

 

「少し借りていいですか?…」

 

 

「あ、ああ」

 

 

「PPSEの全日本選手権エントリー…もしかしてファイターなんですか……」

 

 

 

「そ、そうなんだが、あいにくハイテク機器は苦手で……」

 

 

「誰でも得手不得手はありますよ……じゃあぼくが手続きやりますね…えと名前は?」

 

 

 

「ミカヤ…わたしは蘊奥学園中等部三年の天瞳ミカヤだ…少年、キミの名は?」

 

 

しっているけど聞かずにはいられなかった…上級生だと知ってあわてふためくタッくんの様相は昔も今も変わらない…少し間をあけてわたしに

 

 

「蘊奥学園中等部一年、秋月タカヤです……あの先輩だなんて知らなくてゴメンナサイ。て、天瞳先輩」

 

 

 

「別にいいさ。先に名乗りをあげなかったわたししにも責はある…ガンプラバトルに興味があるのか?」

 

 

 

「え、ええ、まあ……先生からは《まだ未熟!》って言われますけど」

 

 

 

「………先生?もしや君は誰かに師事しているのかな」

 

 

「…………………はい、先生はすごい人でゴッドガンダム極で並みいるファイターを前に引かず打ち倒す姿は、いつか僕も先生みたいなファイターになりたい……かなって…あ、おわりましたよ」

 

 

 

「あ、ああ。すまないな少年…………このあと少し時間があるか?」

 

 

 

「すいません。今日は外せない用事があって」

 

 

「そうか、なら次の機会に我が部室にくるといい。わたしはいつでも歓迎しょう………少年」

 

 

 

「はい、天瞳先輩」

 

 

 

ぺこりと頭を下げて歩き出す姿が消えるまで見送ると、その場にへたり込んだ……タッくんだ……あの頃より大きくなって、むかしと変わらない優しさは間違いなくタッくんだ

 

 

ドキドキしながら端末を抱きしめたわたしは、その日から時間が許す限りタッくんのとこに偶然を装いながら学内てあった…昔の、わたしと天瞳家で過ごした記憶は失われているようだ。知らぬ間に親友のノーヴェ、チーム紫天のレヴィが好意を寄せている事がわかった時から攻めに入ることを決め、父と母を説得して隣に引っ越して、今度のサエグサ模型店主催のカレドヴルッフ争奪戦のペアを決めるバトル、一時帰国したメイ叔母様たちの乱入もあったけど見事ペアの座を勝ち取った

 

 

「んにゅ~ましゅまろ~やわらか~い」

 

 

「ん!?タッくん、もんじゃやぁ~コリコリだめ」

 

 

 

 

寝ぼけたのか私の胸へ寝衣の隙間から手を差し入れもみしだきながら敏感な部分をいじってくる…なんども極楽に果てそうになりながら悦にひたる、いつか記憶を取り戻したら、あの日の約束を果たしてもらおう…タッくんがメイ叔母様の試合会場付近の空港で誘拐される前に交わした約定を

 

 

 

ータッくん、し、将来、わたしの良人になってくれないかー

 

 

ー《良人》………ん~よくわからないけどいいよ。カヤお姉ちゃだいすきだしー

 

 

 

ーな、なら……ち、ちかいのぎしきを…ー

 

 

ーちかいのぎしき?どんなこと?ー

 

 

 

ーそ、それはー

 

 

ふふ、おもえばタッくんはわかって無かったかも知れない。でも、今なら理解できるはず……このわたし、天瞳ミカヤは誓う。たとえ記憶が戻ろうが、戻ってもなくとも必ずタッくんの心を、その純粋な視線をわたしだけに釘付けにしてみせることを宣言する。親友のノーヴェ、レヴィにも渡さない

 

 

しかし今は…タッくんの指と技巧を充分に堪能しょう…はあ、はあ…指でころがしちゃだめ…抓らな……んん!?…ダメだ昔より技量が向上してるよぉ、身体の奥で女の部分がうずき出す。自然とタッくんのアソコにダメだ、ダメだと想いながらも手が伸びていく

 

 

まだだ、最高の旨味を持つ禁断の果実を口にしたいと願う自分を押さえ悶えるも微かに指先が布越しに触れた時。タッ君のまぶたがかすかに動いたのをみて慌てて目を閉じ手を引っ込めた…かすかな布ずれといまだに私の胸を弄ぶ指が止まる。どうやら起きたか。手を離そとする前に、うっすらと目をあけると顔を真っ赤にした少年が口をパクパクしている

 

 

「…おはよう少年…そんなに強くしないでもらえるかな?パートナーといえさすがにこれはな(…………可愛いなタッくんは。昔はよくせがまれたのだけどな…)」

 

 

「ご…ごめんなさい!」

 

 

「ぐ~てんも~げん♪タカタカ、朝だよ~」

 

 

 

 

「……あ、あのテスタロッサさん?コレはその…」

 

 

「…るい…ずるいよミカヤン!!ボクも一緒にタカタカと寝る!!えいっ!!」

 

 

「ちょ!テスタロッサさん?服を脱がな……はうっ!?」

 

 

 

いきなり現れたレヴィにおどろきながら、わたしはこれ幸いとタッくんの身体を堪能するべく抱きつく…ふふふ、この匂いと柔らかさは誰にも渡したくは無いものだ

 

 

 

第六.五話 とある乙女座の少女ーHENTAIーの秘め事《悦》

 

 

 

 


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