ガンダムビルドファイターズ《刃》ーブレイドー   作:オウガ・Ω

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クロウ。最大の危機がせまる!!


BLADE・STRIKE!番外編《前編》

「はあ、はあ……く、早く逃げないと何処にゲートが…はっ!?」

 

 

息を切らしながら街中を走るオレは咄嗟に岩陰の後ろに身を隠す。なぜそうするのかって?それはな……

 

 

「く~ちゃん、く~~ちゃん、どこいるの?」

 

 

「く~、逃げてもムダムダじゃ~」

 

 

オレの名前を呼ぶのはドイツで出会った幼なじみのフーカ・レヴィントン。そしてリンネ・ベルネリッタ…頬が赤いし息も荒いのは解るよな?今、オレ《クロウ・アキツキ》は二人から逃げてます……

 

 

だつて

 

 

「く~ちゃん…プレシア義祖母様直伝《モミジクズシ》するから出てきて…ふふ優しく挟んでつつみこみます」

 

「ワシも昔みたいにぴったり肌を合わせて洗うじゃき…師匠のお師匠…ミカヤ義母様直伝のアワヒメでのう…滾る鬼の益荒男を鎮めてみせる」

 

 

………はい、二人のハイライトさん仕事してません、色々ヤバいこと口走ってます、そしてオレを捕まえて未成年お断りなプレイをするつもり満々です!

 

プレシアばあちゃん、ミ~母さん…なんて事教えてんのさ!ソレもこれも…

 

 

「ハハハ、モテモテじゃないかクロウ」

 

 

………あっけらかんに他人事みたいに笑う全身簀巻きにされた癖っ毛まじりの長髪に白衣姿の見た感じ妖しげなおじさんに頭が痛くなった

 

 

…オレのお袋のお母さん…クイントばあちゃんのお兄さんで旧PPSE、ヤジマのニルス・ニールセンさんとガンプラバトルシステムにBJ《バトルジャケット》機能追加をした全世界が望んだ天才技術者……らしい天才《天災》な親戚…ジェイル・スカリエッティ大叔父さん…ったくもうなんでこんな事になったのさ!?なんでさ!?

 

 

 

番外編《BLADE・STRIKE!》

 

 

数時間前、いつものようにあの二人から逃げきり新型バトルシステム対応バトルジャケットシステムのテストをするためスポンサードしているスカリエッティ研究所に来たんだ

 

 

いつ見ても分厚い装甲?近未来的な建物…でも隣にはオレのお婆ちゃん家《ナカジマ・ホビー》があるから色々突っ込みどころ満載だけど…網膜認証と静脈スキャンで扉が開いた

 

 

「やあ、よく来たねクロウ!ん?今日もまた逃げてたのかい?」

 

 

「う、ひ、ひさしぶりスカリエッティ所長…あれチ~おばちゃん達は?」

 

 

「ん?ああチンク達ならクイントと一緒にクロウの実家にいってるんだが、知らなかったかい?」

 

 

「え。そうなの…じゃウ~おばさんいないとテストは出来ないんじゃ」

 

 

「いやいや、それなら問題ないさ…今回は新式プラフスキー粒子対応バリアジャケットシステムとあわせた新フィールドテストだからね」

 

 

「あ、でもブレイジングは…」

 

 

「今回は使わないから安心したまえ。あと今日は飛び入りで二人がテストに付き合って貰えるようにしたから…さ、早く入った入った」

 

 

大叔父さんに促されエレベーターで地下にあるバトルシステムエリアに向かう。まず目に入ったのは十二基もおかれたシステム、その前にカプセルがあり、半透明のゴーグルと一体化したヘッドギア、フィンガーオープングローブが置かれている

 

「コレがヤジマと我がスカリエッティ研究所が共同開発している次世代型バトルシステム《DIVER》だよ!グランツ君の意見も採用し全世界規模でリアルタイムでのバトル、ミッション、歴代ガンダム世界のストーリーを体感でき、さら~に!コックピットから降りることも出来るんだ!!」

 

 

「ま、マジで!」

 

 

「でも、まだソコまでは出来てないんだ……」

 

 

「い、いきなり持ち上げての落とし込みは無しで…じゃあ何が出来るのさ?」

 

 

「ン~今回はガンプラを使わないで、このDIVER・GEARで体験して貰おうと考えたんだ。まだまだデータが必要なんだよ。あ、さっき言った二人もすでに入ってるから」

 

 

「オレが一番乗りじゃないんだ…でもまあやってみるよ所長」

 

 

「そうかい。じゃ、なら善は急げだ…さあつけたつけた。ああ、あとで私も入るから安心したまえ」

 

 

背を押されながらフィンガーオープングローブ、最後にDIVER・GEARを被るって横になると半透明の蓋が静かに閉じ真っ暗になる

 

ーようこそガンプラバトルネクサスオンライン、ベータサービスへ。これよりDIVER・GEARにあなたのパーソナリティデータを読み込み………完了。これよりフルダイブします。ではこの世界をお楽しみくださいー

 

 

データの奔流にのまれて、気がついたら近未来的な街を一望できる小高い草原に立ってる。陽射しもだけど流れる風まで感じるなんてスゴいよスカリエッティ大叔父さん!もしコレが完成したら世界中の皆が同時に参加できて、楽しめる

 

 

ソレに躰も本物みたいに動くし、木なんか触っても違和感も無い…すんげぇどすげぇ~う゛ぇすばーたい!ソレにあの街。なんかドイツと似てるし

 

 

「さて、せっかくだし色んなとこ回るかな~もしかしたらベンメルあるかも」

 

 

「そうですね。なんか懐かしいね…フ~ちゃんとワタシと一緒にわけて食べてたよね」

 

 

「ああ、あそこのベンメル(ドイツのパン)。しっとりしてるけどヒマワリや松の実入りで美味しかったよなリ~た、フ~たは何故かオレの食べかけを…………………え?」

 

 

 

「ふふ、ク~ちゃん。み~つ~け~た~」

 

「リ、リ~た!?」

 

 

ぎぎぎ…と振り返るとリーた。いやリンネがにっこり笑って見て歩いてくるとオレの額…右眉の上にあるキズに触れてきた

 

「リ~た、懐かしいです…でもリンネって呼んでくれると嬉しいかな……ク~ちゃん」

 

 

いつの間にかオレの胸に指で円を描くよう動かしながらうリ~た…いやリンネが恥ずかしそうに抱きついてくる……う、うわぁ胸部装甲に被弾ッ!ナノラミネート装甲が無力するほど柔らかいぃぃ?ソレになんかいい匂いする。つうかここまでリアルにしすぎだろ!!

 

「ねえク~ちゃん」

 

 

「な、なに?り~「…リンネ」…………リ、リンネ」

 

 

「…ク~ちゃん。私ね…試したいことがあるんだ…協力して欲しいんだ…私とク~ちゃんにしか出来ないことなの」

 

た、試したいこと…は、まさか今までオレを追いかけてきたのは二人でしか出来ないこと

 

 

わかった!新しいガンプラのテストバトルしたかったからか…そういえば昔からだったな。うし!

 

 

「いいぞり~……リンネ、じゃさっそくやろうぜ!!」

 

 

「うん、じゃあ………………ズボン脱いで」

 

 

……………はい?

 

 

「い、今なんて?」

 

 

「…ズボンを脱いで…っていったの」

 

 

…うん、いろいろ突っ込みどころ満載なんだけど理由を聞くか

 

「な、なあリンネ、なんで脱がないといけないのかな~」

 

 

「だって脱がないとク~ちゃんの《くぅちゃん》を私ので《サンドイッチ》できないから…だめ?」

 

 

「いやいやいや!そんな可愛らしく言ってもだめだから!?それにまだ早すぎるから!!」

 

 

「わたしのクラスの子、最近《ブレイク》して《サンドイッチ》や《お肌のふれあい》してるよ?」

 

 

ていうか!いつから日本はこんなに早く経験して捨てる子がいるの!?リンネの学校て紳士淑女を育て上げる名門《黒森峰学園》だよね!?少年、老いやすく学なりがたしの精神ドコ消えた!?こら、ベルトを外さないで!上目遣いもダメだから!!だれかタスケテ~~!!

 

 

 

「みつけたク~!リンネ!」

 

「ふ~ちゃん。なんでココに?」

 

 

た、助かった~、リンネ。可愛らしく首をかしげてもダメだかんな!……と、とにかくフーカが女神様みえるよう…助かっ

 

 

「リンネを、さがしとったんじゃ!…まったく。それよりク~をはなさんといて…」

 

 

…はい?離さない…ホワイ!?

 

 

「そうだね…一緒にする約束だったよね……」

 

 

「そうじゃき…さあってミカヤ義母様直伝の早脱がしやってみるかのう……大丈夫じゃク~MGディープストライカーのランナーみてる内に貰うからの、いやあげるンじゃったな」

 

 

ずいずいっと躰を寄せてくる…うわ。甘い香りが髪から…それにTシャツ越しでもささやかな胸が当たって、ソ、ソコを触るな、さするな!なんとか身をよじろうとしたら手がぐいっと引っぱられた

 

 

「ふ~ちゃんばかりズルイ…ク~。わたしのどうかな。大きくなったかな……大きいのすきだよね、モデルグラ〇〇〇ックスの表紙に隠してたのみたから…どうかな」

 

 

……の、のおおおお!お、オレの聖典《ギリギリ♡ネネカ隊水着レイヤー特集!もう爆発寸前♡♡》バレたああああああ!!

 

お袋たちや妹にもみつからないように完璧偽装したヤツがあああああああああ!!

 

 

そ、それより手にかをんじる柔らかくて指先に感じるコレは……ち、ち…ち~~!!!

 

 

「……まだダメかな…ク~ちゃん…でもいまから好きになるようするから…ふふふ、ふふふふ」

 

 

ほんのり頬を紅くしてにっこり笑うけど目が。目がね、ハイライトさんが仕事してない!!ど、どうにかしないと。でもベルトが外されてトランクス一枚に?それにフーカもジャージーのしたを脱いで、でぇええ!?な、なんで黒のオーバーニー?しかもピンクの装飾付き!?

 

「リンネ。ク~は《あしふぇち》じゃ…ワシは胸ないから足でク~の《くぅ》を」

 

 

「わたしは胸で…ク~ちゃんの《くぅちゃん》を《サンドイッチ》…」

 

 

ヤバい、ヤバい、ヤバいよお!オレ。間違いなく食べられる!バトルシステムのテストじゃ無いの?ねえって考えてる内に二人がジワジワとにじり寄ってくる

 

こんままだとオレのが奪われ………

 

 

「目を閉じるんだクロウ!」

 

 

カランカランと何かが転がり眩い光が視界を奪う…だれかに手を引かれ走り出した…後ろからリンネとフーカの熱っぽい声を耳にしながら走り。ようやく視界がよみがえって見えたのは

 

 

 

「やあ。無事だったみたいだね……あと。ごめん!わたしの設定ミスだ!!」

 

 

軽い感じで笑顔を向けるスカリエッティ大叔父さん…設定ミス…とにかくぶん殴りそうになるのを堪えた

 

 

 

BLADE・STRIKE番外編

 

現状確認!

 

クロウ:なんとか守り切る

 

 

スカリエッティ:被害無し

 

 

フーカ:特殊兵装オーバーニー装備!

 

 

リンネ:ネネカ隊水着装備!

 

 

 

 




スカリエッティ大叔父さんから事情を聞きながら、逃げるオレ


でも。二人の追撃は終わらない


果たしてオレは守り切る事出きんの?


次回、BLADE・STRIKE!(後編)


や、やめろ!ソコは!!ちくしょう!!まだ早い!!

フーカ、リンネからクロウは自らのアレを守りきれるのか?!?

  • 守り切れない…
  • 仲良くごちそうさま
  • 逃げ切る

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