ガンダムビルドファイターズ《刃》ーブレイドー 作:オウガ・Ω
「やっとついたぜ日本……ん~さあココまでくれば《アイツ》等も追ってこないだろ……」
ん~と肩を伸ばしコキコキと首を鳴らす……思えばドイツでのヤジマ商事主催《日独ガンプラバトルエキシビジョンマッチ》で銀髪ロングでクールな感じのお嬢様って感じの女の子、確か欧州チャンプを倒してしまったことが始まりだった
『わ、私が負けた……』
『気にすんなよ。一度や二度負けたぐらいでさ………次にやるときは楽しくやろうぜ』
それっきりになるはずだった……そしたら毎日のようにガンプラバトルを仕掛けてきたんだ、オレに勝つまで諦めないって感じで
『も、もう一度お願いします!』
『…やめろったら!今日オレ日本に帰るんだから』
『勝ち逃げは許しません』
……ってな感じで結局、飛行機に乗り遅れて隙をついて巻いたのはいいんだけど、べつな問題が起きたんだ
『おねがい!ワシを弟子にしたってください!!』
『な、なんでオレに弟子入り?弟子なんかとらないし名前も知らないんだぞ!?』
『フーカ・レヴィントンいいます!ワシを弟子に……あれ?師匠!……秋月クロウ師匠!!』
フーカって名乗る女の子に弟子入り志願されるし、結局巻くのにひと月近くかかった……ヤジマ商事のニルスさんに事情を説明したら特別に自家用機飛ばしてくれてやっと日本に帰り着いたんだ
「さて、はやく家に帰っか……マユ寂しがってなければいいけど」
「………しょう…しょう」
「オヤジ、またお袋と人前でいちゃついてなければいいんだけど……」
「師匠ぉ、師匠ったら!」
「るせぇ!さっきからなん………だ…………ってなんでフーカ、お前がココにいる!!」
「……師匠を追っかけてきました。さすがに格納庫は寒かった凍り付く思いました…あの改めてワシを弟子に」
「…………こ、断る!」
踵を返して一気に駆け出した………格納庫ってまさか密航してきたのかアイツ!?
「待ってください!!師匠!!」
フーカの声を無視してひたすら走るクロウ…しかし彼は気づいていない
「……ココに彼がいますか」
少し離れた専用滑走路に降りた自家用機から銀髪を揺らし降りる少女…自分にはじめて負けを刻んだ相手、世界ランカー八位《秋月クロウ》があの日に彼女にガンプラバトルを教えた小さな男の子本人だとしり唖然となった
しかし同時に運命を感じていた。手にあるGPベースとガンプラ《ガンダム・シュヴァルヴェ》を抱きしめる
「………ク~ちゃん、あなたに教えてもらったガンプラバトルで必ず勝って……そしてあなたを手に入れます」
頬を赤らめながら滞在先となるホテルへリムジンに乗りむかっていく少女の名はガンプラバトル欧州チャンプ《リンネ・ベルリネッタ》
ガンプラで結ばれた三人の絆が再び繋がるとき物語は動き出す
「トオル、相手は浮遊大陸を使う戦法をとるみたいです」
「わかってるよシュテル……どんな相手だろうと油断はしないからさ………」
油断や奢りの色もない瞳と笑顔を向けてくれます。今日はサエグサ模型店主催の《ガンプラバトルペアマッチ》。本当なら全国に向けてチーム紫天は練習しなければいけないのですけど…優勝景品をみて息が止まりました
幻のガンプラ強化武装《カレトヴルッフ》…現存するモノはないと言われ、それを手にしたファイターの強さと戦う姿はガンプラバトルを始めたばかりの小さなワタシの目に今でも焼き付いてます
でも出場には男女ペア限定という括り…知り合いの男の子なんていませんし、従姉妹のヴィヴィオみたいに明るくて誰にでも話せるスキルなんてもってません。どうし…
ーどうしたシュテル、なんか間違えてたかな?ちゃんとパチじゃなくムニってやったけど?ー
……前言大撤回。ヴィヴィオの家にあるワタシの部屋で新しいガンプラ《ランスロットガンダム》を作ってるトオルがいるじゃないですか。互角に渡り合った数少ない男の子…でも断られたらと思うと不安でいっぱいになりますし
ーカレトヴルッフ?……なら一緒にでようぜシュテルー
ーえ、でもー
ーいいってば。シュテルのおかげでこうして新しいランスロットガンダムを……自分で作るって楽しいってわかったからさー
にかっと笑いペアを組んでくれると言ってくれました…でもトオル、ワタシの方こそありがとうっていいたいです。アナタと一緒にガンプラを作ることはアソコで忘れたこと思い出したんです……《作る楽しさ》《誰かのために想いを込めて作るガンプラ》を
修羅と呼ばれた二代目メイジン・カワグチが主催していた《ガンプラ塾》にいた頃よりワタシはすごく充実している……カイラ、ヤナさん、アダムス、マッケンジー先輩、ユウキがみたら笑うかも
『シュテル、大陸から熱源反応だ!』
「ええ、いきましょうトオル…私のズィーガ、ランスロットと共に勝利を手に」
…トオルの声に現実に引き戻されアームレイカーを握りしめる。相手のうち一人がフラナ機関のメンバーだとディアーチェから聞いてます。でもトオルとワタシは全力で戦う…それがファイター、ビルダーとしての矜持とともに
第九話 星光と騎士《後編》
「ふん、来たか雑魚が……わかってんな」
『ああ、あのガンダムXもどきはオレがやる。あんたはあのV2もどきをって打ち合わせだな』
「まあ、楽勝だろうな。あんたのガンプラならな」
『もちろんだ!カレトヴルッフ必ず手に入れてやるぜ………いくぜ』
……………ようやくいったかカスが…お前はこの大会が終わるまでの関係だ……幸いにフィールドは浮遊大陸身を隠せる場所に足場がありすぎるが、どうでもいいさ
まずはあのXもどきをぶっ潰す。たくさんなく声を聞かせてくれよ…偉大なるイェーガーズ総帥《宇宙ガンプラファイターX》様に捧げる前菜の賛美歌を聞かせてくれよ?
最大望遠で接近してくるXもどきにアームレイカーを動かしビームキヤノン、ビームライフルを構え撃つ…
(……機体外観から遠距離特化ですか………まだエレ男……マクバガン先生、マッケンジー先輩に比べたら)
スレスレでかわしやがっただと!?……ま、まぐれに決まってる!!ドラグーンを一斉に射出、全方位に渦を巻くように展開加速させ一気に粒子ビームを撃つ…
「さあ、踊れよ!Xもどき!!」
振り払うように加速するXもどきにドラグーンの粒子ビームが雨のように降りそそいだ…だが、次の瞬間、信じられないことが起きた
『………反応が遅いです、行きなさい使い魔たち!
!』
左腕、右腕アーマが離れ、オレのドラグーンに向かうやいなやビーム、実弾をばらまいて破壊していく…まさかあれはドラグーンか?いやソレにしたら反応が速すぎる!十基もあったドラグーンが四基まで減らされ
た事実は信じられない
コイツ何者何だ!?って考えてる内に間合いを詰められビームソードを抜き切りかかってきたのをみてニヤリトほくそ笑む。オレのアカツキ《調》にはヤタノカガミがある。ビーム攻撃なんかきかな……
『……甘いです』
「なっ!?」
微かな振動…見ると右腕がヤタノカガミごと切り裂かれ孤を描いて落ちていく……バカな!ヤタノカガミを切り裂いた?
ビーム攻撃には絶対的な防御を誇る筈なのに、なぜだ!!オキツノカガミを構え二の太刀を防ぎながら思うオレに声が届いた
『………知らなかったのですか?アカツキのヤタノカガミはビーム射撃《・・・・・》のみ無効化出来ますがビーム斬撃に弱い事を』
「な!?」
『……再現度の高さは目に見張るモノがあります。でもアナタのガンプラを通して感じる……他者を虐げ悦に浸る邪なモノを』
「な、ナニ言ってやがる!ニュータイプ気取りかよ!!」
オキツカガミを持ち構え発生させたビームランスで切りかかり刃をぶつけ切り結び弾ける反動を利用し離れるとドラグーンを戻そうと目を向けた。オレの目に映ったのは白地に黒に塗り分けられたウサギ……いや小型MAが粒子ビーム…人参にも似た刃で切り裂いていく光景が広がる
まるで戯れるように……いや、まてコイツの戦い方見たことがある……フラナ機関にあったPPSE主催の三代目メイジン・カワグチを生み出すための育成機関《ガンプラ塾》のライブラリで三代目メイジン候補を決めるトーナメントに出ていたヤツと
ま、まさか……アイツは
『………さあ、コレでオワリにします…集いなさいワタシの使い魔たち!』
ドラグーンすべてを破壊されたオレの前で二機のビットMAが右手に構えたビームサーベルに合体し凄まじい粒子ビームが迸り巨大な刃を上段に構え接近してくる………間違いないコイツは《ガンプラ塾》第一期生《星光の殲滅者》シュテルだ!!
『すべてを焼き尽くせ、邪な想いを!ルシフェリオン・ブレイカー!!』
「う、うわあああああ!!」
オレが最後にみたのはモニターを灼くほどの凄まじい光の刃だった……
「嘘だろ!アイツがああも簡単にやられるなんて!!」
「やるなシュテル。ならオレも負けてらんねぇな!!」
シュテルかアカツキを撃破したのを見てオレはアームレイカーを傾け光の翼を広げるローゼン・ズール………ロジェ・ズールに一気に接近、腰に懸架した実体剣《アロンダイト》を抜き横凪に切りかかるとのを見て慌ててビームクローで受け止め競り合う
まだ初心者、若葉マークのオレから見てもかなり作り込んでいるのがわかる…
『くそ、負けてたまるか!カレトヴルッフは俺が手に入れるんだ!!』
「アンタもカレトヴルッフが欲しいのか!?」
『ああ、カレトヴルッフってのは数年前、第二回ガンプラバトル世界大会でゴッドガンダム極が使った武装なんだ』
「うわっ!!」
力任せに切り払われるのを見逃さないと言わんばかりにクローに備えられた三連装ビーム砲、背中から延びた砲門から放たれた無数の粒子ビームが迫るのをアームレイカーを素早く動かし両肘を正面に構えビームシールド《アヴァロン》を広げ防いだ、ギシギシなり弾かれたビームが辺りの地形を変えていくのを目にした
「ぬぎぎ……なんっう威力だ…まともに喰らっていたらやられていたな」
シールドを解除してあたりを見回しながら呟くと同時に接近を示すアラート、反射的に上へアロンダイトを向けるとアームレイカー越しに衝撃が伝わり、そこにはビームクローをぶつけるロジェズールがいる
『お前のガンプラ、もしかしてコードギアスのランスロットをモデルにしてるのか!?』
「ああ、ランスロットをモデルにしてるけど………ベースにしたのはV2だ。あんたのはバックパックに紅蓮聖天八極式のエナジーウィングを使ってるな」
『!?わかるのか…でもなコレを作ってから誰も俺とバトルしなくなったんだよ…ガンプラをけがすなって!そんな奴とバトルやる価値はないってさ!…だから俺はカレトヴルッフを手に入れてそいつらを見返してやる、このロジェ・ズールで勝って証明してやるんだ!!』
何度も切り結びながら叫ぶ声から悲痛なモノを感じる…あんたの気持ちはわからないでもない。だからってよ
「……だからってそんな事の為にカレトヴルッフを手にするのか!恨みつらみで、見返すためにガンプラバトルバトルやってたのしいかよ!」
『!?』
ビームクローを受け止め火花を散らすアロンダイトで振り抜く、たたらをふみながら僅かに距離が離れたのを見てウェポンスロットをライフルに合わせる。両腰サイドアーマーがはずれる。それを迷わず掴むと左右につなぎ合わせると長身の高出力ビームライフル《ヴァリス》に変わるとグリップを握りしめ構えた
「オレさ、オヤジがランスロットのパーツを組み込んだだけのガンプラでバトルをしていた…それだけで満足していたんだ…でもそれじゃ駄目なんだよ!」
引き金を絞るとヴァリス砲口から凄まじいりビームの奔流が溢れ、ロジェ・ズールを捉え飲みこんでいく
『う、うわあああああ!!』
ビームの奔流の中で爆発の煙が上がる中から、ナニかが飛び出す。アレは有線式ビームクロウ、瞬く間にヴァリスに絡みつき握りつぶされていくのをみてグリップから離すと爆発、煙がはれた先にはボロボロのロジェズールが幽鬼のように片方だけになったエナジーウイングで浮きながら近づいてくる
『だったら、だったらどうすればよかったんだよ!』
亀裂だらけの身体を省みずビームクロウを振りかぶり切りかかってくるのをアロンダイトで防ぎながら叫んだ
「答えは簡単だ。自分だけのガンプラを作ればいいんだ……オレのランスロットガンダムは武器の名前だけは貰ってる。でも自分が使いやすくカッコイいパーツを一から作ってる……お前ならできるはずなんだ」
『俺だけのガンプラ?………出来るのかな』
「ああオレにも出来たんだからさ…だから次に会うときは《自分だけのガンプラ》でバトルを楽しくやろうぜ」
『ああ!』
幽鬼のようなオーラを出していたロジェ・ズールのファイターから前向きな言葉を耳にしながら互いに全力の最後の攻撃を仕掛けた。アロンダイトとビームクロウがぶつけあわせながら右腕部ビームクロウを正面に構え大きくつっこんできた…加速に耐えきれなかったのか僅かに右腕がぶれたのをみのがさず光の翼を展開、懐へ潜り込み逆袈裟に腰から右斜め上へと切り払った瞬間、ロジェズールは爆発四散。ランスロットガンダムがアロンダイトを静かに腰に収めた
ーBATTLE・ENDEDー
「勝者、チーム・シュベルトリッター!白熱させたバトルを見せたファイター達に拍手をお願いします!!」
粒子が消えていくなか、力が抜け肩で息する…知らないうちに汗もかいてる…でも全力で戦えたのも楽しかったと感じた時、タオルとポ◯リがスッと出された。顔を上げたらGPベースとガンダムX・ズィーガを収めたケースを肩に掛けたシュテルがいた
「トオル、使ってください」
「さんきゅシュテル……ん、ぷは……うまい」
「ランスロットガンダム、使いこなせるようになったみたいですね」
「ああ、シュテルが手伝ってくれたからな……でもまだまだ煮詰めないと……ん?お前はロジェズールの」
「……安住だ…………お前の名前は?」
「トオル・フローリアンだ」
「トオル・フローリアン、次に会うときは俺だけのガンプラを作る。もう一度バトルをしよう………」
「おう!よろしくな安住!!」
拳を出すと互いに軽くこずくと安住はスッキリした顔で歩き出した……次に会うときはスゴいガンプラを作ってるだろうな
「そういえばシュテルが相手していたヤツは?」
「…おかしいですね、さっきまでいたのですけど」
筐体付近を見ても姿が見当たらない…負けたことが応えたのかもしれない。シュテルはバトルになると全力全開!って感じでやるからな~従姉妹のなのはさんって《白い魔王》、彼氏のユーノさんは《神楯》…攻守バランスが取れてるし
それに美人だし…シュテルもいつかは負けないぐらいになるのかな?特に胸とか……
「トオル?どうかしましたか?」
「な、なんでもない!?…それより次の試合の邪魔になるから早くいこうぜ。ほら」
「え?きゃ!?ト、トオル!?」
誤魔化すようにシュテルの小さな手を掴み走り出した…ガンプラの塗料や接着剤であれてると思ったけどすごく柔らかくて暖かいんだけど
ーわたしのトオルがシュテルの手を恋人つなぎ、わたしのトオルがシュテルの手を恋人つなぎ……わたしのトオル、わたしのトオル、トオル、トオル、トオルー
ーごめんなさいヴィヴィオ、例え従姉妹でも譲れません……トオルはわたしのパートナーですから……渡しませんよー
………背中に凍り付くようなヴィヴィオの声が聞こえたのは気のせいだよな?それにシュテルもなんか怖いよ!?
「さてさて、続いて第四試合に入ります……では!チーム・レグナントVSチーム・ファング入場です!!」
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「急ぐんだ少年、次の試合が始まってる」
「は、はい、ミカヤ先輩……あのなんで僕の指を絡めてるんですか?」
「なに、少年が離れないように握らないといけないからね(………はぁ…タッくんの指は昔より大きくなってる……もしコレでわたしのをと思うとうずいてしまう。しっかり染み込ませなければ)」
ゴクリと喉を鳴らしながら会場に入った…でも観客席は静まりかえっている
目に映るのは真紅に輝く月を背にした銀地に朱が目立つアストレイをベースにしたガンプラ…翼を広げ足を突き出し急降下と同時に真紅の粒子を放出させながら加速していく先には二体のガンプラが身動きは愚か反撃すらもせず立ち尽くしている
ーDarkness・Moon・Break
最終宣告としか思えない無機質な声と共に加速したアストレイベースのガンプラの蹴りが胴を捉えて、さらに後ろにいたガンプラを巻き込み蹴り砕いていく。あたりに砕けた四肢が舞いながら衝撃波を受け消滅、地上に巨大なクレーター…いや紋章のようなモノが刻まれた中心には無残な躯を晒したガンプラを見下ろすように立つ姿に身体が震え、隣にいるタッくんも呆然としている
ーBATTLE・ENDEDー
「……………し、勝者、チーム・ファング……」
ミツキ店長の声を皮きりに歓声が湧き上がる……でもあのガンプラのパーツに見覚えが…いや思いだした
あれは間違いない、タッくんの叔父様…ガンプラバトルは勝利こそ絶対、たとえ戦う相手が仲間、兄弟、家族だろうとしても押しのけ勝利する事を目指す修羅《二代目メイジン・カワグチ》の最高傑作《カテドラルガンダム》の両脚パーツが組み込まれてる
数ヶ月前にカテドラルガンダムの予備パーツがある模型店に密かに持ち込まれ隠されていると不確かな噂を耳にしたんだけど、私の前にあるのは現実だ
「やったよワタル!私とはじめての勝利だよ!!」
「ス、スバルさん!あんまり抱きつかないで、その胸が…」
「照れない、照れない…それよりもスゴいことしよっか?」
「止めてくださいスバルさぁん!?」
アストレイを使っていた少年の隣にいるのはノーヴェのお姉さんのスバルちゃんをみてわかった…予備パーツがある模型店はナカジマホビー。つまりスバルちゃんが保管していたパーツを渡したんだと
「スゴい……プラフスキー粒子放出量もだけど制御能力がはんぱない………ミカヤ先輩、今からブレイドとツクヨミの調整をしましょう」
「し、少年!?まだ彼らと戦うわけと決まった訳じゃ」
「なんでかわからないけど、当たるような気がするんです……だからいいですか」
やや興奮した目で私をみるタッくん…握られた指から熱い鼓動を感じる……こうなったらもう止まらない。昔からこんなところは変わらないんだ
私のために晴嵐を夢中で作ってる時と同じ熱さ……たまらないな
「わかったよ。なら工作室を借りて調整しよう」
「お願いします。じゃあノーヴェさんとレヴィも一緒に」
………2人っきりだと思ったんだが、まあ仕方ないか。私ばかりが独り占めするわけにはいかないからね
そう心で呟いて工作室へと歩き出した。まあ手を繋いだままでね
第八話 星光と騎士《後編》
了
新たなライバル出現にタカヤは自らのブレイドの調整を進める中でランチタイムを迎えるが、新たなバトルが勃発するのです。果たして胃袋を征するのは誰のお弁当なのかしら
そんな中で試合も進み、シロウくんとディアーチェちゃんのガンプラが遂にベールを脱ぐのです!
次回、ガンダムビルドファイターズ刃!
第九話 武者と堕天使
ガンプラバトル!レディィゴオオ~♪