ガンダムビルドファイターズ《刃》ーブレイドー   作:オウガ・Ω

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四年前、コースト総合病院


「……何であなたがココにいるの!」


「………………………」



普段の私なら絶対に上げない声が病室の廊下に響く……タカヤが保護されてから一週間、オウマお祖父様の家に預けるため退院手続きをするために来たのになんで《この人》がココにいるのかが全くわからない


長髪にサングラスにマント、マフラー……二代目メイジンカワグチが


無表情のまま私をみる目はサングラスでナニを写しているのも


「………ナニがあったメ……「気安く名前で呼ばないで!」………」



「あなたが二代目メイジンカワグチにならなければ、襲名なんかしたから……タカヤが……全部、アナタのせいよ!兄さん!!」



それだけいうと私はその場から駆け出した。こんなところにいられるわけがない……ユウキがいたら取り持とうとしたかもしれない



現在……PPSE、ガンプラ塾



「…………マクバガン、少しココを留守にする」



「メイジン?どこに………」



「……………………バトルを…宇宙ガンプラファイターXと」



エレオノーレ・マクバガンをその場に残し歩き出した修羅の手にあるのは自身のすべてをつぎ込んだ最高傑作《カテドラル・ガンダム》、彼が向かった先は誰も知らない……



それからしばらくして二代目メイジンカワグチが倒れた事が世界中を駆け回った














第九話 武者と堕天使

カレトヴルッフ争奪ペアマッチバトルも順調に進みファング、ブレイド、ラウンズ以外のチームも順調に勝ち上がっての第四試合も終わりを告げると同時にバトルシステム調整を兼ねたお昼休みに入った

 

 

私のサエグサ模型店には珍しくカフエテリアがあるから一般観戦者と出場選手関係者はここで食事をとってもいいし、もしくは持ち込んだお弁当を広げ食べることも平気だから安心してね

 

 

え?手が足りないんじゃないか?んふふ、大丈夫!今日は助っ人を呼んであるから

 

 

 

「よし、小籠包、包子蒸しあがり!」

 

 

 

「ん、こっちもキャピトラ特製ハンバーガー、BLTサンドイッチ出来上がりなのだ」

 

 

 

 

 

 

今日は雷凰飯店の跡取り《新田飛鳥》くん、喫茶キャピトラの料理人《畢・ナカジマ》ちゃんが厨房を担当してるの。そして、そして~

 

 

 

「フェイト~BLTサンドイッチ・キャピトラスペシャルを、わたしは雷凰小籠包、包子を配ってくるね」

 

 

 

「う、うん。アリシア……おまたせしましたキャピトラスペシャル、ど、どうぞ」

 

 

 

むっちりとした太ももまでオーバーニーに包んでミニスカチャイナ服に身を包んだ雷凰飯店看板娘にして新田飛鳥くんの彼女、フェイト・テスタロッサちゃんにアリシア・テスタロッサちゃんの二人も来てるから大盛況!接客業もテキパキこなしてくれるから助かるわ~

 

名字からわかるけど二人ともレヴィちゃんのお姉さん。あと四年したらスゴいわよ~さすがはプレシアさん譲りなだけあって将来性は◎ね

 

 

あら、タカヤくんはどこかしら?………

 

 

 

 

「少年、少し手を休めたらどうかな?もう昼餉の頃合いなのだが」

 

 

 

「あと少しだけ…もう少しでブレイドの調整が終わるんです………」

 

 

 

ウチの工作室でブレイドの調整中、真剣な目で剥げた塗料をリタッチ、パテで疵痕を埋めていくタカヤくんにミカヤちゃんの声もあんまり効果無いみたい

 

 

 

 

「……タ~カタ~カ♪えい♪♪」

 

 

 

 

「うわあ!?レ、レヴィ?抱きつかないで危ないから……そ、それに……その…う!?」

 

 

「夢中になるのもわかるんだけど~ランチタイムにしようよ~お腹ペコペコだったら調整も出来ないよ?」

 

 

 

あらあら、レヴィちゃん大胆ね~中学生にしては大きいし挟まれたタカヤくんの顔は真っ赤。ん?何故かメイド服姿のノーヴェちゃんも負けじと腕を胸に挟み込んできた!

 

 

「そうだぞタカヤ、お前はガンプラになると周りが見えなくなりすぎだ!……と、とにかく昼にするぞ!!」

 

 

 

「ふえ?でも……(あ、あたってる!レヴィの胸が頭に!?それにノーヴェさんの胸に手がはさまれて動けないしスゴくいい匂いが~)……ガンプラを」

 

 

 

 

「「「いいからお昼にする!!」」」

 

 

 

 

「は、はい……」

 

 

 

ノーヴェちゃん、ミカヤちゃん、レヴィちゃんに工作机から引きずられていく、ふふスゴいわね三人とも~うんうん、将来の未来像が見えてきた、きた♪

 

 

 

「おい、姉貴!覗いてないでバトルシステム周りの調整と予備の粒子タンクを切り替えやんないと時間ねぇからな!?」

 

 

 

はいは~い。じゃあ覗き見はココまでにして…………ソレではガンダムビルドファイターズ刃ーブレイドー、第十話にレディ~~ゴォ~!!

 

 

 

 

第十話 武者と堕天使

 

 

 

「あ、あの……コレは?」

 

 

 

「見てわからないかな?昼餉だ……さあ」

 

 

 

「タカタカ、今日はボクも作ったよ。はいあ~ん

♪」

 

 

 

「……タカヤ、あたしも持ってきたからさ、食べるよな……」

 

 

ミカヤ先輩、ノーヴェさん、レヴィがお弁当を並べ、ずいっと僕の口元に箸に挟んだ厚焼玉子、唐揚げ、サンドイッチが早く食べてとせかしてるようだ

 

 

まずは唐揚げからと口にした瞬間、全身の服が弾け飛ぶ……しっかりとした下味に加えて柔らかくジューシー、衣には片栗粉をまぶしてあげているからサクサク、噛めば噛むほど変化する飽きさせない味に雷が落ちた

 

 

 

「どうかな?ボクのお母さん直伝《必殺・唐揚げ》。出張に行ってるお父さんの大好物なんだ~」

 

 

 

「うん美味しい!スゴい柔らかくてサクサクして変化し続ける美味しい唐揚げ食べたことない!!」

 

 

 

「やったあ♪じゃあ……なんだけど……毎日タカタカに作ってきていい?もちろん唐揚げ以外もたくさんつくってあげるよ♪」

 

 

「え?……「………少年、わたしのも食べてもらえるかな?お預けはいただけないからね」…あ、はい…」

 

 

(むう~ミカヤんずるい!)

 

 

言いかけた声を遮るようにミカヤ先輩の声が被さる…何故かわからないけど怒ってるような気がした。あわてて厚焼き玉子焼を口に入れた……アゴ、サバ、アジ節からの出汁に加えて卵のふんわりとして口の中で溶けていく食感が鋭く切り込んでくる

 

 

 

「ふふ、どうしたかな少年?キミの口にあわなかったかな」

 

 

「………アゴ、サバ、アジ節と卵のパーフェクトハーモニー…こんなに美味しい玉子焼は食べ……食べ……」

 

 

食べたことないと言いかけとまる……僕はこの玉子焼の味を知っている…どこで?……どこで

 

 

 

 

  ー………だめだ……また失ぱい……え?た♡☆◯♪♡、それはたべたらー

 

 

 

  ー………ん~おいし……◯♡◯ぇちゃのたまごやきおいしよー

 

 

 

な、なに今の?……

 

 

 

「少年、どうした?やはり口にあわなかったのか?」 

 

「そ、そんなことないです。ただすごく懐かしい味で……すごく美味しいくて…」

 

 

「そ、そうかい(覚えてくれてたんだね…今はまだキッカケだ。少しずつ、少しずつ記憶を…………)」

 

 

 

「あ、あのミカヤ先輩?」

 

 

「(………コレはそのための一歩…でも今の私をも受け入れてくれるための布陣、慎重に事を運ばなければ)……いや少年のたべっぷりに嬉しくてね。提案なんだけど私の部屋に夕餉にこないかな?」

 

 

 

「え?迷惑じゃ」

 

 

 

「少年なら大歓迎sa「…タカヤ、アタシのも食べろよ…」……っと一人占めはココまでにしておくかな」

 

 

 

不機嫌そうにレタスにハム、マッシュポテトが挟まれたサンドイッチを手にしたノーヴェさんが口に近づけたまま待ってる…迷わず口にした瞬間、目の前に火花が散った

 

……マッシュされたポテトは芯が残ってて、レタスは半分凍って噛む度にシャリア・ブル、ガエリオ、ガリガリ…マヨネーズはマヨラー13も投げ出すぐらい辛い……未知の味にネオすら裸足で逃げ出す以上に母さんの料理に匹敵する!

 

 

 

ーどうせ、私はあなたみたいに料理がうまくないわよ!バカッ!!ー

 

 

 

ーメ、メイ!?落ち着いてったら!君の料理は美味しいから!!ー

 

 

「ど、どうしたタカヤ?」

 

 

昔のことを思い出していた僕を現実に引き戻したのは不安いっぱいな目でみるノーヴェさん。手には無数の切り傷のあと、一生懸命作ったのが見てわかった。ならとるべき行動は一つしかない

 

 

 

「……え?た、タカヤ!?何を!!」

 

 

 

ノーヴェさんの隣におかれたバスケットをとるとサンドイッチを手に頬張っていく、あっという間に空になると手に握られたサンドイッチをつかみ勢いよく口にしたんだ…でも今までの具とは違うソーセージみたいな細長い何かがある。何だろって思いながら舌でゆっくり舐めていく

 

 

ソーセージにしては柔らかいしなんかわからないけど甘い……ん~すべすべしてるしいつまでも味わっていたい気が

 

 

 

「ちょ、や、んんっ!?」

 

 

 

声に我に戻った僕の目には顔を真っ赤にしたノーヴェさん…まさかコレってノーヴェさんの指!?あわてて口から離すととつうぅと糸をのびる…

 

 

「あ…」

 

 

「ご、ごめんなさい!夢中になって…その、あの?」

 

 

 

「……べ、べつにいいから………タカヤ、その傷はなんだ?」

 

 

「…え?あ、ホントだ……」

 

 

頬のあたりをさわると微かに痛む…手鏡(パーツの面だし用)を取り出してみたらスウッと一筋の切り傷がみえたそれに血がにじんでる。いつ付いたんだろ?

 

 

「……もしかしてボクが抱きついた時に怪我したの?」

 

 

 

「あ、いやレヴィが悪いわけじゃないし、手を止めなかったのもあるから、それにこれぐらいだったら……ひにゃおううう!?」

 

 

「「なっ!?」」

 

 

傷口に触れていた手が頬から離れた変わりにレヴィが顔を近づけて小さく舌を出して舐めてくる、いきなりすぎて思考が追いつかない…それになんかこう気持ちいい気分になる。でもミカヤ先輩、ノーヴェさんからのスゴく激しいプレッシャーで正気に戻るとレヴィが離れた

 

 

「今のはね、お母さんがお父さんが怪我した時にやってる《秘密のおまじない》だよ」

 

 

「……おまじない!?…あ、痛みが無い…」

 

 

「スゴいでしょ~えっへん♪♪」

 

 

(レヴィ~なんっう羨まし…大胆な事をしてんだよ……あたしが最初に気づいたのに)

 

 

 

嫉妬混じりで少年をみるノーヴェ…でも私は机におかれたブレイドをみた。右頬に先程のバトルで受けたビーム粒子で細く溶かされた疵痕(キズアト)と同じモノ。コレと似たものを…タッくんが天瞳家に預けられてた時にみたんだ

 

 

(あれは……そんな………まさかタッくんは目覚(・・)めたのか?)

 

 

 

ーいたい、いたいよう…うでが…いたいようー

 

 

 

右腕があらぬ方向に曲がったガンプラを前に大粒の涙を流し大きな声で泣くタカヤ…

 

 

 

(………ただの偶然だ。だってアレはタッくんが誘拐された時から発現していないんだ……でもこのペアマッチはオープントーナメント、いわゆる世界大会公式ルール《ダメージ度レベル:A》に設定されている。万が一アレに目覚めたらタッくんはガンプラがバトルで受けたダメージを………)

 

 

ガンプラバトルにはダメージ度レベルが大きく分けて3つ、《A》《B》《C》に設定されている……

 

 

ダメージ度レベル:《C》はデータ上にのみ存在するガンプラと戦うダメージ等が発生しない模擬戦用

 

 

 

ダメージ度レベル:《B》 は戦闘の内容次第では、パーツが外れたり、少々表面に傷がついて塗装が剥げたりするダメージしか負わないし修復が容易な程度で済む…

 

 

 

私が問題にしてるのはダメージ度レベル:《A》

 

劇中内での戦闘ダメージすべてが再現され、戦いの内容次第ではまるで何時までも魔法少女で全力全開な砲撃を何発も叩きこまれ、赤髪ゴスロリ永遠の合法ロリ少女に鉄鎚で潰されたかの如く、バラバラの粉々に跡形もなく粉砕される

 

 

もし、目覚めたら…いや、わたしが守らなきゃいけない。今度こそ絶対に……カヤお姉ちゃんがタッくんを必ず守るから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ながらくおまたせしました!午前中でのバトルで数は絞られてきましたが、第八試合。チーム・ランペイジ、チーム・ロードの試合を始めま~す!!』

 

 

 

「ふふふ、まっていたぞ!さあシェロウ、いや我の半身よ、今こそ飛翔の鬨よ!!」

 

 

 

「デ、ディアーチェ、少し落ち着いて?でも、まあオレもワクワクしてるからいいかな」

 

 

ーBeginning[Plavesky.particle]dispersal……………ー

 

 

 

 

テンション高いなディアーチェ、さて気合い入れてやりますか。サンバイザーを被り直しGPベースをセット、ケースから取り出した俺のガンプラ武者真亜朱頑駄無(ムシャマーズガンダム)を置く。となりのディアーチェもセットし終わったみたいだ

 

 

 

「いいかタツミ、お前はワタシのあとをついてこい。でないと…」

 

 

 

「わ、わかってるからエスデス……いくぞインクルシオ、勝ってカレトヴルッフを手に入れてみせる!」

 

 

瞬く間にバトル筐体から粒子が溢れ半壊した巨大なコロニーが浮かび、あたりを無数のデブリが漂うフィールドが構築されると互いのチームのガンプラに光が宿る

 

 

 

「ディアーチェ・八神、アルジェント・ノワール!往く!!」

 

 

 

「神崎士郎。武者真亜主頑駄無、出陣だ!!」

 

 

 

 

「氷埼エスデス、キュベレイ・アルケイン、殲滅する」

 

 

 

「円堂タツミ、ガンダムグリープ・インクルシオ!いくぜ!!」

 

 

 

それぞれの声と同時にリニアカタパルトから打ち出された…目の前にはデブリが漂うフィールド、奥には半壊したコロニーがみえる

 

 

機動戦士ガンダム0083で連邦の主導で行われたコロニー再生計画に登場したモノと酷似してる…デブリの海を進むのは両肩に朱塗りの巨大な楯を装備した士郎のガンプラ《武者真亜主頑駄無》、ウイングガンダムをベースにしたディアーチェのガンプラ《アルジェント・ノワール》

 

 

 

 

「シェロウ、そろそろ会敵する頃ぞ」

 

 

 

「ああ………っと!!」

 

 

 

士郎の声を遮るかのように粒子ビームが雨のように降りかかる…細かくアームレイカーを操作、指で叩くと細かな回避運動、あたりに漂うデブリを楯にしビームの嵐を抜けた二人の前には氷埼エスデスのキュベレイ・アルケイン、グリープ・インクルシオがバスターキャノンを構え待ち構える姿

 

 

「タツミの攻撃をかわすとは……面白いな……つぶすか」

 

 

 

「エ、エスデスさん?ナニを!?」

 

 

 

「言葉の通りだタツミ。あのSDをお前に任せる……ワタシは」

 

 

 

ウイングバインダーを開きビームサーベルを手にディアーチェのアルジェントノワールへ切りかかるも、ククロイツフェルトで防がれた

 

 

「コイツの相手をしよう……ふふ楽しく凍てつかせてやろう」

 

 

 

「ほう?我に刃をむけるとは片腹痛いわぁ!!」

 

 

 

笑いながら力任せに斬りつけてくるビームサーベルを防ぎ弾くディアーチェ…アームレイカー越しにわかる強さに驚きながら高揚感にあふれていた

 

 

 

「なら、コレはどうだ!いけ下僕ども!!」

 

 

 

「なに!?」

 

 

 

アルケインの腰部…ファンネルコンテナが切り離されカブトガニにもにた小型MAに変形、ガトリング砲をのぞかせ撃ってくる

 

 

「ワタシの下僕ガルムだ……さあいけ二号、三号!!」

 

 

 

アルケインから離れクロイツフェルトを回転させ弾を防ぐ…が別方向から迫る二機に挟まれた…誰もが終わりだとおもった次の瞬間、アルジェントノワールの翼が開き上下に向き中央部分がガシャンと開いた

 

 

「甘いわ!すべての敵を貫け我が剣《バルムンク》!」

 

 

 

バレルから放電、瞬く間に圧縮解放された粒子ビームが溢れ紫色の閃光が二機を襲い破壊し爆発の煙が立ち込める中からアルジェントノワールは最大加速と同時飛び出しアルケインへ何度も切りつけデブリを巻き込みながら飛翔する

 

 

「よくもワタシの下僕、ガルム二号、三号を!」

 

 

 

「ガルム?駄犬ごときに王である我を狩れるか!!」

 

 

 

「あはは、面白い……ならコレはどうだ!」

 

 

 

アルケインの頭部が開き見えたのは機動戦士ガンダムZZのハイメガキャノンの砲口…溢れ出す極太のビームが零距離で撃たれたら一溜まりもない…間をおかずに放たれた圧縮粒子ビームがアルジェントノワールを飲み込んだ

 

 

「なかなか良かったぞ、さてタツミのところへ向かうとする……な?」

 

 

 

微かな振動がアームレイカー越しに伝わる…みるとアルケインの腹部に深々とクロイツフェルトが突き刺ささりモニターには先ほど光と共に消えたはずのアルジェントノワールの姿

 

 

「………ふ、最後まで油断などせぬことだ。なぜと言う顔をしているな?あの砲撃は見事だったが我の力を増しただけよ」

 

 

「まさか、粒子ビームを吸収して自分のモノに……」

 

 

 

「だが、我にこの手を使わせたことは賞賛に値する。次があるならば我に挑め……」

 

 

 

賞賛の言葉をかけながらクロイツフェルトを引き抜いた瞬間、アルケインのモノアイから光が消え力なくデブリの海を漂った

 

 

ディアーチェが勝利を収めた頃、士郎はタツミとのバトルも佳境を迎えていた

 

 

 

「やるなあんた!SDでオレのグリープ・インクルシオとやり合うなんて!!」

 

 

 

「そっちもなかなか作り込んでるじゃないか………熱くなるぜ……」

 

 

強化型ビームランサー《インクルシオ》を両肩の楯鎧……真亜主斬馬(マーズザンバー)へ変え両手に構え握り防ぐ…楯鎧がこんなに持つわけは無いのだが防ぐ部分にクリアーパーツを削りだした刃があるため防げるのだ

 

 

ぶつかり合いながら構えたバスターキャノンの引き金を引こうとしたがバレルごと大きく切り裂かれた…すでにエスデスが負けたのを知っている

 

つまりは自分ひとりしかいない。普通ならば二対一で勝負を決めにくるはずなのに相手のペアが来ない

 

 

「なんで来ないかって思ってるか?俺のペアのディアーチェは水を指す真似はしないんだ。真剣な勝負にさ………だから全力でやろうぜタツミ!!」

 

 

「ああ、オレも全力でいくぜ……士郎!」

 

 

 

互いのアームレイカーが動きSPスロットを選択した瞬間、インクルシオが変形さらに背中のリフレクトシールドが分離、刃の基部につくとバーニアが激しく輝きだしビーム刃が厚く巨大なモノへかわり、士郎の真亜主頑駄無も両手に握られた真亜主斬馬が展開、粒子ビームの刃が形成され左右に構え互いに、そのまま動かない

 

 

その光景をみる観客も息を呑み手に汗を滲ませその時が来るのを待つ……デブリが漂う空間に浮かぶ二機のガンプラの決着を

 

 

その時、静まり返った中、観客の手に握られていたアイスコーヒーから氷が溶け崩れた音がなった

 

 

 

「いくぞインクルシオ!絶牙天斬!!」

 

 

「………おお!轟・真亜主斬馬アアア!!」

 

 

 

まるで弾丸のように加速し互いに全身全霊の刃がぶつかり合い、産み出された衝撃波にデブリ帯すべてが弾け飛び光に包まれ、やがて収まり見えたのは半壊した真亜主斬馬を手に構える膝を付くシロウの武者真亜主頑駄無、片や無傷のタツミのグリープインクルシオ

 

 

「………強いな。タツミ」

 

 

 

「お前もな………最高のバトルだったぜ………くっ」

 

 

 

無傷で立っていたインクルシオの槍から光が消え同時に倒れ伏し残されたのはシロウ、真亜主頑駄無

 

 

     

 

 

 

     ーBATTLE・ENDEDー

 

 

 

 

「……………勝者、チーム・ロード!!」

 

 

 

ミツキの勝者を告げるアナウンスに観客席から歓声が沸き起こる。そんな中シロウは汗びっしょりになりながらアームレイカーから手を離し武者真亜主頑駄無を手に取ろうとした

 

 

「シェロウ、さすがは我の良人よ!見事な戦いであったぞ!!」

 

 

 

「ち、ちょ!ディアーチェ?オレ汗びっしょりだから抱きつくと…」

 

 

 

「濡れてもかまわぬ。我もひさしぶりに熱くなれた………ん?」

 

 

 

「ディアーチェ・八神、次は必ず勝たせてもらう。いくぞタツミ。ナイトレイドで反省会を開くぞ」

 

 

 

「エスデス?……あ、ごめんな、負けたこと堪えてるからさ…………シロウ、カレトヴルッフ必ず手に入れて見せろよ」

 

 

 

「もちろんだ。次もまたバトルやろう!」     

 

 

 

「おう!」

 

 

 

軽く握手しタツミはエスデスのあとを追いかけだしていくのを見送りディアーチェ、シロウは自身のガンプラの修繕と補強をするために会場にもうけられた工作室へと向かい、それから少し時間をあけ勝ち残った八組の組み合わせを決めるための選考会が始まった

 

 

だが、一番最初にきまった組み合わせをみてミツキ、ユウ、観客は息をのんだ

 

 

 

 

ー第二ピリオド:第一試合《チーム・ブレイドVSチーム・ファング》ー

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

「動いて、動いて………お願い…」

 

 

 

オレンジ色のダメージカラーに染まるモニター、アームレイカーを必死に何度も動かす。しかし反応すらしない。激しい痛みに耐えながらモニターから目を離さない

 

 

      ーwake・upー

 

 

 

フィールドは夜へかわり真紅色の月が空に輝きに影がみえる。蝙蝠の翼を広げ凄まじい加速と共に迫る先には両腕は肘から下が砕けあたりに広がり膝を付き見上げるような体勢で動かない愛機

 

 

 

「動いてブレイド……動いてよ………」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

    ーDarkness・Moon・Breakー

 

 

 

何度も呼びかけても応えない愛機ブレイド…無情にも最終宣告の声がフィールドに響き渡った……

 

 

 

 

 

第九話 武者と堕天使

 

 

 

了

 




遂に始まるチームファングとのガンプラバトル


調整を終えたブレイド、ツクヨミを手にしたタカヤ、ミカヤ


しかし、予想だにデキない事態に二人は苦戦するのです 


次回、ガンダムビルドファイターズ刃



第十話 荒ぶる牙、折れた刃は…………


にガンプラバトル!レディゴオッ!
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