「「えっ!!はァー!!??」」
私が初めて人前でこのアーマーを着用し、リアクションが貰えるか不安になっていたが杞憂だった様だ。
「おまっ、どんな要望出したらそんなスーツ貰えんだよ!?」
と上鳴が全身をペタペタ触りながら聞いてくる。
「これは私が開発して制作したんだ。自分専用のサポートアイテムだな。」
「自作したのこれ!?あ、えっと」
「京だ、京文殊。宜しく緑谷。ああ全身自作だ。」
そう言いながら握手を交わした。やはりオタク気質の様でアーマーについての質問に答えながら点検をした。
★★★
上鳴や緑谷、途中から飯田も交えながらグラウンドβに向かうと周りからもう一度同じ様な反応を貰う。
「格好から入るのも大切だぞ!少年少女!!自覚しろ今日から自分はヒーローなんだと!!」
そうオールマイトの言葉に身が引き締まる。全員中々に奇抜な見た目をしておりリアクションは様々だ。
皆オールマイトの説明を聞く中私はとんでも無いものを見つける。
葉隠が全裸なのだ。
私はmk-2スーツに搭載したセンサー類の電源を切り、ヘルメットを上げる。
「どうしたの?」
不自然な挙動に緑谷に聞かれるが、なんでもないと誤魔化しオールマイトの説明を受ける。
「さ、戦闘訓練のお時間だ!君らにはこれから敵組とヒーロー組に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」
そういうオールマイトに質問が飛ぶ。
「基礎訓練なしに?」
「その基礎を知るための実践さ。ただし、今回はぶっ壊せばOKなロボじゃないのがミソだ。」
するとルールの詳細に関する質問が彼に殺到する。
「勝敗のシステムはどうなりますか?」
「ぶっ飛ばしてもいいんすか?」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか?」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか?」
「ンンンン聖徳太子〜!!」
オールマイトは沢山の質問にまとめて答える。
「いいかい?状況設定は敵がアジトのどこかに核兵器を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている。ヒーローは時間内に敵を捕まえるか核兵器を回収すること。敵は制限時間内までに核兵器を守るかヒーローを捕まえること。トリオのチームは1人でも捕まったらアウトだ。コンビかトリオ及び対戦相手はくじで決める!」
そう一息に言い切ると生徒達にくじを引かせペアを決めていった。
ペアが決まった、終わった、葉隠と一緒のチームだった。
★★★
同じチームの尾白、葉隠と個性の詳細などの自己紹介を行い作戦を立てる。
「尾白猿尾だ。個性は『尻尾』自分の体位なら持ち上げられるし攻守どっちも出来る。」
「京文殊。個性は『叡智』思考加速だったり演算能力の強化が主だね。武装はこのアーマーでどっちかと言うと正面戦闘が得意。」
心の底にある仄暗い気持ちが顔を覗かせる。かぶりを振ってそれを押しとどめる。
「葉隠透です!個性は『透明化』だよ。偵察とかが得意だな。」
ひとまずそれぞれの自己紹介が終わった。私は意を決し葉隠に質問をする。
「葉隠?」
「どうしたの?京君。」
「なんで服着てないんだ?これレーダー付いてるから見えてしまうぞ。」
ブワッと腕を振り上げる音がする。私は彼女のチョップを甘んじて受けた。
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