「バカ!エッチ!」
そう言って私の頭をポカポカ叩くのを蛙水が止める。
「まあ、気付いてからヘルメット取ってたらしいじゃない。許して上げましょうよ、透ちゃん。」
「うーん、しょうがないね。ってならないでしょ!!あんまりレーダー使わないでね!!」
と八百万の創り出したマントにくるまりながら葉隠が言う。彼女を宥めることに成功した蛙水に感謝していると、
「ところで京ちゃん、そのコスチュームは他に何が出来るのかしら?」
そう蛙水が聞いてくる。私は周りを確認し対戦相手の轟と障子が近くにいない事を確認すると説明を始めた。
★★★
「じゃ、第一試合始め!!!!」
オールマイトの声がグラウンド中に轟く。最初の試合は緑谷&麗日vs爆豪&飯田、緑谷と爆豪は中学の頃からの因縁なのだろう。爆豪が緑谷に突っかかっていた状況が2日間でも沢山見られた。この試合でもトラブルが予想されるのかオールマイト含め皆心配そうな目で試合を見ていた。
案の定爆豪は緑谷に張り付いて戦闘を始めた。緑谷もただ押されるばかりでなく建造物の構造を利用して撹乱し爆豪を投げ飛ばす。
★★★
緑谷が粘り続けとうとう爆豪の苛立ちも頂点を迎える。すると腕に装着されている手榴弾状のコスチューム、そのレバーを引く。
オールマイトがマイクに向かって叫ぶ。
「やめろ!!爆豪少年!!!殺す気か!!??」
爆豪がコスチュームのピンに手をかけながら叫び返す。
「当たんなきゃ死なねえよ!!!!」
そう言いとうとうピンを引き抜いた。
ドカァァンッッ!!!
激しい爆発の後ボロボロの緑谷が確認される。
「次それを撃ったら失格だぞ!!」
そう言うオールマイトに爆豪は渋々インファイトに移る。早々に緑谷が追い詰められる。誰もがあぁ、終わったなと思っていた。だが緑谷は腕が光らせとうとう反撃に出る。爆豪もトドメとばかりに掌から一際大きく火花を散らす。2人の強力な攻撃が衝突したら建物はひとたまりも無い。
ここでようやくオールマイトが止める。
「止めなさい!双方中止!!」
だが既に両者の技は放たれていた。最悪の光景が皆の脳裏に浮かぶ。しかし緑谷がアッパーを打ち衝撃を逃がすことで建物の全壊を防ぐ。
★★★
上には麗日と飯田が対峙していた。麗日が下から飛んできた瓦礫を個性で浮かせた柱で打ち込む。
「即興必殺!彗星ホームラン!!」
飯田が飛んでくる瓦礫から防御をしている隙に核にしがみつく。
「ヒーローチームWIIIN!!!」
そう焦りの混じったオールマイトの声で第1試合は幕を閉じた。
★★★
講評は八百万によって飯田以外の3人が完膚なきまでにボコボコにされた。保健室に搬送された緑谷を除いて、叩きのめされた爆豪と麗日を横目に私たちが敵をする第2試合が始まろうとしていた。
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