京のヒーローアカデミア   作:The Key

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戦闘訓練後編

「第2試合始めッッ!!」

 

オールマイトの声がスピーカーから聞こえ試合が始まった。

 

私たちのチームの作戦としては相手に飛行能力のある個性の持ち主がいない事を利用し、相手が上層に突入してきたとこから足止めをし、捕まらないように撤退と戦闘を続け時間制限を利用して勝つという人数有利を生かす戦法だ。

 

★★★

 

核を最上階に配置した所で試合の始まった私たちは尾白と私で戦闘を伸ばしつつ葉隠に捕獲のチャンスをうかがってもらう。

 

「よし行こう!」

 

相手が両方とも正面から突入したことを確認した葉隠が合図を出すと、尾白・私・葉隠の順で階段を駆け下りる。

通路に出たそのとき、ヘルメットの中で警報が鳴り響く。

 

「止まれ!!」

 

そう叫ぶと2人が肩をビクッと震わせながら止まる。

 

「どうしたの!?」

 

「なんかあったか?」

 

そう言って空いていた一定の距離を詰めて近づいてくる。

 

「離れろ!」

 

そう言いながら前を走っていた尾白を後ろに押し戻す。

瞬間、前方から氷の塊が押し寄せる。

 

「きゃあ!」

 

「うおっ!」

 

そう驚く2人に構わず氷塊に向かって走り両手を氷塊に向ける。

 

「喰らえ。」

 

そう呟くと高い駆動音が響きライトの付いていた両掌が一際大きく光る。それと同時に迫っていた氷塊を通路の向こうの窓ごと吹き飛ばす。

 

「向こうも相当だけど京も大概だな。」

 

MK1からの劇的な進化に確かな手応えを感じていると2人がそう言いながら近づいてきた。

 

「そうかい?ありがとう。」

 

そう返しながら、

 

「これだけ大きく攻撃したんだ。油断している今のうちに叩こう。」

 

と再び階下に降りる。

 

「いたぞ!グッッ!!」

 

そう言う尾白の声が聞こえてきた。彼の声が聞こえてきた所に直ぐに突入すると氷漬けにされた彼が見えた。

 

「よお、遅かったじゃねえか敵。」

 

幸い私の足音に警戒してテープを巻こうとはしていなかったみたいだが氷に包まれて気を失っている。私はリパルサーレイを再び放とうとする。すると再び警報が鳴る。

 

『後方から敵が接近してきます。』

 

直ぐさま後ろを振り返ると障子が拳を振りかぶっている。1発目を避けるも轟の個性で足元を凍らされる。避けるすべがない、2発目を私の拳で相殺する。

 

「嘘だろッ!?」

 

自分よりも明らかに小さい私が拳と拳のぶつかり合いで拮抗している事に驚いているのだろう。

 

「ぶっ飛べ。」

 

そう言いもう片方の腕で彼の腹に向けてリパルサーレイを放つ。

 

「ガッッッ!?」

 

障子がそう呻きながら向こうの壁にめり込み気を失う。

この時間いっぱいは動かないだろう。その時、私は轟によって腰まで氷漬けにされる。

 

「残念だったな。」

 

そう言い振り返り足を踏み出す。

 

「作戦が外れて。」

 

こちらを親の仇でも見るかの様な目で睨め付けてくる彼を壁に押し当てる。

 

「次は...勝つ...。」

 

そう言い気を失った彼に確保テープを巻き付けた所で私達の試合が幕を閉じる。

 

「ヴィランチームWIIIN!!!」

 

★★★

 

気を失った3人を除き、いつの間にか障子を確保していた葉隠と共に講評を聞く。

 

「今回のベストは京少年!理由〜わかる人!!」

 

第1試合に続き再び八百万が発言する。

 

「はいオールマイト先生。それは初め轟さんの氷が迫っていたところでの咄嗟に尾白さんを庇った状況判断力。轟さんの大規模な攻撃が行われた後のヒーローチームの油断を利用した作戦を瞬時に立てる柔軟な計画性。それに尾白さんが瞬殺された際、障子さんと轟さんの2人を相手取り勝ち切る戦闘力。それらが理由ですわ。」

 

「う、うん!正解だ!」

 

微妙そうな顔をするオールマイトがそう言いながら第2試合を締める。

 

「いいねー褒められて。」

 

マント1枚から体操服に着替えた葉隠が脇腹をコツコツと肘で続きながら話しかけてくる。暫くは彼女に頭が上がらなそうだ、そう思いながら残りの試合を眺めた。




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