戦闘訓練が全て終わったあとオールマイトは保健室に向かうため急いで授業を終わらせてしまった。
最後までみんなNO.1ヒーローが授業をやっている事に現実味を持てず着替えの間も彼の授業の話で持ちきりだった。
★★★
残りの授業を受けている途中で轟や障子は復帰したが緑谷は最後まで帰ってくることはなかった。
そして放課後帰りのホームルームが終わり、爆豪や轟が切島たちに呼び止められるも誘いを断り帰っていく。私も帰り支度を済ませ帰路に着こうとすると、
「待とうね!」
そう言い葉隠が手首を強く掴む。
「スーツの調整しないと行けない、ほら!明日も使うかもしれないだろう!」
そういい帰ろうとすると今度は耳に細い紐が巻き付く。
「それぞれの自己紹介とか戦闘訓練の反省会とかやろ!」
紐だと思っていたのは耳郎の耳だったようだ。肩も掴まれ逃がすまいと捕らえてくる。これはもう逃れられないと、とうとう観念し私も反省会に参加する。
「お、緑谷ーお疲れ!反省会やるんだけど残ろうぜ!」
さっきの2人に振られた切島たちが今度は緑谷を誘う。他のクラスメイトも集まり今回の緑谷の大立ち回りを口々に褒め称えると同時に彼の体を心配する。
「ごめん!!」
そう言うと緑谷は急いで教室を出ていってしまった。恐らく爆豪と和解をしようとしているのだろう。だけど向こうが歩み寄らないと不可能だろ、そう思いながら正門を眺めていると爆豪は再び帰り始め緑谷が戻ってきて反省会が始まる。
★★★
皆で第1試合から順番に振り返っていく。私も意見を出して様々な考えが飛び交っていく。
「緑谷はアレだな。肉体も技術も全く増強型の個性に追いついていないな。相澤先生も言ってたが、個性を使う度に怪我してたら世話ないよ。」
「うぐっ、そうなんだよね。実を言うと...個性が発現したのがつい数ヶ月前なんだ。」
「じゃあ、肉体が個性に追いつき出すこれからの成長は期待だな。」
「なかなか厳しいこと言うね。京...。」
そう耳郎が目を見張るなか私は続ける。
「折角オールマイトが先生やってるんだからトレーニング見てもらえば良いじゃん!!」
と芦戸が言いオールマイトオタクの緑谷にとっては恐れ多いのか苦笑いしながら誤魔化していた。
その後第2試合の反省に移っていると、
「所で京の個性って結局なんなんだよ!?」
突然切島が聞いてくる。
「そうだよ!なんなんだいあの個性!あれだけの氷吹き飛ばすなんて強すぎではないかい!?」
飯田の質問にそうそうと皆が頷く。
「それに何だよあのコスチューム!?自作ならオレにも作ってくれよ〜」
更にそう言う峰田が抱き着いてくる。それを引き剥がしながら質問に答える。
「私の個性は『叡智』ただ頭が良くなっただけだ。あれは個性じゃなくて全て私の作ったあのスーツの能力だ。」
すると皆が一斉に驚く。
「「「エェッーーーー!!!」」」
「じゃあアレ誰でも撃てるの?」
そうウキウキした声で葉隠が近づいてくる。
「すまないが誰にもあのスーツを作る気はないんだ。」
そう掴んだ峰田に話しかけると喚き散らし葉隠も肩を落としながら戻っていく。
「なんでだ?」
そう聞く砂藤に答える。
「この力はそもそも高価だから量産出来ないんだ。それにボディ・動力源・装備どれか1つでもヴィランに鹵獲されたら世界の均衡を崩しかねない、そうすると責任の問題も発生するからおいそれと作る訳には行かないんだ。」
「そっかー。なら、しょうがないね!」
「秘密にするから!部屋に飾っておくだけだから!!」
納得する葉隠に対し最後まで食い下がる峰田を無視して反省会は進んで行った。
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