魔入りました!モルテちゃん   作:ピースくんちゃん

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お久しぶりです。
感想ありがとうございます。励みになります。


第十四話『道徳心を持っているのか』

 

 

 

むかし、むかしあるところに

ケイちゃん、コウちゃん、ムーちゃん

というみつごの兄弟がいました。

 

コウちゃんは呪文を唱えることで魔術が使えます。

たくさんの種類の呪文があります。

これが口頭魔術。レア度☆

 

ムーちゃんは呪文を唱えなくても魔術が使えます。

たくさんの修業が必要だけど練習した分呪文は強くなります。

これが無口頭魔術。レア度☆☆☆

 

ケイちゃんは自分だけが使える特別な魔術を持っています。

練習すれば魔術はさらに強くなります。

これが家系能力。レア度☆☆☆☆☆

 

それぞれの魔術にちがいがあるのでお互いに助け合いながら三兄弟は仲良く暮らしています。

これが魔術の基本なのです!

 

 

 

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

「あんのクソ教師が!!」

 

 

 

終末テストがあった。

人間界でいうところの期末テストだ。

そしてモルテの結果はこちら

 

 

 

 

 

モルテ

 

 

占星 88

魔歴 88

薬学 88

拷問 88

魔術 88

 

総合 440

 

 

 

 

ふざけた点数だった。

モルテはどうやら可もなく不可もなく勉強はできるらしい。知能の低いアホと思われがちだが、勉強はそこそこできるようだ。だが、このふざけた点数と普段の行いを考えると不正の色を濃ゆく感じさせる。終末テストの際バラム教諭の家系能力【虚偽鈴(ブザー)】で学校全体に水面のように広げ、全生徒を監視するので不正はできないようになっている。それをモルテが掻い潜り不正をしたとは考えにくい。モルテにそこまでの知能があるとも思えない。

モルテは[不正をしていない]

そう学校側は結論を出したが、バビルスの生徒の大半がモルテは不正をしたと思っている。やはり日頃の行いが響いているようだ。

それはさておき赤点のボーダーは40点なので補修は免れている。

では、なぜこんなにもモルテの感情があらぶっているのか。それは……

 

 

 

「モルテさん。道徳しましょうか。」

 

 

「は?」

 

 

 

とある冴えない教師の一言から始まった。

モルテはこの目の前にいる冴えない男性教師に見覚えがなかった。記憶の限り原作で登場するキャラにも当てはまらない。まぁ、記憶もだいぶ薄れてあまりおぼえていないが。そこまで影は薄くはないが、個性もない。主張がない。平凡な顔で平凡な声。モルテはこの教師をモブだと判断した。

 

 

 

「道徳しましょう。道徳。」

 

 

 

「いや、は?悪魔から"道徳"なんて言葉を聞くとは、今日は槍でも降るのかな。モブ先生、名前は?」

 

 

 

モブだと思いカツアゲでもして終ろうと思っていたが、"道徳"という言葉を聞き、冴えない教師にモルテは少し興味が湧いた。

ここは魔界、弱肉強食。暴力でなんでも解決しようとする野蛮な悪魔たちが住む世界。そんな魔界で道徳なんて言葉を聞くとは思っておらず目の前の冴えない教師をモブではなく一人の悪魔としてモルテは認識し直した。

手始めに名前だけ聞く。

 

 

「あぁ、自己紹介が遅れたね。私の名ま「あ、やっぱいいです。どうせ聞いても覚えないので。」

 

 

 

「……えぇ」

 

 

自分から名前を聞いたにも関わらずやっぱりいいやと自己紹介を遮るモルテ。さすがの冴えない教師も困惑をあらわにする。だが、そんな教師のことを無視し、モルテはポテ魔をボリボリ片手に話し始める。

 

 

「で、モブ先生。悪魔に道徳心なんてあると思います?自分の欲を優先させて、暴力こそ全ての野蛮な悪魔に道徳心なんて、あるわけ無いでしょ。やるだけ無駄ですよ。悪魔なんだから、というか道徳なんて言葉が存在するとは、面白いですね。」

 

 

 

「……やはり君は、道徳を学ばないといけませんね。君はどこか不安定で歪だ。」

 

 

 

「は?何いってんですか?道徳心の塊に対して、…失礼だと思わないんですか?謝れよ。はぁ、もういいですよね?これからカツアゲする予定があるので、じゃ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふむ、やはりというかなんというか。これは骨が折れそうだ。さすがヴェルモといったところかな…。それにしても一瞬だけ私に放った殺気、ちびるかと思った……。トイレ行こ」

 

 

 

――

 

 

 

 

道徳 1

 

 

 

 

モルテは一人だけ、なぜか道徳のテストを受けた。

そして結果は1点。

なんとも驚異的な点数を叩き出したものだ。

点数を見たとき、巫山戯てる。モルテはそう思った。

まず、なぜ自分だけが道徳のテストを受けたのか理解できなかった。問題児のクラスメイトはともかく、ムキムキくんとか厨二病女のほうが道徳をしたほうがいい。

なんだよ、海に沈めるためにしか海に行ったことないって…遊べよ。海は遊ぶもんだろ!!キャッキャウフフの水を掛け合えよ。沈めるんじゃねぇ、掛けるんだ。

なんだよ、宗教設立したので生贄が必要って…お前は厨二病を拗らせ過ぎだ。冗談だよな、そうと言ってくれ。

なぁ…!!お前が生贄だと紹介してたモブくんこの頃見かけないんだよ!メールも既読つかないし、…おまっ

2人はまず、道徳心というより自首したほうがいいと思う。

 

自分だけが道徳のテストを受けたのが理解できなかったし、点数1点など受け入れられるものではなかった。

なにがいけなかったのか、いやそもそも悪魔が点数を付けるのが間違っているんだ。悪魔は価値観がおかしい、イカれてるんだ。私が正しい。点数が間違っている。そうだあの教師が間違っているんだ。

私が正しい。

だって私は人間だから。道徳心を持った正しい価値観を持った人間だから。

イカれた悪魔とは違う。

違うんだ。

 

 

あぁ、そうだ私が正しい。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「さぁ、採点しますかどれどれ…」

 

 

 

 

道徳のテストはとても簡単で優しい問題だった。

魔界は人間界と違い文化がちがう。そのため価値観も違う。悪魔は誰かを思いやるなんてことは稀だし、誰かのためになにかをすることも稀。自己中心的な種族だ。

 

 

 

 

問29

女の子が屈強な男に脅されています。

まわりの悪魔は、誰も助けようとせず、見て見ぬふりをします。貴方はどうしますか?

 

 

 

 

[取り敢えず屈強な男、カツアゲしますか]

 

 

 

 

「ん?……あれ、見間違いかな?カツアゲ?」

 

 

 

 

冴えない教師は見間違いだと目を擦る。だが、それは見間違いでもなんでもなかった。

 

 

 

 

[取り敢えず屈強な男、カツアゲしますか。

女の子もカツアゲして、110番通報されカツ丼をごちそうに。親子丼の方が嬉しいな。

お腹もお財布も温まる。]

 

 

 

 

酷い解答だった。

この解答はおそらく実体験だろう。それに文章から見るに常習犯だということがうかがえる。

 

 

 

 

「これは、酷い。胃薬どこやったっけ…」

 

 

 

 

 

彼は道徳教師。

悪魔に"道徳"というものを教える大事な役割。

今までたくさんの問題児に道徳というものを教えてきたが、今回は相当骨が折れそうだ。

彼は久しく飲んでいない胃薬を探す。

 

 

 

 

――

 

 

 

こうして終末テストは終わりを告げ、終末日が近づく!

ちなみに、筋力に極振りした厨二病女改め、脳筋ゴリラは赤点で補修だった。

八つ当たりで噛ませ犬くんはボコられた。そしてパシられた。

噛ませ犬くんは平均点より少し上の成績だった。

なんとも魔界とは無情。

 




終末テストは1話で終わり、次回は家庭訪問。
オリ主と、原作キャラの絡みをここらへんから増やしていきます。今回は絡み0ですね。今回のようにオリキャラとかも出てきますが、そんなに名前とか覚えなくてもそれとなく覚えておけばこの先の展開なんとかなります。
というか、名前書いてないですね。道徳教師、冴えない教師、モブ先生…。全て名前じゃない…。
まぁ、噛ませ犬くんや厨二病女がいい例ですね。
彼らの名前は分かるのか…
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