魔入りました!モルテちゃん   作:ピースくんちゃん

20 / 27

感想とはここまで嬉しいものなのか…!!
筆が乗りました。感想ありがとうございます。


第十五話『カルエゴ先生の苦悩』

 

 

終末テスト。モルテを除く問題児クラスは赤点補修者を出さなかった。モルテは赤点、道徳の補修を受けなければならない。モルテは大いに怒り、悲しみ仕方なく道徳教師の藁人形を自作し、日々呪う毎日。補修勉強は一切していない。モルテの藁人形生活は無事実り、道徳教師は胃薬生活を送っているようだ。

 

兎も角、モルテ以外赤点補修者を出さなかった問題児クラスは大いに盛り上がり

男子は打ち上げに

女子は女子会を行った

 

 

 

「私、呼ばれてないんだが。」

 

 

 

モルテは女子会に誘われなかった。

ここでボッチというのが浮き彫りになる。

まあ、誘われなかったのは他の理由もあるのだが……

 

 

 

「恋バナしたかったなー。粛にんの他にも優良物件を見つけるチャンスだったのにー。」

 

 

それは恋バナなのだろうか。

玉の輿狙いというものなのでは…。

 

 

「ま、私は粛にん一筋!浮気は駄目だよね!!」

 

 

二重人格なのだろうか。

先程と言っていることがまるで違う。先程までキープをしようとしていたものの言葉とは思えない。

そもそもカルエゴとは先生と生徒の関係であり、それ以上でも以下でもない。

そんなだから、女子会に誘われなかったんだ。

まともな高校生の女子会ができるとは思えない。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

カルエゴは理事長の「終末日前の最終生徒指導だ!!」という一言で家庭訪問を行うことになった。

魔界は上下関係が厳しく、断ることができなかった。

 

そして、カルエゴは時間と体力、気力を消費しながらも順々に家庭訪問をすませ、残るはモルテの家庭訪問だけとなった。

 

モルテの家は人里離れた山奥にある。そのためたどり着く時間がかなりかかった。

羽を使い飛んでいたところ、ものすごい勢いでミサイルが飛んできたのはキモが冷えた。それも追尾型で番犬ケロベロスで撃ち落としたが、完全に殺しに来ていた。仕方なく飛行を断念し、歩くことにしたが整備された道にもミサイルが待ち構えており、整備されていない山道を歩くことに。すると獣の罠にかかる始末。悪魔用の罠も勿論あった。

ここまで警備を厳重にしているとは思っていなかったのでカルエゴは驚いたが、流石の高ランク難なく警備を突破し、屋敷に着いた。少なくなっていた気力と体力をごっそり消費した気がした。

 

モルテの家は立派な屋敷だった。

魔界には骨などを装飾にした悪趣味な家が多い。

その中でもこの屋敷は群を抜いて酷かった。

悪趣味で不気味。骨が装飾に使われているのは勿論、木の骨組みではなく骨の骨組みだったり、庭はなぜか草ひとつ生えておらず生臭い異臭がする。そしてなにかを埋めたようなあと……

酷くどんよりとした雰囲気を纏った屋敷だった。

家が黒いからちょっと暗く見えるよね、とかそんな次元の話しではない。カルエゴの本能がこの屋敷に一歩たりとも踏み入れてはいけないと警告していた。

カルエゴは入るのを躊躇った。死の気配に心臓が締めつけられたように苦しい。

だが、家庭訪問は理事長命令。逆らうことはできず、覚悟を決め悪趣味な装飾が施された大きなドアを叩いた。

 

 

ゴンゴンゴン

 

 

暫くすると、ドアの開くギイィィィィという音ともに肌が異様に青白い不健康そうなメイドが出てきた。

カルエゴは少し警戒するがそれは杞憂に終わった。

 

 

 

「はい、どちら様で?」

 

 

 

「家庭訪問です。」

 

 

 

「あぁ、お嬢様の婚約者の方ですか。」

 

 

「、ちょっと待って下さい。その言い方は誤解を招くのでやめ「どうぞお入り下さい。」

 

 

「……はい。」

 

 

メイドは異様に青白いからか、喋り方が淡々としているからなのか独特な雰囲気を醸し出していた。

 

 

「お嬢様は寝ておられるので、少々この応接間でお待ち下さい。」

 

 

 

「あ、はい」

 

 

中を案内され、応接間に通されたカルエゴ。

やはり外装と同じく内装も悪趣味だった。黒と赤を基調としたシックな内装で、気品を感じさせたが、飾ってあるもののせいで悪趣味にしか見えなかった。

骨で組まれた机にこちらもまた骨で組まれた椅子。絨毯はどうやら悪魔の皮のようだし、ドアノブには本物の目玉と思われるものが組み込まれていた。

そして極めつけは…

生首が飾ってあったのだ。

多分◯りたてのほやほや。

血も滴るいい男。

ただただ気色悪かった。

 

 

 

 

 

 

「あと1時間。せめて、2時間!!」

 

「お嬢様お戯れもほどほどに、寝ぼけていますよ。国語をもう一度お勉強なされてはいかがですか?あぁ、もう手遅れでしたね。」

 

15分ほど経っただろうかようやく先程応接間まで案内したメイドがやってきた。

モルテの胸ぐらを掴んで。

どう見ても主人の扱い方がおかしかった。

こんなことをしてこのメイドはクビにならないのか、とカルエゴは思ったが、口には出さなかった。

 

 

「申し訳ありません。旦那様は今出かけておりまして、私が変わりにお嬢様についてお聞きいたします。さぁ、どんとこい。」

 

 

 

相変わらずメイドは表情を変えず淡々と喋るが、カルエゴはどこか先程より柔らかい雰囲気を感じた。

 

 

 

「はあ、分かりました。ようするに、お宅のモルテさんは――」

 

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

「ありがとうございました。ほら、まだ寝ぼけていないでお嬢様もご挨拶を。」

 

 

「にょわっす!!」

 

 

「はぁ…、まったく」

 

 

 

 

「貴方も大変ですね」

 

 

 

「えぇ…、はい。」

 

 

 

カルエゴは少しの間話し、このメイドと仲が合いそうだと思った。モルテで苦労しているという共通点でメイドに親近感が湧いた。わかり合える気がした。

 

 

 

 

 

「では、お気をつけて。お嬢様の婚約者様。」

 

 

 

 

 

 

 

前言撤回。

絶対にわかり合えない。

婚約者じゃないと言っているこちらの話しを聞かないあたりが、モルテとそっくりだ。少し、オペラ先輩にも似ている気がする。

カルエゴは二度と家庭訪問などするかと誓った。

 

 

 




以上、家庭訪問終わり。
やっぱり原作キャラとの絡みが少ない。主人公との絡みが一つもないオリ主。由々しき事態だ…。
またオリキャラが出てきましたね。まぁ、たまにしか出てこないのでうろ覚えでも支障はありません。
では、次回からはウォルターパーク編です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。