お久しぶりです。
大変お待たせしました。
忙しくて…
終末日とは!
かつて魔王がその多忙さから悪周期のストレスを発散できず限界をむかえて30日間にわたり暴れまわり大規模な焦土をつくった逸話を元にした…
長期のストレス発散期間である!!!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
待ちに待った終末日に突入し、問題児クラスのメンバーはウォルターパークに遊びに来ていた。
学会に出ているアロケルとただ単に呼ばれていないプルソンを除く問題児クラスたちが勢揃いしていた。その他にも護衛としてカルエゴ、バラム、オペラの3人。そして入間とのデートと勘違いをして気合いを入れた妄想癖のある乙女、アメリ生徒会長。
モルテが訴えている凶悪生徒会の親玉。『お前賄賂受け取ったよな事件』の容疑者だ。未だにモルテはアメリ会長を訴え続けている。
カリスマがあるアメリ会長に勝てるわけがないのに必死に訴え続けるモルテの姿には涙を禁じ得ない。まさに、三下。ガラの悪さと口の悪さ、それがまぁ三下感が溢れ出る要素となっていた。
モルテにカリスマ力がない原因となっている。
「あれ?モルテちゃん来てない?」
「いつもみたいに寝坊でしょ。どうせ。」
遅刻上等、モルテ。お馴染みのことだ。
珍しく誰かに遊びに誘われたのでモルテはとても楽しみにしていたのだが、やはりというか、なんというか寝坊していた。朝は弱いらしい。
「…イルマ様。今モルテから連絡があり、どうやら魔関所警備局のご厄介になって遅れているようで、あと10分程で着くとのことです。」
「え、魔関所警備局って…」
「はい。またアレはなにか問題でも起こしたのでしょう。どうせまた恐喝ですよ。」
一方その頃モルテはというとー…
「事故ったわ。」
モルテは恐喝ではなく盛大に交通事故を起こし、魔関所警備局のお世話になった。
あおり運転が横行する魔界。
沸点が低い悪魔が多く魔界には存在し、あおり運転をされたらあおり返すことがもはや常識になりつつあるという恐ろしい現状。
そしてモルテはその沸点の低い一人であった。
モルテの愛車はバイクだ。
勿論、名も知らない暴走族からカツアゲしたものだ。
バイクは改造されており、10人中9人がダサいというほどの見た目だったが、なぜかモルテは気に入って使っていた。青春を感じるそうだ。
そんなモルテのカツアゲ愛車だが今回の事故で見るも無惨な姿になり果てていた。[夜露死苦][全国制覇]の文字が見るに堪えない。
モルテは愛車を廃棄した。
「って、ことがあったんだよ。」
本当、酷いと思わないか?
あのクソッタレのあおり運転野郎、訴えてやるなんてほざきやがって…。
どいつもこいつも私にだったら裁判で勝てると思ってあおり運転してくんのか!?まぁ、事実裁判で一回も勝ったことがないがなぁ!!
裁判を何回もしている時点でもう、ヤバいんだよ。
弁護士、裁判官までもが買収されてるからかな。勝ち目が無いよね。ボロ負けだよね。
弁解の余地なしに死刑判決とか、巫山戯てると思わない?いや、私にもね。非はあったよ。だから非を認め弁解しようしているのに強引に死刑判決はね。
お前、いくら貰ったんだよ。
言えよ!言えって!!その倍出す!!
私はどんな手を使ってでも裁判に勝つ!!
ちょっと魔界の裁判って理不尽だよね。つい手が出ちゃったよね。
ん?その裁判はどうなったかって?わざわざ言わせんなよ、負けたよ。
で、今回の事故については慰謝料払って丸く収まった。
今回の事故は幸い誰も怪我を負わなかったので大事にはならなかった。
私は納得してないがなぁ!!金よこ
「…相変わらずだな。」
「ここからウォルターパークに行きたいんだけど出口どこよ。」
「出口があったら俺はとっくに脱獄してるよ!」
今、私がいるのはウォルターパークの地下にあるウラボラス監獄。一度はみんな聞いたことがある有名な監獄だ。遊園地の地下にあるから、嫌でも有名にもなる。
下に監獄があるというのに、流石悪魔。イカれているとしか言いようがない。正気を疑うね。凶悪犯罪者たちが自分たちの真下にいるうていうのによく呑気に遊べるよな。どんな思考回路してんだか…。理解したくもない。
…もし、脱走したらどうすんだよ。10年前みたいに。
脱走した囚魔の狂気が自分たちには剥かないとでも思っているのだろうか。もし、そうだとしたらとんだ阿呆どもだ。脳内お花畑かよ。気色悪い。
「あ、出口ないんだ。じゃあ、ここからウォルターパークまでどう行けと?転移魔術は行ったところにしか使えないんだよね。」
私はここまで転移魔術で来た。
そこそこ魔力を消費するのであまり、使いたくはない。
愛車が事故で亡くなってしまったので移動手段が羽か、転移魔術だけに絞られ、結果急いでいたこともあり転移魔術を選択するしかなかった。
それにしても、監獄は来たことがあって、遊園地行ったこと無いって…辛っ。
涙が出そうだ。物理的には出ないけど。
「じゃあもやしはさぁ、出口知らないんだ。使えねー」
「そのあだ名やめろ。もやしじゃねぇ…。」
私を先ほどから阿保を見る目で見てくる失礼なこいつは、もやし。
見るからに不健康そうな身体なためみんなからもやしと呼ばれている。
本名は知らん。どうせ聞いたところで偽名だろう。
なんたってこいつは詐欺でこの監獄にぶち込まれてる犯罪者だからな。
私は何回か詐欺の被害にあったことがある。
いい儲け話があると誘われ、まんまと騙されてしまった。私は良いカモだったんだろうな。
それからというもの私は詐欺師というものが嫌いになった。
自分が騙すのはいいが、騙されるのは気分がいいとは言えない。
そのため私はこの目の前の男のことをよく思ってない。
軽く半殺しにでもしてやろうかと思うぐらい嫌いだ。
私は詐欺にあった苦い経験を活かし、自分も詐欺に手を染めた時期があった。
私は善人だから騙すのが下手だったのだろう。見事にすぐ逮捕された。
その恨みが強く、私は詐欺師という生き物が嫌いになった。
今でもあの時の屈辱感は忘れられない。
ただ私は金が欲しかっただけなのに…。
まあわたしの過去の話はいい、それよりも今はこの監獄から出る方法を考えなければ。
一番簡単で手っ取り早いのは、ダイナマイトとかで爆破する方法なんだけど…。そんなことをしたら、上の遊園地にまで影響が出るかもしれないので出来れば避けたい。
だが時間が掛かる方法は駄目だ。時間にうるさいアズアズの長い説教を聞かなければなくなる。逃げようとすると武力行使をしてくる恐ろしい奴だ。魔術をバンバン放ってくる。イカレてるよ、火傷したらどうしてくれるんだ。もし怪我でもしたら慰謝料分捕ってやる。
アズアズはお金持ちなので大人しく我慢しているが私にも限界というものがあるのだ。
どうしたものか…
「…もし10年前みたいに監獄を爆破するなら俺を出してはくれないか。」
私が一生懸命考えているというのにもやしが真剣な顔をしてとんでもないことを言い出したてきた。
おいおい馬鹿言うなよ。
要は自分の脱獄を手伝えということだろう?
私に犯罪に手を染めろと?
やはりさすがの犯罪者。一般人には考えられない思考回路だ。
私のような善良な一般市民が犯罪者の脱獄を手伝うわけないだろう。
冗談は程々にしてくれ。
「頼む…。外に俺の帰りを待っている娘が…。もう時間が無いんだ。どうか、頼むッ…。」
「………。」
「勿論、タダとは言わない。」
「乗った。いいよ、出してあげよう。あ、私が脱獄を手伝ったのは内緒でよろしく。捕まるから。もし、バラしたらたら◯すからね。」
「…分かった。」
もう、大事なことは早く言ってほしいよね。
お涙頂戴のお前の話しなんかクソほど興味ねぇんだよ。大事なのはな、金だ。
まぁ、私は優しいからなポテチで手を打ってやらないこともない。泣いて喜べ。
あ、おい、本当に泣くなって。きしょい。鬱陶しい。
いや、黙れって。黙れよ。
抱きつくな、おい。
暑苦しいッ!!
「よしじゃあ気を取り直して、脱獄しますか。」
やっと引きはがせた。
こうやって泣いてはいるがもやしはいまいち信用ならないからな。
こいつ詐欺師だしな。信用しろと言われても無理がある。
最悪こいつが私を裏切ろうとした場合の保険を作っておくか…。
あ、もしもし叔父。
うん、私私。お願いがあるんだけど。
前話したウラボラス監獄の詐欺師友達。
そうそう、もやし。
そいつの本名含めて個人情報色々と調べといてくれる?
早急にお願い。
家族、それも本人が言うには娘がいるらしくて。
もし本当に娘がいるのが確認できたらさ、娘さんには悪いけど攫って監禁でもしといて。
うん。なにかあった時の人質。
攫うのが無理そうだったら。適当な手が空いてるやつに監視させといて、なにかあったら人質にすればいい。
うん。よろしく。ありがとう。
大丈夫。面倒ごとは起こさないから。それにもしもの時はもみ消せばいいでしょ?
うん。まあ、分かった。
できるだけ事を荒立てずにやるから。
じゃ、保険はよろしく。
私は嘘は言ってない。
バラしたら殺す、そうもやしに言った。
それがただ「娘」を殺すというだけで。
私はもやしに娘を人質にするぞ、と聞いた。もやしはそれに分かった、と了承したはずだ。
そうだよなあ、もやし。
なんか最後雲行きが怪しくなったけど気にしない。
ここからはちょいちょいモルテちゃんについて詳しく書いていこうと思ってます。