魔入りました!モルテちゃん   作:ピースくんちゃん

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ログインしたら評価してくれてる方がいてニヤリ。
評価1は悲しいけど評価してくれたことに感謝。
普段だったら硝子のメンタルで砕け散っていましたが一時の強化ガラスモードに突入していたので、事なきを得ました。評価をありがとう。評価10になれるよう頑張るよ。


第十七話『有り難みを感じてカツアゲに取り組もう』

 

 

 

俺の名はインプ・ロッキー。

地元じゃあ名の知れたワルだった。

しかしヘマをやった。いや、あの日は体調もイマイチだったし色々タイミングが悪かったんだ。

希少食物の乱獲で懲役15年。

収監の覚悟はできてた。しかし、まさか

 

 

 

 

 

 

こんな監獄に入所するとは………

 

 

 

 

――

 

 

 

「さあ、諸君!!レッツプレイ!!」

 

 

 

[ウラボラス監獄]

 

 

 

 

それは遊園地ウォルターパークの地下にある監獄要塞。

収容囚魔数、約1600名。

ウォルターパークスタッフが看守を兼任し、囚魔管理のための施設も多く備わっている地下要塞。

囚魔の義務は労力と魔力提供。彼らの魔力はウォルターパークの動力となる。数々のアトラクションが囚魔たちの魔力を動力源とし、稼動しているのだ。

良くできた、しかし悪趣味なシステムであった。

 

そのウラボラス監獄で六指の衆の"祭り"が始まる。

 

[ウォルターパークを破壊する]

 

それが彼らの祭り。

 

 

 

 

 

 

 

ウォルターパークは業火に沈み囚魔たちが脱獄。

楽しい笑い声が叫喚に変わる、絶望の時がやってくる。

 

我ら六指の衆混沌つくりし六本の指

 

このウォルターパークの日々は楽しかった

 

だから、大事に壊そう

 

 

 

突如3体の召喚魔獣がウォルターパークに出現した。

 

 

 

召喚災獣赤龍 カーマインドラゴン

 

召喚災獣黄鼠 パンサーラッド

 

召喚災獣青牛 マウンテン・ブル

 

 

 

 

 

 

さあ…祭りの始まりだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

六指衆によるウォルターパーク襲撃から少し前に遡り、ウラボラス監獄にて。

モルテはどうやって脱獄しようか考えていたが考えても良い案が浮かばなかったので思考を放棄しポテチをボリボリと食べていた。

 

 

「なぁ…これからどうするんだ。」

 

 

 

「あ?」

 

 

 

「ッ……すまん」

 

 

色々と考えたけど、爆破以外に良い方法が思いつかない。

もやしは早く脱獄したいようで隣でずっとソワソワして落ち着きがない。

泣いたり焦ったり忙しい奴だ。

正直なところ見ているだけで鬱陶しく感じるが、脱獄を手助けする代わりに報酬をくれるという提案は美味しい。

 

 

 

「金はあるんだろうな。」

 

 

 

「あ、あぁ。これでも一流の詐欺師だ。金はある。」

 

 

 

そう、こいつ実はというと詐欺界隈では名の知れた有名人だ。

こんなにもガリで覇気がないのに…。いや、それがいいのか?

こんな見た目だがなんでも、絶対的権力を持つ13冠から金を騙し取ったことがあるのだという。

13冠とは魔界における権力者だ。13冠は恐れ敬われる存在。

絶対的な権力と暴力を持っているので普通金を騙し取ってやろうとなど思わない。

13冠はその絶大な地位に上り詰められるほどの実力を当然持っているはずなのだが…。もやしは最後まで騙しきることができたのだという。不思議だ。もやしが本当に一流の詐欺師だったのか、それともその13冠がただ単に詐欺に弱かったのか…。

私は後者の説を推すね。13冠という立場を驕っていたのだろう。13冠の自分を騙そうとするものなどいないとね。まあ、これは私の勝手な想像だから真実はわからないけど的を射てはいると思う。そういう巨大な権力を持って油断してる相手ほど、やりやすい相手はいない。

13冠を騙そうと思い、それを成功させて見せたもやしは一躍詐欺師界の時の人となった。だが、そう全ては上手くいかなかった。

騙し取ることに成功し逃亡していたもやしだったが、当然騙されたことに気づいた13冠は激怒し自分のもちうる権力を総動員し、もやしを捕まえたのだ。

騙されてそれではい終わり、なんてことは、プライドと13冠という立場が許さないためそれはもう血眼でもやしを探したのだという。

そしてここからの話が面白いのだ。

もやしを捕まえた13冠が突然、死亡したのだ。

何者かに暗殺されたのだという。急展開だ。

当然、まずもやしが疑われた。だが、もやしは13冠の自宅の地下室で拷問を受けていたためアリバイがあった。それにそもそもいくら騙すことに優れているとはいえ、もやしには13冠を殺せるような力はない。

そしてもやしの位階が低いのが決定打となり、早々に容疑者から外された。

次に有力な容疑者候補が上がったのだが…、それは闇に葬られた。

この事件は謎に包まれ終わった。13冠が殺されたことはメディアには取り上げられず、歴史の教科書にも載っていない。

メディアでは13冠が老衰死したとひっそりと放送され、それ以降は一切取り上げられなかった。

歴史の教科書にも老衰死とだけ記されている。

魔界において13冠とは絶大な存在のはずなのだが、死んだ13冠の存在は最初から無かったかのように悪魔たちの記憶から忘れ去られた。

今でもこのことを覚えているのは陰謀論を唱えるものと13冠を殺したものだけだろう。

ちなみに陰謀論を唱えているものたちの主張を簡単にまとめるとこういうものだった。

 

 

13冠が死んで喜ぶものは、13冠の席を狙うもの。

老衰死した13冠の空いた席に座ったものが殺した。

あるいは殺しを手引きした。

後者の方が可能性は高く暗殺したものは悪名高きヴェルモ家だと思われる。

 

 

 

 

この陰謀論を知った時思わず吹き出してしまった。

面白い説だ。

違うと断言できないのが事実。

陰謀論には嫌というほどよくヴェルモという名が挙がる。

うちの家系はいかにもやってそうだ。

家系能力のせいで疑われてしまうのはしょうがない。

物騒な家系能力だからな。自分でも自覚している。

ただ、なんでもかんでもヴェルモのせいにするのはどおかと思う。

流石に自然災害をヴェルモが引き起こしたといわれたときは呆れて言葉が出なかった。

私は笑って楽しむ派なのだがヴェルモ家の当主といった上の人たちからすると面白くはないようで陰謀論を唱える者たちに報復してやろうかという勢いである。

ヴェルモ家は由緒正しき貴族だ。

現13冠で上流貴族のアズアズの家に比べると劣るがこれでも貴族の端くれ、ヴェルモの威厳、名誉を傷つける不敬な輩を許すつもりはない。徹底的に叩き潰す。

陰謀論者を駆逐してやるぅ!!その意気や由。

やろうと思えばすべて処理することは可能。だが、出来ない。

「もし私たちの身に何かあればこの陰謀論は正しく、真実味を帯びてくる。」

上手く牽制したものだ。

これでは、手を出せない。

上のお偉いさん方はリスクを恐れ表面上批判するだけで収まっている。

無理やりにでも処理してうまくもみ消せばいいのに…。

それについて追求してくるやつがいたら黙らせればいい。

それにそのほうが、……

 

 

 

「おい、さっきから何ニヤニヤしているんだ…?」

 

 

 

もやしの言葉で現実に引き戻される。

少し思案に浸りすぎたようだ。

 

 

 

「それにしてもよく生き残ったねぇ。痛かったでしょ。まあ治癒魔術で全て元通り、か。」

 

 

 

 

 

「……は?何の話だ」

 

 

 

「こっちの話気にしないで。それよりも手っ取り早く爆破することにした。それでいいな?」

 

 

 

「あ、あぁ。俺はここから出れるなら…何でもいい。」

 

 

 

 

 

 

 

「覚悟決まった顔してんね。間接的とはいえ殺しは初めて?ふふじゃ行こうか、地上へ。」

 

 

 

ウォルターパーク魔獣襲撃事件。

一番の被害にあったのはウォルターパークの下、監獄に収容されていた囚魔たちだった。

 

 

ウォルターパークの地面が揺れる。

 

 

 

 

 

 

たくさんの囚魔が死ぬ。あるいは重傷を負うだろう。

だが許してほしい。

私のお金のためいや、娯楽のために死ぬんだ。死ねるんだ。

ありがたく思ってほしい。

それに10年前に君たちは脱走してシャバの空気を吸えただろう?

それだけでも感謝してほしい。

どうせ君たちはここで、この監獄で一生を迎えるんだ。それか…。

 

命を有効活用しなくちゃね。

 




眠い…。睡魔に負けそうなので寝落ちする前にここで切ります。
おやすみなさい。
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