評価してくれた方、お気に入りにしてくれた方ありがとうございます。
更新頑張ります!!
『そう!今度のサバト!!』
『4人だったけど~…一人追加していい?』
『え?じゃあ5人ってこと?』
『あ、それなんだけど…その子の連れ?も参加させてほしいって言ってて…、そっちの方にも一人追加ってことでいい?5人5人で』
『勿論!大勢の方が盛り上がるしね!』
『そお?ありがと!じゃあよろしく!!』
ピッ
「その、男がイケメンかが問題だな…」
◇◇◇◇◇◇◇◇
サバト。それは悪魔が集いし魔の集会。
であるが、今では主に男女の出会いの場として定着しており、まあ要するに
合コンである。
というわけで魔茶デビックにて
いざ決戦!!
男たちの戦いが始まるぅ!!
デン
「ハルノでーす」
「アヅキです…」
「コナツでーす!」
「ドサンコです」
「モルテです!天使かモルテちゃんって呼んでね☆お近づきのしるしに金貸してくんない?」
何故だ。なぜだぁ!!
シャックス・リードは非常に混乱していた。どこで計算を間違えたのか。
可愛らしい女の子達が一人ずつ挨拶をしていく中、明らかに一人だけおかしい奴がいた。
モルテだ。
なぜ、サバトに…。
というか誰がお前に金貸すか!金貸したら一生帰ってこないで有名なお前に貸す金など一円もない!てか、この前貸したジュース代返せよ!
心の中でモルテにツッコミを入れるリード。ツッコミとは裏腹にリードはモルテにお金を貸していた。一ヵ月も経っているがコーラの代金はまだ返してもらっていない。噂の通り多分一生戻ってこないとリードは半分諦めていた。
が、モルテがサバトにたまたま参加していただけで慌てるほどリードは馬鹿ではない。モルテはポテ魔を食べさせておけば多少手綱は握れるし、ビジュアルも高い。性格は限りなく終わっているが、見るだけには問題ない。関わらなければいいんだ。リードはモルテが何を言ってきても笑って受け流すことを決めた。モルテの対策は決まった。
では、なぜリードは混乱しているのか、それは電話で聞いた追加の女の子の連れ。
そうモルテの連れが原因であった。
「…どうも、シェイドだ。」
イケメンだったのだ。
クソ…。サブロのようにワイルドなわけではなく、アガレスのように美少年というわけでもない、また違うジャンルのイケメン。アズアズと似た系統のイケメンにも見えるが、どこか違う気がする。身近な人で例えるとアズアズとアガレスとモルテちゃんをブレンドした感じ…。プライドが高そうなのと品を感じさせる見た目がアズアズに似ていて、とげとげしい言葉がどことなくアガレスに似ているような…。そしてモルテちゃんと同じ闇を感じる瞳。まあ、モルテちゃんほどじゃないけど…。
態度とか表情がモルテちゃんに全く似てないけど、雰囲気が似てるっていうか…。どこか自分達には理解できない何かを持っているような、そんな不思議な感覚。
でも初めてモルテちゃんと喋った時のあぁ、多分一生この人の事は分からないんだろうな。という感覚はしない。
モルテちゃんに似ているようで全く違うようにも見える。分からない…。
てか、そんなことより今は、このイケメンより目立つ方法を考えなくては…!!
[周りが大人しくしていている間に大目立ち!僕モテモテ作戦!!]を成功させるためにも…!
リードの作戦、結果は失敗に終わった。
が、リードはモテモテだった。モルテから。
「リードくん♡お金ちょーだい♡」
モルテはお金が大好きだ。
ちなみに、シェイドとかいうイケメンは無口でほぼ喋らなかった。お高くとまって嫌な奴だとリードは思った。決して女子たちにイケメン、カッコイイなどと言われていたのが憎いとかそういう理由は無いのである。
▽▽▽▽
「楽しかった?たまにはこういうのもいいでしょ。」
「どこが、あんなもの時間の無駄だ。」
「またまた~照れちゃって。隠さなくてもいいのにー」
「ッ…お前のそういうところが大嫌いだ。」
「は、なに?その顔。出来損ないのくせに…まいいやじゃあね、落ちこぼれくん?」
俺はモルテ、0013番が嫌いだ。
俺は幼いころからいや、生まれた時から大勢から見下されてきた。
俺を見る視線は冷たく、ゴミを見るような眼だ。
どいつもこいつも俺を馬鹿にし、落ちこぼれと罵る。
そりゃあ、0013番に比べたら俺なんて…。ッは、ゴミ同然だろうよ。
8102番それが仕事をするときの俺の名前、シェイドという名前は…大嫌いだ。
0013番は俺の同期だ。従姉妹といった方が分かりやすいか…。
0013番と同じ年に生まれたやつは皆ゴミを見る目で見られた。俺もその一人。たくさんいた同期はどんどんリタイアしていった。今じゃもう、手で数えるほどしかいない。
あいつに、みんな殺されたんだ。
俺は生き残った。生き残ったものは称賛されるはずなのに俺は罵られた。
それからだ、ただでさえ0013番に劣等感があったというのに生き残ったというのに落ちこぼれという烙印を押された。俺は生き残った!無様に死んだあいつらとは違う!あいつらこそが落ちこぼれで俺は俺は…ッ
「ッ…クソ。」
思わず地面を蹴る。
劣等感で醜い嫉妬でどうにかなってしまいそうだ。分かってる嫉妬するだけ無駄だ。
0013番には逆立ちしても敵わない。俺たちがするべきことは0013番のサポートあるいは邪魔にならないようにすること。
分かっているのに、理解したくない。
△△△△
貴族会。貴族会、デビラムとは定期的に行われる貴族の交流会である。
アスモデウスは母親に連れられデビラムに参加していた。
礼服を着こなし飲み物を片手に佇む姿はアスモデウスの整った顔立ちをより際立だせ絵に描いたように美しかった。
若いながら貴族としてのオーラを纏うアスモデウスに話しかけようか皆が迷う中一人がアスモデウスに話しかけた。
「アスモデウス・アリス殿お初にお目にかかる。ヴェルモ・ニクスと申します。どうやら学校ではうちの娘がご迷惑をおかけしているようで誠に申し訳ない。どうやら甘やかしすぎてしまったようだ。」
「いえ、とんでもない。」
アスモデウスは貴族用の笑みをヴェルモ・ニクスと名乗る男に向ける。
学校では嫌というほどモルテには迷惑をかけられているがそれはおくびにも出さない。そのようなこを言えば「それはそれは、仲がよろしいのですね。」などと言われ、付け入るスキを与えてしまう。
この男とはできるだけ関わりたくないいや、ヴェルモ家と関わりたくないのだ。
なぜなら…
「いやはや、アスモデウス殿とモルテが結ばれれば喜ばしいのですが…。」
毎度毎度鬱陶しい。
「いえいえ、そんなとんでもない。私などよりもっとふさわしい方がおられますよ。」
「、そうですか…それは残念ですね…。」
この場では引き下がる、か…。
いつもはヴェルモ家の当主が婚約話を持ち掛けてくるので断るのが大変だが今回は早々に諦めてくれた。
いつもこうだと楽なのだが…。
「第二婦人いや、第三婦人でもいいので―…」
ああ…やはり面倒だ。
だから、モルテとは、ヴェルモとは関わりたくない。
あれは何歳の時だっただろうか…。
幼い頃一度だけモルテと会ったことがあった。
婚約のアプローチがしつこく母が根負けして仕方なくお見合いすることになったのを覚えている。
▽▽▽
朝、目を覚ましふと窓の外を眺めると雨が降っていた。
その日は朝から生憎の雨で憂鬱な気分だった。雨の音が騒がしかった。
憂鬱な気分で朝食をとり支度をする。
なんたって今日はしつこい家とのお見合いだ。どうしたって楽しい気分にはなれなかった。
相手はあの有名なヴェルモ家。悪い噂が絶えない下級貴族だ幼い私でもそれくらいは知っている。本来下級貴族如きがうちのような上流貴族に婚約話を持ち込むことはできないのだが…、ヴェルモ家には何かあるのだろうか。母があれほど断り続けていたのに根負けしたという話も信じられない。やはり、なにか…。
相手は家から出られない事情があるようでヴェルモ家の屋敷に私が出向くことになった。
「で、私はいつまで待たされるんだ?」
口から出た言葉にイライラが隠せない。
ヴェルモ家の使用人に案内された応接間で出された紅茶を飲み相手を待ったが一向に来ない。
かれこれ一時間も待たされている。
婚約話を持ち掛けてきたのはそちらだというのにこの対応はどういうことなのだろうか。時間も守れない相手など婚約しようとは、思わない。一向に来ない理由を聞いてもただお待ちくださいの一言。これ以上はただの時間の無駄だ。
「帰らせてもらう。この話はなかったことに」
「お、お待ちください」
流石にやっとこぎ着けた婚約話を逃がすことはできず一時間そばにいたメイドが慌てだした。
「なら、いつになったら会えるのでしょうか?」
「っ………」
「では、先ほど言ったようにー」
「…ご案内します。、お嬢様の所までご案内致します。」
私は、ニヤリと口角が挙がったのを感じた。ようやくこれで話が進む。
一度会って断れば、ヴェルモ家ももう婚約話を持ち掛けてこなくなるだろう。
コツコツコツコツ
廊下に足音が響く。
それにしても、改めてこの屋敷は趣味が悪いな。
来た際も趣味の悪い見た目だと思ったが、中はそれ以上に悪趣味だったとは。
照明器具は無く窓から差し込む光のみで薄暗い廊下、壁に肖像画がびっしりと飾られていて圧迫感を感じる。一つひとつの肖像画の下にプレートがあり、名前が書かれているようだがどれもこれも四桁の番号しか書かれておらず名前が書かれていない。それもほとんどの肖像画の人物が子供なのも不自然だ。成長した姿を飾ればいいというのに…。子供の絵がびっしりと飾られた廊下はその薄気味悪さでかやけに長く感じた。子供の目がこちらを向いているようで気味が悪かった。そしてその目に光を宿していないことがまた気味悪さを感じさせた。
「まだか。」
つい、前を歩き案内するメイドに話しかける。
この暗く薄気味悪い廊下ではメイドが手に持つロウソクの灯りだけが頼りだ。
「はい。お嬢様は庭に居られるので」
「は、雨なのにか」
「はい。」
雨の音が騒がしくなった気がした。メイドが言っていることが本当ならば相手は相当の変わり者で約束を守らない非常識人だということだ。憂鬱な気分になる。
ますます婚約したくなくなった。
「申し訳ありませんが、そちらの従者の方はこちらでお待ちになっていただけますか?」
庭に出る扉の前まで来たところでメイドが私の後ろで控える従者に初めて視線を向けた。
「ここから先は普段ならば立ち入り禁止の場所です、できるだけ部外者は入れたくないのです。どうか、ご容赦を。」
私は従者にここで待っていろと目で伝える。従者はただコクリと頷いた。
メイドの言葉は有無を言わせないものだった。
「雨で濡れますのでどうぞ、傘にお入りください」
「いや、いい自分で持つ」
「そうですか。では、お嬢様の所までご案内致します。」
メイドから傘を受け取り、またメイドの後ろについていく。
庭と言われるそこは草一つ生えていなかった。いや、草が枯れていると言った方が正しいだろうか。
顔に出ていたのだろう、メイドが私の疑問に答える。ただそれは余計に混乱するだけのものだった。
「この庭は、お嬢様のお気に入りの場所で、庭師が毎日欠かさず手入れしているんですよ。」
花壇一つなく、とても庭師がいるとは思えなかった。
花一つもないのに何を手入れするのだろうかメイドの言うことの意味が分からなかった。だが、すぐに意味を理解させられることになる。
「お嬢様、そんなにお濡れになって風邪ひきますよ。」
そこは、墓地だった。
見渡す限り、墓。綺麗に手入れされ草一つ生えていない墓地だった。植物もない、鳥もいない虫一匹いない。庭師が草が生えないように手入れをしているというのならわかる。だが生き物が一匹もいないのは、生命を感じられないのは…どういうことだ。首筋に鎌を当てられたような感覚。死が身近にいる感覚。この墓は生命を寄せ付けない死臭が漂っていた。
そこに一人佇む白いワンピースを着た少女。
雨に濡れた少女にメイドは傘を差す。メイドは少女をお嬢様、と言った。ということはこの少女が、彼女がヴェルモ・モルテ。私の婚約者候補で、ヴェルモ家の最高傑作。噂に聞く親殺し。
「お嬢様、またお父上様のお墓ですか?毎日飽きませんね。」
「飽きるとかないよ。こいつが生き変えったらまた殺さないといけないから」
「そうですか。」
「うん。殺す殺す殺す。」
「はい。」
無意識に手から傘が零れ落ちていた。
雨で体が濡れる。冷たい。
なんだ、これは。こいつは。
彼女の言葉は狂気をはらんでいた、それでいて雨のように冷たかった。
彼女の手は赤かった。雨と血で濡れていた。
彼女の顔は雨で濡れていた、それが私には泣いているように見えた。
彼女は笑っていた。
壊れた人形のようだった。
何故か、綺麗だと思った。そして途轍もなく恐怖を感じた。
目を背けたかった、だけど目が離せなかった。
この墓から死臭がするんじゃない、彼女から死臭の匂いがするのだ。それも濃いどす黒い匂いが。
彼女から生命が逃げているのだ。
恐ろしい。
それが、アスモデウスのモルテへの第一印象であり、これが初めての出会いだった。
アスモデウスって確か婚約してないですよね?
原作でただ書かれていないだけで、貴族なので婚約者いる可能性大。
そう考えたんですけどどうなんでしょう。もしいる場合婚約を迫るのはおかしいので一応第二婦人というのも用意しておきました。婚約者いたら大変だからね。原作の展開次第だなー…。
分からん…。
アスモデウスの家系能力は使えるのでヴェルモ家としては欲しいところ。
モルテちゃんもお金大好きなのでもし結ばれたら多分大喜びですね。
金だあ!!
モルテちゃんとアスモデウスが結ばれる確率は限りなくゼロに近いです。
疑問なんですが、もし、もしもですよ?モルテちゃんとアズアズに子供が出来た場合どちらの家系能力がつくのか。そこんとこどうなんだろう。