ねじれと青春と蒼い月(旧題:ロボトミーアーカイブ) 作:愛憎愛華
『……驚いたね。まさかここの来る人がいたとはね』
『ああ、話すことは出来ないのか。まあいい』
『ミナに伝えてくれ。気に病むことはないとな』
『あとは、ミカをしっかり見てやってくれ。あの子はいつも不器用だからな。最も、君ならわかっているか』
『ん?その顔、もしかしてわかっていないのかい?』
『意外だね、君なら既に気づいているものかと思ったよ』
『いずれわかることだ。私でもここに来てようやくわかったからな』
『また今度、次は現実で会おう。カンリ』
「……………は!」
『おはようございます。どうでしたか?』
「……ああ、実験は成功。セイアちゃんの無事を確認したよ」
『それならよかったです。紅茶をどうぞ』
「ありがとう………どれくらい寝てた?」
『丸1日と2時間ほどですね』
「そっか。んじゃあココアに知らせて行こっか」
『それもよろしいですが……そろそろ決められたらどうですか?』
「…………それはまた後で。今は目の前に集中しないと」
『……………』
『失礼します』
「ん!……アンジェラ!?」
『夜分遅くにすみません。少し話したいことがありまして』
「はぁ……まあいいですけど。不法侵入に関してはもう諦めてるので」
『ありがとうございます』
『………2年前、図書館の崩壊の危機に管理人は自身が図書館長となることで幻想体を抑制。その結果幻想体「は」大人しくなりました。しかし、幻想体へと成ったアブノーマリティはごく一部。それこそ半分以上のアブノーマリティは今だその姿をを封印されています。そのため現在Xは自身が所有するEGOと幻想体しか扱うことが出来ません』
「なるほど……しかし、何故それを私に?」
『貴方も知っているでしょう?光の種による悲惨な光景を………数万年に及ぶ地獄を……』
「!?ど、どうして……」
『最初に疑ったのは私を見た時の不自然な視線です。まるで「ここにいることが予想外」といった視線でした』
「で、でも……AIなんてまだこの世界でもほとんど作られていないもの。それを怪しんだだけで断定なんて」
『第二に、Xへの対応です。自分では気づかなかったかもしれませんが、Xと他の生徒の対応がまるで違いました。一致していたのは……ココアでしょうか』
「そこまで……」
『例えるならば見定めるような、もしくは確認するような。恐らくですが、あなたは知識としてこの世界を、そして私たちを知っている。更に言うならば私たちがここにいるのは想定外、なので気になったのでしょう?』
「………ほんと、敵わないですね。あなたにも、カンリさんにも」
『教えてくれませんか。これからのことを』
「……いいよ。けど、5割くらいは破壊されてるからね」
「ここまでが私の知っている話。これ以降はまだ私も知らないよ」
『エデン条約にそんなことが……しかし、ミカが行っていないのになぜアズサがここに?』
「それは私が拾ったの。大聖堂の地下にいる時たまたま会ってね。アズサもアリウスのことは黙ってたけど」
『これ以上のパラドックスは予想が出来なくなるからあえて呼んだわけですね』
「そうそう。は〜他の人に話せるって楽だ〜」
『……しかし、思った以上に大変になりそうですね』
「何がです?」
『元々、私とXがここに来たのはねじれを鎮めるためです。しかし、帰還の本が故障、さらにセフィラが行方不明となったため長きに渡りこの地に住んでいるわけです』
「な、なるほど……」
『そして、次のねじれの発生地点がここになる可能性が高いです』
「……マジですか?」
『マジ、です。そのため早急にベアトリーチェを撃破する必要があるのですが……』
「あそこへの行き方は私もわからないんですよね。アリウスの子ならわかるんですが」
『ならばアリウスが攻めてきたタイミングで何名か捕縛し案内させますか』
「そう簡単に口を割りますかね。アリウススクワッドだって姫様のために裏切ったわけですし」
『ならばそのアリウススクワッドを捕まえましょう』
「だ、大丈夫ですか?」
『私だけでは無理でしょう。そもそも、相手がいつ来るのかもわかりませんし』
「そういえば、このことはカンリさんに話すんですか?」
『いえ。Xならば知らない方が良い方に向かってくれるでしょう。Xはそういう人です』
「はぁ……長年のカンってやつですか?」
『どちらかと言うと数百年単位で一緒にいますから。何となくわかるんですよ』
「……待ってください、あの人って何歳ですか?」
『図書館長になってから………三百を過ぎてから数えていませんね』
「あの人、人間じゃなかったのか」
〔ここの紅茶も良きものだ〕
「唐突に出てこないで貰えます?」
『ビナー、砂漠はどうしたんですか』
〔それなんだが、気になるものを見つけてな〕
「はいはい?アビドス砂漠に変なものがあった?調査して欲しい?今やんなきゃダメそれ………へーへーわかりました〜」
Q.なんでこんな設定に?
A.今後書く為に。人間の寿命だとあまりにも時間が足りないのじゃ