ねじれと青春と蒼い月(旧題:ロボトミーアーカイブ) 作:愛憎愛華
「ただいま〜」
「おかえりユウカ」
「おかえりなさいユウカちゃん」
「はぁ〜疲れたぁ」
「お疲れ様。コーヒー飲む?」
「いただくわ」
「ミルクと砂糖は?」
「ん〜なしでいいわ」
「了解。え〜っと………これこれ」
ガタゴトゴットンズッタンズッタンガタゴトゴットンズッタンズッタン。
「ほい完成」
「相変わらず便利ねその本………どこから作ってるかは疑問だけど」
「保存した記録を再現してるんだよ。材料は事前に入れているけどね」
「なるほどねぇ」
「ま、それはいいとして。連邦生徒会はなんて?」
「生徒会長についてはだんまりね。ああ、代わりとして先生がいたわ」
「先生?」
「そうそう。なんでも生徒会長が失踪前に呼んだらしいけど……」
「………怪しくない?大丈夫なの?」
「一応話してみておかしなところはなかったわ。しっかりとした大人って感じ。それと先生は外から来たらしいわ」
「………外ねぇ」
「そんなに気になるの?」
「ん?まあ、似た境遇かもしれないし………純粋にどんな人間か気になるからね。明日にでも行ってみようかな。いい?」
「仕事さえしてくれれば基本的にうちは大丈夫よ。その仕事が多いけど」
「ま、アンジェラとやればいけるかな。さっさと終わらせて寝るとしよう」
『では私はこちらをやっておきますね』
「了解〜」
「さて、先生はどこにいるかな〜………ん?アビドス砂漠?」
『………これは間違いなく遭難していますね』
「……………黄金狂!!!」
“ここ何処だろう、絶対遭難したよねぇ………ん?”
「大丈夫ですか!!」
“…………え?”
「意識はある。水分は……ちょっと不足してるかな。待っててくださいね」
“待って待って、まずあなたは誰?”
「私ですか?私はカンリと言います。ユウカから先生の情報を聞いて来たらまさか遭難してるとは思いませんでしたよ!」
ガタゴトゴットンズッタンズッタンガタゴトゴットンズッタンズッタン。
「スポーツドリンク完成!どうぞ」
“あ、ありがとう………ユウカのお友達?”
「そんなところです。最近同じ部活に入ったんですよ。それはいいとして先生はなぜこんなところに?」
“アビドス高等学校から支援の要請が来て行かないとって思って……“
「……砂漠を舐めたらダメですよ。全く」
“ご、ごめんなさい”
「まあいいですよ。すぐに死ぬような人では無さそうですし」
“……え?なんて?”
「それでアビドス高等学校の場所とかわかるんですか?」
“それは調べてあるよ………この地図”
「ちょっと見せてもらいますね………アンジェラ、どう思う?」
『恐らく数年前のデータですね。空から調べた位置と地図の地形が一致しません』
「ま、砂漠化した都市なんて誰も調べないか」
“ねぇ”
「新しいのは出来そう?」
『1分もあれば作成可能です』
「じゃあお願い」
“あの〜?カンリさん?”
「ん?どうかしましたか?」
“そちらの人は誰です?”
「ああ、この子はアンジェラ。私の相棒でAIの図書館長だよ」
『アンジェラと申します。よろしくお願いします』
“よろしくお願いします”
『と、出来上がりました』
「あ〜OK。どうせなら送っていきます?」
“ん〜じゃあお願いしようかな”
「了解で〜す。黄金狂!」
“あ、さっきの”
「行きますよ〜!」
“え!?ちょっ心の準備がぁーー”
「到着〜ここから真っ直ぐ行けばアビドス高等学校があるはずですよ」
“何から何までありがとうね”
「いえいえ、先生にはまたいずれ会うことになると思いますし」
“?”
「ではまたいつか。黄金狂!」
“………なんか、凄い子だったねアロナ”
『先生、彼女は本当に生徒なんでしょうか?』
“えっどうして?ヘイローもあったし……”
『調べてみたんですがカンリなんて生徒いなかったんですよ!』
“……………えぇ!?”