ダイヤの原石   作:浜の小さな大魔神

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今回はヒロイン二人の登場回です
ヒロインに関しては完全に俺の趣味です
今相手校についていろいろ考えているんですけど
何かやってほしい高校とかあればぜひ
コメントください


入学と再会

撫でる中

俺と沢村は2人で寮から学校へと向かっていた

 

 

野球部のグラウンド基本的に

騒音や打球等の被害を抑えるために

学校から若干離れていて

我が青道高校もこの枠に漏れない

ちなみにうちの場合は

河川敷を2~3分歩くとすぐに

学校の方のグラウンドが見えてくる

そこからぐるりと曲がって正面から入るので

大体5分間ほどで学校に到着する

 

 

俺は沢村と道すがら

昨日の能力テストの話をしていた

 

 

帝「それにしても沢村お前,遠投でカーブ投げるってさ~?俺さ,お前の球質の特異性を野球ノートとかで説明しなかったっけ?ボールは遠ければ遠いほど空気抵抗を受けるから、しっかりフォーシームの握りをしないと勝手に曲がっちゃうよって」

「んぐっ!!」

 

 

沢村は何かばつが悪そうな反応を示す

そもそも、変化球の曲がる理論は回転をかけて空気抵抗による落下現象に指向性を持たせたものだ

そして、沢村の場合はろくな環境で野球をやっていなかったから

単純に投げ方がめちゃくちゃだ

握りも当然わしづかみのような感じ

これではどこまでいってもきれいなまっすぐなど行くはずがない

 

(逆に言えば、それがあったからこそこんな天然のムービングボーラー使いなんて面白い存在が生まれたんだけどな)

 

帝「そもそも、お前遠投しなかったの?」

 

沢村「遠投だけはできなかったんだよ!グラウンドは広かったけど色んな部活が使ってたし,土地があるっつっても大半畑とかだから下手なことしたらしばかれるし」

 

帝「なるほどね〜。それにしても秀悟と御幸先輩はえぐいほど笑ってたよね」

 

沢村「あいつらはほんとうに許さん!」

 

 

何を隠そうこの男,沢村栄純はあの一悶着の後の適性検査のラストである遠投で投手としては4番目の記録である94mを叩き出したものの,その遠投は100m手前で急激にカーブしたのだ。

あれに関しては一同驚愕,もとい爆笑である。

 

 

帝「先輩にもそのスタンスを変えないところというかその独特なところというかは本当に羨ましいよ全く」

 

沢村「もしかして褒めてくれたのか!」

 

帝「皮肉だこの馬鹿!」

 

そんなコントのような会話をしながら現在は寮から学校までの約5分ほどの道を歩いている。秀悟は忘れ物をしたとかで今取りに帰っているが,まぁあいつはあいつで平常運転だろう。

 

帝「それにしても結局あの子とはあれ以来会ってないな〜。連絡もあの日にメール来たっきりだし」

普段なら気にもしないのだが

あの日はなぜかやたら鮮烈に記憶に残る

 

沢村「あの子って誰だ?」

 

帝「うーんとね。まぁ,お前は知らなくていい人かな」

ちょっとはぐらかしてみる

 

沢村「なんだよそれ!気になるぞ流石に!」

 

帝「まぁ、いいか話しても」

 

そのまま沢村に文化祭の日の朝に起きたことを話すと

 

沢村「漫画みてーだな」

 

帝「俺もそー思うよ。これでマネージャーとかだったらマジ漫画だよね」

 

沢村「そんなできすぎた話ねーって」

 

特大フラグである。忘れないでほしい。特大フラグである!

大事なので2回言っておく。

 

 

 

 

 

 

 

そして,学校につけば各クラスに分かれる。

 

沢村「俺A組だ」

帝「俺はBだな」

 

沢村「そんじゃあまた後で,練習でな」

 

帝「あいよ〜。それと,秀悟そっちのクラスっぽいから面倒かけられもかけもすんなよ?」

 

沢村「お前どっちにも失礼なこと言ってんじゃねーよ!」

 

 

そんな風に言ってそれぞれの教室に分かれる。

そして,B組の教室に入るとすぐに一際目立つピンクがかった髪色の中性的な出立の男の子が座っており,なんとなくある人に似ていると思ったので俺はその男の子に話しかける

 

帝「ねぇ,君もしかして3年生の小湊 亮介さんのご家族もとい弟くん?」

急に話しかけたからかびくっと反応する

 

春市「う、うん。僕の名前は小湊 春市って言うんだ。よろしく」

 

少し顔を赤くしているのだが人見知りだろうか?

女子が早くもそのやりとりに色めき立っている

 

「ねぇ,なにあれBL?」「中性男子とイケメン高身長のBL」

「何よそれ,私得すぎでしょ!」

 

怖い怖い怖いというか恐い。

なんというか悪寒がすごい。背中がゾッとする。

愛に垣根はないとはよく言ったものだが,

あいにくと俺はノーマルなんだ。あまりそう言った趣味はない。

とはいえ,一度気を取り直して,

 

帝「あ,あぁよろしく。有藤 帝だ。春市くんも野球部なんだろう?」

 

春市「うん。そういえば僕は内野だからほとんど絡みなかったもんね」

 

帝「ああれ、俺のこと知ってるの?」

 

春市「そりゃね、投手能力検定であれだけの能力出したら嫌でも目立つよ」

 

帝「そんなかね?」

確かに、そこそこ注目された気はしたが

あれか?もしかして俺が自己紹介した時のやつか

なんかざわついた気はしてたけど

 

春市「僕らの世代で君は有名人だしね。」

 

やっぱりそっちか

 

帝「まぁ,何はともあれ仲良くしよう。これからよろしくね」

 

春市「うん」

 

 

俺はそのまま首をひねって

後ろに振り替える

 

帝「それで,そっちの君は降谷暁くんだったっけ?眠そうだけど大丈夫?寝不足?」

 

降谷「いや,大丈夫。朝はいっつもこんな感じだから。それよりなんで僕の名前知ってるの?」

 

帝「うん?そりゃあおんなじ投手としてあんだけ速い球投げてるやつ忘れないでしょ。びっくりするぐらいノーコンだったから攻略しようと思えばいくらでも方法はあるけど」

 

降谷「!?」

ぎょっとしてありえないものを見るような表情を向ける

 

 

帝「あれ?こんなこと言われたの初?そりゃあまぁ,中学くらいまでならあの球ありゃあ誰もバットに当たんねーからそもそも無双だろうけどもさ,高校の全国レベルならバットに2巡目くらいで確実に当ててくるし,ボールは見極められるよ?その上プロ注目レベルなら一巡目で下手すりゃアジャストされる。まぁ,その辺をどうにか交わすなりねじ伏せるなりするのがピッチングの醍醐味であり投手の妙でもあるんだけどもね」

 

降谷「びっくりした。初対面の人にこんなこと言われたのはじめてだから」

 

帝「俺,興味のない奴とか知らない奴には丁寧に接するけど、興味があって打ったら響きそうなやつには結構言う人だよ?まぁこの先はまた練習の時とかにでもだね。ここはあくまで学業の場だ,勉学に心血を注ごうじゃないか」

 

降谷「ウッ!」

なんかどっかの元気印のおバカに似た反応を示す

 

帝「ハハハ,勉強苦手か?まぁ頑張れよ」

 

コクコクと頷く降谷。

 

すると,担任が入ってきて席に着くよう指示される。

 

その後軽く自己紹介をされ,そのまま入学式へと向かった。

 

入学式はどこの学校でもさほど変わるものでもなく,

お偉いさん方のありがたいお話を聞き,

入試主席によるありがたいお言葉を頂戴して,

そのまま終了というのが通例である。

多分の例に漏れることなく青道高校もそうなのだが,

我が校の教師の中には中々発想が逝ってるものもいるらしい。

 

教師「えー,担当教員の大堀だ。本日は初日で早速だが席替えを行う!」

 

全員「「「「,,,,,は?」」」」

 

全会一致である。

まぁ、いきなりこんなこと言われても困る。まだ右も左も誰かわからんうちに席替えと言われても,まだほぼ全員初対面くらいのものなのだ。それも青道の特徴としてスポーツクラスがないということもあり一般受験の生徒などもはや誰?状態である。

 

帝(なんつーか,こりゃあまた愉快な先生が担任になったもんだな。退屈はしなそーだけどもさ)

 

その後,席替えが行われたのだが,俺は結局3列あるうちの中央列左の前から3番目になったのだが,その前には見知った顔があった。

 

帝「春市くん?」

 

春市「有藤くん。後ろになったんだ。知り合いが近くで心強いよ,よろしくね」

 

帝「何回目かのよろしくだね。改めてよろしく」

 

二人でそれぞれ苦笑いというか軽く笑いながら挨拶をかわした。

 

降谷はと思うと意外と近く,俺の左な斜め後ろだった。

 

そして右側に目をやると,横に見知った人物が

 

 

三瀬「えぇっと,有藤 帝くんだよね?」

 

帝「あれ?もしかして三瀬 歌菜さん?」

 

三瀬「そうだよ。久しぶりだね」

 

なんと、あの文化祭を通じて

一緒に回った少女が隣にいたのだ

流石にこれには内心驚きでいっぱいだ

 

(漫画かよ。それにしてもあの時は短い髪だったのに)

 

艶のあるなめらかそうな髪は

ロングになりより一層きれいになっていた

日光に照らされればそれは反射して輝いているように見える。

 

帝「あの文化祭以来たね。本当に久しぶりだよ。髪が伸びたね。ロングも良く似合っているよ。それはそうと,LINEが全く繋がらないからてっきり青道に落ちて俺とかの履歴全部ブッチしたのかと」

 

三瀬「そんなことしません!」

 

少し怒られてしまった。なんだろう,

ぷりぷり怒っている感じでなんだかほんわかすると共に

小動物を見るような癒されるような気持ちになる。

端的に言うと可愛い,目の保養って感じだ。

 

帝「じゃあ,なんで連絡つかなかったの?」

 

三瀬「ええっと,お恥ずかしながら携帯をあの後すぐ機種変更する機会があって,その時に連絡先みんな初期化されちゃって」

 

どうやら向こうは向こうで事情があったらしい

なんだか悪いことをしちゃった気分だ

 

帝「なるほどね。そりゃあ何通送っても返信なんぞないはずだわ。」

 

三瀬「そ、それで,もし有藤くんがよかったらまた連絡先交換してもらえないかな?」

 

帝「うん。もちろんいいよ」

 

三瀬さんと携帯をそれぞれ差し出し連絡先の交換を行う。

まさか入学早々会えるとは思っていなかった。

沢村の言っていた漫画みたいな出来事がまさしく的中したわけである

 

 

帝「そういえば聞き損ねてたんだけど,三瀬さんって結局なんの部活やるかって決めてるの?」

 

三瀬「そういえば言ってなかったよね。私,中学まで野球やってたんだけど,青道が高校野球でずっと好きでどうしても青道でマネージャーやりたかったんだ。だから,有藤くんたち硬式野球部のマネージャー志望だよ!」

 

帝「そうなんだ!じゃあスコアとか書けるんだ」

 

この時俺は思った

マジ漫画じゃん。と

これは当分沢村あたりにはいじられそうだな

 

三瀬「うん。ノックも打てるしトスも上げられるし,なんならバッピだってできます!」

ピッチングフォームらしきものを見せてくれる

 

(きれいだな。外見以上にこれしっかりやってないとできないフォームだ。こりゃマジで重宝するぞ?)

 

なんというか効果音にムン!という音がつきそうな感じではあったが

まぁ大変頼もしい?可愛らしい?マネージャーが一名確定したわけである。

 

帝「高校野球は勝手が違ったり仕事量が多かったりと大変かと思うけどよろしくね。もしなんかあったら俺も協力するから力を貸してほしい時は言ってね?」

 

フッと微笑みかけながら話すと

 

三瀬「う、うん///」

 

なぜか顔を逸らされてしまった。

 

「おい、もうカップルできてんのかよ!」

「まだ初日だぜ?プレイボーイかよ」

「チッ!けしからん!」

 

なんだか妬みのような声も聞こえるが,

違うからね!マネージャー志望の子と話してただけだからね!

 

こうして,知り合いが意外と近くにいるもんだなと思うと共に

B組としての高校生活一年目が幕を開けた。

 

秀悟side

 

秀悟「やべーやべー,ペンケースの中にシャーペンゼロだったのは焦った,,昨日なぜか勉強しようかなとか珍しく思って机にペン出しっぱなしになってんだな。ちょっと急いで行くか」

 

一年生の教室というのは基本的に3階にあり,

AからE組までの5クラスである。

そして,E組だと奥まで行かないといけないので

ダルいなーと思いつつそれでも年に一度のイベントに

うきうきして歩いていると,帝から連絡が入る

 

〈お前のクラス俺たちのクラス掲示見るついでに見たけどA組だったよ。沢村と一緒。頑張って〉

 

〈お前は?〉

 

 〈B〉

 

というやりとりで俺の若干のウキウキ感は終了したのだが

クラスがわかったのは大変ありがたい。

 

それは抜きにしても,新しい学校というだけで胸はずっと高鳴っている。

 

教室到着後,既に若干うるさい沢村を横目に流しながら

自分の席に着く。すると,とある人物から話しかけられる

 

「な,なぁ,お前野球部のやつだよな?確か」

 

秀悟「そうだけど?」

 

「よかった。俺の名前は金丸信二。俺も野球部なんだよろしくな」

 

秀悟「松木秀悟だ。よろしく」

 

金丸「あのうるさいの以外にまともそうな野球部のやつがいてよかったぜ」

 

秀悟「まぁ,俺は沢村(アレ)と知り合いだけど,普通ではないしまともでもないのは確かだ」 

 

金丸「見てればわかる」

 

そんな風に話した後の,入学式に参列し,

つまらないと思いつつも野球部として寝るなんて恥ずべき行為だと

どこぞ投手志望の奴に言われていたためあくびを噛み殺して聞いていた。

聞き終わるとそのまま教室へ帰っていき

軽いオリエンテーションでこの日は解散である。

 

その,入学式の帰りである。俺たちA組は最後だったので

俺はゆったりと階段を登っていると,少し危なかったしい女の子がいた。

緊張しているのか,前の子が急に立ち止まったことにびっくりして後ろ向きに倒れてしまう。

しかも前の子はそれに気づいていない様子だ。

 

「え!?きゃっ!」

 

秀悟「おっと,危ない!っと。大丈夫?怪我はない?ねぇ,もしかしてさ,文化祭の日にハンカチ落とした人?」

 

「あーー、もしかして拾ってくれた人ですか!?あの時の!!!」

 

赤みがかった茶髪

そして大きくて特徴的な快活な目

それを見たときにすぐ思い出した

 

秀悟「久しぶり」

なるべく嫌悪感を抱かれたりしないように声をかける。

 

「そ、そうだね。あの,助けてもらっておいてなんだけどさ、そろそろ離してもらえないかな?ずっと抱き抱えられてるのは恥ずかしいな//////////」

 

秀悟「あ,あぁ,ごめんごめん。」

 

「こちらこそだよ。この前のことと言い,何度も助けてくれてありがとう。私の名前は吉川 春乃,野球部のマネージャー志望なんだ。よろしくね」

 

 

花が咲くような笑みだった。

別にとんでもなく明るいというよりもなんというか

春乃という名前らしく春の花のような女の子だなと

大した語彙もない俺はふとそう思った。

 

秀悟「いや,こちらこそ。俺は松木秀悟,俺も野球部なんだがこんだけ色々とあったりするのもきっと何かの縁だろうな。よろしくね吉川さん」

 

この後,連絡先だけ交換したのだがそれに

手間取って二人で遅れて先生から軽い注意を受けた上で,

初日からカップルかと主に沢村と金丸にいじられるのだった。

 

秀悟side out

 

帝「んじゃまあ,練習行くかね」

 

春市「そうだね。頑張ろう!」

 

降谷「早く投げたい」

 

三瀬「私も今日から仮入部として部活参加するつもりなんだ。本当は通いでもよかったんだけどまぁまぁ遠くて1時間ちょっとかかる上に乗り継ぎも多いからってことで私も女子寮の方に住むことになったんだ」

 

青道の女子寮とは,スポーツ推薦の中でも女子バレーや水泳,女子バスケなどの選手たちや,私立であるため県外からくる生徒もいるのだが,そう言った一部の生徒特に女子が長い間の通学というのは痴漢をはじめとするトラブルの発生率も上がるということで作られたのが女子寮なのだ。

セキュリティの問題などもあって青心寮よりやや割高だが,娘の安心をそれで買えるなら安いものと思う親も多いようだ。

 

帝「じゃあ、ちょっと遅めの時間まで練習付き合ってもらえるんだね。もしティーバッティングとかでお世話になる時はよろしく」

 

三瀬「まぁ,流石に門限が11時設定だからそこまでには帰らなきゃだけど」

 

帝「アハハハ、まさか女の子をそんな遅い時間まで残させたりしないから安心してよ」

 

三瀬「これでも体力とか運動神経はそこそこ自信なんだけどな」

 

背が低いせいだろうか,艶やかな長い茶髪が腰まで伸びているところや高校一年にしてかなり発育の良いスタイルや童顔で小さい顔など。まぁ確かにトラブりそうな子なのだが,本人は野球一筋だったらしくそういった気がないこともなんとなくわかっていた。だが、

 

帝「そういうことじゃないの。せっかく綺麗で整った顔とか綺麗な髪をしているんだからそれは大事にしたほうがいいでしょ?」

 

三瀬「う,うん///」

(なんで,この人はさらっとそんなこと言えるのー!!なまじ真面目に言ってるのがわかるから否定できないし優しいしでなんだかおかしくなりそうだよ)

 

助けられたあの日から少なからず意識していた人物であることもあり,少し舞い上がっている部分でもあった。

 

三瀬「そーゆー有藤くんも無茶しちゃダメだからね。怪我したりなんてしたら元も子もないんだから。健康であってこそだよ!スポーツ選手は」

 

帝「仰る通りだ。肝に銘じておくよ」

 

こうして、意外な初日が終わり楽しそうな学校生活になりそうな予感のする1日だった。

 

 




番外編 朝の河原にて

帝「そういえばさ,お前文化祭で長野から連れてきた彼女とうまくいってんの?」

沢村「だからあいつは彼女じゃねぇって。若菜は幼馴染なんだって何度も言ってんだろ」

帝「お前遠距離のくせに鈍感,空気読めない,気が使えないとか
若菜ちゃん報われないがすぎるだろ。ちゃんときづいてやれとあれほど,,,、」

沢村「わ,わかってんだよ!!わ、わ、若菜のことはずっと友達とかとして見てきたから急にそんな風に見ろって言われてもよ、色々とわっかんねーんだよ!!!/////」

耳まで真っ赤にして叫ぶ沢村。
なんだ,無自覚かと思ったけど単に言葉にできてないだけで自覚はそこそこあるのか。
あの後,若菜ちゃんともちょくちょく沢村の携帯やらなにやらからの伝手を使って連絡している中で,彼女共々関係性が進むようにちょこちょこ煽った甲斐もあるにはあったんだな。

帝「あんまり難しいこと考えんな。考えたってできないだろ?バカなんだから。自分の気持ちを素直に伝えてみろよ。良いにしろ悪いにしろさ。」

(まぁ、あの反応見る限りOK以外出そうな気配ないけどもね)

沢村「なんだかよ,俺ががあいつに対して好きって思ってんのが実際問題なんなのかよくわかんねーんだよ」

帝「簡単だろ。自分以外のやつがその子の隣にいて,その子はすげー嬉しそうに笑って歩いている光景を想像してみろよ」

途端に苦々しい顔をする沢村

帝「それがお前の感情の答えだよ」

沢村「でもよ!」

帝「もし違うならそもそもそんなことで気になったりしねーんだよ。まぁあくまで俺には経験のないことだから絶対とは言えねぇけどな」

沢村「なんなんだよ!」

帝「まぁ,自分の気持ちを言葉にするっていうのは意外も大事だぜ?自分のことを相手がどう思ってるかんなんてことで一喜一憂することなんぞほとんどないわけだしな」

沢村「そ,そうだな」

帝「まぁ、無理のないペースで好きにやれよ。相談くらいは乗ってやる。あんまり大っぴらにしてると先輩とかに勘づかれるから気をつけろよ」

こうして他愛もない高校生らしい会話(恋バナ)をしながら学校へと二人は歩いていくのだった。
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