《原本》がある世界で抗い続けろ!―原本が猿の始まり―   作:ぐぐぐああ

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 魔術とは魔力を使って現象を起こすもの、魔法とは世界の法を書き換えるもの、神聖力を使った神聖術は神の権限まで使えるもの、剣技とは魔力を使わずに現象を変えるもの。
 他にも魔力を使わないものはたくさんある。そこそこの知名度を誇るものはすでに三つほどある。
 ―――ただ、それでも魔術が一番の主流なのは才能があるものが多く、技術体系がしっかりと受け継がれているからだ。


魔術

「数日経っても差は広まるし、酷いもんだよ。才能の格差っていうのはさ。シンリーはまったく熱さを感じないし、魔力の流れがスムーズなのいいなぁ」

 

 三日程度研修をしているのだが、シンリーの成長速度は変わらずザンゲの成長速度は下がっていって格差が広がっているのだ。

 ただ、前世から異世界に来た時点で体から力が湧いてくる感じもあったので、すぐに気がつけただけでもっと成長が遅れていたはずである。

 

「外部の魔力の探知とかはザンゲくんの方が得意な訳だし、もともと私は後衛だから大丈夫じゃないでしょうか」

「う〜ん、あ、右の壁に待ち伏せてるゴブリン盗賊発見」

「了解、火炎よ舞って、凝縮せよ[火炎球]」

 

 魔術印が発生するとともに、火炎が飛び散りながらも魔術は無事成功して奥に流し込むと、ゴブリンの断末魔が聞こえてきた。

 目には見えないが違和感を感じてくる。

 

「―――そこか」

 

 剣を振り上げるとゴブリン盗賊の方が奇襲を仕掛けようとしていたようで無傷で防ぐことができた。どうやら、最初に感知していたのは仲間のゴブリンだったようだ。

 一発の矢がゴブリン盗賊の腹に突き刺さる。魔術は使えるようになってもクロスボウを使うのはそれで狙えてしまうからだ。

 

「三秒後、暴れたらうってくれ」

 

 ゴブリン盗賊がしがみついていた剣を振り下ろし、地面に叩きつけその勢いのまま突き刺した後に原本の能力を使ったのか脱出をされる。

 

「二」

 

 魔力感知を逃れることは出来ずに殴られ宙を舞う。

 

「三」

「発射」

 

 脳天に矢が突き刺さり、ピクピクと体を震わせながらも血が流れていく。これまでの矢、黒雨教団が調整をした矢でもクロスボウの質が悪く、普通はここまで突き刺さらなかったろう。だが、魔力を纏わせることによって潤滑剤を使ったかのように滑らかに刺さったのだ。

 

「やっぱり、クレーン先生は当たりでしたね。魔術を教えてくれるし、魔術に関しての座学も教えてくれる」

「まぁ、これよりも当たりはいるらしいぞ。ライト先生っていう創造と世界についての研究をしている人でめちゃくちゃ頭が良いらしいな」

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

「ふぅ、シンリーは……近くにいないな」

 

 迷宮から去るように説得をしておいた。魔力感知で魔物が来ないか警戒をしながらも、魔力が動く練習をして迷宮に魔力をゴリゴリ削られていく。

 言いつけを破った理由は、魔力を体内に抑えたままでも魔力運用できるようになれば、成長速度が上がると思ったからだ。

 

「魔術[バリア]」

 

 詠唱をしても魔術は出てこない。魔力がつきかけて汗をかいた後にシンリーと合流をした。




 魔術とは奥が深い。
 魔術とは一人の人間が使ったことがきっかけだった。そこから、種族によっての差が大きくなっていった。
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