《原本》がある世界で抗い続けろ!―原本が猿の始まり― 作:ぐぐぐああ
僕は奴隷から解放されるために戦った。
「夢や希望なんてもの、ありはしない。ただ、この世界には絶望があるだけだった」
「―――これからは、僕が受け継いでいく」
「皆を………助けて」
深淵の先を目指して―――
研修から三ヶ月が経ち、銅級の中であればそこそこの位置につける実力を得ていた。
そして、今は知り合いと話し始めたところだ。
「やぁ、神」
「来てくれたか、嬉しいよ。さ、お茶でも飲もうじゃあないか」
最近はかなり神と仲良くなっている。神が道を開いてくれるようになって、自由に会話を出来るようになっているし、戦闘にも助言をしてくる。
ただ、ザンゲに神聖力を与えようとしなかった。疑いをかけて信徒の神聖力を増大させるように言うと、その言葉通りのことをしていて不思議でならない。
「最近は、上手くいってるかい?」
「神には、プライバシーの考えすらないくせによく言うよ。まぁ、概ね順調だけど、銅級になってから出来た仲間が死んじゃったんだよな。初めて仲間が死んだ」
「………」
「どうした?」
「そういえばさ、ザンゲは記憶が混濁してるのかな。ザンゲが冒険者になった時、隣にいたはずだよね。すぐ死んじゃったけどさ」
「えっ…え………」
(意味が分からない。僕は赤子の時に生まれ変わってそのままだったはずだ。そんな記憶あるはずがない!)
ザンゲは顔に出るほどその言葉に対して焦っていた。
「それに―――前に話してたけど、ザンゲの赤子頃の記憶なんて本来‘‘無かった’’と思うけど、まぁ、手違いでここに来たんだし、精神が狂ったって、見たのを勘違いするのもあるあるだね」
ザンゲとは対照的で神は優雅に紅茶を飲んだ。
「う〜ん、ちょっと言い過ぎたな。じゃあね」
ザンゲがあまりにも落ち着かないためか、精神を元の体に送還した。
―――――――――――――――――――――――――――――
「最近は、ザンゲさん、評価されてきてますね。メディアの方々が来たり、友達が出来たり」
「あぁ、そうだな」
ライオンの顔に、ヘビの尻尾がついている中途半端なキメラが現れた!
「なんでだろう。ゴブリンとかですら奇怪な雰囲気を醸し出していたのにこのキメラは、ライオンにヘビくっつけた感が凄い」
「そうですかね?ライオンにヒトの顔の面影あってキモいです」
「キ、ィイエエェエ!獲、物くぅ」
ヘビの尻尾を伸ばしながらも、本体であるライオンも突撃してきた。
「シンリー!ヘビの毒による死亡!防御魔術の展開を!」
「了解!」
戦闘スタイルは二つあり、今見せているものは『死亡記録』による戦闘だ。二人で離れすぎないように、範囲攻撃に当たらないようにしながらも魔術を撃って接近を控えるものだ。
『死亡記録』は自分の事に関しては二週間のスパンが必要になるが仲間の場合は例外ですぐに教えてくれる。
これにより、同格以下は安全な狩りが可能だ。
「キメラ退治、やりましたね」
「やったな!」
三階層での勝利に喜び、奥へ向かっていると魔力感知に引っ掛かる。誰かが来たようだ。
「警戒するぞ」
「えぇ」
「おや?気づかれておったか。儂も歳かのぉ」
現れたのは背丈140cm程度の小さな老人の賞金首であるカツジだった。ただ、もの静かな雰囲気からは想像も出来ない魔力を感じとり、互いの間には緊張が走っていた。
もう一つは、同格以上の敵用の戦闘スタイル。
「『相称』」
「『老師』」
その言葉によって全員が動き出した。攻撃は基本的に袋叩きで隙を与えず《友人》を使いながら殴り続ける。
「ほっほっ、やるのぉ」
カンッと、カツジが老人持っていた杖を地面に叩くと、動きが抑制されさらには魔術を行使してきた。[石塊]そう言葉を発すると土が石ころの形になり飛んでくる。
「無駄無駄ァ!」
シンリーは[バリア]、ザンゲは[風纏]という体の周りを風で包んで攻撃を防ぎ、ザンゲの背後から現れて攻撃や壁を走り上から攻撃を狙って不規則にする。
「『救世主になりたかった猿』!」
《猿》の『猿知恵』が強化され名前が変わった能力であり、計算能力と善い手を映し出し選択することが可能だ。
「腹ぶん殴るぜ!」
―――命乱。
老人から桜のようなものが背中から出てくる現象が起こる。
効果は、魂への直接攻撃であり、魔術をある程度覚えたものが魔力を付与して攻撃すると起こるものだ。
「満開!最後に占めるは!」
「「友情」」
「パ「パワー!!!」」
実力で賞金首であるカツジを倒した。だが、彼らはそのことを知らないのでどうしようもないだろう。
「また、ズレましたね」
「友情パパワーだったな」
ゴリゴリの戦闘を繰り返したからか、床が落ちて別の階層に落ちていってしまう。
「えっ、これって落ちるのォ?!」
第一章が終わりって感じです。それで飽きないように他の小説を出したらまたこの小説やります