何かを運ぶ傭兵稼業   作:大金剛

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更新が滞っていてすいません。

コロナに感染して起き上がれませんでした。
皆さんの感想を何回も読み返して早く治れ、早く治れと念じていました。

本調子になるまで、まだ間隔が不定期になりそうですが、ご容赦いただければ幸いです。

皆さんも体には気をつけてください。


第17話

 

惑星封鎖機構にはデカい上に、火力の高い火器を装備した大型武装ヘリが居てだな。

型番はAH12 HC HELICOPTERって言ったかな。

 

その大きさは横幅300mオーバー、高さは110mっていう、アホかって言いたくなるようなバケモンサイズ。

ルビコンを不定期ルートで巡回して、動くものを見かけると容赦なく攻撃してくるっていう、なんだ、えーとタチ悪いバーサーカーみたいな感じのヤツなんだよ。

 

こんなのが重装甲で空飛んで、ガトリングとミサイルを撃ちまくってくるとか、悪夢より悪夢な代物だ。

 

企業だけじゃなくて、元々ルビコンで生活してた解放戦線も一切気にせず、区別なく撃ちまくってくるから、見かけたら隠れるか、逃げるかの二択。

といっても、ACならともかく、MTの機動力じゃ逃げられるもんじゃないから、隠れる場所が無かったら、もうなんだ、終わりだな。

 

自分はジャンク漁りをしてる時、遠くを飛んでるのを見たことがあるけど、動き的にこっちに来ないと分かっても、慌てて廃ビルの中に隠れて暫く動けなかったよ。

 

 

ああ、前に背中にロケットブースタつけて最終的に星になって海に撒き散らされたヤツが居ただろ。

それを見た後にダベってた時に、封鎖機構がここに来るんじゃ?って皆でビビって逃げたのは、このヘリが来るかもって話だったんだよ。

 

 

 

 

で、何でこんな話をしているかというと。

 

アーキバスに色んな基地や施設を同時に殴られて、まぁまぁ被害を出させられたベイラムがそのまま黙っているわけもなく。

予想通りに、野郎ぶっ殺すぞみたいな報復が行われたわけで。

 

アーキバスもそれは予想してた流れなものの、どうも侵攻してくると思っていた方面と違うルートから攻め込まれたらしくてさ。

 

備えてたのとは違う場所に対して、レッドガンの何人か、G4?G7?だっけかを前に出した勢いのある襲撃?もう突撃?に想像以上の被害を出したちゃったらしい。

 

お陰でアーキバスが拠点化しようとしてた廃墟の市街地が、更に瓦礫の山になったんだとか。

 

で、そのまま更にベイラム側が突っ込んで行くのか?ってところで、多分、派手にドンパチやり過ぎたんだと思うが……

最初に言ってた惑星封鎖機構の大型ヘリが飛んできて、アーキバス、ベイラム関係無く、めちゃくちゃ攻撃して回って大暴れしやがったそうで。

 

その辺の部隊が撤退もできずに壊滅状態になったアーキバスだけじゃなく、まさかの横槍で勢いを止められたベイラムも慌てて報復を切り上げて、一時撤退していったって話を……頭をまだ返さないアイツから聞いた。

 

 

アイツはベイラムが侵攻してくるだろうって方面に居たらしいが、そっちには散発的な攻撃しか来なくて、大したこと無かったから稼げなかったって愚痴ってた。

レッドガンのACに出くわしたら死ぬかもしれないんだから、運が良かったとでも思っておけって言っておいた。

 

だから頭はまだ返せないって……アイツ、それでまた違うもの買ってたら、頭を強引に引っこ抜いて回収してやるからな。

 

 

アーキバスは戦力の再編しないと市街地に再展開できないし、邪魔こそ入ったものの、結構な勢いでアーキバスをボコボコ殴ったベイラムも、占領して維持する気は無かったのか、市街地からは撤退済み。

 

つまり……自分のいつものアレができるのでは?って思ったので。

 

修理の終わったACでコンテナ担いで、いそいそ出かけてきたわけですよ、激戦の跡地に。

 

惑星封鎖機構の戦闘ヘリの横槍で慌てて撤収かけたから、色々持っていく暇は無かっただろうしさ。

使えそうなパーツや戦闘データとかの入ったストレージとか、たくさん回収できそうだなって。

 

 

ガッションガッション、ACに乗ってやってきたら、こりゃーひどい。

 

大分派手に、戦闘した痕跡がそこかしこに見える。まだ遠くに薄っすら煙が上がってるような場所もあるし、言い方は悪いが、これは期待できそうな気がする。

 

 

アーキバスは解放戦線からコーラルの採れる井戸を奪って、ベイラムは前にアーレア海に近い場所でコーラルが新しく取れそうな場所をゲットしてるし。

それで、どっちもお互いに損害を出したんだろうから、今は戦力の再配分とか復旧とか、内側の動きをするから暫く静かになるだろう。

 

運び屋の仕事もありそうなものの、今はどっちの企業にもあんまり近づきたくないなーと……思うこともあって。

良いもの拾えるかもしれないって期待を込めて、こうして漁りにきたわけだ。

 

一人負け状態の解放戦線は本当に可哀想と言う他無いが……あれだ、ストライダーとかで頑張ってコーラル掘ってもらって……?

 

 

廃墟か瓦礫の山か見分けがつかなくなってる区画を一通りスキャンしたら、ちょいちょい撃墜されたMTやヘリの残骸が落ちてる。

 

MTだけじゃなく、ヘリの戦闘データ、特に映像データもバカにはできない。

上から見てるだけあって、撃墜されるのが遅かったやつを引ければ、俯瞰した位置からの戦闘記録が取り出せるのだ。

 

まずは、かろうじて形が残ってる……屋根はないが、壁が他のに比べて残ってる場所を探して、一回コンテナを下ろして。

そうしたら、いつものようにパーツやデータ漁りの始まりだ。

 

ガッションガッション、瓦礫を踏みながら歩き回ってデータ取り出せそうな、比較的マシな撃墜のされ方してるものから順番にチャレンジしてみる。

そんなに簡単に当たりを引けるもんでもないから、当たればいいなって気持ちでやっていく。

 

そんなデータの取り出しチャレンジはCOMに任せて、その間に自分は使えそうなパーツがないか確認していくわけだ。

 

 

「お、このMTは腕と脚が綺麗に残ってるな。

 外して持っていくか。」

 

 

左腕のパルスブレードを出力を最低限ギリギリにして、腕と胴体が繋がってる辺りを、胴体側をくり抜くみたいにして切って、腕を引っこ抜く。

よしよし、いい感じに取れた。

 

こういうのを業者とかRaDに持っていくと買い取ってくれるんだよ。

同じように反対の腕と脚は……よく見たら付け根が変なふうに曲がってるので、取るのは止めておいた。

 

取り外した腕は近くの目立たなさそうな場所に一旦置いて、他を探しに行く。

 

ローターが吹っ飛んで落ちたヘリを見つけたので、これもデータを引き出してみる。

 

 

「COM、これは戦闘映像が出せたらちょっと出してくれ。」

《はい、データの破損状況を確認します。》

《はい、データの破損状態は12%、再生可能な映像をスクリーンに出力します。》

 

 

他に漁れそうなものを探しながら、スクリーンに小さく映し出された映像をちらちら見て歩く。

 

 

「これはベイラム側のヘリだったのか、そりゃ攻め込んだ方も撃墜はされるよなあ。

 

 お、なんかACの背中が映ってる……COM、このAC拡大できる?

 あと、敵味方の識別コードが出せれば、このACが誰か分からないかなあ。」

《はい、拡大表示を行います。識別コードを検索中。》

 

 

拡大されたACは後ろ姿なものの、頭とコアはベイラムのMELANDERかな。

それで、手脚は大豊のTIAN-QIANG……ベイラムらしいACだな。

 

右手でちょいちょい撃ってるのは、バズーカかな?大豊のXUAN-GEっぽいかも……右手はよく見えないが、短いからマシンガン?

背中はミサイルとでっかい筒……これもバズーカかなあ。

こう、吹き飛ばしてやるぜって意気込みを感じる。

 

 

《識別コードを発見しました。》

 

 

お、あったか。

どれどれ?

 

 

―――-―――-―――-

 登録番号:Rb29

 識別名:G7 ハークラー

 ランク:22/D

 所属:ベイラム・インダストリー

―――-―――-―――-

 

 

うわー。

識別名にGってことは、このAC、レッドガンかあ。

 

後ろからの視点でも、めちゃくちゃ暴れてるのが分かる。

バカスカ撃って、ドカドカ爆発させてる。そりゃー強いわって納得。

 

こんなの突っ込んできたら、自分なら即座に走って逃げるわ。

 

あ、映像が途切れた。

何かの弾が当たって、ヘリが撃墜されたらしい。

 

というような感じで、使えそうなパーツを拾ったり、データストレージを引き抜いたり、データの吸い出しだけになったり、色々しながらスキャンして歩く。

 

 

取り出せた映像データをちょいちょい出力してると、惑星封鎖機構のヘリが突っ込んできた時のもあった。

 

いやあ、阿鼻叫喚の地獄だな、これは。

 

遠くに映ってたレッドガンのG7も多少、抵抗するような動きをしてたが、周りが敵味方関係なくボコボコにぶっ壊されていくから、すぐに諦めて撤退に入ったみたいだった。

 

別のMTの通信ログを見ると、アーキバス側はほぼ壊滅したらしいが、ベイラム側はG7が中心になって統制することで、多少は離脱できたらしいな。

 

まぁ、通信ログが引き出せるってことは、そのMTは離脱に失敗して惑星封鎖機構のヘリに吹き飛ばされたわけですけどね。

 

いやあ、アレから部隊纏めつつ逃げ延びるレッドガンってヤバイわ。

 

 

データは有益なものが結構取れてるとして、後は……

MT用のマシンガンとかライフルとかは結構落ちてるけど、これ、値段がつかないんだよなあ。

市場に溢れ過ぎてて、二束三文というか。

 

買うのはドーザーとか解放戦線だから余計に売り値も安くせざるを得なくて、だから買い取りの値段も……って感じか。

 

なんか珍しい新型の武器とかなら、全然値段つくから拾うんだけどなあ。

 

 

「お、この折り畳み式のシールド、傷無しだ。

 これは拾っていこう。

 銃よりシールドのが売れるんだよな、これの防御力って侮れないもんあるし。」

 

 

そろそろ戻るか?で、最後に他に何かないかって軽く回ってると、上半身の吹っ飛んだACが転がってた。

 

コア部分と頭が無くなってるから、これじゃデータは取り出せないな。

脚自体はVP-422かな?アーキバス製だし、多分、ここで防衛任務でもしてた機体かもしれない。

 

ちょっと自分のACのつま先で転がして見るけど、目立った外傷はなさそうだ。

これは持って帰って売ろう。

 

 

《極めて低速で接近してくる存在を検知しました。》

《サイズからACの可能性が考えられます。》

《進行方向をスクリーンに表示します、会敵まで1分以内と推測されます。》

 

 

良いもの見つけたところで、なんだよもう、

 

脚を掴もうとしていたのを止めて、スクリーンに表示された方向を向いて……右手のバーストライフルを構える。

 

ありえそうなのはなんだ?

 

アーキバスかベイラムが友軍の生き残りでも探しにきたとか?

しかし、AC1機で来るのも変な話なんだけど。

 

 

もうすぐそこまで来たのか、ガシァン、ギ、ガシァン、ギって歩行音が聞こえてくる。

なんか、変な音が混じってるのが気になるな。

 

そして瓦礫の山の陰から姿を見せたACは……

 

 

「……なんだあれ。」

 

 

なんというか、良く分からない形だった。

 

頭と腕はBASHOか?コアが大豊の重量級なのに、脚が……シュナイダーの逆足?しかも軽量?

どういう意図の構成なのか分からない。

 

あと、全体的に錆びと汚れで元のカラーリングが分からないくらいになっているが、パーツの元の色がバラバラで違うよな、あれ。

 

 

 

「そこのAC、そこで止まってくれ。

 こちらに交戦の意志はないが、まずは所ぞ……」

『アアアアーーーーー!!!』

「え!?」

 

 

話し掛けたら絶叫が返ってきた。

というか飛び掛かってきたんだが!?

 

 

「ちょっと待て、いきなりか!?」

 

 

こっちに突っ込んできたから、後ろに跳んで……更に左腕に持ってやがったレーザーブレード振ってきたから、更に後ろに下がって避ける。

ギリギリ掠るかもって思ったけど、全然だったのが不思議だ。

……いや本当、なんでだ?

 

 

「COM、相手のレーザーブレード短く無かったか?」

《はい、他機体との戦闘データと比較します。》

《完了しました。他機体のレーザーブレードと比較し、62-64%の長さでした。》

 

 

だよなあ。

じゃなきゃ、あの距離で振られたレーザーブレードを完全に避けるのは自分には無理だもの。

 

で、なんで悠長にそんな確認してられるのかと言うと。

 

あのAC、こっちに背を向けてさっき自分が回収しようとしてたACの脚を弄り始めたからだ。

いきなり切り掛かってきておいて、背中向けるとか正気とは思えないんだが……

 

 

「おい、それはこっちが先に見つけてたんだけど。

 こういう廃品回収は先にツバつけたヤツのもんだろーが。

 

 欲しいなら欲しいで、交渉ってモンを……」

『ワ、ワワ  ワァタシノゥオ』

「……何?もうちょっとハッキリ喋ってくれ、それとも整備不良か?」

『アシ  ア、シィーーーーーーーーーーーー!!!』

 

 

うわ、またキレた。

というか声がやばい、甲高いってレベルを越えて耳が痛い!

 

右手に持ってたアサルトライフルも撃ってきたよ、何なんだコイツ!?

 

 

無駄に撃たれるのも嫌だから、ジャンプして下がって、瓦礫の陰に身を隠す。

こっちの姿が見えなくなったら射撃は止んだみたいだが……何なんだよアレは。

 

「COM、流石にアレ、独立傭兵じゃないよなあ?」

《はい、オールマインド提供の登録傭兵データベースで公開されている情報には、対象はありませんでした。》

「とすると……あのナリで企業は無いし、ドーザーかな。

 会話が通じないのが困るわ……あのACの拡大図見せてくれ。」

 

 

さっきのやり取りで記録した映像データから、相手のACの姿を再確認する。

じっと見ても、構成の意図がサッパリ分からない。

 

 

「こんな組み合わせでもちゃんと動くんだなあ、ACって……そういえば近づいた時、変な音してなかった?アレ」

《はい、接近時に記録された音声データを確認します。》

《過去データと比較し、整備不良や経年劣化による異音に類似している可能性があります。》

《特に、下半身からの異音が大きく、機体重量による負荷が高いものと推察されます。》

 

 

あと、装甲がところどころ剥げてるのもひどいな。

頭なんか、横の装甲がデカ目に抉れてて、中身が見えてるんだけど……なんかACのゾンビみたいだなあ。

 

撃ってこなくなったし、スキャンして現在地の確認をしてみる。

あの頭の状態じゃロクに検知とか探査とかできないだろうし……ああ、まださっきの脚のところにいるな。

 

ちょっと瓦礫の端から覗いてみると、左手で脚を掴んで、引き摺って持っていこうとしてるっぽい。

 

あんまり関わり合いになりたくない感じだが、かといってあの脚は諦めるには惜しいんだよなあ。

アーキバス製のACパーツって、元値が高いから業者に流す時の値段も結構跳ねるし、RaDが高く買ってくれる可能性もあるし。

 

 

よし、あの脚を先に見つけたのは自分なんだし、返してもらおう。

 

 

「COM、この辺のマップ見せて。」

 

 

スクリーンに表示されたマップと、あのACの進路を重ねて、特に瓦礫が多めの場所を選ぶ。

大体の目星がついたら、緩くブースタを吹かせてそちらに移動して先回りする。

 

 

「よし、早く来い、早く来い……」

 

 

ということで、ちょっと待機。

 

待機っていうほどの時間も掛からず、ゴリゴリ重たいものを引きずる音と、ギシャンギシャンって変な足音が聞こえてくる。

 

あれだけボロボロなら、別に普通に殴り合っても勝てると思うけど、廃品回収に来たのに自分のACにあんまり傷を入れたくないしなあ。

あと、頭おかしいのに触るのは最低限にしたい……

 

自分の隠れてる瓦礫の横を通り過ぎていくのを見送って、ちょっと離れたらブースタ吹かせて瓦礫の陰から飛び出す。

流石にこっちに気付いたみたいだが、引き摺ってた脚から手を離したところで、もう遅い。

 

短いアサルトブーストで距離を詰めて、思い切り胴体に蹴りを入れる。

やっぱり見た目通り機体のバランスが悪いせいか、思ったより吹っ飛んで反対側の瓦礫に叩きつけられていった。

そもそも、重心がおかしいのかもしれないな、アレ。

 

 

「とはいえ、あんまり凹んでも無さそう……大豊のコアって頑丈なんだなあ。」

 

 

というか、もう起き上がろうとしてる。

腕だけ突っ張って這い起きようとするの、ちょっと怖い。

 

起き上がるのを待ってやる必要もないので、もう一回、短いアサルトブーストで近づいて蹴る。

今度はさっき激突した瓦礫に半ば埋まるみたいに突っ込んで、動かなくなった。

 

 

「……死んだかな?

 いや分かんないなあ……こういうのってしぶといからなあ……」

 

 

とどめを刺すかは一瞬悩んだけど、正直、関わりたくない気持ちの方が大きい。

 

 

 

 

結局、あの後は放置してさっさと帰ることにした。

 

殺したら殺したで、なんか呪われそうだったし……呪いなんか信じてないが。

 

集めておいた廃品とかデータストレージをコンテナに詰め込んで。

 

取り合いになった脚パーツは入り切らなかったから……

開いたコンテナの上部からACの両足が飛び出してるっていう、あんまり人目につきたくない格好でコソコソとドックに持って帰ってきた。

 

早速、拾ってきたものを業者に伝えて、引き取りで幾らぐらいになりそうか、金額の確認とかしてもらってる。

 

脚パーツはRaDが買ってくれないかなあ?と思ったんで、今、いつもの担当に連絡いれてる所だ。

 

 

「というわけで、酷い目にあったんだよ。ホラームービーに出てきそうなACでな。」

『ゾンビACとはB級にもなれ無さそうなネタだなあ、ははは。』

「他人事だから笑えるんだぞ、当事者になってみろよ。

 見ろこのAC、このナリで高周波みたいな叫び声上げるんだぞ。」

 

 

言いながら、戦闘データのログから取った画像を送ってやる。

 

 

『どれどれ……なんだこりゃ。どうすりゃ、この胴体にこんな脚くっつくんだ。』

「そんなの自分も知りたいよ。」

『あ、そうだ。

 このヘンテコなACかは知らないが、コヨーテスと別のドーザーの諍いとかでビョンビョン飛び回る変なACを最近見かけるって噂を思い出したわ。』

「うへー、コイツだったのかなあ。こんなの他に2人も3人も居て欲しく無いけどさあ。」

『そりゃそうだ、こんなのゾロゾロ居たら、それこそホラームービーのゾンビだろ、ぎゃはは!』

「あーもう、その話はいいからさ。

 

 それで、脚は買ってくれるのか?

 駄目なら業者に流しちゃうから。」

『アーキバスのVP-422だろ?量産型でも使い道は多いさ。

 うちで引き取るよ、次に来る時に持ってきてくれ。』

「了解、それじゃあ近い内に。」

 

 

よしよし、これでリペアキット購入に一歩近づけた。

 

色々片付いた気持ちになって、伸びをしながらリビングを見回す。

今思うと、すごい殺風景だなあ、ここ。

 

何かポスターでも貼るか?

 

何かのムービーのとか、大豊のキャンペーンガールとか、PVから画像引き伸ばして……あ、そうだ。

 

 

「オールマインドのエンブレムも貰ったままで使えてないの勿体ないしなあ。

 あれでっかく印刷してポスターにしたら怒られるかな?」

 

 

一応、オールマインドにお伺いを立てて見たところ。

 

全く問題ないって言って貰えた上に、えらく上等な紙にオールマインドのエンブレムが印刷されたポスターが届けられた。

 

ありがたく頂戴して、早速、リビングの壁の目立つところに張っておくことにした。

 

お礼にG7の映ってた映像データをアーカイブにアップロードしておいた。

いつもありがとう、オールマインド。

 

 

よし、明日からも仕事を頑張るぞ。

 

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

 

 

 




特にドーザーの機体ってACだけじゃなくMTもロクに整備されてないんじゃないかなって思ってます。

なのでカタログ通りの性能を完全に発揮できてるヤツは中々無いのかなーと。

今回出てきたゲテモノみたいなACも組んで動かしてみたら、この胴体がビョンビョンしてるのって気持ち悪かったです。
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