何かを運ぶ傭兵稼業   作:大金剛

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いきなり冷え込んできた気がしますので、皆様も健康にはお気をつけて。
作者は相変わらずですので、ホットコーラルで喉を治そうと必死です。

最近はアセンを組む画面で他の一般傭兵っぽいのを考えたりして、1人で設定の幻覚を見てにやにやしています。



第26話

 

そういえば、解放戦線が企業の補給ラインを襲うとか言ってたが。

 

別に、解放戦線が襲わなくてもドーザーっていう、どっかから湧いてくるハイエナがチャンスが有っても無くても既に襲ってるんだよな。

 

いやマジで、どこから出てくるのか分からないレベルだからな、ドーザーって。

2-3日前まで無人だった廃墟を通りかかったら、ドーザーのMTとか脚ついた箱とかが居たりって、稀にじゃないレベルである話だから。

 

ああ、チャンスが合っても無くてもってどういうことだっていうと、そのままの意味でさ。

 

あいつらは漏れなく纏めてコーラルでラリってて、状況判断できてなかったりするから。

戦力差に関係なくヒャッハーしてきたりとかする。

 

それか、もう切羽詰まりすぎて後も先も無いからって、どうせ死ぬなら一か八かで襲撃して成功したら勝ちみたいなね。

 

ドーザーが襲うのは企業だけじゃなくて、解放戦線も、自分達のグループじゃないドーザーも満遍なく襲うけどな。

 

ルビコンじゃそんなのが日常茶飯事というか、まぁまぁ遭遇するくらいには居るから……ほんと酷い星だよ、ここは。

 

 

 

 

そういうわけで。

 

今、自分は解放戦線に指定された座標に居るわけなんだが。

墜落した輸送船の周りに散らばっているMTの残骸は、そういうドーザーのものなんだ。

 

あ、散らばらせたのは勿論だけど、自分だよ。

 

いやね?

かなり急いで飛んできたのにね?

 

もう先客が居ましてね。

どこで嗅ぎつけたのか、輸送船にドーザーのMTが3-4機で取りついてたからさ。

 

一応、最初は「それはもう予約済みだから帰りなさい」って言ってみたんだけども。

そしたらやっぱり、当たり前に通じなかったので、こうするしか無かったんだよ。

 

解放戦線の輸送ヘリもこっちに来てるし、なんなら企業の……多分、想定ではベイラムの回収部隊も来るかもしれないしさ。

 

ドーザーと話し合いとかいう、ルビコンでも有数の不毛な行為に時間掛けてるわけにはいかなかったから、仕方ない。

基本的にこういう時のドーザーって話せば分かる人種じゃないからな、うん。

 

という感じだったんで、申し訳ないとは全然思わないが蹴散らさせて貰った。

 

 

改めて、墜落した輸送船を見てみると頭から落ちたのか、前部分が結構潰れてる上に煙が出てるな。

惑星封鎖機構の衛星砲に撃たれたのも前部分なのかな?

 

割りと無事に残ってる後ろの部分の中身が無事だと良いんだけどなあ。

 

一番後ろの搬入用ハッチに近づいて開けようとしてるんだが……中々、プロテクトが固い。

ああ、でもパネルにアクセスした段階で所属は分かった。

よりにもよって、ベイラムの輸送船だったわ。

 

これがアーキバスなら、遠いから諦めるかってなる可能性が高いのになあ。

 

 

《ハッチ開閉パネルの掌握を進行中、現在89%  残り時間 81秒です。》

 

 

普通じゃ開かなさそうなので、頭を返さないアイツから貰ったハッキングの簡易プログラムのええと、"white tree"だっけ?

COMがあれを使って頑張ってくれてる。

 

これでも駄目だったら、もうパルスブレードで溶断して切り開くしかなかったな。

COMが頑張ってる間に自分は何してるかというと、やることないからって。ただ待ってるとかではなく。

 

こっちに向かってきてる解放戦線の輸送ヘリに今の状況を伝えつつ、段取りの確認をしてるんだが……

早速、予定と違う話が出てきてる。

 

 

「輸送ヘリは1機じゃなかったっけ?」

『事前連絡ではそうだったが、直前にもう1台、都合がついた。

 物資回収なら多い方が良いだろうと言う判断の結果だ、済まないが理解して欲しい。』

 

 

それはね、その気持ちはわかるんだけど。

 

 

「良いけど、緊急事態にカバーできるかは分からないからな。

 それと、首尾よく2機で持って帰れたとして、こっちの取り分は全体の2-3割りだからな、1機分のじゃないぞ。」

『それは……そうだろうと思う。

 事後承諾を押し付けてる形になっている……からな。』

「その2つが理解されてるなら、良いよ。

 

 もうすぐ搬入用ハッチが開くから、先に入って中の確認とか、積み荷のリストとか見つけられれば確認する。

 状況はそのまま流すから、回線は開きっ放しにしといてくれ。」

『了解した。

 素早く済ませたい気持ちは一緒だ。』

 

 

取り分のところで若干、何か言いたそうだったな。

だけど、そこまでは譲れないよ。

 

自分も色々と金が要るからな、稼げそうなところは稼がせて貰わないと。

 

 

《ハッチ開閉パネルの掌握を完了しました。オープンします。》

 

 

お、開いたから中に入ってみよう。

 

やっぱり墜落したせいで歪んでるのか、ハッチの扉がギギギギって変な音してるけど、開きっぱなしになれば良いんだ。

これならACでもギリ入れるかな、肩の武装がぶつかりそうだけど、まぁ、何とか。

 

バーストライフルは入り口に置いておくか、長物は流石に邪魔だ。

 

 

暗い船内に入ると大小色んなコンテナがあるが……ごちゃごちゃになってるな。

 

一応、固定されてた跡はあるけど、撃墜されたか墜落の時かの衝撃には耐えられなかったみたい。

そりゃあそうだよ、耐えられるわけない。

 

歩くのに邪魔になりそうなコンテナを両手でどけつつ、どこかに生きてるアクセスポートとか、固定端末がないかスキャンしてみる。

そうしたら1つ、壁にくっついてるのがあったから近付いてアクセスを試す。

ちょっと火花出てるけど……大丈夫かな、これ。

 

 

「COM、積み荷のリストを出せないか探してくれ。

 一覧だけでもいい。」

《はい、ポート接続は問題ありませんので、データ取得を開始します。》

《取得データをスクリーンに表示します。》

 

 

まず、衛星砲で撃たれた時からの異常事態を示す赤いログとか、動作履歴みたいなのが出てきたが、今は要らない。

ファイル名からリストとかコンテナとかそれっぽいものを検索して、チェックしていく。

 

あったあった。

 

積み荷はベイラムと大豊製のAC用のパーツにメンテ機材に、弾薬、他に星外企業からの色んなもの、と。

これは中々、結構なもん積んで落ちてきたんじゃないか。

 

 

「輸送ヘリも見えてるかな?積み荷のリストがあった。

 優先順位は武器とかパーツだな、ハッチに近いものから外に出してるから、早く来て手伝ってくれ。」

『了解した、あと数分で到着する。

 着いたら乗せてきたMTを出してすぐに回収に掛かる、ベイラムの船なら急がないとな。』

 

 

輸送ヘリの担当者と喋ってる最中も、せっせと手近なコンテナを掴んで外に出してる。

リストはあったが、積んであったコンテナは大体、崩れて混ざってるので、どれが何みたいな突き合わせをしてる時間が惜しい。

 

とりあえず外に出せるだけ出していこう。

ACの何かっぽいのはサイズ的に自分だけじゃ無理だな、MTにやってもらうか。

 

とかいう感じに作業してると、輸送ヘリの音が聞こえてきた。

大分急いでるのか焦ってるのか、結構、乱暴な着陸した後にハッチが開いてMTが2機ずつ出てきた。

 

ちなみにこのMT達は輸送ヘリに限界まで物を積み込んだ後は、乗るスペースが無いから歩いて帰るらしい。

 

 

「手近なコンテナは外に出した、これは自分が積み込むから。

 中にある大きなコンテナを運び出して欲しい。」

『了解した!

 こういう作業に慣れているのを連れてきた、みんな、急ぐぞ!』

 

 

MTのパイロットの1人が返事をしてくれて、3機でガシャガシャ中に入っていった。

残りの1機は輸送ヘリからコンテナ出してきてるが、何だろ?

 

 

「それは?作業道具でも入ってるのか?」

『これは積み切れない分を壊すための爆薬だ。

 最後にばら撒いて、離れてからリモートで起爆する。

 

 元は輸送部隊を襲う時に持って行く用なのを、少し貰ってきた。

 急いで作ったものだから、動作は少し怪しいらしいが……』

「なるほど、色々考えてるんだなあ。」

 

 

最後は適当にミサイルでも撃ち込めばいいやって思ってたわ。

 

 

 

 

狭い場所のMTの作業にACが混じるのはサイズ的に邪魔になるから、外に出されたコンテナで運べるやつを輸送ヘリに積み込むのを担当する。

慣れてるのを連れてきたって言うだけあって、MT同士の連携作業が上手いから、自分が混じると本当に邪魔になりそうだった。

大きなコンテナも2機でせっせと運んでるわ。

 

自分の作業の合間にリストとコンテナの番号を見たりしてたが、やっぱりベイラムのACパーツが混じってるな。

 

HDから始まるのってベイラムのMELANDERだった気がするんだが、HDの後って12だったっけ?

 

この輸送艦に一式積んでたみたいだけど、胴体が入ったコンテナは墜落の時に潰れて駄目っぽいみたい。

解放戦線もクソが!って悔しがってた。

 

脚も具合が微妙らしいが一応、積んでいくらしい。

後はDFとかMAとかってベイラム製の武器のコードだったと思うけど、細かく覚えてないなあ。

 

半分壊れたコンテナの1つから杭っぽいのが見えたのあったけど、そういえばパイルバンカーってベイラム製だったっけか。

使うかはさておいて、それも持っていくらしい。

 

解放戦線のACって基本、BAWS製だしニコイチ状態のが多いしな……少しでもACのパーツとか武器とか欲しいんだろうなあ。

 

射撃武器使うなら腕をまず変えた方が良いと思わなくもないけど。

 

BAWS製じゃないと、余計に修理とかに困るから中々、新規購入に踏み切れないんだろうな。

買うルートが無いっていうのもありそうだが。

 

でも、性能次第で自分も欲しいかもしれないから、後でオールマインドに製品データ無いか聞いてみよう。

 

 

わっせわっせと積み込んでると、輸送ヘリのパイロットから通信がきた。

 

 

『運び屋、近隣のベイラムの仮拠点から輸送ヘリが数台飛んだという情報が入った。

 かなり不確定でこちらに来ているかは不明だが、来るならと仮定した想定進路を出すので、見てきて貰えないか。

 

 コンテナの積み込み具合は7割程度はできているし、状況次第では切り上げてもいいと思っている。』

「おっと了解、ヘリが飛ぶ時に邪魔されるのが一番困るもんな。

 ちょっと飛んで見てくる。

 

 流れ次第では先に逃げてくれって言うかもしれないから、そのつもりで。」

『ああ、爆破の準備も始めていく。頼んだぞ。』

 

 

良い調子で進んでるのに邪魔されるのは困る。

 

置いてあったバーストライフルを掴んで、ブースタ吹かせて飛び上がる。

スクリーンに表示された予想の進路に合わせて、勢い良くすっ飛んで確認しに行く……杞憂で終わると良いんだけど。

 

 

 

 

で、飛んでいくとやっぱり来てるよ、輸送ヘリ。

 

解放戦線と同じく2台だけかな?

順次来てるとかで、後からまだ来るのかは分からないが……MTとかの護衛は無し。

 

まあ、MTがどんだけ頑張っても輸送ヘリと並走はできないもんな。

 

ACの護衛がついてたらっていうのだけが怖かったが、見た感じ、それも無さそうだ。

であれば、さっさと撃墜しちゃおうか。

 

ドーザーにやったみたいな事前勧告は無しにしよう、どうせ言っても聞かないだろうし。

 

ベイラムの輸送ヘリも飛んでくるこっちのACに気付いたのかな、左右に分かれようとしてるが、もう手遅れだよ。

 

悪いな、死んでくれ。

 

 

『接近する所属不明AC!こちらはベイラムの―――』

 

 

何か言ってきたが、構わずにACのシステムを戦闘モードに切り替えて、アサルトブーストで急加速。

左に逃げた輸送ヘリの頭をパルスブレードで2回切る。

 

断面から火を噴いて落ちていく輸送ヘリから離れ、右に逃げた残りの輸送ヘリに肩の4連ミサイルを向ける。

 

 

『待て!交戦の―――MTを下ろせ、はヤッ』

 

 

駄目だよ、そのまま抱え落ちしてくれ。

 

輸送ヘリが慌てて旋回しようとしたが、それでミサイルを避けれるわけがない。

誘導されたミサイルが直撃して、そのまま爆発して地面に落ちた。

 

自分のACもその脇に着地して、少し様子見するが特に動き無し。

さっき切った方の輸送ヘリもそうだが、中のMTごと吹き飛ぶのは可哀想だけどしょうがないな。

 

頑張ってMTを降下させたって、手間が増えるだけで結果は一緒だしな。

 

 

そのままヘリが飛んできた方向を見て、少し待機するが後続が来る感じはしないな。

あと5分くらい待って何も無ければ戻るか?

 

先に連絡入れておくか。

 

 

「こちら運び屋、ベイラムの輸送ヘリ2台は落とした。

 少し待って続きが来なければ戻る、そっちはどうだろ。」

『こちら輸送ヘリ、撃墜の件、了解した。

 積み込みは順調に進んでいるから、終わり次第で離陸して良いか?』

「あー、構わないよ。

 こっちはこっちで帰投するから、待たなくていいよ。」

『了解した、積み込みが終わったら連絡する。』

 

 

よしよし、じゃあ―――

 

 

《高速接近する機体があります。》

《スクリーンに表示します、サイズからACと判断します。》

 

 

「えぇ……そこはもう、終わっておいてくれよ。

 ACだけ来てもしょうがないだろ。」

 

 

心の底から、嫌だって声を吐き出しながら接近してくるACの方を向く。

 

確かに速いなあ、あれはMTじゃ無理だわ。

仕方ないので声掛けから始める。

 

 

「そこの接近してくるAC!

 ベイラム関係なら、輸送ヘリはもう落ちてるから――――ってぉい!?」

 

 

通信に応じるどころか、速度落とさず突っ込んできた。

目の前で左腕を突き出してきたから、慌てて後ろに跳んで離れる。

 

次の瞬間、さっきまで自分のACが居た所を、爆発と一緒に杭が貫いた。

 

これ、パイルバンカーかよ!

やばい、ちょっと掠っただけでバリアが削れた!

 

 

「おい!やる気ってことでいいんだな!?」

『あっはー、いやいや避けると思ったし。

 

 当たってぶっ飛んだらソレはソレだし、どっちでもいいかなーって。

 でも、当たんなかったから、これ以上はやんないかなー。』

 

 

今度は返事が返ってきたが、声からすると女かよ、こいつ。

機体はパイルバンカーにショットガン、ベイラムと大豊のパーツ……だけど背中のは何だ、見たことない筒だな。

 

 

「挨拶が乱暴すぎる。

 やる気がないなら、何で突っ込んできたんだ。」

『いちおー、ベイラムに雇われた義理みたいな?

 

 でもさー、私の到着待たずに出発したのはコイツらだしさ。

 それで撃墜されても私のせいじゃないしさ。』

 

 

《ログハント・プログラム対象を検知しました。》

《スクリーンにマーカーを表示します。》

《データ照合に成功、スクリーンに表示します。》

 

―――-―――-―――-

 登録番号:Gi46

 識別名:ギン

 機体名:フェザータッチ

 ランク:--/-

 所属:独立

―――-―――-―――-

 

 

COMの声とスクリーンの表示をチラ見して、ウゲって声が出そうになった。

こいつログハントの対象で独立傭兵かよ。

 

パイルバンカー持ってるくせに、何がフェザータッチだ。

 

 

「どんな依頼受けてたか知らないが、無理になったんなら帰ればいいだろ。」

『前金は貰ってるから、それだけ貰って帰るんでもいいんだけどね。

 どうしようっかなー?ここでアンタとその先いるの潰したらボーナス出ると思う?』

 

 

くそう、面倒くさいな。

大体こっちの仕事も読んで言ってるな、これ。

 

 

「やるならこっちも仕事だ、受けて立つしかないけど。

 

 ベイラムじゃなくても、企業が傭兵の自主的な頑張りに金払ってくれるかは微妙だろ。

 頑張って交渉しても満足できる金が出るとは思えないな。」

『あ、やっぱりそう思う?

 企業って現場は兎も角、そういうの渋いもんねえ。

 

 折角、急いで来たのになあ。

 レッドガンは忙しいからって、近くに居た私に回ってきたのにー。』

 

 

あーもう、そのレッドガンが忙しいって状況が何か変わる前に、どうにかしたい。

 

 

「たまには空振りになって終わる仕事だってあるだろ、仕方ないって受け入れろよ。

 今の仕事がポシャって暇になったんなら、じゃあ、自分から1つ仕事を頼むから、受けてくれよ。」

『ん?どういう意味?

 確かに、ベイラムからの依頼はもうどうしょうもないけど……』

 

 

すごい怪訝な声だなあ、自分も思い付きで喋ってるから、しょうがないけど。

 

 

「仕事の内容は、今すぐ自分の家に帰ってくれ、だ。」

『……は?』

「報酬は自分が今回貰う固定報酬の2割くらい振り込んでやるよ、だからもう帰れって言ってるんだ。」

『――――――』

「ドックに帰るだけで金が貰えるんだから、良い仕事だろ。」

『―――』

 

 

黙ってるの怖いんだけど。

どっちかなあ、この相手のこと全然知らないからなあ。

 

 

『――ぁ、あはははははは!!

 手伝えとかじゃなくて!こっちにつけとかじゃなくて!

 

 い、家に帰れ!?あはははははははは!!』

 

 

……思い付き喋ったが、意外にウケが取れてるな。

キレて襲ってくるならそれはそれで、相手の冷静さが減ればマシって感じだったんだけど。

 

 

「楽しそうなところ悪いけどさ。

 で、どうなんだ。」

『あーはー……すごい笑っちゃった。

 

 おっけー、おっけー。

 それで今日は帰ってあげるわ、面白かったから。

 

 ちゃんと払ってね、トランスポーター。』

 

 

くそ、そりゃあ相手もこっちの情報は照合すれば分かるよなあ。

オールマインドの傭兵登録にしっかり載ってるのはお互い様だもんなあ。

 

 

相手のACが方向転換して、来た方向に飛んでいくのを見えなくなるまで一応、待っておく。

 

あの流れでやっぱり後ろから襲ってきたら、もう狂人以外の何物でもないけど……念のため。

なんか、面白ければ何でもいいやとか、そういう感じにも見えたから。

 

 

「……最後にすごい疲れたなあ。

 AC乗りは、特に傭兵は変な奴ばっかりだ。」

 

 

はぁっとため息ついてると、輸送ヘリから通信が来た。

 

 

『こちらの作業は完了した。

これから離陸して撤収する、そちらは?いけそうか?』

「あー……こっちはACが追加で来たけど、うまいこと追い返した。

 ヘリが撤収するなら、ここから帰るよ。

 

 自分の取り分は後で相談させてくれ、ACのパーツなら自分も欲しいかもだし。

 現物払いでも良いから。」

『ACが居たのか!?も、もう対処済みなら良かった、ありがとう。

 それも伝えておくから、報酬は後で連絡があると思うから、そちらで頼む。』

 

 

あれ、なんかACと戦ったと勘違いされてそうな気がする?

 

ま、まぁいっか。

戦闘になりかけたのは嘘じゃないし。

 

 

「了解、じゃあ気をつけて帰ってくれ。

 走って帰るMTの人達もな。

 

 また何かあったら依頼してくれ。」

 

 

通信も終わったし、輸送ヘリに乗り切らない物の爆破は見届けなくても良いか。

仮に爆破の後に何か残ってたとして、そこまでは面倒見れない。

 

仕事はここで終わりってことにして、ドックに帰ることにしよう。

 

いやあ、独立傭兵同士で戦うことになるかと思ったが、ギリギリで何とかなって良かった。

リペアキットがあってもパイルバンカーでぶち抜かれたら、バリアのバッテリーが云々とかって話じゃないからな。

 

コアに直撃したら即死するよな、あれ。

 

 

 

 

その後は何の問題も無く、ドックに帰ってきた。

 

ハンガーにAC置いて、適当に服を放り投げてソファに転がる。

置きっぱなしだったPDAを引き寄せて、気になっていたあれだ、輸送船に積んであったACのパーツのことを調べて……の前に。

 

 

「忘れない間に送金手続きだけしとくかあ。

 あーチクショウ、次があったら落とし穴とかに落とそう。」

 

 

そんな暇があるかは、その時次第だから知らないけど。

 

オールマインドの傭兵登録からあのAC乗り、なんだっけ、ええと、ギンだっけ。

迷惑なパイルバンカー女の登録情報を探して、送金手続きだけしておく。

 

解放戦線からの支払いはまだだけど、これぐらいは送金できる。

よし、手続完了。

 

 

「嫌な話はここまでにして、と。

 パーツのカタログ見て、載って無かったらオールマインドに聞いてみるか。

 

 あの肩に乗ってた筒も何だったか気になるし。」

 

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

 

 

 





どこの輸送船かは

1.アーキバスの補給物資
2.ベイラムの補給物資
3.オールマインドが発注した他の傭兵のACパーツやその他

中身については

1.アーキバス
2.シュナイダー
3.ベイラム
4.大豊
5.BAWS
6.エルカノ
7.ファーロン
8.タキガワ
9.VCPL
10.メリニット

これでサイコロ振ってみた結果、ベイラムが一人で被害を全て引き受けるという結果になり、コーラル飲みながら笑ってしまいました。

多分、手の離せないレッドガン部隊の分も含めた補給品だったんじゃないかなと……

きっと設定にないG8以降の誰かは、この補給が届かずに戦場で……とかなんとか。
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