何かを運ぶ傭兵稼業   作:大金剛

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ひえ、更に感想いただいている。
ありがたや。


第2話

 

企業がコーラルー湧いてる場所はどこだーーって殴り合ってたり、解放戦線がお前ら出ていけーってキレてたり、ドーザーがラリラリしながら襲ってきたりするルビコンだけど、実は、封鎖されている危険地帯だったりする。

 

50年?60年?くらい前にコーラルが原因で星が燃えたのが原因らしい。

星が燃えるってなんだよって全然、想像つかないけど、そういうのがあったらしいっていうのは、ちょっと調べれば資料が出てくるから事実なんだろう。

 

ルビコンが全体的に廃墟というか、どこもかしこもボロボロなのは大体がこんがり焼かれたからだって話だ。

燃えずに済んだ場所とかもあるっぽいけどな、地下とか?

 

なんもかんも燃え尽きてたら、解放戦線なんか居るはずないし。

 

 

そういうことで、謎物質で星が燃えて危ないから!っていう至極、納得感のある理由で封鎖をしているのが惑星封鎖機構っていう組織だ。

 

アイツらすげーよ、ルビコンの周りに衛星持ってきてて、近づくと衛星兵器で撃ってくるからな。

ルビコンの地上でも巡回ヘリとか飛ばしてて、目につくと企業でも解放戦線でもドーザーでも関係無しにめちゃめちゃ撃ってくるからヤバい。

 

 

まともな頭してたら、こんな星に近づこうと思わないはずなんだが……

新物質!新発見!よし、オレのもん!って行っちゃうのが企業だからね、しょうがないね。

 

え、自分はどうなんだって?

 

勿論、お金目当てに密航してきました。

ブローカーの手配した「幾つかのグループに別れて惑星圏内にこっそり侵入、運が悪いと衛星兵器で蒸発するけど入れる保険は無い安心プラン」という手順でね。

 

いやあ、2つ隣の輸送コンテナが衛星レーザーでぶっ飛んだのを見た時は、一緒に乗ってたヤツと抱き合って震えてたのも良い思い出だ。

 

 

 

何でこんな話をしているかというと。

今、自分のRaDというか、カーラからの依頼に少し関係があるからだ。

 

 

 

コンテナを届けた後、いつも通信してた相手に強引に話を聞くようねじ込まれたわけだが。

ACから出たく無かったが、ドーザーの本拠地で、その頭目の名前を出されたら断れるわけがないし。

 

渋々、コクピットから出て……すぐに群がってきた作業員を横目に、近づいてくる相手をジトっとした目で見る。

 

 

「顔を見るのは久しぶりだなぁ。景気悪い顔で嬉しいぜ。」

「そう思うんなら、早く解放して欲しいよ。絶対、良い話じゃないよな、これ。」

「そ、そそ、そそんなことないしぃー?

 まぁ良いから来いって、ACはちゃんとメンテしてやっからよぉ。」

「心の底から行きたくない……」

 

 

歩き出した相手の後をトボトボとついていく。

 

メンテされてるACもちょっと心配だ、自爆装置とかつけられないよな?大丈夫だよな?

ドックに帰ったら、本当にオールマインドにチェック依頼しようかなあ……

 

ああ、部屋についちゃったよ。

 

 

「お邪魔しまーす……うわきったない。」

「いや全然、綺麗なもんだけど?潔癖症か?」

 

 

応接室なんか期待して無かったが、入った部屋は元がなんだったのか分かんないくらいに、物と廃品が溢れた汚部屋だった。

真ん中のテーブルの周りだけ、何とかスペースが空いてるくらい……

あと、壁にでっかいモニターがくっついてる。

 

これが綺麗ってマジ?

やっぱりドーザーの生活って酷いわ。

 

 

「ほら、適当に座れよ。

 カーラの姐さん、連れてきやした。」

「はいはい……うわ、この椅子なんかついてる、汚いっ」

 

 

座ろうとした椅子は何かべっとりついてたから、慌てて隣の椅子にした。

 

 

『わざわざ呼び出してすまないねえ、運び屋。』

「ぁ、はい。」

 

 

カーラが出てくるかと思ったら、どうやら通信だけで済むらしい。

良かった、立場のある人とかあんまり会いたくないんだよね、面倒だから。

 

 

『元気がないねえ、まぁ良いけどさ。

 ちょっと頼みがあってねえ、荷物の受け取りに行って欲しいのさ。』

「ぇー……ドコに何を?」

 

 

ただの荷受けなら、わざわざACから下ろして呼ぶ必要ないしな。

と、こっちの疑問に応じるように壁のモニターがONになった。

 

 

『目当てはここ、グリッド086からちょいと離れてるが……そんなに遠くは無いよ。

 荷物はそう多くはないって報告を聞いてる。

 

 元はシュナイダーがアーキバスの部隊のために送り出した輸送コンテナでね。

 封鎖機構の衛星レーザーが掠って撃墜されて、落ちてきたのをうちが横からかっぱらったのはいいんだけど……

 

 帰り道にコヨーテスの連中にちょっかい掛けられてね。

 その辺りで立往生しちまってるのさ。』

「あの、それは荷物の受け取りっていうか、コヨーテスを排除しろって話では?」

『そう聞こえるなら、そうかもねえ。』

「えぇ……」

 

 

自分で取りにいけばいいじゃんって思ったけど、口には出さない。

なぜなら、怖いから。

 

 

「そんな荷物捨てて帰ればいいのでは?」

『中身はシュナイダーの新製品らしくてね、諦めるには惜しい。

 それに……』

「それに?」

『―――コヨーテスにうちの拾ったものをくれてやるのは我慢ならない。』

「……ヒェ」

 

 

こわ!

すっごい怖い!

えええ、通信越しなのにめっちゃ怖いんだけど!

声だけでこんなに人をビビらせられるの!?絶対、今、部屋の温度下がったよ!!

 

部屋に案内してきたヤツも顔真っ青なんだけど!!

なに、コヨーテスってこんなにカーラに恨まれてるの?何したの!?

 

 

『―――頼まれてくれるよね?運び屋』

「も、勿論ですよ!

 コヨーテスのヤツらほんと、許せねえよ!ぶっ飛ばしてやりますよ!」

 

 

断れるか、こんなもん!!!

 

 

 

というわけで、今、自分は珍しくもコンテナの代わりに装備背負って、ブースター吹かせて砂丘を爆走してるわけだ。

 

もうね、ほんと怖かった。

あれ断ったら溶鉱炉に投げ込まれるんじゃないかってレベルで怖かった。

 

部屋から出た後でモラド(いつも通信してる部屋に案内したヤツ)に聞いたら、昔、なんかあったらしいってのは言われたが……

マジで何したんだろうな、コヨーテス。

 

 

ていうか今気づいたけど、この方向って自分がグリッド086に着く前に見たMT達が向かった方向じゃないか?

アイツらだったのかな?

 

くそう、あの時に頑張って始末しとけば良かった!

そうしたら、あんな怖い思いしなくて良かったかもしれないのに!

 

 

あーあ、全力でブースター吹かせたけど、指定されたポイントに着く頃には暗くなってたわ。

やっぱこの砂丘って広いわ、砂丘っていうか砂漠だよもう。

 

この辺の墜落した大型ヘリの残骸に隠れてるって話だったが……

スキャンしつつカメラを回して検索検索……それっぽいのを見つけたから、慎重に近づいてってみる。

 

確かに大き目の残骸を囲むみたいに、周りにMTがちょいちょい居るわ。

残骸の陰とか中は見えないけど、隠れてるっぽいのがRaDの方かな。

 

新しく残骸になってるのがRaDかコヨーテスか分からんけど、交戦したんだろうな。

 

ついでに無線とか拾えないかな、チャンネル広げて回してみるか。

 

 

『――――……――』

『――ザザ――……――』

『―――ッタぜ。』

 

 

お、これかな?

 

 

『早く出てこいっつーんだよ!』

『ギャハハ!もうすぐコッチはもっと増えるからなあ、今のうちに諦める方が楽だぜ!』

『もう逃げられねーって分かるだろ、ガキじゃねんだからよぉ!』

『さっき踏んづけたヤツみてーになりてえらしいなあ!?』

『あははは!』

 

 

おぉ……聞こえてくる内容が色んな意味で終わってる。

囃し立ててるの聞いてるだけで頭が悪くなりそうだ。

 

本当かどうか知らないけど増援が来るっぽいし、もう早く終わらせて逃げるか。

 

えーと配置確認ヨシ、見えてるMTにマーカーヨシ。

右手、左手、肩の動作ヨシ、装備のエラーも無し、ヨシ。

 

―――ブースターを全力にして、アサルトブーストで突っ込む。

 

 

「―――呼ばれてきたぞ、後は任せろ!」

 

 

オープンチャンネルで叫ぶ。

 

 

『ぉ!早いじゃねぇ  なんだ、ACだぞ!』

『傭兵呼んだのか!?ボスも気前がイギャ!?』

 

 

こっちを見て騒ぎ出したコヨーテスの箱みたいなMTモドキのうち、一番近かったのにそのまま蹴りを入れる。

勢いと重量の乗ったACの全力キックを受けて、凹むというかほぼ潰れて吹っ飛んでいった。

 

そのまま近くに居たMTを左腕のパルスブレードで叩き切りながら横に駆け抜けて、次に向かう。

 

 

『テメェRaDの回しモンか!!』

『クソが囲んでぶっ殺せ!!』

 

 

流石に反応してきてるが、完全に立て直す前に潰させてもらう。

 

 

リニアライフルで目についたMTを撃ちながら、ブースターを吹かせて横にスライドするように移動して遠くのには肩のミサイルを撃っておく。

経費はRaD持ちだからな、遠慮しないぜ、はっはっは。

 

 

常に移動しながらリニアライフルとミサイル撃って―――

グイっと急接近してパルスブレードで切りつけて―――

 

 

 

戦闘自体は直ぐに終わった。

不意打ちかけた上に、統制も取れてない慌てたMTの群れとか、流石に負ける要素が無い。

 

 

「ぇー、こちら運び屋。

 RaDの依頼で助けにきたぞ、本当にコヨーテスの増援が来るかは分からんけど、早く帰ろう。

 カーラの姐さんも心配してたよ。」

 

 

撃ち漏らし居ないか念のためスキャンかけた時に、残骸の中とかに居るのは見えたから通信で呼びかける。

え、姐さんってなんだって?

そりゃ徒党のメンバーの前で頭目を呼び捨てとかしませんよ。

 

 

『ザザ……運び屋?いつもコンテナ運んでくる傭兵か。』

『助かったぜ、荷物捨てて強行突破するかの瀬戸際だったからな。』

『というか、戦えたんだな……』

 

 

カーラの名前が出て安心したのか、残骸の中からちょっとボロけたMT達が出てきた。

後ろの4機が前と後ろ持って担いでるコンテナが目当ての品か、結構、量あるなあ。

 

っていうか失礼な、ちゃんと戦闘だってできるわ。

普段はコンテナ背負ってるから、やらないだけだわ。

 

 

「いいから、急いで動いてくれ。

 コンテナこっちで担いでもいいけど、コヨーテスの増援の警戒したいから、護衛につく形で同行する。」

『ありがとうよ、何人か殺られちまったが、何とか帰れそうだ。』

 

 

悪いけど遺体の回収とかは諦めるか、また今度にしてもらおう。

今は急いで移動したい。

 

護衛しながら戦うとか、本当に神経を使うからやりたくないんだ。

 

でっかいコンテナ担いでるせいで全然スピードの出ないRaDのMT達の横につきながら、もう何も出てきませんようにって祈りつつグリッド086への帰路についた。

 

 

 

ちなみに、帰りは何事も無かったし、カーラにはお褒めの言葉と多めの報酬をいただきました。

"また何かあったらヨロシク"って言われた時には、ア、ハイって顔が引き攣らないように答えておきました。

 

 

暫く、RaDに近づくのは止めておこうと思いました。

企業の依頼でも来ないかな……でも最近、どこもピリピリしてるからなあ。

 

オールマインドに相談してみようかな?

 

 

 

――――――――――――

――――――――

――――

 

 

 

※今現在の思いつき

 

<主人公の機体構成>

 

右手:LR-036 CURTIS

左手:HI-32: BU-TT/A

 

右肩:BML-G1/P20MLT-04 // 普段は大型コンテナ

左肩:SI-24: SU-Q5 // 普段は大型コンテナ

 

頭部:HC-2000 FINDER EYE

胴体:VP-40S

腕部:AR-011 MELANDER

脚部:2C-3000 WRECKER

 

ブースター :BST-G2/P04

FCS :FCS-G2/P10SLT

ジェネレータ :VP-20S

 

<主人公の感想>

LR-036 CURTIS

→トレーニング:初等傭兵教育プログラム2:戦闘基礎 を完了したらタダで貰った。

HI-32: BU-TT/A

→ショップ購入。戦闘だけでなく、廃品漁りの時に不要な部分を切断するのにも使えるので便利。

BML-G1/P20MLT-04

→ショップ購入。

SI-24: SU-Q5

→ショップ購入。シールドは展開して接近する、逆に、逃げるのにも使えるので良い。

 

HC-2000 FINDER EYE

→ラミーに頭をぶっ千切られたお詫びにRaDに貰った、その1。ま、まぁいいか?いや良くない。

VP-40S

→ショップ購入。とても高かったけど、頑丈だし見た目もいいし、好き。

AR-011 MELANDER

→ショップ購入。普通に良い感じ。

2C-3000 WRECKER

→ラミーに頭をぶっ千切られたお詫びにRaDに貰った、その2。頑丈で積載量もデカいので、ありがたいのだけど、複雑。

 

BST-G2/P04

→ショップ購入。普通。だから良い。

FCS-G2/P10SLT

→ショップ購入。

VP-20S

→トレーニング:中等傭兵支援プログラム2 を完了したらタダで貰った。

 

アリーナでインビンシブル・ラミーを1回撃破済み。

OSTチップを2枚獲得し、キック、クイックターンだけは解放されている。

 

しかし"こんなものに名前が載ってはいけないのでは?"と危機感を覚えたことから、それ以上に挑戦することを止め、オールマインドに

 

「ACの構成を見直してもう1回最初からやりたいため、ランキングから削除して欲しい」

 

という、いかにも"腕を磨きたいのでお願いします"という風に読める長文メールを3回ほど送った結果

 

「今回に限り受理します」

 

という短い返信とともに、無事、削除してもらった。

なので今現在はランク圏外になっている。

 

なお、その後、再挑戦はしていない模様。

オールマインドからは何も言ってこないので、きっと忘れてるんだと思っている。

 

 

 

 




感想ありがたく読ませていただいております。


RaD以外のドーザーに荷物運ぶのは流石に嫌がりそうですね、報酬払ってくれなさそう。

謎の計画に関係なければ普通に傭兵支援してくれるのかなと思ってるので、この話では特に不穏なこともないし、主人公は普通に色々相談してます。

原作に関係ない背景キャラは……という妄想でできております。

ACで鼻歌好きな人って1人しか出てこないですが、主人公の父親はどうなんだろう、多分ろくでもない人だと思います。

心の中のブルートゥは一回出てくると暫く残る中毒性が。小競り合いとか数合わせとか、それこそ使い捨てとか、端役な扱いを受ける傭兵が好きです。

トレーラームービーのコンテナ背負って何か運ぶミッションとか、出ませんかねー。



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