何かを運ぶ傭兵稼業   作:大金剛

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まだまだ暑いせいか、ぐったりしてるせいで中々進まない。
コーラルの幻覚だけが増えていきますね。

コーラル食べながらアートブック見てると、うわーうわーって色々考えちゃいますね。
慌ただしかったり、忙しかったり、色々ありますが、じわじわ更新したいと思います。



第42話

 

 

 

 

 

オールマインドの提供してくれてる独立傭兵のコミュニティでは、日々色んな寝言と真面目な相談、その他の記事が飛び交うんだけども。

 

それはそれは真面目な話だったり、胡散臭い与太話だったりする中で、明らかに"ああ、コーラル食って頭飛んでるんだな"って妄想みたいな記事が出ることがある。

 

 

【ヴェスパー部隊に入ります、勝ち組】

 

 

とか

 

 

【ドルマヤン居た】

 

 

とかな。

 

その辺の独立傭兵がヴェスパー部隊に入れるわけないし。

 

ドルマヤンって解放戦線の最重要人物なのに、 居た ってなんだよ、居たって。

ボケた徘徊老人じゃあるまいし、その辺をほっつき歩いてるわけないんだよなあ……

 

うっかりアーキバスやベイラムに捕まったらトンデモナイ目に合わされるだろうしさあ。

 

ああ、いつだったかのアレ、ロケットブースタっていうかロケット背中につけてあの世まで飛んでいったシューティングスター。

アイツが見に来いって言ってたのも同じよーな妄想みたいな扱いされてたっけな。

 

 

 

 

で、何が言いたいかというとだ。

 

そんなネタ溢れる記事の中で

 

 

『封鎖機構のバケモンヘリが撃墜されたらしい』

 

 

っていうのがポンっと出たんだよ。

 

みんな思ったね。

 

 

 

そんなわけあるか!って。

 

 

 

つい先日も、あのヘリが解放戦線とベイラムの部隊をこれでもか!ってくらいに蹂躙してるの見たばっかりだよ。

 

あんなもん、どうやって撃墜するんだよって話でさ。

記事につくコメントも「嘘つけ」とか「コーラル食ってねえで寝ろ」とかフルボッコにされてたんだが……

 

記事立てたヤツはボコボコに叩かれたせいかムキになって、解放戦線に雇われてるんだぞ!って追加の情報をガーって書き込んできた。

 

 

・場所はグリッド135の近く、解放戦線とレッドガンがヘリにボコボコにされた市街地

・それでもポイント維持に部隊を出した解放戦線が、しつこく巡回しに来たヘリにボコされた後、増援部隊が撃墜されたヘリの残骸を回収した

・誰がやったかは分からない、ポイント維持に出た先行部隊が何かと交戦してたらしいが、全滅したので情報が無い

・かろうじて所属不明のACだとかって通信が残っていたが、それ以上は拾えなかった

 

 

そんなに一杯情報吐いていいのか?って思わなくも無いが……

場所と時間がなあ……それ、あのバケモノヘリが襲ってるのはこの目で見たんだよなあ。

 

巻き添えはゴメンだからさっさと離れたけど、あの後に惑星封鎖機構のヘリが撃墜されるような何かが起きたのか?

 

ありそうなのは何だろ?

怒りのレッドガンの全力攻撃くらいしかパっと思いつかない。

 

でも、それだと所属不明のACじゃなくて、ベイラムとかレッドガンってワードが残りそうだよなあ。

独立傭兵でもわざわざ所属隠す意味がないし……あーそういう仕事でも受けてたら別?なのかな。

 

というか、ヘリ撃墜の真偽も分からない状態で考えていてもしょうがない。

教えてくれるかは分からないけど、解放戦線の知り合いに聞いてみることにしよう。

 

 

『そちらから連絡があるとは珍しいな、仕事なら幾つか提案できるが……』

「少し久しぶりかな、ラコード。

 あーそうじゃなくてさ、グリッド135の近くで最近、派手にやったって聞いたんだけど。

 あの辺って残骸漁りに行ってもいい?解放戦線の縄張りだったはずだから、一応、聞いておこうと思ってさ」

『……今は遠慮してくれるとありがたい、知っているようだが多くの犠牲者が出ている。

 私達としても、できるだけ同胞の弔いはしてやりたい。』

 

 

それはそうだろうな。

うん、分かる。

 

 

「……分かった、じゃあその辺の市街地は暫くは近寄らない。

 他の依頼とかで何か回収しろとか、そういうのも止めておくかな」

『貴方だから言うが……私達も余裕があるわけではない。

 だから使えるものは何でも、そう、何でも使わねばならない。だから、後で来ても何も残っていないだろう』

「……ああ、仕事は他で探すよ。

 傭兵の中でもさ、派手に戦闘した後の話がちょっと出てたからさ、気になったんだ」

『興味本位か仕事か、いずれにせよ……独立傭兵が近づいて来るかもしれないというのは、気に留めて……いや報告を上げておく。

 どう建て直すかの参考になるかもしれない』

「それじゃあ時間取らせて悪かったな、またな」

 

 

通信を終わった後。

 

何となくタブレットをぐるっとひっくり返して、オールマインドのシールを見ながら考えてみる。

 

なんか……惑星封鎖機構のヘリが撃墜されたのは本当っぽい。

多分だけどな。

 

撃墜したのは解放戦線じゃなさそうってのも、うん。

まぁ、解放戦線でそんなヤベーことできるなら、できるAC乗りが居るなら、もっと企業を押し返してるだろうしなあ。

 

 

そうすると残りは、あの辺に居たのはベイラム?

レッドガンが何人かでやったとか……だったら解放戦線に雇われた傭兵が、あんな記事立てるわけないかな。

 

ギンに聞いてみようかと思ったけど、アイツとあんまり仲良くすると、派手な戦闘に呼ばれそうだから止めておく。

会話してるとぐいぐい距離詰めてきて、そのまま激戦区に連れていかれそうで怖い。

 

 

アーキバスは……状況的に無いよな。

気軽に聞ける相手も居ないし……え、メーテルリンク?

 

そういう気安い間柄じゃないんで……

「スタンバトンってどうですか?」ってメール来てたけど、「ごめん、まだ使うチャンスが無くって」って返すのが精一杯だったし。

 

頭返した泥棒マンはオレと同じ情報しか持ってないだろうし、スルーでいいや。

 

 

後はドーザー?

 

もしかしたら上澄みの上澄みみたいなバケモンがどっかに居るのかもしれないけど、なあ。

RaDに連絡して、そんなに暇ならちょっと来いって言われるのも嫌なので、連絡するの止めよう。

 

 

 

 

それはそれとして。

惑星封鎖機構のヘリの話は気になるが、それが自分の稼ぎに直結するわけでもないので。

 

解放戦線の領域のデータはオールマインドが大金払ってくれたが、それで遊んで暮らせるわけでもない。

増えた稼ぎの分だけ仕送りする額も増やすと、中々、手元には残らないしな。

 

手頃な仕事が無いかと、公示されてる依頼の一覧を眺めながら、タブレットの画面をスクロールしていく。

 

 

 

■依頼ナンバー B-5-099511

 

指定区域の強行偵察もしくは部隊の殲滅

 

▶詳細は以下

 

 

■依頼ナンバー B-5-099624

 

指定区域の強行偵察もしくは部隊の殲滅

 

▶詳細は以下

 

 

■依頼ナンバー A-6-071412

 

指定する解放戦線の基地、移動中の部隊を襲撃

 

捕虜、特にAC乗りを引き渡した場合には特別報酬あり

 

▶詳細は以下

 

 

■依頼ナンバー S-6-0722943

 

グリッド366掃討

 

▶詳細は以下

 

 

■依頼ナンバー S-6-0722989

 

グリッド135掃討

 

▶詳細は以下

 

 

 

他にも一杯あるけど、大体は似たようなもの。

誰でもOKな公示依頼なんて、まぁ、適当に戦ってこい、頑張れーしかないよな。

 

スタンバトン握って試すのなら、グリッドの掃討にちょっとだけ参加してMT殴るとか……?

 

たまにはそういう形で頑張るか?って、悩んでるとオールマインドから通信が来たので出てみる。

 

 

『独立傭兵 tr-227 Transporter。

 確認なのですが、直近で依頼を受ける予定はありますでしょうか。

 

 特に予定が無い場合、受けていただきたい依頼が1件あるのですが、いかがでしょう?』

「えーと、丁度、何か無いか見てたところだから……全然暇だから、いいよ。

 どんな仕事か教えて貰えるかな?」

 

 

相変わらず、タイムリーに連絡をくれるなあ。

ありがたいので詳細を聞くと、タブレットの画面にもウィンドウが新しく開いた。

 

 

『ありがとうございます。

 では、詳細をご説明いたします。

 

 大枠としては、グリッド135の比較的、上層部分の調査とデータ回収です。

 こちらの指定部分までグリッドを上がっていただき、その後に別途指定するポイントで作業を行っていただく形となります。』

「あれ……グリッド135ってベイラムが占領して無かったっけ。

 公示でも適当に暴れてこいって依頼があったような……」

『はい、ご認識のとおりです。

 これは公示されているシュナイダーの依頼とは関係がありません。

 

 以前、ウォッチポイント・デルタ付近で破損した機体の回収依頼をしていただきましたが、それと同じものとお考えください。

 今回はグリッド内部であり、ベイラム……正確には大豊核心工業集団の占領下にある状況から、機体自体の回収ではなく、データログのみの回収となります。

 

 また、データログの回収後は機体を完全破壊していただくのも依頼に含まれています。』

 

 

ウォッチポイント・デルタ?

なんだっけそれ、そういえばコンテナに妙な形の機体を詰め込んで帰ったような……あれのこと?

 

 

「ウォッチポイント……あー、MT?か何かっぽいのを持って帰ったあれか!」

『はい。

 前回の依頼人から同じ傭兵への依頼を打診されておりますので、直接、ご連絡いたしました。』

「なるほど、受けるのは全然構わないけど。

 うまく大豊の部隊を抜けられるかは、やってみないと分からないよ?」

『それについては、ルートの提案をさせていただきます。

 貴方は以前、別グリッドを外側から登った経験があるようですので、今回はこちらでそれをある程度サポートいたします。』

「わぁい……そういえばやったなあ。

 それで、できるだけ飛び跳ねて登れってことね、ま、まぁやってみるか。

 

 オールマインドがサポートしてくれるっていうのなら、頑張るよ。

 うち、オペレータとか居ないから助かる。」

『ありがとうございます。

 円滑な依頼の遂行をサポートするのも、傭兵支援の一環として必要な対応ですので、当然の行為です。』

「じゃあ、出せる情報をメールでも送って欲しい。

 こっちでも準備始めるから……ぁー、オペレータとか雇う余裕があればなあ」

『――傭兵を失ったオペレータの雇用・マッチングは現在、オペレータ側の希望者ゼロですので、ご期待には沿えません。』

「いや、本当に雇う余裕とか無いから……じゃあ、準備できたら連絡します」

『はい、それではよろしくお願いいたします。』

 

 

そーだよなあ……

オペレータの居る傭兵の方が少ないもんなあ、実際。

 

そりゃー応募とか無いよなあ。

 

とりあえず、通信の切れたタブレットを閉じて……もうメール来てるわ、早い。

内容確認しながらACの装備を変えるか。

 

ハンガーの壁に飾ってるだけじゃ意味ないし、スタンバトンを持っていってみるかな。

グリッドの中なら役に立つかもしれないし。

 

それじゃあと、寝転んでたソファから勢い良く起き上がりまして……ハンガーに向かうことにしよう。

 

 

 

あ、ACの色はもう元に塗り直してもらってある。

やっぱり元の方が落ち着くというか、自分の機体って感じがするよ、うん。

 

 

 

 

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次回の機体構成

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ARM UNIT

- 右手:MA-J-200 RANSETSU-RF(バーストライフル)

- 左手:VP-67EB(スタンバトン)

 

BACK UNIT

- 右肩:BML-G2/P05MLT-10(10連装ミサイル)

- 左肩:Vvc-70VPM    (プラズマミサイル)

 

HEAD:VP-44S

CORE:VP-40S

ARMS:04-101 MIND ALPHA

LEGS:2C-3000 WRECKER

 

BOOSTER :BST-G2/P04

FCS   :FCS-G2/P05

GENERATOR:VP-20C

 

 

 

 

 

 





リハビリだーって運び屋の構成で色々なミッションに行ったりしてます。
ネストは全然駄目ですけどね!

皆、強過ぎます。
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