ご無沙汰しております。
朝起きたらふと、浮かんできた内容を忘れない間に書いてみました。
暗い部屋にモニターの明かりだけがある。
部屋の様子は分からない、モニターの前に居る人間の姿も判然としない。
モニターに映っているのは機体……恐らくACのカメラの記録なのだろう。
超至近距離にパイルバンカーを振り回して襲い掛かってくるACが映っている。
小刻みに、左右に揺れるように動きながらパイルバンカーを打ち込もうとしてくる。
闇雲に振り回すような場当たり的な動きではない。
右手のショットガンも併用してこちらを詰ませようとする巧者の、AC同士の戦闘に慣れた者の動きだ。
「――――」
映像は進む。
記録しているACのパルスブレードを相手のACが飛び退って避ける。
ほんの少し、先端が掠った程度でさしたるダメージにはなっていない。
追撃に入る前にショットガンを向けられ、撃たれる前に映像が大きく横に流れ―――ブースタを吹かせて射線範囲から出たのだろう。
ショットガンは撃たれず、突っ込んできたACとの接近戦が再開される。
「――――」
映像は進む。
時折、映像の端に、灰色のACがチラチラと映り込む。
持っているライフルを構えているが、射撃はしてこない。
誤射を恐れてのことなのだろう。
映像が進む中で行われる射撃は常に前衛のパイルバンカーを振り回すACに配慮したもので、だから、常に当たらない。
『それはまた今度にしてくれ、そこのAC、独立傭兵で識別名はレイヴンだよな。
目当てはそこに突っ立ってるACを撃破、あってるか?』
後ろのACが音声通信を投げてきた。
映像を見ていた人間がそっと手を動かし、映像を止めた。
端末が操作される。
別のモニターに幾つかの情報が表示された。
―――-―――-―――-
登録番号:Gi46
識別名:ギン
機体名:フェザータッチ
ランク:--/-
所属:独立
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―――-―――-―――-
登録番号:tr-227
識別名:Transporter
機体名:Transporter
ランク:--/-
所属:独立
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『しばらくぶりだね、中々元気そうじゃないか』
『新しい強化人間を連れてるようだが……前のはどうした?』
「仕事をしたさ。おかげでルビコンまでこぎつけた」
『……そうかい。新入りの様子は?』
「悪くはない、だが第4世代は不安定だ。必要な仕事とはいえ 負荷は極力下げておきたい」
『補給が必要ってことかい?』
「……直接出せるのか?」
『取りにおいでと言いたいが……なぁに、手はあるさ。必要になったら言いな』
「必要な時に使えるかどうかは確認しておきたい」
『テストでもするってのかい?私は構わないけどね』
「……やり方を送っておいてくれ、確認しておく」
『独立傭兵 tr-227 Transporter。
これは傭兵支援の一環としてのご連絡です。
ルビコンにおける貴方の任務達成実績についての問い合わせを受けました。
それについてはこちらで回答可能ですが、合わせて輸送についての事前確認がきています。
可能な範囲で入力をお願いできますでしょうか』
「……そんな支援もしてくれるの?受付みたいなことさせて申し訳ないなあ。あ、入力はするから内容見せてくれ」
『問題ありません。むしろ何かご要望があれば、まずはご相談ください』
「相変わらず感謝しかない……えーと何々、運べるサイズ、重量に場所、時間指定の可否、緊急……戦闘区域への輸送について 細かっ」
全部書くのにすごい時間が掛かった。
これで依頼が来るとして、それってめっちゃくちゃ大変なんじゃないのか?
先に解放戦線から急ぎの仕事とか来てるから、こっち行っちゃおうかなあ……
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なお、識別名も機体名もTransporterになっているのは誤字ではありません。
荷物を運ぶ仕事が増えてきた時に、分かりやすいようにどっちも同じにしたようです。