【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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あおぎりの娘は正直詳しくないけど、この娘は可愛いと思った。嫁候補から外れたけど、後に復活した娘による馴れ初めと付き合うまでのお話です。


千代浦蝶美の馴れ初め

蝶美「はぁ・・・」

 

千代浦蝶美は悩んでいた。それは、先輩達による「佐々木玲二と付き合うにはどうすれば良いか」という下らない話し合いに頭を抱えていた。当人である玲二も「これ以上婚約するつもりはない」と公言しているのに、未だに諦めきれず付き合おうと模索する事に呆れていた。

そんな事しても本人に迷惑をかけるだけだし、いくら咎めても聞く耳持たない上に、教育実習生という立場とはいえ、生徒を止める立場にある『我部りえる』ですら乗り気という・・・これでは教員達が止めろと咎めても無理だろう。

 

そんな事に対して呆れ、真白と共に逃げるように離れ、蝶美はホロプラへと向かっていた。

 

蝶美「私も恋愛に興味無いわけじゃないけど、かといってあそこまで執着する理由が分からないよ・・・」

 

蝶美自身、玲二に対して恋心を抱いてないし、「ただの同業者」程度にしか思ってないが、恋愛に興味がないのかと言われたら「否」だ。

彼女とてアイドル以前に、恋愛に興味を持つ年頃の娘だ。「好きだ」と思える相手がいるなら見つけたいし、告白できるなら告白したいとは思う。

かといって自身のファンである蝶民(ちよみん)相手に好きになるかと言われたら、多分ない。蝶民相手とはあくまでファンとアイドルの関係を維持したいし、それでファン同士がもめるなんて事は絶対に避けたい。

 

蝶美「私にとって、好きと思える相手って誰だろ・・・」

 

そう考えながらホロプラへと入っていった。

 

店員「いらっしゃいませー」

 

蝶美「こんにちはー予約してたディジェを受け取りに来ました」

 

店員「はい、此方です」

 

ディジェ2機を受け取り、代金を支払う。

 

蝶美「工作ルームを借りますね」

 

店員「どうぞー」

 

そういって奥の工作ルームへと入るが、どうやら先客がいた模様。

 

和衣「どらえもん!できたー」

 

拓哉「うん、よく出来ているな和衣。一人で出来て偉いぞー」

 

そういって和衣の頭をなでる拓哉。すると蝶美の存在に気付いた。

 

和衣「おねえさん、おきゃくさん?」

 

蝶美「うんそうだよ。でも、気にせず作って大丈夫だからね。何ならお姉ちゃん、適当に見繕ってから帰るから気にせず作ってね」

 

美衣・詩衣「おねえさんもいっしょにつくろう!」

 

美衣と詩衣が近づいて蝶美を誘うが、流石に拓哉が諌めた。

 

拓哉「こら、お姉さんが困っているから離れなさい」

 

蝶美「え、でも迷惑じゃ・・・」

 

拓哉「それ、作るんだよね? どの道子供たちが邪魔したら悪いからな・・・蝶美さん」

 

蝶美「え、何で私の名を・・・って、貴方もしかして・・・神代拓哉さん?」

 

名を名乗ってないのに何故? と思ったが拓哉の顔を見て蝶美は思い出す。この人はホロライブのスタッフリーダーで、玲二の部下であるという事に。

 

蝶美(そういえばこの人、子供がいたわ・・・)

 

美衣「ぱぱ、おねえさんとおともだち?」

 

拓哉「んー友達って訳じゃないけど、パパがお仕事で知り合う人だよ」

 

詩衣「じゃあ、あいどる!?おねーさんも、「かつもくせよー!」ってやるの?」

 

拓哉「刮目せよは言わないけど、そういう系の挨拶はやるね」

 

詩衣「みてみたい」

 

美衣・和衣「みたーい!」

 

流石に咎めようとするが、正直子供達の期待した目を見るとやらない訳にはいかない。そう思い、一度だけやろうと思った。

 

蝶美「普段は頼まれてもやらないようにはしているけど、一回だけね?」

 

そういって頷く子供達。咳払いし、声を整える。

 

蝶美「みなさん、こんにちよーっ!あおぎり高校のみーんなの心臓(ハート)を握りつぶしちゃうぞっ!握力40kgのアイドル!千代浦蝶美ですっ!!よろしくおねがいしまーす!」

 

いつもの挨拶をし終えた蝶美からは、子供達から拍手が送られてきた。

 

詩衣「ほんもののあいどるだ」

 

美衣・和衣「あいどるだねー!」

 

蝶美「そういってるじゃないか、キッズ達。それに、この見た目からしてどうみてもアイドルと分かるでしょ?」

 

美衣「んーまほうしょうじょみたい」

 

そう言われて若干傷付く蝶美。これでもアイドルとしてどう輝くか、本人なりに色々と考えた上で衣装を見繕い、今の姿へとなっただけに内心ショックだった。

 

蝶美「所で、今作ってたのってエントリグレードですか? HGの箱も見えますけど」

 

拓哉「ああ、末っ子と一緒にドラえもんの、長女とはガンダムのエントリグレードを作ってたんです。HGはデミトレーナーですね。『これが良い!』と言ってきかずで・・・」

 

詩衣「ちゅちゅのでみ、すきだもん・・・でも、しいにはむずかしいからつくってくれない・・・」

 

それを聞いて少し思案する。最近のHGは初心者でも作りやすいとはいえ、小さい子供にやらせるには誤飲の恐れ等もありやらせる訳にはいかない。ならば・・・と思い、蝶美は提案する。

 

蝶美「良かったら一緒に作りませんか? 指導する形でやれば、大丈夫とは思いますし・・・後、タメ口で大丈夫ですよ。私の方が年下ですし」

 

拓哉「え、でも・・・良いんですか?」

 

蝶美「良いんですよ、私がやりたいので」

 

そういって作成に取り掛かる。流石にHGは早いので、まずはSDガンダムのを一緒に探す。その間子供達の名前を聞いて覚えた。

 

蝶美「美衣ちゃん、どれが良い?」

 

美衣「これ!」

 

詩衣「しぃはざくがよいー」

 

和衣「でいもこれ!」

 

それぞれ「SDガンダム クロスシルエット シスクード」とそのティターンズカラー、「SDガンダム クロスシルエット ザクII」を選ぶ。購入した後、改めて工作ルームへと足を運ぶ。

では此処で、シスクードについて解説しよう。

 

 

 

『SDガンダム クロスシルエット シスクード』

SDガンダム Gジェネレーションシリーズに登場するオリジナルMS。ティターンズに組するニュータイプ研究機関であるライプチヒ研究所が、「プロジェクト・セイレーネ」に基づき開発した試作型モビルスーツで、MA「テラ・スオーノ」の護衛機として開発された。コスト度外視で機動性を追求した設計を武器に「敵の攻撃を広範囲に渡って無効化する」という物量戦対策を主任務とする機体である。

また、通常はリミッターにより性能を抑制しているためオールドタイプでも操縦が可能だが、リミッターを解除した「オフェンスモード」に移行した場合、戦闘機動時には強化人間ですら対応出来ない加速Gを伴うという、まさに「殺人的な加速」を武器にしているとも言える。

攻防一体の武装であるIフィールド・ランチャーと、ガンダムタイプで採用されるデュアルアイではなくモノアイを採用している事から「モノアイガンダム」と呼ばれているのが特徴。

尚、立体化されているのは強奪前のティターンズカラーと、強奪後のエゥーゴカラーの2種類である。

 

 

 

蝶美「それじゃあ、作っていこうか。」

 

美衣・詩衣・和衣『はーい!おねがいします、せんせー』

 

SDガンダム自体は作りやすく、何度か作った経験があるが他人に教えながら作るのは初めてだった。教えるのに手間取りながらも、一緒に作っていきついに完成した。

 

美衣・詩衣・和衣『かんせー!』

 

蝶美「はい、よく出来ました。綺麗に片づけれて偉いね」

 

美衣「ちよみせんせいのおしえがよいからー」

 

詩衣「わかりやすくてたのしかった」

 

和衣「またいっしょにつくろう」

 

拓哉「ありがとうな蝶美ちゃん。子供達、終始楽しそうに作ってたよ」

 

蝶美「良いんですよ拓哉さん。私も、良い気分転換になりましたし。今日はもう遅いけど、また教えながら作っても良いかなって思いましたし」

 

拓哉「そっか・・・そういってくれて俺も嬉しいよ。ありがとう、蝶美先生」

 

キュン…

 

笑顔で感謝を述べる拓哉を見て、不思議な感情が芽生える。子供達と遊んでただけなのに異性に感謝され、不思議と嫌な感じにならず、寧ろ暖かな気持ちが芽生える・・・もっと言ってほしい、そういってしまいそうな程に・・・

 

拓哉「蝶美ちゃん?」

 

蝶美「……『拓哉くん』って、呼んでも良いかな?」

 

拓哉「? フランクに接してくれる方が俺としてはありがたいし、その方が蝶美ちゃんらしいかな。先輩じゃないけど、敬語を使われるのはらしくないし」

 

キュゥゥン…//////

 

そう言われて益々暖かな気持ちになり、顔も熱くなってくる。このままではいけないと思い、挨拶を程々に家路につく事にした。

 

詩衣「せんせい、どうしたんだろう?」

 

美衣「ママたちみたいになるのかな?」

 

和衣「そうならこんど、いっしょにごはんをたべにいきたい」

 

拓哉「は、ははは・・・」

 

苦笑いを浮かべるが、内心不味い事になったと冷や汗をかく拓哉。

 

拓哉(不味い・・・前世では推しの一人であったちよちゃんだけに、結構親しげに話しかけたけど・・・こりゃ、『好感度アップの力』が働いたか? だとしたら、また栄ちゃんに呆れられる……)

 

 

 

それから暫くが経った。

 

ホロプラでガンプラ指導をしてもらい、子供達も一人でエントリグレードやSDを作れるレベルになり、拓哉も指導のお陰で経験値を積んでRGやMGを作れるレベルにはなってた。

指導が終わるたびに褒めてほしそうにしたり、頭を撫でてほしいとねだったりと好感度がグングン上がってるのを実感しているため、拓哉はどうすべきか悩んでいた。

 

拓哉「そういう訳なんですけど先輩・・・俺、どうしたら良いっスかね・・・」

 

玲二「こう言っちゃなんだが、此処まで来たら責任取るしかないだろう。千代浦が好きだと言ってきたら、素直に応えるべきだと俺は思う、でなきゃ筋が通らない」

 

そうですよねぇ・・・とため息をつく拓哉。先輩であり、上司である玲二にどうすれば良いか相談した物の、上記の答えが返って項垂れた。拓哉自身も最悪、「責任取る」という事も覚悟はしていたし、年齢面に関してはギリクリアしているため、婚約しようと思えば出来る。が・・・やはり相手は現役の高校生なだけに、世間体的に色々と勇気がいる。

 

玲二「『きちんと卒業することが条件』というのを設ければ大丈夫として・・・拓哉、千代浦の事はどう思っているんだ?」

 

拓哉「……正直可愛いし、素敵な娘だと思う。キャラとかではなく素で振舞い、子供達に対しても「優しい先生」として接してくれたりと、改めて魅力的な娘だとは思っています。ハッキリ言って、出会いが違っていれば、蝶美ちゃんと付き合おうと考えてたかもしれません」

 

玲二「……なら、応えてやれよ。仮にも前世で推す位に魅力を感じた娘もあり、その気持ちに偽りがないっていうなら・・・応じてやれ。栄ちゃんも多分、同じ事を言う筈だ」

 

拓哉「・・・実際そう言われました」

 

玲二「なら猶更迷う事はないな。今夜飯食いに行くんだろ、もし言われたら・・・逃げずに応えろ」

 

そう言われて力強く頷く拓哉、彼の覚悟は・・・決まった。

 

 

 

その日の夜、某ファミレスにて拓哉達は集まっていた。蝶美が来ると聞いた拓哉の嫁達は「今夜が勝負を決める時」という直感が働き、全員集合していた。

対する蝶美も覚悟を決めており、いつもの感じではなく真剣な表情で栄達と対峙していた。

 

栄「……一つだけ、聞かせて。貴女はたっくんと一緒になる覚悟はあるの? 他に好きな人が出てきても・・・たっくんを選ぶ覚悟はある?」

 

蝶美「……ある。私にとって恋愛って物がよく分からなかった・・・けど、今なら分かる。ちよにとってこの人が一緒にいるべき運命の人だって」

 

栄「子供の事があるから・・・とかはないよね?」

 

蝶美「子供達についてはきっかけに過ぎません」

 

栄「なら最後に・・・たっくんの一番を目指すだけの覚悟がある?」

 

蝶美「ある。ハートを掴む側の私が、ハートを掴まれたのは初めてだから・・・その覚悟は取らせるつもりです」

 

そういって周囲を見回す栄。彼女たちは何も言わず頷いた。

 

栄「よろしい。なら最後のケジメとして・・・きちんと高校を卒業する事。それを終えたら改めて・・・家族として迎え入れるわ。心変わりをするなら今のうち・・・よ」

 

蝶美「そんな事にならないし、させない。そういっておきます」

 

話し合いを終え、蝶美はついに認められた。

 

 

 

 

それから暫く経ち、時々神代家へと遊びに行くまでの仲になり、ご飯を食べ合う仲にはなった。子供達にはガンプラ等のプラモデル作成の先生を務め、時にはお歌を歌ったりと仲良くやれてはいる。

尚、この事は世間にはまだ公表せず、あおぎり高校の面々にも話してはいないのだが・・・これが後に、一つの騒動になる事は誰も知らない。




「個人的に仲良くやってて、籍入れ予定」というのが本編でも採用された記念で書いてみた。最近知った娘なので中々苦労しました・・・

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