【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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神楽様からネタを頂いたのでその一つを書く。タイトルにある通り、IDのあの娘が出ます。

後、UA29,000突破ありがとうございます。


こぼ、養子になる

ある日のホロライブ事務所 社長室

 

社長である谷郷から「二人に話がある」と言って拓哉と栄は社長室に来ていた。

 

拓哉「え、こぼがうちに来たい・・・ですか?」

 

谷郷「ああ。本人の強い希望でね、『日本のホロライトシティに行って、タクヤの所に住みたい』って言ってたんだ。突然で申し訳ないが、受け入れてくれるかな?」

 

拓哉「確かに増築して余裕がありますけど・・・何でまた自分の所に?」

 

そう問われて谷郷は難しい顔をした。

 

谷郷「……それがね、彼女の出生に関わる事でもあり、君じゃなければ頼めない事でもあるのだよ・・・心して聞いてくれるかね?」

 

栄「え、ええ・・・」

 

こうして谷郷はゆっくりと・・・ゆっくりと語りだした。

 

谷郷「実をいうとね・・・」

 

そこから話された内容を聞いた二人は、家族と話し合ってある決意をした。

 

 

来日する当日

 

 

こぼ「タクヤー来たよー!」

 

拓哉「ああ、いらっしゃいこぼ」

 

美衣・詩衣・和衣『こぼおねーちゃん!いらっしゃーい!』

 

てれぽーと君の力を使って来日し、手続きを終えたレイン・シャーマンの血筋を引くと言われている少女『こぼ・かなえる』がやってきた。神代家は歓迎ムードだ。

 

こぼ「なんか広くなっているねー」

 

ハコス「まぁ、増築したからね」

 

アメリア「そうそう。なんなら受け入れられる位の広さはあるからねぇ」

 

こぼ「あ、アメリア先輩にハコス先輩!」

 

ハコス「あー・・・今日はその・・・皆揃っているよ」

 

こぼ「ん? そうなの?」

 

和衣「みんないっしょー!おねえちゃんもいっしょー!」

 

栄「あ、こら和衣!」

 

こぼ「ん? 一緒になるよー?」

 

拓哉「……」

 

どこかぎこちない雰囲気があるが、これには理由があった……

 

 

 

 

 

 

谷郷『こぼ・かなえる君は親がいない孤児院育ちの娘なんだ。レイン・シャーマンになったのも彼女が育った孤児院の院長がシャーマンでもあり、才能を見出されてシャーマンの道に入ったからだ。最も、それだけでは一人で食べていけても、恩返しが出来ない・・・という事でインドネシア支部のアイドル募集を見て応募して、恩返しの為に働いているんだ。8歳という幼いながらもしっかりしていて、学校にも行かせているとはいえ・・・彼女は色々と危うい。現地スタッフのケアがあるとはいえ、やはり親が恋しいからね・・・それで、最初は佐々木君の所にホームステイさせ、本人が良ければ養子にならないか相談しようと思ったのだが・・・』

 

拓哉『……何かあったのですか?』

 

谷郷『うむ。本人の希望でね、君達を指名してきたのだよ。君達に懐いてたのもあったからね』

 

栄『あー・・・』

 

思い当たる節があった。収録やライブの為に一時期来日してた時があり、その時はこぼは神代家にホームステイしていた。その時からか神代家の温もりを感じ、「もしまた日本に行く時は一緒に住みたい」とまで言ってきた事を思い出す。

 

栄『……社長、思い出したのですが彼女が私達の家に来た時、凄く楽しそうにしていました。もしかしてそれが関係しているとか?』

 

谷郷『そこはなんとも言えないが、可能性はあるね。そこでなんだが……1週間後にこぼ君が来日する。もし一緒に暮らし、差し支えなければ養子として迎えてくれないかね? これは社長としての命令ではない、個人的なお願いだ』

 

拓哉・栄『……』

 

そう言われて黙り込む二人。あくまで「お願い」となれば断っても問題ないとはいえ、此処で即答する事も出来ない事案だ。二人は顔を見合わせ、栄が頷いたのを見てこう答えた。

 

拓哉『分かりました社長。ただ、この件は家族で話し合わなきゃいけないので、少しお時間を頂けますでしょうか?』

 

谷郷『構わない。無理なお願いだと分かっているし、君も子育てで大変だろう・・・しっかりと話し合ってくれ』

 

拓哉『分かりました、社長』

 

 

 

 

 

 

こうして夜に事情を話し、会議した結果・・・彼女を養子として迎え入れる事になった。が・・・問題はどうやって本人に切り出すかが問題だった・・・

 

ハコス(ねぇタクヤ・・・どうやって切り出すの? ボク達は全然OKとはいえ、本人はもしかしたら気にしているかもしれないし・・・)

 

拓哉(そこなんだよな……本人はもしかしたら孤児院出身なのを気にしているかもしれないし、話すにしても慎重に・・・だからな・・・)

 

ハコス(切り出すとしたら夕飯の後・・・とか?)

 

拓哉(それが妥当だろうな・・・)

 

こぼ「あ、青!それと・・・」

 

キッチンに立って調理しているとこと花那を見て困惑する、前に来た時にあったとはいえ名前が咄嗟に出てこなかったのだ

 

花那「あ、お久しぶりですこぼちゃん。花那ですよ、にじさんじ所属の」

 

とこ「とこや。リゼやンジュと一緒におるケルベロスや」

 

こぼ「あ!トコとカナだった!ごめん、忘れてた」

 

とこ「ははは。事務所が違うからしゃーないな、けど今後は覚えておいてや」

 

青「色々と・・・一緒になるだろうからね」

 

こぼ「?」

 

青「ん。こっちの話だよ」

 

こぼにとってなんの話かは理解出来てないが、なんとなくは「自分に関係ある話だろう」とは思った為、その場は敢えて問わずにいた。

 

その日の夕飯

 

こぼ「……」モグモグ…

 

とこ「こらこぼちゃん、ポテトサラダも食べないと駄目やで」

 

こぼ「やだ」

 

栄「まぁ、こういうのは無理せずにね・・・食べるのは大事だけど、無理矢理は駄目」

 

拓哉「ジャガイモだから、そんなに苦くはないよ?」

 

こぼ「むー・・・じゃあ食べる」

 

拓哉に言われて渋々食べるが、嫌ではないらしい。

 

栄「あら、たっくんには従うのね」

 

こぼ「だって・・・タクヤが()()()()()

 

ーピクッ!ー

 

好きという言葉を聞いて、「どっちだ?」と警戒してしまう嫁達。

 

蝶美「えっと・・・好きってどういう風に?」

 

こぼ「うーん……ayah(お父さん)に近い感情かな。孤児院の院長先生にも似た・・・感情」

 

花那「そ、そうですか・・・」

 

無言になって食事を再開する一同・・・此処で切り出すべきか悩んでいた所、タクヤが切り出した。

 

拓哉「なぁこぼ・・・」

 

こぼ「何?」

 

深呼吸し、一言発した。

 

拓哉「こぼで良ければ・・・養子にならないか? 俺も・・・義理とはいえ、娘として迎え入れたい」

 

沈黙が支配する。出した答えは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こぼ「うん。良いよ、よろしくねayah。Ibu(お母さん)は・・・エーちゃんが良い」

 

栄「……良いの? ()()

 

こぼ「うん。タクヤ達が良い」

 

暫く沈黙が支配する。

 

拓哉・嫁達『ハァ……良かった・・・』

 

こぼ「? どうしたのayah達? そんなに緊張する程の事?」

 

美衣「こぼおねーちゃん、おねーちゃんになるのがいや?」

 

詩衣「しいは・・・いやじゃないよ?」

 

和衣「あたらしいおねーちゃんかんげー!」

 

アリア・優斗『うゅ?』

 

蝶美「え、えっとね・・・嫌という訳じゃないの。ただ・・・お母さんもお父さんもいないから、受け入れるにしても困惑するかなーって・・・」

 

和衣「でもかぞくになるんでしょー?」

 

詩衣「かぞくが増えるのはうれしいよ?」

 

美衣「びいたちはかんげー!」

 

アリア「あーい♪」

 

優斗「あー♪」

 

どうやら子供達は歓迎しており、こぼも「なんでそんなに畏まるの?」と不思議にしていた。

 

拓哉「あー……こぼ。後で改めてお話するけど、良いかな?」

 

こぼ「うん♪」

 

こうして食事をしていき、片づけた後に改めて話す事にした。谷郷からお願いされた事、孤児院出身で親を求めていた事、それを受け入れる覚悟をしていた事、全てを話した。

 

こぼ「もう・・・YAGOOも心配性だよ。確かにPantiasuhan(孤児院)に居た頃は親がいない事に対して思う所はあったし、寂しいと言えば寂しいけど……タクヤ達と一緒に居た時は凄く楽しかった。それで気をまわしてこうしてくれたんだけどね……嬉しいよ」

 

栄「こぼは受け入れてくれるの? 私達が親になる事に」

 

こぼ「うん。こぼで良いならよろしくね、ayah……パパとママって呼べば良いかな?」

 

拓哉「呼びやすい方で良いよ、こぼ」

 

こぼ「じゃあ・・・パパって呼ぶ」

 

拓哉「ああ、じゃあ改めて・・・よろしくな」

 

後日、養子縁組を済ませてこぼは神代家の養子となり、長女となった。こぼ・K(かなえる)・神代を加えた神代家……より一層、賑やかになるだろう。




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