【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
この世界に来て半年が経った。
ウルトラハードな修行を熟し、仕上げに倍思い亀の甲羅を背負って真面目に修行を続ける。
ヒィヒィ言いながらも食らいつき、気功の訓練も積んで修行をし、心身共に負けない強さを得たい気持ちを元に努力をし続けていた。そして、最後の総仕上げに入っていた。
亀仙人「そろそろ総仕上げと行こうかの」
拓哉「総仕上げ、ですか?」
亀仙人「うむ。亀の甲羅を脱ぎ、ワシと手合わせをするのじゃ。何なら、2対1でも良いぞ」
都々「でもそれじゃあじっちゃんが不利じゃない?」
亀仙人「この程度の数では不利とは言わんよ。ワシとして、色々と経験を積んできているからの」
都々「成程・・・修行のお陰で『おののおの』の扱いも上手くなってきたけど、手加減しないよ?」
亀仙人「なら来なさい、サービスとして先手を譲ろう」
「フン!」と斧を勢いよく唐竹割りをする・・・が、亀仙人は指で挟んで止めて見せた。
亀仙人「・・・うむ、無駄が減って洗練さが増したの。じゃが、これだけではワシから一本は取れんよ」
そしてそのままの勢いで振り払い、都々のダウンを奪った。
都々「うわぁ!」
拓哉「都々!」
亀仙人「・・・都々ちゃんも最初の頃よりかは強くはなっているが、果たして拓哉と共に一本を取れるかな?」
亀仙人も亀の甲羅を外し、戦闘モードに入った。まだMAXパワーは解放してないとはいえ、どうやら本気らしい。
拓哉「……」
拓哉も本気を出す為に構えを取る。お互い攻撃は出さず様子を伺うが、亀仙人の隙がない。飄々とした好々爺をしている亀仙人だがやはり武術の達人、生半可な攻めでは防がれるのがオチだと分かっている為様子を見ていた。
都々もまた様子を伺う・・・下手に攻め込んでは邪魔になるが、僅かなチャンスをものにしようとする。そのチャンスだけは逃がそうとしない。
拓哉(やはり強い・・・修羅場を潜り抜けてきただけに、隙がない・・・)
都々(かといってこのままじゃ千日手・・・どこかで崩さなければ、勝てない・・・!)
亀仙人「・・・来ないのなら此方から行くぞ」
ダッ!
瞬歩を使って突きを繰り出してきたのを防ぐが、その重さに拓哉は驚いた。
拓哉(タダの突きじゃない・・・重さが段違いだ!)
力を効率よく使っての突きは玲二のパンチにも匹敵する重さだった。拓哉達もこれを目指して技巧を学んできたが、亀仙人と比べてまだ軽かった。
亀仙人「フン!」ドゴォ!
無駄をかき消すかの如く掌底を繰り出して拓哉からダウンを奪う。一瞬とも言えるスピードに、拓哉も都々も反応できなかった。
亀仙人「・・・防御のいろはを学ばせてきたようじゃが、まだまだじゃな・・・ほれ、早く立て拓哉。都々ちゃんも立ってばかりじゃ話にならんぞ?」
都々「くっ・・・」
後ろから旋風脚を放つが見ずとも腕でガードされる。
亀仙人「キレ、重さ、的確さ・・・共に良しじゃ。しかし・・・蹴りとはこうする物じゃ!」バキィ!
都々「ああ!」
蹴りでカウンターを入れて都々を吹っ飛ばす。
亀仙人「後ろから蹴りを入れるのも悪くないが、投げも接近戦では有効な手じゃよ。「動」を得意とする都々ちゃんなら、蹴りも正解じゃがな」
都々「・・・確かにそうだね」
蹴られた腹を抑えつつも立ち上がる都々。拓哉も立ち上がり、構えを取る。
拓哉「(姿勢を正し、勢いをつけて突きを繰り出す・・・マッハを超えろ!)ハァ!」ドゴォ!
マッハ突きを繰り出して亀仙人に一撃を与えた。亀仙人は飛ばされた物の、受け身を取って体制を立て直した。
亀仙人「良い突きじゃ、その感覚を忘れる出ないぞ!」
ダッシュで詰め寄ってラッシュを掛けてくる。拓哉も防ぐことで精いっぱいとはいえ何とかいなしていた。
拓哉(くっ・・・早い!だが防げない訳じゃない!体制を崩す事が出来れば、都々に一撃を与えるチャンスを与えられるのに・・・!)
亀仙人「ほれほれ都々ちゃん!黙ってみてては話にならんぞ!?」
拓哉「ダァ!」
ついに一瞬の隙を見つけて崩す事に成功。そのチャンスを逃さず都々は得物を使って叩きつけを狙った!
都々「此処だぁ!」バシィ!
「ぬぅ!」ガードをしたものの吹き飛ばす事に成功する。確実にダメージを与える事が出来た。
亀仙人「・・・持てる力を以って最大火力を叩き出せたようじゃの。これが実戦なら、胴体が泣き別れていたかもしれんな・・・」
都々「でも得物程度で切られる程軟じゃなないでしょ・・・知っているもん、それ位強い事を・・・」
亀仙人「どうかの・・・ワシの強さは、経験と技術の積み重ねによるものじゃ・・・よ!」
飛び蹴りを放つがおののおのでガードする。
亀仙人「ほう、反応速度は上がってるの」
都々「『常に相手の行動を予測し、攻防どっちともとれるようになれ』と教えられたから・・・ね!」
翻してカウンターを狙うが宙返りして体制を立て直される。すぐさま拓哉が追撃するが防がれてしまった。
亀仙人「良い連携じゃ、一手足りなかったがの」
拓哉「流石ですね・・・」
亀仙人「二人は連携を取って補っていけば、より強くなるぞい。それを証明する為にも・・・ワシから一本を取ってみせよ!」
都々を狙って一撃を狙おうとするのを拓哉が庇い、ガードして都々に反撃のチャンスを与える。
拓哉「都々!」
都々「でやぁぁぁ!」
高跳びして亀仙人の肩を掴んで一本背負いを決めれた!
亀仙人「ぬぅ・・・いい連携じゃ。2対1とはいえワシから一本を取るとは見事じゃ」
都々「ハァ・・・ハァ・・・何とか一本取れた・・・」
息切れしつつも何とか勝つ事が出来た二人。体力的な疲労よりも、精神的な疲労が大きかった。亀仙人は立ち上がり、二人に対して面と向かてこう言った。
亀仙人「まだまだ粗削りな所があるが、合格点を出しても良いじゃろう二人とも。これからも、精進するのじゃよ」
拓哉「はい……ありがとうございました」
都々「ありがとうございました」
二人して一礼し、修行を終えた。そして・・・
亀仙人「寂しくなるのぅ・・・お主等二人が旅立つのは」
拓哉「自分もこの半年間、勉強になりました。帰った後も修行に励んでいきます」
都々「都々も今後も修練を続けていくよ。じっちゃん、元気でね」
亀仙人「うむ、都々ちゃんも達者でな」
そうしてあくあが迎えに来て、拓哉達はビルドライバーズの世界へと帰っていった。
亀仙人「負けるでないぞ・・・二人とも」
ビルドライバーズの世界
玲二「大分強くなったみたいだな。流石に超サイヤ人にはなれなかったみたいだが、大分雰囲気が変わったのは分かるぞ。二人とも」
拓哉「ええ・・・この修行は、俺や都々にとって為になる修行でした」
都々「都々もだよ・・・それで佐々木マネージャー、お願いがあるんだけど・・・」
玲二「うん? なんだ?」
深呼吸し、真剣な目でお願いしてきた。
都々「拓哉兄ちゃんのお師匠さん・・・麗閃さんの元での修行をさせてください!」
玲二「……一つ聞くが、それは何故だ?」
都々「拓哉兄ちゃん達を守る為に、強くなりたいんだよ!今のままじゃ駄目だし、修行を通じて理解した・・・だから強くなるためにも、師事を乞いたい!」
玲二「そうか・・・分かった。兄貴の方には俺から話しておく。武天老師の修行を熟してきた立伝なら出来るかもしれないが、覚悟しろよ」
都々「勿論!」
こうして玲二の兄である浩一に事情を話し、都々も地獄の修行に参加する事になった。今後は拓哉と共に修行を熟していき、神代家を守る頼もしき存在になっていくのはまた、別のお話・・・
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