【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
ある日のホロプラ。そこには無表情ながら怒りを露わにしていたムーナと、気まずそうにしていたマリンがいた。
ムーナ「マリン先輩・・・何故呼ばれたか分かりますか?」
マリン「えっと・・・分かりません」
ムーナ「私達の教えを無視し、自己流の戦いをして無様を晒したからよ? あれ程『基本と基礎を固め、応用が出来るようになれ』って言ったわよね? なのにあの無様な茶番劇は何?」
マリン「……」
何も言えなかった。先日、『ガンダリウムハンター』と名乗る物がムーナに対していきなり勝負を仕掛けてきた。
当のムーナはこの手のアンチには慣れているから理由付けて断っていたのだがマリンが勝手にガンダリウムランカーを名乗り、ややこしい事を起こしたのだ。ちょっかい出してくる相手から庇う為に一肌脱いだのだろうが・・・怒っているのはそこじゃない。ムーナが怒っているのは「教えを無視するような事をした」からだ。
ムーナ「見ていて酷かったわ・・・最終的にはドーラがお灸を据えたし、アレはアレで良かったのだけど・・・何故、教えを無視したの?」
マリン「いやほら・・・ガンダリウムランカーや上位ランカーって、独特な立ち回りをするから・・・レイラ君とか」
「ハァ・・・」と溜息をつく。頑張ってみこと共にゴールド2に昇格したのに、何も反省してない事に失望していた。
ムーナ「分からないならもう一度教えてあげるわ、愛機の代わりに・・・私のグフ・カスタムを使ってね。マリン先輩は例の機体で戦ってもらうわ」
『HG グフカスタム(ムーナ専用機)』
HG グフクリムゾンカスタムをベースに作られたオリジナル機体。と言っても『グフクリムゾンカスタム』に『ウイングガンダムスカイゼロ』のフレキシブルバインダー、GE製の強化スラスターを取り付ける事でブースト能力、機動性の底上げし、合わせ目処理と、自身のカラーリングである紫に変更した程度の改造を施している。
後述するスキルによって、第1世代MSにしては第2世代MSに匹敵する機動力を誇るのが特長。ムーナはこれを『相手の実力を見定める為の試金石』として愛用している。
スキル「イチオウイチライ」
常時ヒートロッドの牽引力が強化され、建物や地面に刺さった場合は高機動で直進する。但し3回までしか連続使用が出来ず、それ以上使うとロッドが千切れる恐れがある。着地すると使用回数がリセットされる。
元ネタは四字熟語の『一往一来』。
『HG パイレーツAGE2』
『機動戦士ガンダムAGE』に登場する『ガンダムAGE2ダークハウンド』を改造したマリンのオリジナル機体。合わせ目処理をしてマリンのイメージカラーである赤に塗装し、クロスボーンのビームサーベルを改造したカリビアンサーベルを追加装備している。
スキル「スピニング・パイレーツ」
自身を高速回転させ攻撃、防御、スピードを200%上昇させる代わりに操作性が著しく低下する。
マリン「ハァ・・・また修行ですか・・・」
ムーナ「みこ先輩ですらスピードの制御が出来るようになって腕前を上げたんだから、いい加減見栄え重視の戦い方は止める様になりなさい。止めるまでは修行を続けるわ」
有無を言わせず連行し、筐体へと入れてバトルを開始した。
3・・・2・・・1・・・―START!!―
戦いの舞台は鉱山都市。互いに白兵戦で真価を発揮する機体なだけに、建物を使い如何に近距離戦に挑むかが勝負の鍵だ。
マリン「むぅ・・・スピニング・パイレーツは荒野等の広い平野でこそ真価を発揮するのですが・・・これは、真面目に戦わないといけませんね」
ムーナ「それを矯正する為にも此処を選んだのよ」ダダダダダダダダ
マリン「むっ!?」
咄嗟に回避してダメージを避ける。
ムーナ「下手に迎撃しようとしなかったのはグッドよ。相手の位置を把握出来ないようじゃカモにされるわ」ギュン!ギュン!
マリン「は、速い!」
あまりの速さに驚くマリン。初見というのもあるのだが驚いたのにはもう一つ理由がある、それは「重い機体に分類される筈なのに、第2世代MSに匹敵するスピードを発揮している」からだ。機体にはそれぞれ「重量」が設定されており、その重さと推力に反映して速度が決まる。故に「推力がZガンダム以上」と言われている試作1号機フルバーニアンは、総合的なスピードではZガンダム系は愚か、ネモや百式といった第2世代MSにすら敵わないのだ。
じゃあ何故モノコック構造を採用しているグフ・カスタムが高い機動性を誇っているのか? それは「スキルの恩恵」だ。フレキシブルバインダーやGE製の強化スラスターによって加速性が上がってはいる物の、それだけでは高い加速性は発揮できない。ヒートワイヤーの牽引力をスキルによって強化する事で直線のみとはいえ、高い加速を出せるようになったのだ。『一往一来』を使う事で縦横無尽に立ち回る事が出来、奇襲性を高めて立ち回る事が可能。
やろうと思えば劇中で「ノリスがジェットコアブースターをヒートワイヤーで捕らえ、三次元戦闘を披露した」ように、「可変機をヒートワイヤーで捕らえ、三次元戦闘を披露する」事だって可能なのだ。
マリン「くっ・・・船長がやってみたい空中戦をいとも簡単にやってのけるなんて・・・羨ましい!」
ムーナ「スピードを活かした戦いが私の戦闘スタイル、みしろなら兎も角簡単に真似出来る物じゃないわ!」ダダダダダダダダ
ムーナの言う通り、こんな戦いが出来るのはムーナの戦闘スタイルと高い技量があってこそ成せる業である。真似しようものなら間違いなく振り回され、地面や壁に激突するのがオチである。
マリン(しかしどうしましょう・・・ストライダー形態を使えば追いつけるかもしれませんけど、武装がビームバルカンしか使えないから火力が足りない・・・)
何より下手に突っ込めばワイヤーの餌食になり、そのままズンバラリンにされるだろう。
ムーナ「そう。下手に攻めようとすればそのまま斬り捨てるわ。最も、ガトリングガンの錆にされる可能性もあるけどね」ダダダダダダダダ
牽制で撃ってリロードを発生させ、ムーナは敢えて地面に着地する。此処が勝負の時だ。
マリン「(此処で勝負を決めるしかない!)直球勝負!スピニング・パイレーツ!」
カリビアンサーベルを構え、自身の機体を高速回転して突進する。制御が難しい物の不可能ではない為、ムーナの機体に向けて突進する。
マリン「いくらムーナさんと言えどこの突進に耐えられますか!?斬られるのはどっちでしょうね!?」
ムーナ「その思い切った行動、良しとするわ」
ベイブレードの如く高速回転して突っ込んで行き、ムーナが冷静に避けてもどこまでも狙おうとする。しかしムーナとしてただ避けている訳でもなく、
ムーナ「必殺技は時として諸刃の剣にもなるわ!己の技で倒されなさい!」
ジャンプして回転している中心を狙ってヒートワイヤーを撃ち込み、そのまま勢いよくスイングして壁にぶん回した!
マリン「のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
機動力とが上がっている上に操作性が著しく低下している為避けようにも避けれず、そのまま廃ビルに激突して大ダメージを受けた。そして追撃と言わんばかりにムーナがヒート剣を動力源を狙ってぶっ刺して決着。この勝負、ムーナの勝ちだ。
―WINNER Moona Hoshinova sasaki―
筐体から出てムーナは改めて説教した。
ムーナ「派手な立ち回りがいけない・・・とは言わないわ、見栄え重視もね。でもね・・・本当の見栄えある戦いってのは、
マリン「で、ですが・・・どうせならカッコ良くした方が・・・」
ムーナ「まだ分からないの? 真のカッコ良いとは
ムーナの言い分に対して一理あった。事実彼女の立ち回りは見ていてカッコ良く、スタイリッシュな立ち回りをしていた。同時に、『アレこそが自分の目指すべき高み」であるとも・・・
マリン「なんというか・・・船長、誤解してたかもしれません。ムーナさん・・・船長を、一から鍛え直してください!」
ムーナ「何度だって鍛え直してあげるわ。骨のあるバトラーがみしろ達しかいないからつまらないからね・・・何度でも付き合ってあげる、悪い所を是正させる為ならね。家族の頼みだから・・・ね♪」
ムーナの立ち回りを見て己の不甲斐なさを痛感したマリン。ムーナに師事を乞い、鍛え直す事に・・・マリンの修行は、まだまだ続く。
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