【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
4月に入り二次予選が始まった。ホロライトシティに住むガンダリウムランカーへの挑戦しようとするバトラー達が街へと集い、本土や天界、魔界にも引けを取らない熱気に包まれていた。
学校や収録の関係でホロライトシティから出られない蝶美は、今日もOMEGAにて勝負を挑まれていた。
「くっそーちよちゃんつぇぇ・・・」
蝶美「ちよはまだまだだよ、我武者羅にやってプラチナ1に上り詰めた程度だし」
「そうかもしれないけど、ちよちゃんならやれるよ。頑張ってな」
蝶美「うん、ありがとう♪」
対戦したバトラーを見送り、近くで見守っていた拓哉の元へと駆け付ける。
拓哉「お疲れ様蝶美ちゃん、バタフライフリーダムを使っての回避・・・見事だったよ」
蝶美「ありがとう。拓哉くんが近くで見守ってくれるから頑張れたよ♪」
ムギュって拓哉に抱き着き、甘える蝶美。
拓哉「ははっ・・・この甘えん坊さんめ」
ハコス「順調に勝ち進んでいるね。それでも・・・中々ダイヤ帯のバトラーが現れないのがもどかしいけど・・・」
蝶美「まぁリアルラックも関わってくるからねぇ・・・今、本土や天界、魔界ではホロメンや一部にじさんじのタレントが遠征に出てたりして、その人目当てで挑むバトラーもいない訳でもないし」
ハコス「確かにね・・・それにしてもチヨミ」
蝶美「?」
ハコス「最近のチヨミは落ち着いているね。一時期憑りつかれたかのように我武者羅に頑張ってたのに・・・」
蝶美「あの時は・・・何にもない自分が嫌で、『頑張らなきゃ』って気持ちでいっぱいだったからね……でも、あの時拓哉くんが受け止めてくれて、温もりを感じて・・・やっと、落ち着きを取り戻した・・・って感じかな・・・」
拓哉「だが良い事だ。結果は確かに大事ではある・・・けど、俺にとって大事なのは『思い出に残す事と、自信に繋げる事』だ」
蝶美「・・・そうだね。だからちよ・・・頑張る事はしても、無茶はもうしないよ。拓哉くん達に心配かけたくないし」
ハコス「当たり前だよ。不安ならボク達に縋って、吐き出しても良いんだからね?」
蝶美「勿論だよハコスさん。もう・・・心配かけさせないから」
ハコス「こーら、そういう事を言わない物だよ。ねぇタクヤ?」
拓哉「そうだな。蝶美ちゃん、不安に思うならとことん俺に甘えて良いからな」
蝶美「うん♪こうして拓哉くんの匂いを補給する事でちよは元気になる訳だし♪」
同棲し、ますます拓哉への愛情を隠さなくなった蝶美。てぇてぇっぷりには周りも参ってた模様。
蝶美「さてと、今日の所は此処までかな・・・ん?」
SNSを開いたらDMが来ていた。
ハコス「仕事?」
蝶美「いや・・・どうやら
すっと真剣な表情になる蝶美。彼女達新生アイドルは、名うてのバトラーと同じくSNSやメールと通して
蝶美「相手は・・・
決闘の内容はこうだ。
『初めまして
ハコス「帆波ベルナって・・・誰?」
拓哉「あー・・・聞いた事があるな。ガンプラウォーズの初期の頃からプレイをし、濃紺で塗られた洋上迷彩を施したZ系やデルタプラス等を使う名うてのTMS乗りだって。しかも漁村の生まれで『ヴェルナー・ホルバイン』に似ている事、飛行からの
ハコス「パクったの? そらさんのを」
拓哉「逆。『オーバーチャージ・FREEDOM』はベルナが使う『マリーネフリーダム』のスキル『オーバーチャージ』を参考にしたらしい。本人もそう言ってたし、アレも『フリーダムで何処まで行けるのかを試す為の試作機でしかないよ』って言ってたからな。そこから色々と改良するかもしれないし、マイティに切り替えるかもしれない・・・との事だ」
蝶美「実際この人のプレイ動画を見た事があるけど、かなり上手いよ。徹底した一撃離脱戦法に加えて的確な射撃スキル、音速シューティングでも最高難易度Expertで1800機近く撃墜した記録もあるからかなりの腕前だよ。ガンダリウムランカーに匹敵・・・は言い過ぎでも、ダイヤ帯の中でも強敵に分類されるかも・・・」
そんな強者から対戦を申し込まれて冷や汗を掻く蝶美・・・『勝てるかどうか分からない』という不安もあるが、同時に『この人に勝ちたい』という気持ちも沸いていた。
蝶美「ちよ、勝負を申し込むよ。正直何処まで通用するか分からないけど・・・此処で断る理由はない。幸い5日後は午後からなら予定ないし、申し込むよ」
こうして勝負を了承し打ち合わせする事に、対決は午後からとなった。『暗色系の緑の帽子とクリークベスト、黒のノースリーブ』という目印を教えてもらい、OMEGAで合流する事になった。
―3日後―
あれから待っている間も蝶美はミッションを熟し、強敵と戦ってきて腕前を上げていった。相手はダイヤ1とはいえかなりの強敵・・・にじさんじで強者に分類されるフミやレイン、ハヤトだけでなくダイヤ3になっている『神田笑一』とも対戦していき強くなっていった。
蝶美「フミ様もダイヤ1に昇格してたけどかなり強かったよ・・・ハヤトさんですらギリギリで、レインさんや神田さんには手も足も出なかった・・・」
拓哉「神田さんは占いもやっているし、元よりガンダムに対する知識と腕前が高いからな・・・レインさんはボディーガードやってて、単純な体力と戦闘力、そして観察力で言えば先輩より上だから仕方ないよ。それにあの戦闘で『観る力』を養えた筈だし徒労で終わった訳じゃないだけ良いよ」
蝶美「そうだね・・・えっと確かリオさん曰く『自販機コーナーで待っている』との事だけど・・・うん?」
目的地へと向かっていたら黒髪の男がベンチでドッカリ座っていた。暗色系の緑の帽子とクリークベスト、黒のノースリーブ・・・恐らくベルナだろう。周囲のバトラーも彼の様子を伺っていた。
「おい、アレってマリンハンターじゃ・・・」
「もしかして、この街にいるガンダリウムランカーと待ち合わせしているとか?」
「あり得るな・・・てか本物を間近で見るのは初めてだぞ。マジでホルバインに似ているな・・・」
周囲の反応からしておそらく彼だと確信する拓哉達、だが念のため確認が必要だ。
拓哉「あのー・・・すみません。貴方は―」
男「・・・
蝶美「此処にいるよ、マリンハンター……会うのは初めてだね。貴方が帆波ベルナさんだね?」
男→ベルナ「ああ・・・俺が帆波ベルナだ。悪いな、いきなり申し込みをしてよ」
ベルナは蝶美がいる事を確認し、ゆっくりとベンチから立ち上がった。日焼けした肌に加えて高い身長、ガタイの良い身体をしている事から威圧感が凄かった。
蝶美「気にしなくて良いよ。此方としても断る理由がなかったし、何より貴方に勝てば自信に繋がりそうだからね」
ベルナ「言ってくれるぜ。だが俺としても年下だからと言って、新生アイドルだからと言って忖度はしねぇ。勝つにしても負けるにしても、盛り下げるような事をするのは望まねぇだろ?」
蝶美「勿論。そんなのつまらない」
ベルナ「それに爺さんが言ってた・・・『どんな奴が相手でもきっちり筋を通せ。中途半端な真似は相手に対する侮辱であり、男としてやっちゃならない事だ』ってな。だからよ・・・正々堂々、本気で勝ちにいかせてもらうぜ。ベソかく真似はするなよ?」
蝶美「泣かないよ、この程度の事で……大好きな人の為にも、負けはしない」
ベルナ「良い心がけだ。俺も爺さんの誇りと、
此処で周囲が「ん?」ってなった。
ハコス「え、もしかして……一味だったりする?」
ベルナ「ん? そうだが?」
ハコス「うわぁ・・・マリン先輩も良い人とは言え、まさかあの人を推すとか……大丈夫なの? 下手にカッコつけたりするし、今はもう改めたけど『レイジの家に訪問した際、酔っぱらって騒いだ挙げ句パンツ一丁でソファーに寝てた』とかいうエピソードある人だよ? サバ読んでいるよ? 良いの?」
ベルナ「良いの・・・だぁ?」
するとベルナが怒りだした。
ベルナ「そんな駄目な所と気遣い上手で思いやれる良い点があってこその船長だろ!船長はなぁ……アイドルの中のアイドルなんだよ!可愛いだけでなくオモシレー最高の女だ!そんな船長をバカにする事は許さねぇぞ!」
ハコス(うわぁ・・・この人、マリン先輩のガチ恋勢だ。そういう軟派な事とか興味なさそうなのに)
これ以上怒らせるのは得策じゃないと察したハコスは謝罪する事に。
ハコス「ごめん・・・気を悪くしたね・・・」
ベルナ「いや・・・こっちこそ悪かった。無礼な事をして船長の顔に泥塗る訳にはいかねぇからな……そういうのがあるから、聞かれない限り公言しないようしてたんだけどな・・・」
蝶美「まぁ兎に角・・・そろそろ始めよう? 拓哉くん、立ち合いお願い」
拓哉「分かった」
決闘前の挨拶をする為に二人は筐体に入る。果たして蝶美は、強敵である帆波ベルナに勝つ事が出来るのだろうか?
続く
マリンはよく弄られたりするけど、敬語のアレも「船長なりの気遣い」という事を知って「本当に思いやれる人だな」って思って、ベルナは一味(ガチ恋)になりました。椎間様も一味でルイ友だけど、アレは親近感故に。
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