【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
機体をセットし、映し出される。ライジングフリーダムにGE製外付け核融合炉を搭載し、蝶美機である『バタフライフリーダム』キュベレイバタフライと同じピンク等の蝶美のアイドル衣装を意識したカラーリングになっているが、ベルナの『マリーネフリーダム』は濃紺の洋上迷彩*1を施している。後はスキルの違いだ。
お互いのモニターに対戦相手の顔が映し出される。立会人は拓哉だ。
拓哉「これより双方の合意のもと、決闘を執り行う。立会人は拓哉が務める。決闘方法は1対1の個人戦、勝敗は敵機を撃墜することで決するものとする。両者、向顔」
蝶美「勝敗はガンプラの性能のみで決まらず」
ベルナ「バトラーの技のみで決まらず」
蝶美・ベルナ「「ただ、結果のみが真実」」
拓哉「
障害物が少ないタクラマカン砂漠を舞台に母艦から飛び立つ。その際、ベルナの雰囲気が変わった。
ベルナ「エントリィイイイイイイイイ」
あまりの声のデカさに蝶美だけでなく、周囲のギャラリーも集まる騒ぎだ。
ベルナ「ハーハッハッハッハ!ハーハッハッハッハ!」
リオ「どうしたの!?」
「・・・五月蠅くなっただけです」
何事かと思って駆け付けたリオも呆れ、業務に戻った。
スタートして距離を詰めていき射撃を狙える範囲にまで詰め寄り、狙い撃った。
ドキュウ!ドキュウ!
蝶美「なっ!?」
最小限の動きでビームを回避した事に驚いた。最大距離で撃ち、しっかり狙って撃ったのに「見えている」と言わんばかりに回避したのだ。
ベルナ「良い狙いだが素直過ぎるなぁ!?」ドキュウ!
蝶美「くっ!?」
カウンターで撃ってきたのを回避するがMA形態からMS形態へと変形してビームシールドを投げて牽制し、避けた所をビームサーベルを構えて追撃してくる。これも回避するがその動きの速さに冷や汗を流す。
蝶美「一連の流れが速い・・・シュトゥルムスヴァーハーやレールガンで迎撃する暇もない。これがダイヤ帯の強さ・・・」
ベルナ「これでもZ系から切り替えて日が浅い方だぜ? Zガンダムやデルタプラスの方がもっと活かせるからな。とはいえ慣熟は怠ったつもりはないし、日々使いこなせるように目指しているんだ。フリーダムクイーンの動画を見たりしてな」
蝶美「……私もそらさんの動画を見て勉強してたりしているよ。あの人のライジングフリーダムも、動きが上手いからね」
ベルナ「フリーダムクイーンの名は伊達じゃねぇ・・・だが、超える為にも勝たせてもらうぜ!」
蝶美「ちよだって負けない!」
ビームサーベルで鍔迫り合いをした後は距離を取ってビームライフルを撃たれるが回避し、ビームシールドを投げる。しかし読まれているか回避される等の一進一退の攻防が繰り広げられる。
蝶美(考えている事は同じか・・・スキルを使うのは勿論、ハイマットフルバーストを使うにも距離が近すぎる!スキルは温存したい・・・)
ベルナ(中々の腕前だな・・・機動戦をやらせてらかなりの腕前とは聞いていたが、それを封じてもかなりやりやがる・・・!面白れぇ・・・)
「だからこそ、やりがいがある」とお互い心の中で思う。この勝負、スキルの使い道が勝負のカギになると捉えていた。
蝶美「『オーバーチャージ』は使わないの? 此処からじゃ狙えない的な?」
ベルナ「とっておきはここぞという所に使ってこそだ。生半可な距離じゃ避けられるのがオチだしな・・・それに、そっちのスキルが無敵による回避系だと分かっている以上警戒せざるを得ないんでね」
「確かにね・・・」弱点を熟知しているからこそ慎重になる・・・勢い任せでやるような奴じゃないと分かって、警戒心を高める。ならばと思って可変して機動戦をやるのも分が悪い、恐らく可変を使っての機動戦は相手が上・・・下手に相手の得意な土俵で戦う義理はないが、どうした物かと考える。
蝶美(お互いライジングフリーダムの強みと弱みは熟知している筈・・・そこを突けるかどうか!)
その後も飛び回りながらもレールガンやシュトゥルムスヴァーハーを撃っては避け、撃たれては避けるの機動戦を続ける・・・互角の戦いを繰り広げるが、蝶美にとって苦しいのは「攻め手に欠ける事」だった。一度ハイマットフルバーストで落とせないか賭けてみたが縫うように回避された・・・この辺りから「スキルを使わせて、その隙を突くしか勝機は無い」と悟る。問題は、どうやって使わせるかだ・・・
蝶美(警戒している以上、勢いで使わせる人じゃない……ならば!)
蝶美はもう一つの賭けに出た。それは「自ら突っ込んでスキルを発動させる」という賭けだ。方向転換して突っ込めるように調整した事にベルナが気付いた。
ベルナ「ほう、何のつもりだ?」
蝶美「『銛は獲物の目を覗き込めるくらい引き寄せてから放て』・・・とか教わらなかった? ならその獲物も勝負の為に寄ってあげるよ!」
ベルナ「ほう、よく分かっているな・・・良いだろう。追いかけっこも飽きてきたところだし、此処等でケリを付けるか!」
構えを取り、スキル『オーバーチャージ』の発動の準備をするベルナ。『オーバーチャージ・FREEDOM』と同じく「自身の機体エネルギーの99%を消費して射撃武器の出力を150%上昇。砲撃後、強制的にディアクティブモードになる」という特徴があるだけに使い所を見誤れば撃墜される恐れがあるだけに、タイミングが重要になってくる。
対する蝶美の機体である『胡蝶隠れ』も「機体が攻撃不可能になる代わりに無敵時間を付与する、使用回数は1回のみで使用時間は10秒間である」という特徴があり、発動が早すぎても遅すぎてもダメなので、やはりタイミングが重要になってくる。
ベルナ(10秒・・・10秒という距離で飛べる距離を計算し、タイミングを合わせて撃たなければ堕とせねぇ・・・射程距離もあるからな。さぁ来い・・・一突きで堕としてやる・・・)
蝶美(早すぎても遅すぎてもダメ・・・ジャスト10秒で堕とせる範囲で発動しないと・・・)
そして、その時が来た!
ベルナ「スキル『オーバーチャージ』!」
蝶美「スキル『胡蝶隠れ』」
マリーネフリーダムのスキル発動と同時に『胡蝶隠れ』を使って回避する。無敵を活かして一斉射撃を掻い潜り、ジャスト10秒で仕留める距離まで詰めていく。そして・・・
蝶美「貰ったぁ!」
蝶美の攻撃が貫き、マリーネフリーダムを撃墜した。
ーWINNER 千代浦蝶美ー
試合を終えて筐体を出て、向き合う二人。勝っても負けても悔いのない顔をしていた。
ベルナ「やるじゃねえか蝶の女王。久々に見込みある奴と戦えて楽しかったぜ」
蝶美「お目に適って光栄だよ。ダイヤ帯と戦えた事も嬉しいけど、見込みあるって褒められたのも嬉しいね」
ベルナ「爺さんが言ってたからな。『例え気に入らない相手だろうと、良い所は良いと素直に評価しろ』ってな。それに、俺自身もつまらねぇ嘘をつくのは嫌いだしな」
蝶美「良いお祖父さんに恵まれたんだね」
ベルナ「爺さんは俺の誇りでもあり、目指すべき男の姿だからな。けど忘れるなよ? 次に会った時は必ず勝つ・・・それまで腕を上げておけよ」
蝶美「何度かって勝ってみせるよ」
こうしてベルナはOMEGAを去っていった。蝶美自身も今回の勝利で慢心する事なく、『勝って兜の緒を締めよ』を胸に精進する事になった。世の中にはまだまだ強敵がいる上に、ビルドワールドからの強者と接敵する可能性もゼロではない。
だからこそ、気を引き締めて強くなろうと思った蝶美であった。
やはり戦闘は難しい・・・御意見、御感想をお待ちしております。