【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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戦いが始まる。


栄ちゃんvsクロヱ

戦いの舞台はベルファスト基地。周囲には海があり、水陸両用機なら海を使って奇襲出来るステージだ。

 

栄「さて、見た所アビスガンダムを大幅に改造した物・・・可変はあるかどうか、だけど・・・あの人の得意戦術はステルス。そこが厄介ね・・・」

 

レーダーを見つつ、周囲を見回しながら歩く栄のゲルググメナース。レーダーに反応がない事から機体にステルスを施していると考えていた。

 

栄(ステルス対策で『追跡弾』を選択したけど、これが吉と出るか凶と出るか・・・)

 

思案する栄。ウェポンバレットキットの第1弾として発売された『追跡弾』は「ダメージはないが、一定時間レーダーに映り続ける」という効果を持つ追加弾なのだがもう一つ特長がある。それは「『レーダーに映らない』というステルス効果を発揮している機体相手でも、一定時間はレーダーに映り続ける」という物だ。その効果がある事を知ってからはアンチステルスとして活用されたりしたのだが、出た当初はあまり話題にならなかった。

何故なら当時は現在ほど30MMシリーズのカスタムウェポンを追加装備するのが流行って無かった事と、ハンドガン系のみに装備出来るという事から一部のユーザー位にしか人気がなく、これが発覚したのも「人気低迷に伴って販売中止される少し前」だからだ。話題が出て見直された後から買おうにも既に販売中止・・・レアキットの仲間入りして一時期転売ヤーの標的にされた程だ。

後に30MMシリーズにも対応している事が認知された事、上手にビームと実弾を使い分ける事の重要性が広まった事、大和vsマサキで炸裂閃光弾が使用されて認知が広まった事から再販が決定。

お蔵入りになっていた第二弾も発売される事で多くの人々からも使用されるようになった。

 

栄(とはいえ、クロヱさんもアンチステルスを警戒しているからそう易々とは顔を見せない筈・・・リニアガンだって、VPS装甲持ち相手でもそれなりのダメージを与えられるからね)

 

警戒して周囲を見回していたら、背後の建物の蔭から機体が飛び出してきた!

 

ガキィン!

 

ビームランスを突き付けてきた事に対し、栄はビームナギナタで防いだ!

 

クロヱ「うーん気付かれちゃったかぁ・・・」ダッ

 

栄「周囲警戒はしていましたからね。それでも、かなりパワーがアップされているのは想定外でしたが・・・」

 

クロヱ「可変機構をオミットした代わりに、機動性と火力を高めたからね。可動の狭さも克服したし、新しいキットにも引けを取らない動きが出来るよ!」

 

機敏な動きを見せるクロヱ。余裕たっぷりなのが伺える。

 

栄「そういって余裕をこくと、足元掬われますよ?」

 

クロヱ「流石に慢心してないよ。こんな事で慢心しているようじゃ、また浩一さんに扱かれそうだし。それに・・・勘が告げているんだよねぇ、『油断するな』って」

 

栄「……」

 

声のトーンが低くなり、本気になっているのが伺える。

 

栄「舐めプはしない・・・と」

 

クロヱ「当たり前だよ、そんな事してもつまらないし見てて萎えるし。それに沙花叉達は煽りはしても、舐めプはしないよ? 相手が誰であれ・・・ね。それが礼儀って奴だし」

 

栄「・・・そうでしたね。まぁ、こっちも全力で活かせてもらいますよ。経験は浅くとも、それを補う為のデータがあれば格上相手でも勝てるって事を見せてあげます」

 

クロヱ「そのデータ、何処まで信用できるか見せてもらうよ!」ダダダダダダダダ

 

肩部の20mmCIWSを地面に撃って目くらましをして姿を隠すクロヱ。その際栄も、ハンドガンを抜いて追跡弾を撃った!

 

栄(場所は追える筈!)

 

追跡弾を撃たれた事を感じたクロヱは奇襲から強襲する事を切り替える。だが、クロヱにとって懸念なのは相手のスキルが分からない事だ。

 

クロヱ(MS用精密狙撃バイザーを装備しているし、スキル変更してなかったら『精密射撃』の筈・・・だとしたらビーム砲での撃ち合いは悪手だし、やっぱり沙花叉らしく隙を突いてのステルス・・・で行くしかないかなぁ)

 

適度に攪乱し、怯ませた所をスキルを発動して一撃で仕留める・・・と行きたい所だが、使い所が難しい。

何せ「一瞬で敵の背後に移動する」のは一試合につき一度しか使えないからだ。

 

クロヱ(栄ちゃんの事だから、動きとかマメに研究して対策を施している筈だからね・・・そういう所がマメな人だし)

 

栄は真面目でどういう癖があり、どういうパターンを組んでくるかを日々研究する努力家だ。マメに配信を追い、アーカイブで観たりして相手の癖を知ろうとする。それがあるからこそMCを任せられても上手に音頭取りを行える人だ。

友人であるそらからも「真面目で相手を知ろうとするから、そのフォローで何度も助けられたよ」と評価するほどである。故にクロヱも警戒しており、「データを元にメタを張ってくる」と予測していた。

 

クロヱ「じゃあ、試させてもらうよ!」

 

姿がバレているとなれば強襲を仕掛ける事にしたクロヱ。ビーム砲をぶっ放してダメージを与えようとするが冷静に避けるが狙い通り、避けた先を狙ってビームランスで斬撃を繰り広げようとするがビームライフルを撃ってきた!

 

栄「斬撃なんてさせませんよ!」ドキュウドキュウ

 

腕を狙い撃つが避けられ、肉薄するがその前に栄がビームナギナタを切り替えて迎撃してきた。

 

ガキィン!ガキィン!

 

栄「くぅ・・・」

 

クロヱ「パターンを読めてたとはいえ、動きが鈍いよ栄ちゃん!」

 

先読みしていなしているとはいえ、やはり読みに対して動きがついていけれてない為押されていく栄。しかしそれでも対処されて行っている為クロヱの方も決定打を与えられずにいた。

 

クロヱ(『サイレント・リーパー』を発動させる? でも使おうにも読まれたら・・・)

 

使うべきか思案してたせいか、動きが遅くなった瞬間を栄は見逃さなかった!

 

栄「此処!」ガキィン!

 

捌けるタイミングを見つけて捌き、サカマタオルカを怯ませる。その隙を突いてナギナタで一閃しようとした!

 

栄「貰った!」

 

クロヱ「サイレント・リーパー発動!」シュン

 

一瞬でゲルググの背後に回って斬撃を回避し、逆にランスで動力源を貫いた!この勝負、クロヱの勝ちだ。

 

 

 

―WINNER 佐々木クロヱ―

 

 

 

栄「むぅ・・・苦手な格闘に持ち込まれた上に、主導権を握られたのが敗因ね・・・」

 

クロヱ「でも栄ちゃんも中々頑張ったよ、正直あそこまで戦えるとは思わなかったし」

 

栄「ありがとうございます。とはいえ、射撃を伸ばすだけでなく格闘も慣らしていかないといけない・・・これが今回の反省点ですね。スキルで背後に移動する系があるとは予想してたとはいえ、対処できなかったのが悔しいですが・・・」

 

クロヱ「アレは一回しか使えなかったりと、制約が多いけどね。それに使わなかったら逆に沙花叉が負けてたよ、あの場面じゃ」

 

ハコス「それに分かっていても、対応できるかどうかは話は別だよ。ボクだって出来るかどうかと言われたら多分出来ない。アメリアならギリギリ対応できるかどうか・・・だけど」

 

クロヱ「え、アメリア出来るの?」

 

ハコス「らしいよ。『移動系のスキルを使われた時も想定して、鍛えているわ』との事」

 

クロヱ「GCPDはそんな無茶な事もやらせているんだね・・・まぁ兎に角、今日は楽しかったよ。ありがとうね栄ちゃん」

 

栄「此方こそありがとうございます、久々に良い気分転換になりました。けど・・・今度は負けませんよ。負けっぱなしになるのは嫌ですし」

 

クロヱ「何度でも返り討ちにしてあげるよ♪」

 

軽口を叩いた物の、思わぬ逸材と出会って「不貞腐れてないで、強くなろう」と決心したクロヱであった。




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